書くのがすっかり遅くなっちまって。
日曜の試合は、いやキツかったっすなあ。まさかここでスリップするとは。アウェイとはいえ、この状況でドロウで1ポイントしか取れないのは、ほとんど敗けに等しい。
しかも、一週間前のリヴァプール戦につづいて2点のリードを追いつかれる悪夢的展開。アーセナルの余裕すら見られるような優勢っぷりから突如試合の流れが変わるのも、この2試合はなんだか似ていた。
いったい、なにが起きているんだい? 追われるプレッシャー?
タイトル争いでマンシティと接戦を繰り広げるなか、これでアーセナルのタイトルの望みは消えたという見方もある。それほどにシティは盤石。
このあと二転三転してもおかしくないほどの試合数は残っているし、実際はまだ何も決まってはいないので、それが正しいかどうかはともかく、シティのフォームを思えば、これでアーセナルはかなり厳しくなったことはたしか。
試合を振り返っておこう。
Arsenal let slip two-goal lead to draw at West Ham
アルテタの試合後コメント「相手に希望を与えてしまった」
試合直後のアルテタのインタヴュー。AFCオフィシャルサイトのトランスクリプトより。
アルテタ:結果には、非常に失望している。パフォーマンスもそうだし、とくに30-35分のあと。
われわれは試合を素晴らしくよく始め、ほんものの意図をもって美しい2ゴールをして試合を支配した。その後、われわれは彼らをあなどり、大きなミスをやった。
われわれは同じ意図をもって相手ゴールを攻撃しなかった。ボールをもちその結果を守ろうとした。われわれは、彼らに希望を与えたのだ。あのとき彼らを殺すかわりに。
彼らは、そこにチャンスがあるとわかり、非常にダイレクトなプレイを始めた。われわれは試合に対処できなくなった。その後、もちろんあのように2失点したら、ピッチのもう一方ではもっとうまくやらねばならなかった。2-1のときがターニングポイントだった。あのペナルティを決めれば3-1で、その2分後には2-2になっていた。それもフットボール。わたしにとり重要なことは、われわれが2-0でリードあとどう反応するかだった。
(シティと4ポインツ差でサウサンプトン)それがいまのわれわれに必要なもの。なにもあたりまえだと思ってはいけない。このリーグで試合に勝つにふさわしくいなければ。今日、われわれは35分はかなりよかったが、それでは十分ではなかった。
試合後のプレスコンファレンス。AFCオフィシャルサイトより。
(試合について……)
アルテタ:われわれは、また極めていい始まりだった。試合を支配し、ピッチを支配し、ふたつの美しいゴール。そのあと、それまでと同じようなプレイをやめてしまうという大きなミスをやった。てきとうにプレイして結果を維持しようと考えた。それはあまりに安易だったし、あのときに相手に希望を与え、相手はそれをつかんだ。
彼らはやるべきことをかなり上手にやっていた。ロングスロウやコーナーを取るなど、かなりダイレクトにプレイをし始めた。こちらは、それでかなり苦しんだ。
2失点したように、もし自分のボックスを守れないのなら、もっと長い期間でたくさんのいいプレイをしなければならない。
50分すぎには3-1にする機会もあり、そこで試合は終わっていた…… その2分後には失点した。だがそれもフットボールの一部だ。わたしの心配は、2-0のあとわれわれが大きなミスをやり、あのとき試合でなにが要求されているのか理解しなかったこと。
(2点リードを失った理由?……)
ピッチの外から云うのはかんたんだ。いい選手でいなければならないし、それを感じなければならない。そうした感情も理解する必要がある。われわれに必要なのは、あの時間に相手チームを殺す無慈悲なマインドセット。殺せるチームがいるなら、そこで殺さなければならない。今日はそれができていなかった。
PLでそれをやらないなら、ある時点でひっくり返されるし勢いを与える。そして、たとえば2点めの失点のように、もっとうまく守らねばならない。そうでなければ、試合には勝てない。
(この2試合を似たようなパターンでやられていることに懸念……)
結果に関してはパターンは違う。何が起きたのかに関して、それはとても違う。だがそれは受け入れねばならない。あれは、われわれの頭のなかでもっともやりたくないことだ。試合を殺せる可能性があるのにそれをせず、その自信を持たないこと。それはネクストステイジだ。もしそういう状況なら、やらなくてはいけない。同じ意図でプレイしなくてはいけないし、相手に何も与えてはいけない。
(アンフィールドで2-1になったときの心理的二日酔いがまだあった?……)
それは起きうることだが、繰り返すように、気持ちに去来するものはおそらく違う。ハーフタイムで、われわれ全員がわかっていたのは自分たちがなにをしなければならないか。なにをもっとうまくやらねばならないか。
ウェストハムを称賛する。彼らは自分たちの試合をプレイしはじめた。もし彼らがあの最初の2ゴールで効率的だったら、難しくなっていただろう。なぜなら、ファイトしてプレイする権利を得なければならないのだから。
だがわれわれがそれをやったとき、とくに交代のとき、われわれは試合を終わらせるためにもっと落ち着いている必要があった。
(選手たちのマインドセットを変えられていない……)
われわれは間違いなく、ここに勝ちに来た。あのレヴェルでプレイできるなら。そのあとあんなにすぐにレヴェルを落としてしまえば、どんな相手でもできる試合になってしまう。だから、われわれは、深く掘り下げ解決策を見つける必要がある。
(タイトル争いにおける直近6日間の重要性……)
わからない。7週間前も、12週間前も、この3週間でなにが起きるかはわからなかった。わたしの最大のタスクは、またやっていくことだ。いいトレインをして、金曜には、人生をかけて今回30-35分にやったような同じレヴェルでプレイすること。あるいはリヴァプールのチームにやったこと。だが、それはもっと長く、そして殺さないと。
(選手たちは疲労しているように観えた?……)
疲労の面ではノー。われわれがリヴァプール相手に、ファーストハーフとセカンドハーフで生み出したものは似ていたし、今日われわれはファーストハーフにやったよりもセカンドハーフに大きなちからをかけた。われわれはすべての面で遅かったが、疲労ではない。
わたしはチームが疲れているとか、疲れて観えたとは思わないし、その最高のやりかたは、彼らにただ自分たちがいかに素晴らしいかを確信させるだけ。彼らがやるべきことをやるとき、それが脳のなかになければならない。
(今日なぜペナルティのミスからバウンスバックできなかった?……)
ウェストハムがやっていたことをコントロールできず、失点したからだろう。今回のように、アウェイで2-3失点すれば、試合に勝つのは非常に難しくなる。両ボックスの守備については、自分たちを責めねばならない。
(今日はシーズンにおけるプレッシャーが影響した部分もあった?……)
イエスと云おう。はじめからああいうチームを観れば、あんなフロウでプレイするチームを観れば? そして2-0。あれは間違いなくプレッシャーはない。
われわれは、理解しなかったのだ。あのときに試合がなにを求めているのかを。
(サカはペナルティのミスからバウンスバックできる?……)
チームが反応しなければならないのと同じ。なぜなら、もし3-0になっていれば試合に勝っていたし、もっと大差で勝っていたかもしれない。そうなれば、そこで何が起きていたかを議論することもない。
だから、すべてを状況のなかに置かねばならないのだ。もしペナルティを蹴る責任を負う準備ができているのなら。そのなかには、ミスをする可能性だって含まれることを知っておく必要がある。どこかでペナルティをミスする確率は100%だ。だから、それが起きてもリアクトできなければならないし、そうでなければペナルティテイカーにはなれない。ブカヨはずっとそれを経験してきて、あらためてそれを乗り越えていくのだ。
(サカはペナルティの責任を負う偉大な選手になっている……)
間違いない。そして、誰かがそれをやらねばならない。彼がそうなれば、そこは決定的な瞬間になった。われわれはそれをミスし、それもフットボール。
(ウェストハムのペナルティの判定は正しかった?……)
わたしは映像を観ていないし、もう遅い。わたしは、そういうことをいい訳には使いたくない。
以上
ガブリエル・ジェズースの試合後コメント「ぼくらはレヴェルを上げる必要がある」
G1。AFCオフィシャルサイトより。
GJ:まただ。3ポインツは手のなかにあったのに。もちろん試合は90分で、20分じゃない。今日の場合は30分だったけど。チームとして、ぼくらはレヴェルを上げなければならないし、自分たちの原則に立ち帰る必要がある。
ぼくらは、自分たちの強みをわかっている。何ができるかも。相手を攻撃したい場所、最初の10から20分はとてもよかった。その後ぼくらはレヴェルを落として、それはもちろんタイトルを争いたいのなら、起きてはいけないことだ。
ペナルティの直前、5分か10分あたりからそれは始まった。なぜなら、ぼくらは2点めをとったあとぴったりに止まったから。
チームとしては、責めている暇はない。チームとしてあらためてレヴェルを上げ、試合に勝つための原則に戻ること。来月に向けて、それしかない。もう一度タイトルを争うんだ。
グラニト・ジャカの試合後コメント「まだすべてはぼくらの手のなか」
CBS Sports via Yahoo! Sports
GX:メンタリティの問題ではない。間違いなく。2-0で勝っていて、試合を渡してしまった。これがフットボールだ。
3-1にできず、5分後には失点して2-2に。ぼくらは2-0になったあと、少しプレイが落ちたと思う。なぜか? わからない。リヴァプールのアウェイ試合にちょっと似ていた。もちろん最初はよかった。2点も取った。3-1になっていれば、試合は完全に変わっていたかもしれない。だが、それもフットボールの一部。
ぼくらも試合を見返さないと。分析して、2連続で何が起きたのか。そこまで心配はしていないけどね。
ぼくらが今シーズンに経験してきたいくつかのことがあり、直近8試合ではポインツを落としてもいなかったし、強いチームに勝ったりもした。ぼくらは正しいポジションにいないのだと思う。試合前とはなにも変わらない。
ホームでのサウサンプトンではぼくらも最初から行くし、そのあとはエティハド。今日までやってきたのと同じ目標をもって行く。
なにかがうまくいかないとき、ほかの誰かを指差すのは簡単なことだ。いまは団結するとき。まだ7試合ある。これまでもチャレンジしてきた。シーズン当初には誰も思いもしなかったのだから、チャレンジを受け入れよう。
ぼくは怒ってないよ。当然がっかりしているけど。今日のぼくらには、2-0にして3ポインツのチャンスがあった。これもフットボール。90分パフォームできなければ試合に勝てない。今日ぼくらはそれをしなかった。だが、まだすべてはぼくらの手のなかにある。つぎの試合に勝てばどうなるか。観てみよう。
(シティ)それはいいんだ。ぼくらは彼らのことは気にしない。まずは自分たちの試合に勝ち、もしぼくらが残りの試合に勝つか、あるいはぼくらがポインツを落としたら38試合のあとで何が起きるか。みんな、ぼくより詳しいだろ?
金曜にはきっとぼくらのリアクションが観られるはず。
(サカ)金曜にまたペナルティがあるなら、ぼくはブカヨを推す。あいつはかなり若い。そしてとても強いメンタリティがある。みんな彼のことは心配していない。もちろん、彼もみんなと同じようにとてもがっかりしていたが。それは彼がどうこうではない。
「もし彼がゴールしていたら試合は終わっていた」ノーノーノー。ぼくらにはほかに10人の選手がピッチにいる。彼は、蹴るまえよりももっとぼくらのサポートを必要としているかもしれない。彼はまだ若い。これも将来のためのひとつの経験。だが、彼は強いメンタリティを持っているから、金曜にはそれを観せてくれると思う。
ブカヨ・サカの試合後コメント「いつだって責任を受け入れる」
重要なペナルティを外して傷心のB。彼のInstagramより。
BS:ぼくがやったことには、いつだって自分の責任を受け入れる。
ごめんガナーズ。ぼくは挽回するために何でもやるよ。
マーティン・オーデガードの試合後コメント「まだリーグのトップにいる」
G1。キャプテンの試合後コメント。
MØ:ぼくらが思い出さなきゃいけないのは、ぼくらはまだリーグのトップにいるということ。すべての自分たちの手中にある。同じマインドセット、同じメンタリティでつぎは必ず勝つ。
ティアニーを使うなら、ティアニーに中を取らせるのではなくて、ホワイトがその役割をやった方がいいのではと思った。前回のリヴァプール戦における途中交代もそうだけど、それに適した、あるいは水準に達した選手がいないにも関わらず、カタだけやってしまっている感。もちろん、うまくいっている形式をシーズン途中で変えるリスクや選手へのマネジメントを考慮しているのだろうけど、アルテタはもう少し選手の特性に合わせて柔軟に戦術を組めるようになるべきだと思いました。ティアニーはジンチェンコじゃないし、ホールディングはサリバじゃない。
ホワイトの攻撃の関与を減らしたくなかったのかなと思います、実際アシストしているので。
ですが、さすがに後半にはティアニー大外にするとか修正してほしかったですね。
ありがとうございます。ビルドアップ時の話なので、押し込んだらホワイトも攻撃に関与すればいいんだと思います。あと個人的にティアニーは大外にはらせるというよりも、それこそ今のホワイトのように3バックの一角になりつつ、機を見てオーバーラップというイメージです。ジャカには高い位置を取らせたいでしょうし。
アルテタ初年度のFA杯とったときの3CBの左感、思い出しますね。
ティアニーなら、大外の典型的フルバックをさせる。
ジャカはジンチェンコのいない分重要度下がるからジョルジーニョをスタートさせるかもっと早い時間で入れる。
こういうのできないんすかねアルテタは。
ネルソン投入も遅かったですしね。
今のガナはスカッドが薄くシステム的にフレキシブルに動かせない(アルテタがやらない)のが弱点ですねぇ
タフな試合展開でオーデガードを変えるのはよくわからん。
オーデガード、ジェズス、チェンコがいないとチーム内で引っ張る人が明らかにいない。若いチームだなぁとやはり思いました