ここで敗ければ今シーズンはほぼ終了という、近年のアーセナルでは一番のビッグマッチ。
ELセミファイナルのヴィヤレアル、エミレーツでのセカンドレグをプレヴュー。
コメント集にひきつづき、試合の展望を。
チームニュース
Team Newsはまだ発表されていない。
確実にアウトだとわかっているのはダニ・セバーヨス。ファーストレグのレッドカードでサスペンション。
アルテタのプレス会見での口ぶりや、試合前日トレイニング風景からすると、現時点で完全にアウトな選手はいないようだ。
ウォームアップだけの動画を15分もじっと観てしまった。
この動画のなかで、ダヴィド・ルイスは太ももにばっちりテーピングをしており、スプリントしている様子も観られないが、チームと一緒にウォームアップはこなしている。
そしてオバメヤンはもちろん、ラカゼットとKTもなんだかふつうにトレイニングしている。
ここでシーズンを振り返るのは若干不吉だが、例年と比較すると、やはり今シーズンはケガにはあまり悩まされなかったシーズンなんじゃなかろうか。
もちろんキープレイヤーズを失った期間もそれなりにあるのだが、あるポジションが同じタイミングで全員アウトとか、そういうアーセナルらしいひどさはなかった。
やっぱりこれもメディカル部門の進歩のおかげなのか。
予想ファースト11
当ブログの予想スターティング。
4-2-3-1
オバメヤン
マルティネリ、MØ、サカ
ジャカ、パーティ
KT、ガブリエル、ルイス、ベレリン
レノ
予想というか希望。さすがにルイスのスタートは期待していないが。。
チームセレクションの論点
今回のチームセレクションでは論点がいくつかある。
ストライカー
オバメヤンかラカゼット。ふたりが完全にフィットしていたらラカゼットを優先したいところだが、オバメヤンのフィットネスのほうが安心できそうだ。
また、サブでどちらが効果がありそうか考えると、ラカゼットをベンチに残しておいたほうがオプションが増えるように思える。
レフトウィング
ペペ、ESR、マルティネリの三択。
1 v 1で勝負できるペペ、潤滑油のESR、プレスの鬼マルティネリ。
この3人なら誰でもアリという気はする。
ペペはELで好調だし直接ゴールの脅威にもなれる。また左からカットインサイドしてプレイするESRはKTとの相性がいい。マルティネリはもちろん、チーム全体にエナジーをもたらすような相乗効果を期待できる。
ただファーストレグのヴィヤレアルのボールの持ちかたを見るに、彼らがもっとも嫌がるのは前からしつこくボールを追い回すマルティネリと見る。
オバメヤンとナイスコンビだったニューカッスルの感覚はまだ残っているに違いなく。マルティネリのスタートを推す。
Sky Sportsではキーマンはペペだった。
まあ、対ウナイ・エメリということもあり「ザハのほうがよかった」みたいに云われてしまっては、見返したい場面ではある。
もしペペが重要な得点をしようものなら、かなり盛り上がりそうだ。
レフトバック
ジャカのLBは危険だ。
ファーストレグでは試合前の予想どおりさらされた。守備でさらされないなら彼のLBはメリットが多いが、ヴィヤレアルはかならずそこを狙う。
彼はセバーヨスのいなくなったスペイスでプレイするほうが、守備でリスクを回避できるはずだし、攻撃もセバーヨスより期待できる。
もしそれをまたやるとしても、終盤にもう攻撃するしかなくなったスクランブルのときだけにしてもらいたい。
LBは、KTが復帰できれば無問題。
問題はKTがプレイできなかったときにどうするか。
ファンのあいだでは、サカをLBでプレイさせるべきという意見もわりとあるようだが、個人的にはあまり賛成しない。サカのLBは悪くないが、RWで攻撃に集中させるほうがみのりが多いように思う。それはスクランブルでやるべきオプションだろう。もっともそのときはLBとは名ばかりで、ふつうに常時左サイドで攻撃参加しているだろうが。
イアン・ライトは、LBはセドリックを使うべきだと主張していた。Wrighty’s House podcast(via このブログ)より。
ライト:わたしだったら、セドリック・スアレスをレフトバックにして、ジャカをミドフィールドに戻す。ジャカはボールをキープできるし、必要なパスも出せる。
ジャカのレフトバックには違和感がある。ファーストゴールではたやすく彼がかわされたのを観たはず。あれは彼の仕事じゃない。彼がいるべき場所じゃない。
セドリック・スアレスは右でも左でもプレイできるから、4年間もの契約で買われた選手だ。彼をプレイさせようぜメーン! ジャカはふさわしいところでプレイさせよう。
あっしもこれに賛成メーン。KTがスタートできないほどフィットネスが完全でないのなら、100%のセドリックをLBでスタートさせたい。
右足の彼はオーヴァーラッピングLBには適していないが、それでもほかのオプションズよりはマシだろう。
ジャカのLBは基本的に危ない。だが、アルテタはそれにこだわりそうで怖い。
センターバック
とくに左。ファーストレグのマリーはあまりよくなく、不安定さがあった。
ここはニューカッスルでいいプレイを見せたガブリエルを推したい。セットピースでの脅威にもなれるし、相手を押し込んだときには、縦に鋭いパスも供給できる。
右は、ダヴィド・ルイスは100%じゃなくても、もしプレイできるほど回復しているならスタートから使いたい。もし試合中に何かあっても5人サブズがある。
いまのチームではそれくらい彼の正確なロングボールは貴重に思える。もしかしたら試合を左右するくらいに。
アルテタのプレス会見でのはぐらかしが、ルイスのスタートを想定したものだったらいいのだが。
今回のチームセレクションに奇策はあるか?
アルテタはこれまで、ときおり誰も予想できないことをやってきた。
つい先週もESRのフォルス9のような驚きのセレクションをやったばかり。
その結果は芳しいものではなかったが、ビッグマッチで何か既存のものとは違う変化を起こしたいという考えがあったのはたしか。
今回もしそんなことをやるとすれば、なんとなく可能性があるかもしれないと思えるのは、セバーヨスの不在で空くポジション。そこにジャカやエルネニーではなく、ほかの誰かを入れること。
たとえばESR。
パーティをアンカーにして、No.8/10のMØとESR。そうなると4-3-3に限りなく近いかたちになるので、奇策とまでは云えないかもしれないが。でも、これまでそれでスタートしたことはなかったはず。
あるいはサカをそこに入れたら奇策かも。ウィングのポジションもひとつ開き、より攻撃的になる。彼には以前にもMFで起用され、ちゃんと適正もあることは証明済み。(※これを書いたあと気づいたがThe Athleticでgunnerblogのひとが、この試合ではサカをCMでプレイさせるべきと書いていた)
おもいきって、RCBをチェンバースにするというオプションも奇策の類か(※これはArseblogのひとがピックしていた)。アルテタはスタートからチェンバースをCBで起用したことはまだないと思うが、ニューカッスルで負傷したルイスと交代でプレイした彼はちゃんとCBだったことを思い出させてくれた。スクランブルならCBの彼がRB風に上がって攻撃に厚みを加える手もある。
昨日のチェルシーにインスパイヤされた?バック3なども、いまここでやったら驚くだろう。
この試合は結局はアーセナルは得点を奪わねばならないので、もし得点できない時間が長引けば、どこかの時点ではかならず攻撃にリスクをかける必要は出てくる。
後半開始から守備にシフトする姿勢を隠さなかったファーストレグのウナイ・エメリのやりかたを観れば、この試合でも彼らがリードしているかぎり、時間がたつにつれ守備に重心を置くようになるのは容易に想像できる。
エメリに奇策はある?
すっごい攻撃的にプレイするとか?
スタート直後など、時間帯によってはかなりハイプレッシングをやったりはあるかもしれないが、あまり想像できない。
ファーストレグに彼がやろうとしたことを思えば、順当に保守的にプレイする可能性が高いように思える。
ぼくらの知っているウーナイなら、少なくとも打ち合いは望まない。
ルイスのパスは使いたくなりますよねぇ。
チェンバースは…まぁRCBならRSBよりデメリットは目立ちにくいしまだありなのか。SBは本職でお願いしたいです。さてどうなるか。
美しき攻撃のアーセナルを期待してます。
COYG!!!
今シーズン終盤でこれと言った形が無いのは残念ですがやるしか無いですね
奇策に走らずフルバックにジャカを使わなければ勝ち抜けの可能性は充分あるかなと
確かにこのフォーメーションで、ルイスからオーバ、ジャカからオーバ、ESRとティアニーで左をチンチンにして、神の子サカが右を単独突破するーいいイメージ。で、1点入れたらすぐにルイスをかえてロブホに、右はチャンバース、左はセドリックにしてクリーンシート狙うという。うーん、どうなるか。またボスが交代のタイミングをのびのびにしないといいのですが。まさに死闘ですね。COYG