ベストに戻るキャプテン・ファンタスティック、オーデガード
プレヴューエントリにもちょっとだけ書いたように、ぼかあ、彼のことは心配していたんだ。ライスが来て、彼の役割がもっと限定されたものになって、チームのなかで今後どうなっていくのか。このまま、(悪い意味で)ふつうの選手になってしまうのかと。埋もれていくのかと。
それがどうだい。今回は昨シーズンまでの彼に戻ったみたいな印象的パフォーマンス。ラストパスのキレは、まだ100%という感じではなかったが、それでもかなり積極的にクリエイトしようとしていたし、いくつかは成功もさせた。
82分、ハヴァーツのタックルからショートカウンターで、トロサールへのラストパスは技ありという感じだったし、最後のエディへのスルーボールは彼らしさ満点だった。DFの裏へ抜けたいストライカーがオフサイドにならない絶妙なタイミング。コース。強さ(弱さ)。このふたつを彼らが決めてくれたら、アシスツも記録されたんだがなあ。
それと、チームプレイへの積極的な関与。パーティのすぐそばでボールを受けるように、ライスの真ん前でボールをもらっていくみたいな。そんな<ボールほしがりボーイ>が、ようやくピッチに戻ってきた。89分で97タッチーズは、彼の最近の試合のなかでは際立って多いんじゃないか。キーパス(アシスト未遂)が6つも。そのうち3つはビッグチャンス。
Martin Ødegaard vs. Wolves:
89 minutes played
97 touches
1 shot (100% accuracy)
1 goal
87 passes (89% accuracy)
6 key passes
3 big chances created
2 long balls (100% accuracy)Back to his best. ???????????? pic.twitter.com/Cjsy46Aap8
— Connor Humm (@TikiTakaConnor) December 2, 2023
もちろん、ウィナーになった彼自身のゴールも素晴らしかった。彼の得意なエリアで得意の左足。外さない。美しい。The danger zøne. トム・クルーズに見えてきた。
This is becoming Martin Odegaard’s trademark finish. He’s deadly in that position. The danger zøne. pic.twitter.com/VboKmZuhJ8
— Sam Dean (@SamJDean) December 2, 2023
彼の不調の原因は、やっぱりフィットネスだったんだろうか。それが治ってきて、プレイに集中できるようになってきた。彼の低フォームにもし精神的な部分もあったのだとしたら、この試合のパフォーマンスはそれを払拭するにちょうどいいものになったはず。チームプレイにおけるライスとのバランスもとてもよかったと思う。
こうしてオーデガードが輝いたことの何が素晴らしいかって、つまりそれは、われらファンが去年から今年のアーセナルで失われているものそのものだったからだよね。チャンスクリエイション。フットボールの美しさ。
彼のようなチーフクリエイターが戻ってくれば、アーセナルの攻撃オプションは新しい次元を持つ。周囲の選手たちは、みんな彼の生み出すものの恩恵を受ける。
地味なアーセナルなんてものは、早く過去のものにしよう。キャプテン・ファンタスティックといっしょなら、それができる。
トミヤスの進化が止まらない。が、ケガのおそれでDF危機
この試合は、サカ、ジェズース、マルティネリのフロント3をはじめ、称賛すべき選手が多くて困るくらいなのだが、なかでもやはりトミヤスの貢献を指摘せねばなるまい。ここしばらくの彼は、進化スピードがちょっと尋常じゃない。
アーセナルを観ているひとが誰しも感じているのは、やはり彼の攻撃面での進歩だろう。
アルテタはDFの仕事はまず守備、そしてそこから何ができるかと述べているが、トミヤスは毎試合でまさにそれを体現していると感じる。彼は、Mo Salahを完璧に封じるようなトップクラスの守備能力が認められるいっぽうで、フルバックとして攻撃面での物足りなさはあった。
以前の彼は、ボールを持ったときも安全な横パスを選びがちで、彼自身が攻撃のトリガーになるようなことはあまりなかったが、CL Lensでも印象的な攻撃プレイがあったように、この試合でも何度かゴール前にいるジェズースにラストパスを試みたり、攻撃での積極性にはあきらかに変化を感じさせるものがあった。
それと、自分自身が前へ出ようとするところも。
RBとしては、ベン・ホワイトとくらべると、やや物足りなく感じていたオーヴァーラッピングも、ここしばらくはかなり積極的にするようになっている。
またアンダーラッピングのほうはもっと特筆すべきだろうと思う。ハーフスペイスへ侵入して、サカやオーデガードとのコンビネイションで攻撃のためのパスを受ける側にまわろうとしている。相手にとって予測の難しい動き。サカのゴールのシーンでも、まさにRBの彼があのポジションにいたことでアシストを記録することになった。
後半47分、ジェズースが引っ張られたときも、トミヤスがハーフスペイスで後方にいたオーデガードからのパスをもらってのクロス。攻撃のイニシアチヴを取ろうとしていた。
それとこれはわずかな変化かもしれないが、ぼくが最近感じていることのひとつは、彼にパスが集まるようになってきたこと(データで示すべきなんだろうけど、ここにはそれがない)。チームメイツからの信頼の向上を感じる。オーヴァーラップすれば、ちゃんとサカも彼を利用しようとするし。
そういうことがすべて重なって、彼の自信になって、パフォーマンス向上につながっている。きっとそういうことなんだろう。これもまたすばらしき好循環。
だから、彼のふくらはぎが非常に心配だ。もししばらくアウトになるような故障であれば、アーセナルとしては大打撃である。この試合は、フィットネスはかなり調子がよさそうだっただけに残念だ。ちょっとがんばりすぎたかもしれない。
アルテタがディフェンダーの数が足りていないと述べているように、アーセナルは1月にディフェンダーに動く可能性があるとはしばらく前から指摘されていることで、そこで複数ポジションをカヴァーできるトミヤスまでアウトなら、そこが一気に手薄になる。各ポジションに最低ふたりのデプスが必要と考えても、DFエリアは4つのポジションにたったの5人しかいないことになる(ホワイト、サリバ、ガブリエル、ジンチェンコ、キヴィオール)。これでは、ただでさえ過密な12月を乗り切れるか不安。
去年はサリバのアウトが、アーセナルのタイトル争いに決定的な影響を与えた。それを繰り返すことはできない。
トミヤスのフィットネスはもちろん、1月の冬ウィンドウがどうなるか。観てみよう。
サリバがイエローカード
PLでサリバがカードをもらうのは411日ぶり。なんてこった。
サリバといえば、試合前こんなスタッツもシェアされていた。脅威の勝率。今回はそれがまたさらに増えたはず。
こっそりエドゥもいる。
この試合については以上
いつも量の多いテキストを楽しませてもらっています。皮肉じゃなくて本心ですよ(笑)
本文と同じように楽しみなのが、たまにある曲紹介!
今回も良い曲ですね~
ところで、曲が貼ってあるポストを探す方法はありますか?
過去に聞いて、もう一度聞きたい曲があるのですが、曲名もアーティスト名も思い出せない。
良い方法があれば教えてください。