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【マッチレビュー】24/25 UCL SF PSG vs アーセナル(7/May/2025)今シーズンを象徴する試合でSF敗退。夏の課題を再認識する

試合について

試合結果

PSGのペナルティ失敗は67分。しかし、あんな自信なさげなペナルティもひさびさに観たな。

アーセナルのファースト11

SofaScoreより。

4-3-3

マルティネリ、メリーノ、サカ

ライス、パーティ、オーデガード

MLS、キヴィオール、サリバ、ティンバー

ラヤ

サブは、カラフィオーリ(68 MLS)、トロサール(68 マルティネリ)、ホワイト(83 ティンバー)

 

今回はスターティングラインナップにも、サブにも云うことはあまりない。

こまかいことはいろいろあるが、おそらくこれしかできなかったし、それでよかったと思う。

メリーノとか最後まであんなに走って、おじさんはちょっと目頭が熱くなったよ。

あの試合展開なら、本来はフレッシュな足を入れたり、タイプの違うアタッカーやクリエイターを入れたり、もっと攻撃でプッシュするためのサブは必要だった。だが、アーセナルのベンチがそれを許さなかった。これもこの勝負の大きな敗因のひとつだろう。

今回のセミファイナルにおいては、ケガ人だらけのアーセナルとケガ人がほとんどいないPSGでは、とくにそこが大きな違いになった。スクワッドの総力がまるで違う。その差のなかでは、Dembeleのベンチスタートなど些末なことである。

ところで、このチームのなかでもっとも綱渡りだったのは、じつはRBだったんじゃないかと思ったりする。

最近のティンバーはスタートしても毎試合のようにどこかの時点でプレイが継続できなくなっているし、この試合でもそうだった。そして、チームに戻ったとはいえベンジャミンは見るからにフィットネスが足りていない。

むしろこのチームで、ここまでよくやったよ。

アーセナルは、今シーズンのケガ人(※7試合以上離脱)だけでPLを勝てそう。

マッチスタッツ

Sky Sportsより。

90分のポゼッションはそこまで差はついていない。しかし、試合序盤のアーセナルには本物の勢いがあった。時間帯で調べたところ、アーセナルはスタートから12分までの時間帯で74%というポゼッションを記録していた。

その間のアーセナルのショッツは5で、そこにはライス、マルティネリ、オーデガードのあの大きなチャンスが含まれている。あれらは、xG的にはビッグチャンスとはカウントされていないが、どれもショットの軌道が少しずれただけで入りそうではあった。

したがって、アーセナルは、あの時間に2-0か3-0にしているべきだったというのはとくに傲慢でも大げさではない。

それと、この試合のアーセナルの大きな戦術的工夫はパーティのロングスロー。ファイナルサードでのスローインはほとんどそれだった。単なる放り込みというよりは、弾道低めの強いボール。それこそデラップばりの。どれも効果的なのがちょっとウケた。HTには、なぜあれをシーズン中やってこなかったんだというファンの声も。

ぼくが利用しているスタッツ系のサイトではロングスローの数は調べられないみたいなんだが(ロングスローの定義?)、メモによれば9回あった。ロングスローからどれだけxGをつくったかも知りたいところだ。

ロングスローは、新しいセットピースオプションとして、今後もわれわれの武器になるんだろうか。

Opta AnaylystによるxGは、1.74 v 3.14。PSGのxGには後半にMLSのハンドボールで取られたペナルティも含まれているため、それを除けばもっと少ないチャンス量でしかなかった。

アーセナルのビッグチャンスは、ゴールになった76分のサカのショット0.69。そして、その直後の80分「なぜ外れた?」としか思えなかった、こちらもサカのショット0.78。

もし、あれが決まっていれば、残り10分の土壇場で2-2の同点、アーセナルがあと1ゴールあれば試合を振り出しに戻せる状況になり、ファンも奇跡を信じたかもしれない。そうなればもうなんだって起きる。きっとすごいエナジーも生まれたことだろう。こういうビッグマッチでは、そういうシーンこそを観たかった。

アーセナルがつくった3.14xGは、今シーズンのCLでPSGが喫した最多のチャンス量。アーセナルの19ショッツも彼らにとり2016年以来最多。

アーセナルが攻撃で圧倒。しかしチャンスをゴールにコンヴァートできず相手のワンチャンスから失点、試合は敗け。こういうのはほんとに見飽きた。

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