ロブ・ホールディングの意地
ロブホは、アーセナルの選手のなかではすでに古株のひとりであり。現在の若く優秀な選手が揃うチームのなかでは、多くのファンからはアップグレイドが必要な選手のひとりだと思われているだろう。
もうすでに長らくチームではレギュラーから外れているし、去年のToTなどでのパフォーマンスの印象も悪かったのは事実。タレント的にも、このチームの将来的なプランに含まれているとも思えず。
だから、サリバのカヴァとして今回彼がRCBで起用されることについては、実際に否定的な意見も少なくなかった。
そういうのは、やっぱり本人もさすがにわかると思うのだよね。ソーシャルメディアで心ないファンから直接そういう暴言をはかれることもあるだろうし、あるいは空気として。
だからこの試合は、彼も期するところがあったんじゃないかと思う。今シーズンPLで初スタート。自分に寄せられる否定的な意見を見返したかった。
そして、あのパフォーマンスですよ。アツい。
今回の彼のキースタッツは、グラウンドジュエル4/5、エアリアルジュエル7/10、パスアキュラシィ91%、ロングボール5/5とたいへんに立派な数字。
サリバというキープレイヤーの不在でピンチになっているチームで、彼のようなレギュラーを失っていたヴェテランがステップアップするという、ちょっとマンガみたいな展開だった。おっさんはああいうのはけっこうグッと来るんだよなあ。
サリバがいつまで不在がわからないが、ホールディングがエルネニーのようになってくれれば理想的。
ベニー・ブランコの50mパフォーマンス
この映像はすぐに消えてしまいそうだけど。この試合のベンジャミンはマジよかったなあ。オーヴァラッピングも冴えていたし、右サイドでのサカとオーデガードとの攻撃の連携もばっちり。これは£50mのパフォーマンス。あのザハと対峙しながら攻守にかなりうまくやった。
Benjamin White vs Crystal Palace (H)
(@ben6white) pic.twitter.com/oH0vzqQUvA
— Sjayy 🎱 (@sjayy24s) March 19, 2023
最初のマルティネリのゴールではナイスインターセプションからのプリアシスト。
それと、ゴールアシストにもなったサカに何度か出したスルーボール。あれはセンスだなと。ぼくは、トミヤスとホワイトで、RBとして総合的な能力にふたりの差はそこまでないと思っているが、ホワイトのあのクリエイティヴィティはトミヤスにはないものだ。
この試合のベンジャミンは最高だった。ゴールがそれほど入らない試合だったら、彼がMOTMだったかもしれない。
トロサール効果
トロサールがアーセナルで初めてスタートしたのが、2月のPLアストン・ヴィラで、それ以来アーセナルはPL6試合で6連勝。チームでゴールが19で、トロサールは先日のフラムでの「アシストのハットトリック」を含めてアシストを6つもやっているという。
なんだか、てきめんな効果である。
今回はジェズースが9としてスタートするものだとばかり思っていたが、アルテタはそれよりもトロサールのフォルス9をだいぶ気に入っているのかもしれない。たしかに、かなり効いている。
ジェズースですらポジションを争わねばならないのだとしたら、それはチームのレヴェルが上がっている証拠にほかならず、すばらしいことだ。
この試合については以上。
ティアニーのパフォーマンスもとても素晴らしかった