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アーセナル夏の移籍ウィンドウ展望その1【2022】補強ポインツ編 近年のアーセナルにとり決定的に重要になる夏ウィンドウ

やあ。

CLファイナルが終わって、これでやっと21-22シーズンが閉じたという気がしますな。

さて、そろそろ弊ブログでも夏ウィンドウのエントリを書かねば。毎日ニュースを観ているだけで、あんまりブログを書く気が起きず。すっかり遅くなってしまったが、幸い?なことに、まだアーセナルでは大きな動きはなく。ここであらためて、アーセナルがこの夏に移籍市場でどう動いていくのか、占ってみよう。

アーセナルが、来年のCLをかなえるために補強が必要なポジションはどこか、そして、これまでにどんな選手とリンクされてきているのか。

しばしお付き合いください。



アーセナルFCにとり、近年でもっとも重要な移籍ウィンドウ?

この夏のアーセナルの移籍ウィンドウを展望していく前に、ここを確認しておかねばならない。

この夏も含めて、ここから数回のウィンドウがアーセナルのプロジェクトに決定的に重要になりそうだと。

アーセナルは21-22シーズンは、惜しくも4位フィニッシュを逃してしまい、またしても目標達成ならずで、結局ほろ苦いシーズンになってしまったことは、ここであらためて書くまでもない。これでわれわれがCLを逃すのは、なんと6シーズン連続。ぎゃぼー。

が、もろもろの信頼できるっぽい情報からすると、アーセナルの「プロジェクト」では、もともと2023年(2022-23シーズン)、つまり来シーズンにCLを決めるのが当初の計画であるという。今年のELは想定内で、もしCLが決まれば、もっけの幸い。あとすこしではあった。アルテタの契約延長が発表されたのもEL確定・CL不確定の5月初旬ということは、来年のCLはプロジェクトの必須のターゲットではなかった。

そして、おそらくはそのプランのなかで意味を持っていたのが、昨シーズンの、夏の大量補強であり、冬の大量整理&補強なしだったのだろうと思われる。

去年夏のウィンドウは、評価が定まった選手ばかりを取ったわけではなかったため、当初は懐疑的な観方も多かったが、結果的に、近年のアーセナルでは大成功のウィンドウとしてファンに記憶されることになった。ホワイト・トミヤス・ラムズデイル・オーデガード。彼らは、いまや完全にチームのメインの戦力にして基礎になっている。あそこで、チームに必要な選手を買うために、リーグでもっとも大きな金をつかった意味はかなりあったのだ。

そして、もちろん今年トップ4を逃した最大の原因になったであろう冬ウィンドウ。オバメヤンのリプレイスメントを取らず、AMNやチェンバースのようなバックアップ選手を放出したことは、最後には、自分たちの首を締めることになった。

しかし、その結果でファンの大きな不興を買うことになったのも、思っていたよりもチームが出来すぎな結果を出してしまったがためだということは、アルテタは会見で何度か口にしていた。始めはなかったファンの高い期待、それも自分たちが生み出したのだと。そもそも3連敗から始まったこのチームがトップ4に入れるなどと誰も信じていなかったと。

クラブが、シーズン後半をあえて極薄スクワッドでのぞむ決断をしたのは(まあ、あそこまで極端にする必要もなかったとは思うけれど)、ヨーロッパなしの限られたフィクスチャで無駄に選手を抱えたくなかったということもあるだろうが、やはり今後のスクワッドビルディングが念頭にあったのは、まず間違いない。

おかげで、この夏は、アーセナルがここしばらくはずっと悩まされていた、スクワッド整理に無駄な労力を使わずに済む。心置きなく、チームの補強に専念できるわけだ。また、もちろん給与総額も大幅に減り、アルテタが好む選手に投資もできる。

ところで、ぼくは移籍の話になると毎回同じことを書いてしまうが、チームづくりはやはりタイミングの要素がかなり大きいと思うのだ。いかに、同じ時期にタレンツを集中させるか。

いくら単発でタレントがいてもチームは成功できない。アーセナルでは、ずっとそういう状況がつづいていたと思う。トッププレイヤーが現れても移籍し、またトッププレイヤーが現れても移籍。彼らが同じ時代を共有したらもっともっといいチームだったはず。エジルとサンチェスが同時にチームにいた2015-16シーズンは、アーセナルが最後にもっともPLタイトルに近づいていたシーズンだろうが、あのときのストライカーはジルーやウォルコットだった。

つねに最高の選手を買うようなメガクラブ的アプローチでクラブを運営するつもりがないのならば、うまいこと同じ時期に(これから評価がやってくる)最高の11人+αを揃えるしかなく、いまはそのいいチャンスになっているように見える。

いまのスクワッドには、これからピークがやってくる若い選手が多く、ここにあと数人を加えると、ここからあと数年でかなり理想に近づいていける。去年夏の補強で、すでにチームの理想形の初期段階は築かれているだろう。おそらくアーセナルのプロジェクトの短期・中期の部分は、そのような短期間での集中したスクワッドビルディングをかなり意識しているんじゃないだろうか。

逆に、ここからまたしても数年クラブがトップレヴェル(CL)で競えないと、今度はサカやマルティネリのような才能ある野心的な選手を引き止められなくなる。またシニアは少数派ではあるが、せっかくのトーマス・パーティもピークが過ぎてしまう。トッププレイヤーはみんなCLでプレイしたいのだから、選手リクルートにだって悪影響が出る。そうなれば、プロジェクトは頓挫だ。

したがって、この夏のウィンドウも含めて、あと数回のウィンドウは、アーセナルのプロジェクトにとっては決定的に重要になるはず。と、ぼくは考える。

本題に入ろう。

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2 Comments on “アーセナル夏の移籍ウィンドウ展望その1【2022】補強ポインツ編 近年のアーセナルにとり決定的に重要になる夏ウィンドウ

  1. 最近ふと思ったのですが、SBの怪我の多さはなぜなのでしょうか?
    過去を見ても、サイドの選手に怪我が多いように感じます。掘り下げて調べてみたいなと感じました。

    現代サッカーにおいてSBの果たすマルチタスク、フィジカル要素は非常に大きく、怪我のリスクも大きいと思います。一方、どのリーグの優勝を争うチームも、SBはいずれもタフです。
    この差は何なのかなぁと。それとも意外と他チームも怪我をしているのでしょうか?
    なぜ、ティアニーも、トミーもこんなに怪我が多いのか。
    怪我で移籍の優先順位が乱れてしまうのが、本当に心配です。

  2. 来シーズンから交代枠が増えるのならば、
    スタメンだけでなく、交代要員のレベルアップは必須です。
    今シーズンのようにスカスカなベンチでは、ELが増える来季はまたもや負傷と不調の悪循環です。
    少々無理な金の使い方をしても、各ポジション大人買いを!

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