【マッチプレビュー】23/24 UCL PSV vs アーセナル（12/Dec/2023）ESR is back? ワニエリがCLデビュー？

PSVについて

グループBでは8ポインツの2位。3位のランスとはGDが4。もしこの試合に敗けても大敗さえしなければ、まあなんとかグループ2位としてノックアウトラウンドへは行けそうではある。

だが、この試合はふつうに勝ちにくるだろう。ランスがホームで大勝しないとも限らないので、敗けてる場合じゃない。

フルパワーのPSVとアウェイで戦うアーセナルとしては、意外に勝つのは難しい試合かもしれない。

フォーム

今シーズンすべてのコンペティションで彼らが唯一敗けた試合が、9月のCLアーセナルだけという極端なフォーム。現在8連勝中。

ホームでは、唯一のドロウ（CLセヴィーヤ）を除いて全勝。W11 D1。

エールディヴィジの15試合でゴールが52。試合ごとの平均ゴールが3.46。鬼である。

チームニュース

フースコによると。

Armando Obispo、Armel Bella-Kotchapがアウト。

キープレイヤーズ

ヴェテランCFのLuuk de Jongが、ここまでリーグG10 A6と大活躍。今回もスタートが予想されている。

20才のLWのJohan Bakayokoも、リーグでG3 A8となかなか。

あと前回対戦で思い出すのは、Noa Lang。単独で勝負できる彼がでてくるとやっかい。

前回の対戦

【マッチレビュー】23/24 UCL アーセナル vs PSV（20/Sep/2023）初戦をホームで完勝。理想的なCLへの復帰 | ARSENAL CHANGE EVERYTHING

この試合もマルティネリはいなかったんだな。PSVと対戦したくない理由があったりして。

UCLの賞金について

そういえば、アーセナルがこの試合のモチヴェイションを失わない理由として賞金というのがあった。

UEFAのコンペティションも毎年ちょっとづつ賞金は変わるみたいだが、22-23シーズンの実績で云うと、CLグループステイジでの勝利でもらえるのは€2.8m。ドロウだと€0.93m。敗ければゼロ。FFPが気になるアーセナルとしては、€2.8m（£2.4m）はけっこう大きな金額。

スポーツビジネスにたいへんに明るいというŁukasz Bączek氏の先月末のtwによれば、アーセナルは今年のCLでプレイしていることで、すでにおよそ€76mを稼ぎ出しているという。

🚨Arsenal have so far earned around €76 million in bonuses for playing in the Champions League.
🔴Starting fees €15.64m
🔴UEFA Coefficient 10-yr Ranking €25.01m
🔴Market pool 1 €10.6m
🔴Market pool 2 €4.23m
🔴Round of 16 €9.6m
🔴Bonus for four wins €11.2m (€2.8m x 4) pic.twitter.com/n8Be7iWaVB
— Łukasz Bączek (@Lu_Class_) November 30, 2023

なんという巨額。CLのおかげ。

そもそもELとCLではプライズマネーにはだいぶ差があって、このような巨額はELで稼ぐのはとうてい無理なのだった。どのビッグクラブも、CLに出ることがミッションになっている理由でもある。巨額の運営予算をまかなうにはどうしてもCLが必要。

ちなみに22-23のELのグループステイジ勝利の賞金は、£572,000だった。£0.572m。CLの1/5くらい？

それはともかく、この試合で勝つと€2.8mがもらえる。それじゃあ、サカを使いたくなっちゃってもしょうがないか。

試合結果予想

BBC Sport (Chris Sutton’s prediction) N/A

Sky Sports (Jones Knows） N/A

WhoScored.com 1-2

アーセナルの中途半端なモチヴェイション。PSVの超絶ファインフォーム。彼らのホーム。それでもわれらが勝つ予想をしてもらえるとは。もっともフースコのアーセナルの予想11は、レギュラー中心であるが。

試合のみどころ

重要なのは、新しいケガ人を出さないこと。もちろん週末のPLブライトン（H）に向けて、試合に勝てればうれしいが、それはリスクをかけてまで求めるものではない。

賞金の話もあるが、£2.4mのためにこの重要な局面でリスクを承知でフルパワーで行くかと問われれば、ふつうはそうしないだろう。仮にレギュラーにケガ人が出れば、このあとそれ以上を失いかねない。病気らしいが、マルティネリをロンドンにおいてきたのは賢明な判断だと思うし、サカやジェズース、ライスすらもそうすべきだったように思える。絶対にいま失ってはいけない選手。彼らを使わねばならなくなるような試合展開にならないことを祈ろう。

この試合のみどころは、ふだんあまりプレイしていない選手にチャンスが与えられるはずなので、彼らのパフォーマンス。

エディやネルソン、キヴィオールらは、アルテタにアピールしたいだろうし、もちろんラムズデイルもそう。ラヤがああいう状態だから、彼にとってこの試合はチャンスとも云える。心が折れていなければ。

ESRは、いきなり試合でプレイするのかどうかはわからない。が、スクワッドに加わっているということは、彼もチャンスがあるのかもしれない。

最近、彼はファンのあいだではすっかり売却対象みたいになりつつあるが、今回のアルテタの一連の口ぶりからすると、まだまだ彼に信頼は失っていないように思える。シーズン後半に向けて、彼が大きな役割を果たせるかどうか、この試合でプレイするなら当然注目したい。

それと、アカデミーの3人のキッズ。とくにワニエリは観たい。

彼は、15才時点でアルテタにPLデビューを決心させたほどのプロスペクト。そんな彼のCLデビューとなれば、それはもうそれだけでこの試合を見逃すことはできない。

いつもとは少し違う観点にはなるが、それはそれで非常に楽しみな試合ではある。

キックオフは、日本時間で12月13日（水）深夜2:45。今晩の遅い時間。

この日は、なぜかグループBだけ現地17:45キックオフで、ほかのグループの20:00にくらべるとだいぶ早い。TV都合？

勝とう。

COYG!