先日の移籍エントリでGKの噂のところ、彼の名前を書くべきところをすっかり忘れてたよねー。
そう、アヤックスのアンドレ・オナナ(André Onana)。ドーピングのバンで謹慎中なこのひとは、しばらく前に少しアーセナルが狙っていると話題になっていたのだった。
いくつかのリポートによって、アーセナルファン界隈では、昨日からだいぶ盛り上がっているこの話題。フォロウしよう。
アンドレ・オナーナとアーセナルのリンク報道
昨日、オランダの『NOS』がアーセナルとオナーナのリンクを報じて(※NOSはオランダではBBC的メディアだそうで)、ファブリツィオ・ロマーノも彼について「アーセナルのリアルなターゲット」とこの報道を支持。アーセナルファンのあいだでいっきに盛り上がった。
André Onana is a real target in the Arsenal list, confirmed as @nos reported today. ⚪️🔴 #AFC
– Arsenal are in direct contact wih his agents since January.
– Definitive suspension period will be key to understand Onana’s future.
– Impossible to bring Szczesny back, NO chance.— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) June 1, 2021
- アーセナルは1月から彼のエイジェントと直接やりとりをしている
- オナナの今後はサスペンション期間がどうなるかがカギ
- チェズニーを連れ戻すのは無理。ノーチャンス
なお、このストーリー(オナナのサイドとAFCが1月からやりとり)を一ヶ月ほど前に最初にブレイキングしたのは、GOALのチャールズ・ワッツだった。彼の5/7のtweet.
Arsenal are interested in Ajax goalkeeper Andre Onana. First contact made in January, situation is complicated by Onana’s 12-month doping ban, but his appeal in June will be key.
Full story 👇https://t.co/CNtnmdSt0q
— Charles Watts (@charles_watts) May 7, 2021
ちょうど彼は、例のr/Gunnersの「アーセナル情報ソース格付け」で、Tier2からTier1に格上げされたところで、彼のリポートする情報の正確性がまた裏付けられたかたちである。今後は、オーニー、ロマーノ、ワッツが3大アーセナル情報ソースになるのかもしれない。
ちなみにみんな大好きアラビア語のひと、TheAFCBellは、結局Tier2としてリストされた。それもけっこうすごい。謎アカウントからいっきに認定された事情通へ。
アンドレ・オナーナの特殊事情。ドーピング疑惑へのアピール
オナーナには現在特殊な事情がある。それはもちろん、ドーピング疑いによるUEFAからの12ヶ月のバン。
彼が最後にアヤックスでプレイしたのは今年の1/31で、それからは試合でプレイしていないということ。
そのときもそれなりに大きなニュースになっていたので、ぼくもこの件はなんとなく知っていた。
本来なら12ヶ月のバンということは、2021年の今年いっぱい彼はプレイできないので、当然アーセナルはおろか、ほかのクラブのターゲットになる可能性は低いわけだが、アヤックスもオナーナもそのUEFAが下した罰に対して不満を持っていて、CAS(スポーツ仲裁裁判所)にバンの撤回を訴えようとしている。それが「水曜の朝」に予定されているということで、つまり本日(6/2)なのである。
Official Statement #AO24 pic.twitter.com/BgyoO5D59b
— Andre Onana (@AndreyOnana) February 5, 2021
オナーナ本人の主張は、「ただのアスピリンだと思って、間違えて妻(ガーフフレンド)の薬を飲んでしまっただけ」というもの。これってドーピングをやらかしたスポーツメンが定番的に云うやつのような。。。
UEFAが彼の主張を認めて、罰を撤回するか、あるいはバンの期間をカットするかどうか。
GKにとってドーピングの必要性を考慮すれば、もしかしたら? でも身体能力向上系じゃなく、神経を研ぎ澄ます系とかそういう場合もあるのか。それでGK能力がブーストされるのはありそうっちゃありそう。よくわかりませんな。
いずれにせよ、たとえば、それが故意ではなかったからとか情状酌量が認められて、全面撤回とまではいかずとも、仮に6ヶ月にバン期間が減るようなことがあれば、もうすでに4ヶ月は経過しているため、新シーズンからはプレイできることになる。
いまアーセナルが彼の獲得に本気だというのなら、この申し立てを勝算アリと観ている証拠かもしれない。
あるいは、冬まで半年リザーブで過ごさせるようなリスクを承知で、それでも行くのか。
アンドレ・オナーナの獲得コストは£7M?
アーセナルが、獲得してもシーズン半分は起用できないような悪条件でも彼に動くのだとすると、それだけ彼を欲しがっているということになるが、理由のひとつはクラブ財政にもあるかもしれない。Covidの打撃に、さらに来年のヨーロッパを逃したために、アーセナルの財政状況はかなり悪化している。
報じられている彼の獲得コストはめっさ安い。
Arsenal eye £7m move for Ajax keeper Onana but face wait over doping ban appeal | Goal.com
ワッツの記事によれば、もしこのアピールが成功するならば、アヤックスは夏に彼には£12Mを要求するつもりだが、彼の契約が残り1年(2022まで)ということを考えると、£7Mあたりで獲得できる可能性があるということ。なんと。
ほかのメディアでもこれに追随して、「オナーナは£7M」のように報じているところもあるので、この金額は信憑性が高いのかもしれない。
もし、ほんとうに£7M程度でファーストGKを取ることができたら、財政難のアーセナルはかなり助かる。半年くらい使えなくてもガマンもアリかもしれない。
ちなみにいま現在の彼のMVは、€30M。CLで大活躍していた2019年の12月には、€45Mまで上昇していた。
Covid下とはいえ、今日日のインフレしたマーケットで、こんなにお買い得な物件もなかなかない。
なお、それほどお買い得なら競争が発生していてもおかしくはないが、冒頭のNOSの記事のよると、マンUとPSGも彼に興味を持っているが、はじめからファーストGKとして観ているのはアーセナルだけということ。
※追記
NOSの報道には、もしオナナのバンが覆らなければ、アヤックスは彼を€2M(£1.7M)程度で売却せねばならない可能性について言及している。
アンドレ・オナーナのプロファイル
確認しよう。
TMより基本データ。
1996年4月生まれの25才。190cm。カメルーン。右足。アヤックスには2015年から。契約は2022年6月。この夏が売るタイミングになっている(※アヤックスは代替のGK、Jay Gorterを獲得するということ)。
カメルーンNTでは、2016年にデビューし18試合プレイ。カメルーンのガナーというと、アレックス・ソングとかそうでしたかね?
アフリカンということは、またAFCON問題が発生するため、ちょっと心配はある。優秀なアフリカンをチームに揃えると痛い目にあうという。
バルセロナ育ち
彼はアヤックスに移籍するまで、2010年から2015年のあいだ、ずっとバルセロナユース。例のやつか。ほらアレ。ラ・マンチャ。違うかも。
バルサユースの前は「Eto’o Academy」。エトーはあのエトーか。育てている。
ここからエントリの後半は、彼のスカウティングについて。
このアヤックスファンの人の意見はかなり信頼できますね。前々回?のcl見た時に、チップキックが良くないなとたしかに思いました。正直レノいんのに取る必要ある?と思ってしまいます。レノの方がキックいいでしょ。gk変えんならアリソンとかエデルソン並みに、ショットストップとキックがうまい人がいいですけど、レノのままで絶対いいよ。
僕個人の感想なのですが、レノのキックにそこまで好印象はないです。特にCBとCMへのパスコースを封じられた際のFBへのフィードはそのままタッチラインを超えることがよくあったと思います。
先日のCL決勝のゴールもGKのFBへのミドルパスによって局面を打開してのものでしたし、プレス耐性、プレス回避が必要とされる現代サッカーにおいてGKのミドルパスは重要なものになってると思うので、オナーナ獲得に賛成です。
レノのキック精度は疑問ですね。前が競らないオーバってことは置いといて、ふんわりキックなので相手DFは競りやすい、距離感コースとも不安定、プレスされた後のフィードで繋がった記憶が無いです。(主観)
レノのキック精度は疑問ですね。前が競らないオーバってことは置いといて、ふんわりキックなので相手DFは競りやすい、距離感コースとも不安定、プレスされた後のフィードで繋がった記憶が無いです。(主観)
なので足下やキックの上手いキーパーは歓迎です。
レノが出てきたいって言うなら兎も角、GKは補強優先順位は低いのでは…