試合の論点
アーセナル vs ニューカッスルのトーキングポインツ。
2分の試合ハイライト。
✅ Three points in the bag
💪 A strong team performanceCatch all the highlights here 👇#ARSNEW pic.twitter.com/tnJnmYiJQ2
— Arsenal (@Arsenal) November 27, 2021
クリエイトできない/クリエイトできる。ストラクチャ/フリーダム
こういう試合だと、後半のゴールズの興奮で忘れがちながら、前半のあの攻めあぐねはなかったなと。
前半のアーセナルは、ほぼ80%ポゼッションでほぼ相手ハーフでプレイしほぼ完全に試合を支配した。むしろ、それだけ相手を押し込んだからこそ、使えるスペイスがなく攻撃が難しかったというのも真実だろう。
だが、あの時間帯は最近のアーセナルのクリエイション欠如問題がよくあらわれていたように思えた。前半は12本のショッツで、SoTはわずかに2。クロスの成功は1/10。あれだけ優勢に試合を進めていたように見えて、オープンプレイから相手を崩したシーンは、ほんとうにわずかしかなかった。
強いてそれを挙げるなら、せいぜい40分のオバメヤンが盛大にショットを外したあのときくらいか。あそこは(サンビから?)左にいたサカへいいスルーボールが渡って、ESRとオーバのショッツへ。ドリブル&カットバックからチャンスらしいチャンスをつくった。
前半のチャンスとしては、15分のサンビ→サカも惜しかったが、あれはパス1本で単発でチャンスをつくっただけで、相手の守備ブロックを崩したというシーンではない。
つまりアーセナルは多くの時間で支配的にプレイしながら、ほとんどは相手の守備ブロックの前でボールを回していた。あるいは望みの薄い雑な攻撃をしてボールを奪われていた。
たまにサカやオーデガードが1-2パスなどでボックスに仕掛けても、どれも相手の予測の範囲内という感じで成功せず。あのようなプレイを強引にも成功させるには相当な技術精度が必要で、なんというかコストパフォーマンスが悪い。そうしたプレイがつづき、序盤のアーセナルの攻撃プレイは、観ていてもそうとうフラストレイションがたまったものだった。
いっぽうで、攻撃にくらべて守備のほうはかなり優秀で、ボールを失ってもハイプレス+ハイラインで高い位置で素早くボールを回収、またボール支配を始めるという好循環があったので、よけいにチームとしての攻撃のアイディア/インスピレイションのなさ、プレイスピードの遅さのような、全体的な拙さを実感させられた。ポゼッション時にホワイトがかなり高い位置をとっていたのが印象的で、彼は彼でうしろからチームメイツの攻撃プレイの発展のなさを観ていて、フラストレイションをためていたのかもしれない。
アルテタが試合後に「プレイのストラクチャを維持しつつ、ゴール脅威になる必要性」を述べていたのは、たしかにそのとおりで、要するにチャンスクリエイション以外の部分はほとんどパーフェクトに近いパフォーマンスだったという。ほかのいい部分を維持しながら、チャンスをつくっていかねばならなかった。
アルテタはどう思っているのかわからないが、この試合でアーセナルがよくなったときに何が起きていたかを観ることは、今後の攻撃改善のヒントになるのではないかとぼくは思った。
いちばんの違いは、やっぱり相手に混乱が起きていたときだ。アーセナルが何か珍しいことをやって、相手が予測していないことが起きたとき。
40分のチャンスもサカが右から左にポジションを移していたときに起きたことであり、55分のサカのゴールのシーンもそう。サカのゴールのシーンは、一連のプレイをあらためて見返すとかなり興味深い。結局ESR・NT・サカというコンビネイションで決めたゴールで、そこまでの経緯。リプレイが観られるひとはもう一度観てみよう! それはこんな感じだった。
アーセナルのハイプレスから、タヴァーレスが左ハーフウェイライン付近でボールをインターセプトすると、そのまま斜めインサイドに向かってドリブルを開始、オーデガードにパスをしてそのまま中央に。このときサカはまだ右にいる。タヴァーレスは中央でロコンガとパス交換、中央でポジションを維持。この間にサカが右から左へとふらふらとゴール前を横切っていく。ゴール前に並ぶ相手DFはボールウォッチャーで誰もサカを気にしていない様子。タヴァーレスが左のESRにパスを展開したときには、サカはESRと入れ替わるように左ワイドのスペイスへ侵入。ボールを受け、そこからサカ→ESR→NT→サカでゴール。
ここは、またサカのポジション移動からチャンスをつくったというシーンだった。サカはじつは右より左でプレイするほうがよかった?という話ではなく、ここはポジション移動が功を奏したケイスと見たい。
このポジション移動ではおそらくタヴァーレスのほうがもっと意外性があり、あの時間だけレフトバックがまるで当然のようにNo.10でプレイしていた。アシストもお見事でクリエイターのそれだった。彼の桜木花道的ちゃっかり感を思うとあそこはけっこう笑えるシーンだったと思うが、もう冗談ではなく、ふつうに決定的効果をもたらしたという。
まあもちろん、もっと強いチームが相手だったらあれが通用したとは限らない。逆に彼が放置したスペイスを利用されるかもしれないし。いつもそれがベストな選択というわけではない。
悪い時間帯では、みんなが自分のポジションと役割をきっちり守って、云われたとおりにプレイしているという感じがすごくするし、今回の試合のなかで観たように、よかった時間ではいい意味でのフリーダムやケイオスがあった。先生のいいつけを守らない不良生徒たちがいた。
ということで、いずれにせよファイナルサードにおいて、選手がポジションを移動してプレイするというのは、とくにこういう相手には、かなり効くんじゃないかという思いをあらたにした。アルテタのあの厳格なストラクチャのなかでならとくに。それが当たり前になってしまえば、また違うんだろうけども、いまは幸いにもアルテタのチームのストラクチャの厳格さは相手にもよく知られているので、それを逆手に取ることはできる。
アルテタには、こうしたことを教訓にして、これから正反合をやっていってもらいたいと思う。集団のストラクチャだけのチームに、個人のフリーダムやケイオスをまぜまぜして、新しい攻守のバランスをつくる。
結局ストラクチャだけで成功するのはおそらくコストが高すぎるのだ。シティがいい例だろう。アーセナルには合っていない。少なくともいまの発展途上のチームには。
アルテタにはもっとチームの身の丈に合った、効果的なやりかたを見つけてくれることを切に願う。
ドリブルキングをだまらせてしまうトミヤス
マルティネーリのヴォリーをクリエイトしたトミヤス。あのアシストは非凡だった。クリエイティヴだった。
でもこの日のトミーを印象づけたのは、やはり守備面。ニューカッスルの攻撃のキーマンであるアラン・サン・マキシマンことASMとのふたりのバトルは、かなりみごたえあった。
ASMは終盤にトレイドマークの規格外のボールキープを見せるシーンもいくらかありつつ、ほとんどの時間帯では仕事ができず。トミヤスはそれにだいぶ貢献した。
トミヤスはしつこいプレスから、あのASMから直接ボールを奪うことすらもあった。彼はふだんボールを奪われないからドリブルキングなのであり。すごいDFである。
ニューカッスルでは、LBのリッチーについでASMがこの試合のワーストレイティング。いっぽう、彼と対峙したトミヤスはベストレイティングでフースコやSofaScoreなどでもMOTM。ジュエル全体では、ASMが4/13という低水準で、トミヤスは5/7とかなりの高率で勝利。結果は、対照的だった。
⭐️ Takehiro Tomiyasu: MotM – @Arsenal 2-0 Newcastle
🔐 Key passes – 3
🅰️ Assists – 1
🏹 Shots – 3
💪 Tackles – 3
🧠 Interceptions – 1
☄️ Clearances – 1
🤤 Dribbles – 2
📈 Rating – 8.42— WhoScored.com (@WhoScored) November 27, 2021
控えめに云ってもトミー大勝利でしょう。アーセナルに来てからのベストゲイムとも。
チーム全体としては、相手をつねに押し込んでASMにも高いポジションを取らせなかったことが大きかった。彼が守備で忙殺されれば脅威は半減する。
そして彼よりもむしろトミヤスのほうが攻撃的にプレイしていて、同じ1 v 1でも、トミヤスが攻撃する側だったりと、理想的な状況であった。
タヴァーレスもトミーもシュートはもうちょいなんとかしてほしい。
オーバ、ウデゴー、パーティ
主力の活躍に疑問符がついても勝ち切れるチームになっきて嬉しいです。
誰々のせいで・・・と負けを個人にフォーカスしたくないですもんね。
マルチネッリは点を取ろうとしてくるチームに対しては有効ですね!
スタートから観たい気持ちを抑え、突き放したい時に活躍してくれることを願います!
このオリンピック代表感。
有望な若手で勝つとゆう達成感。
ほんとすばらしい。
ただ、オーバーエイジのできですよ。あの二人がこの若いチームを引っ張っていかなきゃなんですが、逆に足を引っ張ってる感。パーティはほんとピークなはずなのに、ゲームに入ってないとゆうか、若手のテンションについていけてないとゆうか、パスもらう気あんのかってゆうポジショニングはどうなのか。ロコンガばかりがもらったましたね。
アダムスはいいこと言ってますね。キャプテンをスーパーサブで使うのもありかも。変わりにペペをトップで試してもらいたい。バログンもあり。若手の方がシンクロするかも。
この二人がいなくなるであろう1月の方がいいチームになるかもってのが皮肉ですね。
12月はほんとに楽しみです。この調子で一つ一つ勝ってほしい。
COYG
やはりサンビロコンガは非凡な選手でした。僕が見ていて思うのは彼はギリギリまで周りを見ながらパスを出すセンスがあります。サカの裏抜けに合わせる閃きや相手が寄っても落ち着いてパスを繋げる。
確かにミスは多かったですが、間違いなくいい選手でベルギーリーグとプレミアリーグの差に慣れれば凄い選手になると期待しています。
今後とサンビ、ナイルズの天才性に注目します
あと僕はティアニーよりタヴァレス派です。リバプール戦のタヴァレスはウイングのポジションに位置を取っていましたが輝くのはもう少し後ろからドリブルを始める時です
自分のコメントが引用されていたのでコメントします。ここでナイテタさんとロコンガが非凡か否かで議論するつもりはありませんが、僕が言っているのはロコンガの独特な球離れのタイミングに関してであり、急いで守備に戻るか否かではありません。
そもそもそんな事はオバやパーティが率先してやればいいと思っています。若い選手は得意なことをやれば良いのです。賛否両論あると思いますがこれが僕の意見です。
僕はこれまでもロコンガやナイルズに関して肯定的な意見をしてきましたが、これからもこの二人に限らずアーセナルの選手に関しては大いに贔屓目のコメントをしていきます。
横からですが。僕はトランジションに関してもあまり問題を感じないんですよね。(僕だけ!?)
パーティがあれだけ下がってDFラインに入ってるんで、サンビの今の役割はジャカの代役と思われます。であればハヤテのごとくボールの後ろに下がるカンテのようなトランジションが常に正解だとは僕は思わないです。
ジャカがそうなんですよ。悪い時はいっつもボールの後ろに下がりたがるんだけど、お前そこまで下がってその鈍足で何ができんの?って言いたくなります。しかも下がってる間はプレー強度ゼロなんで、前の密度もダダ下がり。サンビは俊足だし本職は6番らしいですが、ジャカのポジションをやるなら安易に下がってはいけないと思います。
まあ1月に6番に戻った時にボロが出るかも知れませんがネw。しかしかなりスケールの大きな6番に育ってると思います。僕も大いに期待してます。
コメントありがとうございました。サンビ期待派の方がいて嬉しいです。僕も同意見です。せっかくオバやウーデゴールが前からプレスにいってるのでサンビやパーティは下がっちゃいけない。
サンビのボールの持ち方に関していろいろ考えていたのですが、あの持ち方をする選手で世界最高峰はブスケツだと思います。ボール離れが異様に遅いのは足元に自身があるから。
ジャカからポジション奪ってほしいですね
ブスケッツとは大きく出ましたね!wしかし方向性は分かる気がします。フィジカルガチガチのこういう時代だからこそ、よけいにボールをプレーし続ける事の重要性が増してると思います。蹴ってしまったボールはコントロールできないですしね。
ちょっと違う話かもしれませんが、ロドリはほとんどスライディングしないって話がありますよね。僕はそういう部分でサンビに期待してます。滑ってボールを取ったらその直後はボールをプレーできないですから。そこの1秒とか2秒を短縮できる可能性がサンビにはあると思うんですよね。下がるのもバックステップを踏むのもそうで、次のプレーを考えればやらずに奪うのが一番いいと思います。それは身体能力あってこそ。
僕的に微妙なのは僕は身体能力のないジャカが昔から大好きだって事で、あれはあれで異常に尖った才能のカッコよさを感じます。悩ましいですよw
そうなんですよね、
僕もジャカにはピルロとかジョルジーニョみたいに視野の広さとパスの閃きで成り上がってほしいです。ロマンがあります。
最終ラインからボールを引き出すCM、特にサンビがもう少しターンが速くなると真ん中を有効活用できるようになると思います。彼はターンに3タッチぐらい必要で、トゥヘルのチームは全員包むようなターンがとにかく速い。
ミケルは持てる手札で相手の長所を消すのが最高に得意な分析家だけど、クイックなプレスをかいくぐるための個人戦術のトレーニングにまだ手を付けられてないような印象があって、その辺りはシティではペップが担当だったのかもしれないし、そもそもシティの選手は最初から出来たかもしれない。
今のオーバはビルドアップに貢献してますよ。ターンできない中盤の帳尻合わせを彼が払わされているとも言えると思います。
ロコンガはこの試合、パスの判断や精度に関してはよかったですが、書いたあるようにそれはプレスが相当緩かったからだと思います。攻守の切り替えに関してはムラがあり遅い。アーセナルの選手は守備時のネガトラが世界でもトップレベルで激しくはやいですが、ロコンガはそうするためのフィジカルがないというよりも意識が薄い。あれで非凡とか言ってんのはちょっと。他のトップチームを見なさすぎかと。次節でラングニックの切り替えのはやいサッカーにやられないか不安です。
オーバは確かに調子が悪いですが、それは彼がサイドに流れつつ裏を狙うという得意な動きをさせてもらえず、中央で相手を背負ってボールを受けるという役割をやらされてしまっていることとセットで考えなくては可哀想な気がします。普通に左で使ってラカをCF、スミスを中央で使えばいい。本当に心配なのはウーデゴール。パーティーは別に無難。
確かに言われてみればオーバメヤンは使われ方というか役割があってない気がしますね
言われたとおりスミス=ロウの真ん中は見てみたいです
いい試合でしたね
前節のことを考えたらクリーンシートで勝てたのは大きいですね
ただ厳しい言い方をしたら相手が最下位チームて考えると可もなく不可もなくて感じです
相変わらずオフェンスでは手詰まり感があって、ミドルシュートしか狙えずリズムがなかなか作れないですし、もぅオーバメヤンはきついですね
前半40分あたりのあのシュート外すのはちょっとね…
なんか誰もオーバメヤンにパス出そうとしてない感じかするし、チームとしてオーバメヤンをどう活かすかが見えない
パスを出したくても出せない感じなんですかね
もぅちょっとオフェンス面でチームに貢献して欲しいです
1点目のゴールは今シーズン一番きれいに崩して決めたゴールなんじゃないかと思うぐらい良かったですね
2点目にしてもマルティネッリの動き出しと、ホワイトとの冨安に出すタイミング、冨安のパス、なんといっても最後のシュートが素晴らしかっですね
あと、ラムズデールの安定感と安心感もさらに増してきて、この試合に関しては余裕すら感じて頼もしいです
ここから過密日程にもなってきますし、前線の選手のコンディションがやや落ち気味な感じがするのが気になりますけど
これでまた勢いをつけて無敗を続けていってほしいですね
ラカゼットに代わりオーデガードが入ってどう変わるか(等)を注目して観ていたのですが、
オーデガードの方が最前線からトップ下、ウィング、CMあたりまで広範囲にポジションを取れるので、(今回は特に)CM二枚が受けるプレスの緩和に貢献できていたのではないかと 思いました。
(ときどき3CMみたいに見えるときがあったはず)
また、もっと練度が上がってきたら、ESR+Bたちとの頻繁なポジションチェンジを見たいですね。
アルテタ擁護ですが、アルテタのストラクチャというのは、攻撃時であっても(カウンターに備えて)守備の陣形を保つという目的があるので、多少なり攻撃時のアイデア不足に繋がるのは致し方ないです。トミも指示通りに動く難しさを言っていましたが、慣れてきて無意識に出来るようになれば頭の中身を攻撃に集中できるはず。
前半のスタッツは、「ストラクチャ」を遂行して相手にボールを持たせなかった一方で、それに気を取られて攻撃に頭が回らなかった、と読み解いていいと思います。
いやあしっかり勝ちながらアルテタが後半部分に苦言を呈し、Chanさんも前半に不満ありと、これは現スカッドへの期待の裏返しですね!笑
相手が前プレよりしっかり後ろでセットしてきたため、いつもより容易にビルドアップができるけどファイナルサードでの迫力不足はありましたね(ある意味エディハウの計画通りか?)
その中でもサカがレーン跨いだ移動して、これもレーン跨ぐの好きなタヴァレスと絡んで得点。
以前触れてた攻撃面が安易に予測できるモノになってないか?という部分への回答でしたね。
2点目もウーデゴールが列落ちして入替って裏抜けしたマルティネリの素晴らしいゴール!
序列が下がってた2人が絡んだゴールは素晴らしい。
マルティネリは直近でた試合でなんかコネすぎてる印象受けてましたが、この試合は裏のスペースをタイミング良くついて、そうだよこの持ち味だよなー、フィニッシュも素晴らしいし、やっぱ定期的にサブで時間あげるべき選手だろーと改めて思いました。
反面ウーデゴールは、、技術ある選手なのであんだけ狭いライン間でもそこで受けにいくのはわかるんですが、、如何せん厳しい。
周囲と連携深まれば、もっとチャンスクリエイトできるんでしょうが、、
まあそれでも守備は絶賛レベルですよね。
あんだけNo10ポジションの人が的確にプレス走り続けてくれるのはホント素晴らしい
富安からアーセナルに興味もってくれて人には素晴らしい試合になったんじゃないでしょうか?MoM級の活躍!サンマクシマン完封!
残る化物級は年末のトラオレですかね
ヤツを完封しようもんなら、、楽しみです
当ブログの読者は皆、サカが孤立しないストラクチャにニヤッとしたかも。
トミヤスが少し前目にプレイするだけで、こんなに改善するとわ。(それだけじゃないとはもちろん理解)
サンビ良かったと思う。ほとんどのボールで前に進む意図を感じた(野郎やっぱり出し惜しみしてやがったな!w)
DMFは崩れた状況のプレーが多いから、その場で判断しなきゃならない。それも正しい判断をして、精密なプレーをしないとボールは前進しない。おそらくサンビのとこが一番難しいポジションだと思う。
ボローニャの戦術コーチの寄稿を読んだんだけど、机上の戦術論(誰もミスしない前提)では「即興の正しい判断、正しいポジショニング、正確なプレー」の連続だけは何をどうやっても防ぐ方法がないんだそうだ。実際には人間はミスするからそうはならないんだけど、ポゼッショナルサッカーはそれを目指してるんだとか。
しかしハイプレスが当たり前になった今日、そういう流動性は大変シンドイ。サカの先制点のシーンでもサカがいたスペースは富安が埋め、すぐ後ろにホワイトが詰めてパーティがCBの間に落ちてる。たぶんオーバーロードを作るにしてもアルテタはどこかを空っぽにすることを許してないんだと思う。見たことないし。
しかしその結果この試合ではセカンドボールを拾い続けて相手を自陣に押し込める事に成功したし、サンマクシマンもほとんど機能しなかった。この試合を見る限りでは、あえてどこかを空っぽにする10年前のような豪快なオーバーロードのメリットはあまり大きくないような気がする。
まあ何にせよ、強さを証明するためには次。ですナ。