ヴィエラとサンビ・ロコンガの明暗
試合前にふたりに注目したいとブログに書いた。そしてこのふたりは明暗がはっきりと分かれてしまった。
ふたりとも、前半は相手のマークやフィジカリティにはだいぶ苦しんでいたし、フェアに云えば前半はふたりともよくはなかった。いつもと違って、チームとしてピッチの中央エリアをあまり利用できなかったのも、彼らのパフォーマンスが理由のひとつだと思う。エルネニーも含め。あれが、オーデガード・ジャカ・パーティのトリオなら全然違っていてもおかしくない。
だが、後半のヴィエラは2アシスツでみごとに仕事をした。とくに、エンケティアの1点めにつながったスルーボール。アレにはしびれた。DFの裏側にエディが追いつくドンピシャの強さとタイミング。あれをおかずにご飯が食べられる。その前にもゴールにはならなかったが、彼らしいチャンスクリエイションもあった(54分サカへのバックヒール)。
結局、ヴィエラは試合後のアルテタも絶賛するくらいのパフォーマンスで、アウェイスタンドからはヴィエラチャントも鳴り響いていたように、ファンも彼のプレイに大満足だった。
Fábio Vieira has now provided more assists this season than Phil Foden and Jack Grealish (3) and as many as Bruno Fernandes (4).@BenMGreen95 analyses his role in Arsenal’s latest win. ✨
— Squawka (@Squawka) January 9, 2023
いっぽうのサンビ・ロコンガは、最初のゴールの直前にKTとともに下げられてしまった。アルテタが0-0で進む試合をなんとかしなきゃいけない状態で、残念にも最初のサブに選ばれてしまったわけだ。
この約1時間ほどのプレイは、彼自身もとても満足いくようなパフォーマンスではなかっただろうし、彼に代わってピッチに入ったジャカの安定感・安心感もあって、試合を観ていたひとには、よけいに落差を感じさせたと思う。試合後のファン反応は彼にはやはりネガティヴなものが多かった。
Arseblogのひとはこんなことを云っていた。
Don’t want to go in too hard on Lokonga but unless there’s some unexpected ‘Eureka’ moment from him, I don’t see how he has a long-term future at the club. Wherever he plays he looks unsure of what’s required and his confidence is clearly taking a battering.
— Andrew Allen (@AAllenSport) January 9, 2023
ロコンガのことをあんまり厳しい目で観たくはないが、彼は予想もしない「ユリーカ」でもないかぎりは、クラブでの長期の未来は観えない。彼はどこでプレイしても、なにを求められているのかよく理解していないようだし、彼の自信もはっきり落ちているように観える。
ユリーカ(ユリイカ)っていうのは、エウレカね。ひらめいた!という瞬間に叫ぶやつ。つまり、今後なんらかのブレイクスルーがなければ、アーセナルでの未来がなさげという。けっこう同意できてしまうのが、悲しいところ。
ヴィエラのチャンスメイカーとしての才能はほとんど疑いなく、あとはフィジカリティ向上とチームプレイのなかに溶け込むこと。それは時間で解決できそうだ。
サンビ・ロコンガは今後どうしよう。今シーズンは、だましだましプレイできても、来シーズンのことが心配になってきた。もし今月にMFのサプライズ補強があれば、もしかしたら今月からローンもありえるか。アルテタが信頼(満足)していない以上、いまPLの試合でベンチに座っていても人数揃えでしかなく。プレイ時間が減って自信も落ちてという悪循環。
せめて、うしろにパーティとジンチェンコ、右隣にオーデガードがいるのようなセットアップで、左8のテストをしてもらえたらいいのだが。
どうなるか観てみよう。
ESRがひさびさの復帰
75分。負傷したサカとの交代で。アルテタによると4ヶ月ぶりという。
ヴィエラが82分に下がるまでは、そのままサカのRWに。そのあとは、ヴィエラに代わって右8。そんなポジションだったか。
しかし、さすがに錆びついていたな。ひとつだけ惜しいショットがあったけども。あれもタッチがすこし雑になってしまって、サビつきを感じさせた。
彼が入ってすぐに3点めが入り、やや全体的に集中力を切らしていた雰囲気もあったが、単純なパスのミスが目立っていたし(※パスは11/18で73%)、ピッチ上でもあまり存在感なく。
でも、これからだろう。アルテタが云うようにこの試合ですこしでもプレイしたことは、彼にはかなりよかった。はじめの一歩。
NLDでスーパーサブからゴールを期待。
スーパーエディと仲間たち
2点めはちとオフサイドくさかったけど。NOVAR最高。
Eddie Nketiah has now scored in every possible competition for Arsenal this season:
◉ Premier League
◉ Europa League
◉ League Cup
◉ FA CupHe always answers the call. 📞#EmiratesFACup pic.twitter.com/wP4csfA7y4
— Squawka Live (@Squawka_Live) January 9, 2023
今シーズン、エンケティアはアーセナルですべてのコンペティションでゴール。
これでアーセナルのトップスコアラーは4人に(7)。合計28。4人グループでラスボス(ハーランド)に挑戦しよう。いや、このあとジェズースが合流して5人がいいか。戦隊モノ。
Arsenal’s top scorers across all competitions this season:
◉ 7 – Eddie Nketiah
◉ 7 – Bukayo Saka
◉ 7 – Gabriel Martinelli
◉ 7 – Martin ØdegaardSharing the load. 🧺
— Squawka (@Squawka) January 9, 2023
この試合については以上。
後半開始前、なにか話す3人。珍しい組み合わせのような。
アルテタのシティでのコーチ時代に、オックスフォードユナイテッドとシティがカップ戦で対戦しているみたいですね