ヴィヤレアル相手のセミファイナル・セカンドレグはホームで0-0。アーセナルは、今年もUELを道半ばで敗退した。
これでアーセナルFCは、事実上、5年連続でチャンピオンズリーグ出場を逃し、来シーズンのヨーロピアンコンペティションへの参加自体がなくなれば1995-96シーズン以来初めて、25年ぶりとなるそうな。すっかりミッドテイボークラブが板についてきた。
最大の目標をのがしたいま、われらの今シーズンはこれでほぼ終わった。
試合をざっと振り返ろう。
‘Big step forward’ if Arsenal make final
アルテタの試合後コメント「非常にショックを受けている」
試合直後のインタヴュー。オフィシャルサイトより。
アルテタ:全員が非常にショックを受けている。われわれはこのクラブに何かをもたらしたかった。ファイナルへ進みたかった。来シーズンのCLまでたどり着きたかった。ファンにそれをもたらしたかった。
残念にも今日のわれわれはそれに足りなかった。セカンドハーフにポストを2度ヒットしたが、ボールをネットに入れることはできなかった。
小さなマージンがこの勝負を決めた。今日はわれわれがあと一歩足りなかった。
セミファイナルやファイナルで敗ければ、いつでももっと違う結果がほしかったと思うものだ。この2レグスでわれわれはベストでプレイしなかった。
ヴィヤレアルでのファーストレグとここでのファーストハーフ。それでもまだ勝負には残っていた。楽にファイナルに勝ち進むことだってできたはずだ。
われわれは個人でも決定的なときにやれなかった。ビッグプレイヤーズはステップアップせねばならなかった。
今日はわれわれは巨大な失望を飲み込まねばならない。だが、われわれもここまでとても難しいチームスを相手に勝ち上がってきた。
つぎは日曜の試合だ。残りの試合に勝つこともわれわれの責任である。それでどこでフィニッシュできるか。
試合後プレスカンファレンスでのコメント。オフィシャルサイトより。
(今日の試合についてとドレッシングルームの様子……)
アルテタ:非常にショックを受けている。ファイナルへ進出する熱意と渇望はかなりあったから。われわれは、これがクラブにとって、ファンにとって、自分たちにとってどういう意味があるかを理解している。大きな打撃だ。
始まりは難しかった。グラニトを失い、長い間起用されていなかった選手に替えねばならなくなった。ファーストハーフはボールを持っても十分ではなく、ビルドアップにかなり問題があったと思う。すんなりファイナルサードへ運ぶことができなかったし、支配もできなかった。落ち着きも自信もなかった。
ハーフタイムでそれが変わり、よくなったが、結局ポストを2度たたいて、チャンスを逃した。
(ファンにこれがサポートしてほしいプロジェクトだとどう説得できる?……)
ピッチで示したい。話すのではなく。われわれはとてつもなく失望している。この困難なシーズンだったからこそ彼らには特別なものをもたらしたかった。しかしこうしたノックアウトゲイムスでは、ベストな状態のベストプレイヤーズが必要で、最高のコンディションが十分でなくなるようなたくさんのことが起きていた。
しかしそうであっても、われわれは最後まで戦ったし、今日のセカンドハーフはこちらが1-0で勝つにふさわしかった。もしそうなれば、われわれが勝ち抜けていただろう。しかしそれができず。それが(敗退の)理由だ。
(ラカゼットはもっと早く入れることはできたのか、あるいはケガでそれができなかったのか?……)
ノー。彼は10分しかプレイできなかった。最高でも15分。われわれはもうすでにリスクをかけていた。彼はチームとフルではトレイニングしていなかったから。しかし彼はそのリスクをかけたかった。われわれもその価値はあると信じた。彼はあれが限界だった。
(今シーズンはチームに進歩はあったので?……)
いまそれをここで観たとしても、それに集中するのは難しい。何を云いたいかわかっているよ。評価はキミたちに任せる。
(両チームにケガ人がいた……)
チャンスがあったとき、ネットにボールを入れねばならない。繰り返すが、われわれはこの2レグスでベストでプレイしていなかったと、わたしは云っている。ヴィヤレアルでのファーストレグと今日のファーストハーフがそう。
(あなたの職が危なくなっている?……)
みんなの仕事が吟味されると思う。
(ウナイ・エメリについて……)
彼はキャリアを通して、正しいやりかたで振る舞ってきたマネジャーだと思う。
(KTについて……)
セドリックは24時間前には病院にいた。グラニトがケガをしたとき、KTしかオプションがなかった。
(セドリックは大丈夫なので?……)
いまは大丈夫。
(自分が選手を正しく選べていると思う?……)
それができなきゃ、ここにはいない。
(今後はどうやっていく……)
見ればわかる。話すことではなく、ピッチで示すことだ。
ベルント・レノのコメント「全体的にこちらのほうがいいチームだった」
BT Sportsの試合後インタヴュー。via Arseblog
(ドレッシングルームの雰囲気……)
レノ:とても静かだ。かなりの失望がある。ファイナルへ行ってELを勝つことが目標だったから。それはもう不可能になった。
(今夜は何が違いになった……)
問題はチャンスで決めなかったこと。全体的にこちらがいいチームだった。ヴィヤレアルでのファーストハーフだけは、ぼくらのプレイは自分たちのレヴェルじゃなかった。
(何人かの選手はベストじゃなかった……)
かもしれない。云ったように、ファーストレグのファーストハーフはベストじゃなかった。でもセカンドレグと今日は、全力でプレイした。だがそれは十分ではなかった。
(若い選手たちがあまりに未経験……)
かもしれない。セミファイナルで経験はとても重要だから。いくつかの場面ではそれも観られた。だが、これはいい訳ではない。ヴィヤレアルでも今日でも、ぼくらには勝ち抜けるに十分なチャンスはあった。
ぼくらには1ゴールが必要なだけで、セットピースだろうが、なんだろうが関係ない。それを経験だと云うのは安易すぎると思う。
(ファンたちにメッセージを……)
ぼくら全員にとてもつらいことだ。ファンには…… ぼくらはただ悲しい。願わくば来シーズンは今シーズンよりもよくなりたい。シーズンはまだ終わっていないし、まだ4試合あるので、ぼくらは示さなきゃいけない。とくにぼくらのファンに。ぼくらがクラブのためにファイトしているということを。みんながこのクラブを愛しているということを。それがぼくらにできることのすべてだ。
クラブにとってもアルテタ自身にとっても正念場かつ大一番であるはずのビジャレアル戦2試合ともぶっ続け本番のスカッドで望んでる時点で現時点でのアルテタのチームマネジメントの限界かなとは思いますね。
厳しい試合の後の更新お疲れ様です。いつもは読ませていただいているだけなのですが、今回ばかりは。
強いクラブになるためには、選手、監督の現場レベルだけでなく、その上のフロント、オーナーまでも含めて十分な組織である必要があるというのは明らかなことで、フロントの体制が歪んでいると、その影響が現場にも表れてくる。現状のアーセナルは、監督や選手を入れ替えるだけでなんとかなるというレベルのものではないと思います。今回の敗戦は大きな敗戦ですが、ヨーロッパがないということを、再構築の機会にしてほしいと願います。
試合内容については、ビルドアップがうまくいっていないことがここ数試合気になっていて、レノがロングボールで逃げるシーンが目につきます。ビルドアップのやり方は変えてはいないように思うので、今回のビジャレアルもそうですが、「アーセナルのビルドアップに対するプレス」をしてくる相手に対して、それをさらに上回るビルドアップをアルテタが用意できていないのか、もしくは選手たちが柔軟に回避できるほど戦術的に成熟していないのか…アルテタは才能ある監督だと思いますが、現状ではまだ平均的な監督でしかないのかなと思います。我慢強く、応援していきます。COYG
試合終了後も、敢えてリモコンのボタンを押さず、見届けました。エメリン、コクラン本当におめでとう。ジャカとESRの悔しそうな顔は絶対に将来の肥やしになるはず。パーテイも疲労しきっているようで、あんなにミスや簡単にとられるのは重責与えすぎ。そもそも5枚変えられるのになんでそんなに引っ張ったんだ?やっぱりジャカとルイスの飛び道具がないと今のうちでは辛い。でも、SOTが2って・・・そりゃ勝てませんよ。それに尽きます。結果論ですが、チームセレクションもフォーメーションも問題だけど、何より交代(あの前半で、なぜ後半行けると思ったんだ?)の遅さ、ベンチへの信頼の無さがアルテタの問題点かと。でも、こっからこっから。来期はPL一本で勝負できる、と割り切りましょう。COYG
厳しい試合でしたね。ガナーズの課題と弱さがハッキリと突かれた感じです。
戦力的には十分上回れるはず。
それこそトゥヘルとかならもっと上手くやるでしょう。。
ビルドアップのパターンが少ないので、CBとSBとボランチとGKとで爆弾を押し付けあうかのバス回し。当然足元足元なので狙われる。
セバージョスやルイスは批判も多いけどそこを独力で打破しようとしてくれてる。今回のトーマスも。だからミスするし狙われる。
ベジェリンもロブホもパス回し好きなんだろうが、ただ回すだけで、引きつけて裏へ、とか、逆サイドへ、とかの展開するパターンが無い。チェルシーやシティにはある。ツライ。
ビルドアップできないのだから、GKとCBに、斜めの裏抜けロングパスを義務付け。FWは間に合わなくてもフルスプリント。他は絶対に押し上げる。
ジャンケンにグーしか出さない奴では勝てないよ。。
アルテタの意味不明な姿勢にガッカリしました。、本人も相当パニックになってるんでしょうね。今シーズン中盤辺りの流れと一緒です、ビルドアップが全く出来ない。結局あの時からチームとして成長してないんですよね
こうなると現場監督の能力に疑問を持つのは当然で1年半でクビ切られるのはしょうがないかなぁと…
フロントがそんな事考えてるかはわかりませんけど
オーナー刷新しない限り変われないというループですね
アルテタは続投か解任か。
チェンさんの正直な意見を一読者として待っております。
とにかく、ビルドアップが出来ない。
特に、右サイドからはほとんど捕まる。
それと、レノのロングキックの精度のなさ。全くと言っていい。
今回の準決勝は、解任したエメリに屈するという、アーセナルにとって最大級の屈辱。
セヴィージャからだと連敗・・・
かなりキツイ結果ですね。
隣の青い芝生が、更に青々としてきたのと対照的です。
でも、まだまだテタさんを信じてますよ!
今シーズンで最も重要な試合につまらないものを見せられたな、と。悲惨なセミファイナルでした。ラカに続いてウィリアンが出てきた時、一瞬はぁっ?と声が出て、次の瞬間もう終わったと思いました。
レノのコメントは、夏に移籍したいんじゃないんですかね、よく分かりません。
チェルシーはヨーロッパ無しのシーズンで優勝しました。でもアーセナルは…プレミアの競争も激しいし来期CLを狙うのも厳しいでしょう。これからどうなるのか見守るしかありません。
アルテタの経験不足が露呈してますね。
コロコロフォーメーション変えて試してみてるっぽいけど、いつまで続ける気なんですかね?
年末チェルシーに勝ったあたりのフォーメーションでいくのかなと思ってましたが、ウーデゴール加入後、何故かそのフォーメーションを崩してしまったのがまずかったと思います。
一貫性を選手に求めるなら、やり方にもある程度一貫性が必要なのでは。
アルテタはビジョンはあるかもだけど、試合采配の経験が圧倒的に足りてない、というのが印象です。
上手く行かないことを繰り返し、上手く行ってた事を放棄してしまってるのは、見ていて辛い。
変な策に唐突に走るのではなく、自分たちが上手く行っていた所に立ち返って欲しいのだが、、
我々は気長にアルテタが育つのを待てるのだろうか?
もしアルテタがチェルシーのOBだったら誰も続投なんて言わないでしょ。
情にとらわれるのはやめにしよう。
アレグリ、サッリ、ヴェンゲルさんのが良いですよ。
ブレンダンロジャースがやってくれたら最高なんですが。
ビルドアップというか、縦にボールを入れられない、入れるスペースがない1番の原因はセンターバックだと思います。試合を見返すと、ホールディングスもマリも前に運ばない。だから相手を引きつけられない。ビジャレアルの選手はそれができていました。アルテタが用意していたビルドアップの型自体はそこまで悪くなかったけど、それができるガヴリエルを外すすのが謎でした。レノを責めるのはお門違い。あとチャンバースも謎。結果には貢献したスパーズ戦もポジショニングやタイミングが良くなかったような気がします。セドリックを何故外したのだろう。最近のアルテタ人選は謎が多いです。
とはいえ、アレグッリ、バルベルデ、ビエルサ、テンバーグあたりならいいですが、ベニテスやらならアルテタの続投を支持します。彼自身にも成長の余地があると思うし。