試合結果予想
BBC Sport (Chris Sutton’s prediction) 0-1
Sky Sports (Jones Knows) 0-1
WhoScored.com 0-2
アーセナルは失点はしなさそうだが、ゴールもあまりできなさげという予想。
Chris Sutton:一見すると、ブレントフォードは前回の試合でリヴァプールに0-3で大苦戦したが、その試合では長い時間競争力を保っていた。
だから、この試合もアーセナルにとってはイージーとは程遠いものになるはず。彼らは昨シーズンのはじめにここで勝っているが、ビーズのホームフォームは非常に強く、とてもバランスがとれている。対戦相手にとっていかに難しいか。
わたしにとっては、シティとリヴァプールが2強だが、アーセナルが3位でもそれほど遠くにいるとは思わない。彼らがあらためてタイトルにプッシュしたいのなら、こういう試合で勝つ必要があることはわかっているはず。
Jones Knows:「ケイオスからコントロールへ」。わたしの同僚であるNick Wrightが、今シーズンのアーセナルのスタイルの変化について書いたコラムだ。アーセナルはもはやエンタテインメントを求めて観るチームではなくなっていて、ゴールするのが難しいチームだ。スリルなし、アウェイで勝つ。
ブレントフォードは、フルバックのRico HenryとAaron Hickeyがケガをして以来、トーマス・フランクはディフェンスラインを入れ替えている。
Kristoffer Ajerは、1 v 1状況では若干Dan Burn(※ニューカッスル)ぽいドジなところはあるが、相手ウィンガーには概ね困難をもたらす。50-50ボールではかなりアグレッシヴにチャレンジする傾向があり、直近4試合のスタートで3枚カードを受けている。彼とマルティネリとのバトルは、彼にとっては試練になる。
「ケイオスからコントロール」って、違うメディアでもまったく同じ切り口で論評が書かれているから、いかに今年のアーセナルの変化がわかりやすいかということか。
ところで、今シーズンのマンシティがそれとまったく逆方面で変化しているという記事があって、おもしろかった。
なんでも、彼らはコントロールを捨てて、むしろケイオスをつくるほうに傾き始めているという。今シーズンの彼らはもうベストポゼッションでも、ベストプレッシングのチームでもなく、ウィンガーの破壊力(Jeremy Doku)を頼りにするチームになっていると。
アーセナルがシティやリヴァプールの足跡を追っていると思ったら、シティはさらに先へ進んでいるみたいな。降格しろ。
試合のみどころ
冒頭にも書いたように、この試合でアーセナルが勝ち、#MCILIVがドロウなら、アーセナルが単独トップになれる。
#MCILIVにどれくらいドロウを期待していいのかわからないが、間違いなくアーセナルにとってはベストシナリオである。トップを競うライヴァルチームが揃って2ポインツ落としてくれるんだから。なむなむ。
ただどちらが勝っても、アーセナルは勝てば2位に浮上できる。
だから、いずれにせよわれらはこの試合には絶対に勝たなければいけないし、それほど簡単には勝てなさそうな相手というのが、この試合の難しさだろう。
トーマス・フランクはアーセナルと短期間にこれだけの数の試合で対戦して、もうアーセナルのやりかたを知り尽くしているだろうし、嫌がることもわかっている。ロングボールの放り込みからのセカンドボール、ロングスロウのようなダイレクトプレイは今回も覚悟しておかねばなるまい。
そう考えると、やはりハヴァーツはカギになりそうだ。高さと強さで相手に負けないためにはいてほしい選手。
Premier League 23/24 ball progression effectiveness, measured by “fields gained via pass per possession lost”:
* One-sided Newcastle and Chelsea
* Arsenal struggles centrally
* United and Liverpool, though both direct in the first phase, showcase varying levels of effectiveness pic.twitter.com/hCPZ7deIvq— markstats (@markrstats) November 23, 2023
いっぽうで、今シーズンのアーセナルはゴールやチャンスクリエイションに苦しんでいるのは、これまで各所で指摘されているとおり。このようなデータもシェアされていて、やっぱりアーセナルは中央からの攻撃が弱く、マルティネリとサカの両サイドに攻撃を依存している状況がある。
それすなわち悪ということでは必ずしもないのだろうが、強いチームはやはり中央からの攻撃も強い傾向があることを考えると、アーセナルもそこは改善したい/すべき部分だろう。
オーデガードがこの試合でスタートするかわからないが、彼の不調と不在がそれに影響を与えているというのは、あながち間違いでもないように思える。あるいはパーティも。
だから、彼がこの試合でプレイしてアーセナルのクリエイティヴィティにポジティヴな変化をもたらすかどうかは、注目したいところだ。そろそろキャプテンが大活躍しているところを観たいし。
あと、もちろん注目はラムズデイルも。アルテタが今後のGK選びを真剣に悩むほど素晴らしいパフォーマンスを発揮できるかどうか。
正直なところ、ここでラヤとの立場をさらにひっくり返すのはかなり難しいだろうが(アルテタだって優柔不断認定はされたくないから)、自分の将来のことを考えてもこのチャンスは活かしたいと思っているはず。サウスゲイトからはレギュラーでプレイしなきゃEUROに連れて行かないとプレッシャーをかけられているし、いずれにせよ多くのひとが観るだろうこの試合でクオリティを示す必要がある。相手はセットピースが強いチームということは、見せ場もある。
キックオフは、日本時間で11月26日(日)2:30。これは仮眠不可避。
勝ちましょう。
COYG!