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【マッチレビューその2】21/22EPL アーセナル vs トッナム・ホットスパー(26/Sep/2021)アルテタのビッグターンアラウンド【マッチスタッツと論点】

トミヤスの強さと空中戦の重要性

今回もトミヤスはよかったねえ!!! バカリ・トミヤス。

AFCオフィシャルのファン投票でMOTM。

日本人が大挙して押し寄せたみたいなんじゃないでしょう? だって、やっぱり彼のパフォーマンスは図抜けていたし。61分のケインに出し抜かれたアレはまずかったけども。失点シーンは責められないと思われ

今回も彼のスタッツで気になるのは空中戦。4/5。80% won。ヘッダーで競えばほぼ負けないという、またしても化物語。なんという頼もしさなのか。

まさにサニャの再来。

今回何度か見せたのは、DFとしてのブロックやクリアランスのヘッダーではなく、攻撃フェイズでの空中戦。彼がミドルサードで頭で勝ってくれると、即チャンスにつながるという。そういうシーンがあった。

アーセナル的には、ひさしぶりに高さ・強さが武器になるということを目の当たりにしている。DFではガブリエルももちろん強いし(今回は2/3)、このふたりの頭はアーセナルの強力な武器になりつつある。

そして、トミヤスの存在はアーセナルに空中戦の価値を再認識させているという気がしている。あれだけことごとく勝っていて、それがチームをいかに助けているかは周囲の選手たちが一番実感しているだろうし。

それと、じつはこの試合はオバメヤンも空中戦に勝ちまくっていた(6/8)。

残念ながら彼の空中戦への期待度はオリヴィエ・ジルーほど高くないので、周囲にセカンドボールを拾おうとする選手もおらず、そこから二次的に攻撃につながることはなかったものの、もし今後もあのようなプレイがつづけられるならば、アーセナルはさらなる次元を獲得することになる。本来彼ほどのジャンプ力があれば、空中戦が強くてもおかしくはないはずで、今後アルテタがそこにフォーカスしていくようなことがあればおもしろいことになるのではないかという期待がある。

数年後のポスト・オバメヤンの時代に、もしヘッダーが非常に強いCFがいたらと考えると、非常に楽しみがあるではないか。ジルータイプというよりは、もっとオールラウンダーな。

ということで、アーセナルの空中戦はこれからも注目していこう。

トミヤスはディフェンシヴRBと云われながら、上がるときはちゃんと上がるし(ジャカが3CBでバランスを取っていたのがよかった)、何度か流れのなかでボックス内でクロスを待つみたいなシーンもあって、ほんとうに頼もしいと思った。まったくアーセナルはすごいDFを獲得したものだ。

クレイグ・ポウソンとマイク・ディーン効果

この試合は、アーセナルにとってここしばらくは鬼門のようになっていたクレイグ・ポウソンがレフェリーを務めるということで、試合前には不安に感じていたファンも多かったはず。

しかし、結局は杞憂だったのは観てのとおり。

杞憂どころか、ぼくが興味深く思ったのは、むしろ今回はレフの判定の恩恵が少なからずあったように見えたこと。

この試合ももっとも大きな判定は、おそらくは55分のホワイトがボックス際でケインを蹴っ飛ばしたアレ。ボックスの内か外か微妙なプレイに見えてリプレイではホワイトはあきらかにボールに触れてもおらず、かなりの確率でペナルティを取られそうなシーンに見えた。しかし流された。もしあそこでペナルティで失点していたら、アーセナルとしてはけっこうまずい流れになっていたかもしれない。(この直前のボックス内でのガブリエルへのファウルを取らなかったのとバランスを取った?)

それと、そのすぐあとの62分にもジャカがラフプレイをやったように見えたが、そこもカードは出ず。

アーセナルの2点めにおいても、その起点となったバックからのプレイでラムズデイルのパスをジャカが受けたときに相手選手が倒れて、リプレイではあれはファウルではないという意見が優勢ながら、仮にそれが不当であってもいかにもファウルを取られてしまいそうなシーンではあった。意地悪なレフならファウルにしたかも。

これ。

(しかしこのカウンターではオーバも素晴らしいけど、ESRのランがしびれましたよね☆)

そういったことを総合的に考慮するに、今回はポウソンになんらかのバイアスがあったんじゃないかと想像したりする。

思えば、PLの阿部四郎(笑い)ことマイク・ディーンもあれだけアーセナルのファンに嫌われて、近年はむしろアーセナル戦では好成績だったりしていて、彼になんらかの逆バイアスが働いていたのではないかといういぶかりもある。

だから、今回はクレイグ・ポウソンは、あまりにもアーセナル戦で悪い判定をやりつづけた結果、それがソーシャルメディア等で注目されるあまり、アーセナルに不利な判定をなるべくしないようにしようという逆バイアスが働いたのではないかという。

これをマイク・ディーン効果と呼ぼう。

その他試合について

  • バメやんのやる気
  • ESRのゴールセレブレイション。スタンドに向けてハートマークと投げキッス。彼にも愛するサムワンがいるのかー
  • 失点はジャカが倒れていたときだからズルい。実質クリンシート
  • ホワイトのスライディングタックル。うつくしい
  • アンリとエク。DAZN日本のコメンタリはあれだけ尺があってまったくエクに言及せず。ありえん
  • ToTのGilとかいう選手はよさげ
  • パーティタイム?

何か書き忘れているかも。試合について以上。

みんなこのおじさん好きすぎだろw

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12 Comments on “【マッチレビューその2】21/22EPL アーセナル vs トッナム・ホットスパー(26/Sep/2021)アルテタのビッグターンアラウンド【マッチスタッツと論点】

  1. ぺぺがいないことでここまで、攻撃も守備もスムーズになるとは。このまま前線のメンツはラカやマルティネッリとターンオーバーしつつも維持してほしい。

    ロコンガはずっとイマイチに見えます。一度ドイツだかイタリアにレンタルに出さなきゃいけないレベルだと思います。

  2. ToTの開幕3連勝、こちらの開幕3連敗からのこの展開、まさにアーセナル劇場。やめられないですね。今日は本当に皆良かった。しばらくこのメンバーで固定するでしょう。後ろ5人全てレベル高かったですが、ともかく周りの人たちのトミヤスに対する高評価がすごい。これはユニフォームをポチるしかないか。ESRとサカ、オーデガードは、絶頂期のバルサのチャビ、イニエスタ、メッシのようにこれから数年は固定してほしい。あとはパーテイーのロングショット(笑)、ガブリエル・トミヤスのヘッダーの得点が重なればますます手がつけられなくなる。GKはレノが冬にでてしまうようであれば、2ndがハイン、3rdがオコンクォですね。新しい時代のはじまりを感じます。あとは継続性!

  3. アルゼンチン人の彼をポッチェティーノと読む余地はないと思うのですが。。

    1. ぼくにはずっとそれ以外には全然聞こえなくて。。ポッチェティーノあるいはポッケティーノ。スペイン語だと違うんですか? これはすごく興味があるので教えてほしいです。

  4. なんとも素晴らしい試合でしたね!
    ESRがしっかりゴール前に入っていってゴール
    キレッキレ(ホントあんな動けてるの久々に見た)のオーバメヤンのゴール
    右サイドで最後はガス欠したけど、期待されてるレベルのパフォーマンスを見せたサカのゴール
    全てが満足でした!
    守備のやり方もかなりしっかりハマりましたし(相手のやり方に応じて守備変化できてたの良かった)
    今季はこれがベストメンバーでしょうかね。
    面子としては全然上位狙えると最初から思ってましたんでやっと本番ってことで期待です!
    日程に余裕ありますがとにかく怪我に気をつけて、ESRは怪我歴ありますし、サカも疲労たまってるだろうし、ウーデゴールはあんだけの運動量だし、富安は国際マッチで動きまくりからのプレミア挑戦だし、、ホント怪我だけは。。
    (ジャカのはどんなでしょうか?相手の転倒に巻き込まれての足首?
    ビルドアップ面と守備面(若干カード臭いのあったけど)で一段上のパフォーマンスをジャカ見せましたね、ただサンビはやれると期待してます)

    というか相手に助けられてた部分がありますね。
    あんだけ苦手にしてたヌーノのチームと思えん。全体に雑。。ウルブス時代のあんだけのカッチカチのチーム作ってたのに。
    噂だと内部もケインさん含め良くない状況だとか。
    ミッドテーブルのクラブから栄転しての失敗はエメリを想起してしまうね。。

    アンリが昔のユニフォーム(自分の??後ろわからん)着てたの感慨深いけど、クロエンケより前の時代ってことでのアピールなんだろうなぁーー

    長文失礼しました

  5. お疲れ様です。
    冨安の加入で、違うチームになったみたい。ホントに攻守に素晴らしかった‼
    そして、ラムズデールとの咆哮! 流川楓と桜木花道かと思いましたよ。激熱!

    さらに、オバの執念。いつもあのくらい空中戦も頑張って欲しいですね。

    試合は基本週1なんで、5月までハードワークし続けて下さい。
    では次戦も期待してます。COYG!

    1. どうしても「スラムダンク」が出てきちゃいますな。トミヤスは毎回勝つんで安西先生がめっさブルっとしてる

  6. まともなフットボール出来るなったことは嬉しいんだけど…スタッツとか見ると全然喜んでる場合じゃなくて、やっと10位なんだという現実。
    開幕からの6戦、まともにやってれば4勝、最低でも勝ち点12とか13は取れたはずなのだから、このビハインドをどう取り返すのか。
    次のフィクスチャ6戦、ブライトン、パレス、ヴィラ、レスター、ワトフォード、リヴァプゥ…難敵揃いだけど、ここをもし4勝1分1敗以上で乗り越えられたら、自信は確信に変わってくるはずで、ようやくスタートラインに戻れたということかと。
    怪我人もちらほら出て来る頃だし、今回見せた意志、強度、戦術を控えメンバーにも徹底させられるか、監督の手腕に期待。

  7. 最高のゲームだった!
    モダンヴェンゲルボールとでも言おうか、
    より速く、より強く、それでいて美しい!!
    おそらくダービーマッチなのでAll or Nothing内のエピソード1つまるっとこの試合でしょう。(マンC密着時のマンU戦はそうだった。タイトルは『うるさい隣人』)
    今から楽しみです。

    あぁ、ミケル!疑ったりしてごめんよ!

  8. こんばんは!

    シーズン予想のエントリのコメント欄に「開幕3連敗からなんやかんやで最終的には4位」と書いた者ですが訂正します。
    こっから無敗で優勝します。
    やっぱりミッドウィークに試合がないのは大きなアドバンテージですよ。
    ケガ人が出ずベストメンバーでいければ可能です。ミラクルレスターもそうでした。
    ジャカの6-8週離脱は残念ですがロコンガは良い選手だと自分は思ってます。
    ボールの受け方持ち方がシャビにそっくりなんですよ。確かに守備は淡泊ですが。
    あと右FWは永遠にサカで固定してほしい、今回ゴールもアシストも逆足である右足!ってのは凄いことです。

  9. 前半のパフォーマンスを今後安定して出せるよう願います
    スパーズが絶不調とは知りませんでしたが、相手の強さ関係なくパフォーマンスが悪かったのが最近のアーセナルでしたからね

    1. Smithは過大評価と心のなかで思ってたが完全に間違いでした
      カウンター時の万能感、オバのフリックをトップスピードのままトラップする技術とセンス、ワンタッチシュートのうまさ、完全にエジルの後継者です

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