アルテタ発言のポインツ
ヴィエラが最後のリーダーという質問はアルテタに失礼?
一時はアーセナルのマネジャー候補だったこともあるパトリック・ヴィエラが、こうしてほかのクラブのマネジャーとして今回エミレーツに戻ってくるということで、彼のことで質問が集中するのは思ったとおりだった。
今回の会見で少し話題になっていたのはこのくだり。
「ヴィエラ以降でミドフィールドのリーダーを欠いている?」という質問は、このチームのキャプテンだったミケル・アルテタに対してはさすがに失礼ではないかと。
たしかにアーセナルでは、「(ヴィエラ以降)リーダーシップ不在」のようなことはしばしばいわれがちなことではあるのだけども、なにもキャプテンだったひとりにそれを云わなくても。
誰が質問したのかわからないが、当事者にそうした質問をぶつけるのもさすがに無神経のように思える。
アンリのコメント「アーセナルが正しい方向に向かっているように思えない」
質問のなかに出てくるティエリ・アンリのコメンツというのは、これのことのようである。アンリはいまAmazon Primeのパンディットをやっていて、その番組のなかでの発言。
Henry unsure if Arsenal are going in ‘right direction’ under Arteta
アンリ:わたしは、それが正しい方向性かどうかがわからないんだ。ブライトンの試合を観たよ。キミたちはアレを観たかい?
わたしはわれらがノリッチを倒すところは観た。バーンリーに勝って、トッナムをホームで倒した。われらはホームではいつだってトッナムを倒すからね。チームがトッナムに勝っていいランをつづけていることは何よりうれしい。
しかし、まだパフォーマンスをするところを待っていたんだ。アウェイで、パスをよくするチームに対して。だが、逆に苦しんだ。
わたしはブライトンの試合でそれを観ることを待っていた。ボールを持って、キープするところを。アウェイで、危険なブライトンのチームに対してポゼッションを維持するところを。
わたしたちが敗けたとき、あるいはわたしが退団したあとですら、アーセナルにはプランBがないと云われ、パスのためのパスばかりしていると云われたものだ。しかし、ブライトンの試合ではアーセナルからそれは観られなかった。観たのはブライトンがやるところだ。
まあブライトンの試合を観たら、誰だってひとこと云いたくなるだろうなとは思う。
しかし、アルテタは知らんがなと。
ところで、ヴィエラ、アンリ、あるいはヴェンゲルとインヴィンシブル方面の名前がいくつか出ているが、たぶんこれは偶然ではなく、ドキュメンタリフィルムの情報が公開されたからだ。
Arsène Wenger: Invincible. The definitive story. In his own words.
Watch the Official Trailer. Coming November 2021.
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— Arsène Wenger: Invincible (@WengerFilm) October 14, 2021
『アーセン・ヴェンゲル:インヴィンシブル』2021年の11月に公開ということは、もう来月?
アレックス・ファーガソンが「(トレブルよりも)なによりも(無敗のほうが)すごい」と述懐するシーンがあって、マンUファンもがっかりという(笑)。こりゃあ観たい。
Amazon Primeの例のやつもあるし、アーセナル界隈はドキュメンタリで賑わっている。
ESRのゴール関与
スミス・ロウのゴール関与(ゴール&アシスト)については、彼がアタッカーとしてさらに進歩できる余地がある部分としてよく話題になりがち。
今回は彼についてそのような質問があったのは、イングランドU-21でゴールしていたからだろう。
Emile Smith Rowe scores for England U21s.
Rapid break, calm finish. pic.twitter.com/ph7r0T7GMH
— Charles Watts (@charles_watts) October 11, 2021
ブライトンでも似たようなカウンターのシーンがあった。こういうゴールをしてくれないといけませんなあ。
でも逆に、たしかに彼がアーセナルでこのようなチャンスを決め始めたら、ほんとうにピレスのようになってしまう。ワクワク。
マルティネリと1月のアタッカー事情
最近のガビ・マルティネリのプレイタイムのなさはたしかに心配になっていて、このままではあまりよろしくないと思っていた。
アルテタは、彼はブレントフォードとチェルシーでスタートしたではないかと話しているが、じつはPLではその2試合しかプレイしていない。それどころか、その後はベンチにも入っていない。そうだっけ?
現状はカラバオカップでどうにかチャンスがあるかないかという程度で、間違いなく、彼はヨーロッパなしのシーズンの影響をかなり受けてしまっているひとりだろう。
したがって、そのような状況でくすぶっているよりは、競争力のあるチームにローンで出ていくほうが彼の成長のためにはいくらかマシのように思えるが、アルテタはその考えはないという。
アルテタはマルティネリをローンに出さない理由について、彼に満足しているからだと述べているが、それは建前で、本音はAFCONかもしれない。
AFCONでは、パーティ(ガーナ)とエルネニー(エジプト)がいなくなる可能性が高いのと同様、オバメヤン(ガボン)とぺぺ(コートディボワール)もその時期にいなくなる可能性があって、そうなるとマルティネリのほかにFWはラカゼット、エンケティア、バロガンといった選手たちが残ることに。CFはいいとしても、サカとESRだけになるウィングがさすがに手薄いか。エンケティアやバロガンをそこで使うか、あるいはAMN?
そしてこのなかでも、ラカゼットとエンケティアの去就はいまも不透明。
マネジャーとしてはこのような状況では彼らをチームに残したいだろうが、いっぽうで1月は残り契約半年の彼らを現金化できる最後のチャンス。もしクラブとして受け入れられるほどのオファーが来れば、そこで売却を検討せざるを得ないはず。そうなるとますますマルティネリは1月に手放せない。
そんなわけで、マルティネリを1月にどうするかは総合的に判断することになりそうだ。
個人的には、このチャンスのあまりない環境に残すのは得策とは思えないが、選手のケガなど万が一を想定するとやむを得ない部分もあるっちゃある。
以上。
クリスタル・パレス戦の試合プレヴューは追って。試合が月曜だから、またいつものように、アルテタのインタヴューとかいろいろありそう。。
正直なところ大怪我から復帰した後のマルティネッリは not enough っていう印象です。
アンリは聞かれたから正直に答えただけだとは思うけど、コーチとしてはモナコでちょっとやった程度で今は何やってるのかわからない辛口評論家?でしかないな。
遠くから見て評論するよりサポートする側に回ってほしいが、大きなところからどこからも声が掛かってないところを見ると教える側の人間としてはあれなんでしょうね...
あ、アンリのネームユニ持ってるからアンチではないですよ