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【マッチレビュー】19/20カラバオカップ R4 リヴァプール vs アーセナル(30/Oct/2019)10点スリラーで敗退もポジティヴな余韻

そろそろ見終わりました? なんとまあオープンな撃ち合いだったねえ。

両チーム合わせて大量10得点が入るというこの対戦らしい大変にエンターテインな試合で、結果はご存じのように5-5ドロウのペナルティシュートアウトでの敗戦。90分で2度2点差にしながらもしつこく食い下がられ、最後には残り1分もないという追加時間で追いつかれるという、最後までファイトした選手たちにとっては結果を受け入れるのがなんとも難しい試合となった。

ただ、アーセナルにとってはネガティヴよりも、もっと多くのポジティヴを持って帰ることができるような試合だったことは、メディアやファンだけでなく選手たちですら口にしている。

90分を過ぎた土壇場でリードを追いつかれるという今年のアーセナルらしいスリップをやったのに、ホイッスルが鳴ってもアウェイサポーターからブーイングが聞こえなかったのが印象的だった。

残念なことにカラバオカップというコンペティションからはこれで敗退となったが、ひさびさに自分たちのフットボールをプレイしたという充足感はある。

このとんでもない試合を振り返ってゆこう。

Liverpool 5-5 (5-4) Arsenal: Shootout decides 10-goal thriller



エメリの試合後コメント「クレイジーマッチだった」

試合直後のSky Sportsによるインタヴュー

エメリ:クレイジーな試合だった。選手たちのワークがとても誇らしい。選手たちのワークにはもっとふさわしい結果があった。ポジティヴに感じている。

守備では5失点すればそれはうれしくはない。しかしサポーターにこんなすごい試合を見せられたのはとてもいいことだ。たとえ結果が最高ではなかったとしても。

試合後プレス会見でのコメント

(敗けました……)

グドイーブニン。クレイジーな試合だった。サポーターにもわれわれやみんなにとってもすごい試合だったと思う。フットボールとしては、わたしもひとりのサポーターとして楽しんだかなと。

ファーストハーフは速いリズムがあった。全体的にとてもいいパフォーマンスで、守備の局面についても話せるが、攻撃だ。5得点だ。しかし勝てる試合だったので100%ハッピーにはなれない。わたしが今夜のようなこういう試合で思うのは、サポーターは両チームからのエナジーとスピリットを楽しめるんじゃないかということ。

われわれは勝利に近づいていたが、最後に追いつかれてペナルティになれば50/50だ。守備の5失点で、結局がっかりすることになってしまった。しかしわれわれにはたくさんのポジティヴがあり、それは未来のために使うことができるものだ。

(メスト・エジルのパフォーマンス……)

彼はとてもいいプレイをしたと思う。今夜は彼がチームのなかでスキルにあふれる選手だということを見たし、いつだってとてもポジティヴだった。とてもいい試合をやったと思うよ。試合の前に話したが、彼をセカンドハーフに交替させたのは、彼がしばらくプレイしておらずとても疲労していたからだ。しかし彼が60-65分プレイしたのはグレイトだった。

(エジルのサブスティチューション……)

それくらいの時間プレイすることは試合の前に決めていた。あの時間帯は落ち着いていたのでいいタイミングだったと思う。彼はとてもよくワークしていたので、彼を休ませることに決めた。

(彼はこれからもプレイする……)

イエスだ。そうなる。土曜に試合があり、彼をまたほかの選手と一緒に使えるか見ていく。

(ドレッシングルームのムード……)

多少元気がなかった。なぜならわれわれはポジティヴにプレイしていたし、いいパフォーマンスで試合を始めたのだから。われわれはファーストハーフからセカンドハーフで自信を得た。そしてまたリードを奪ったのは、自分たちにもサポーターにもエキサイティングなときだった。そこからのラストゴール。

ペナルティで敗けてしまったが、わたしは今夜はとてもよかったと思うし、何にかの選手にはとても自信になった。これを続けていく。このコンペティションは敗けてしまったので土曜に集中だ。

(スクワッドロウテイション……)

どの選手もプレイする可能性がある。すべてのコンペティションでいろいろな選手を使える。今夜は何人かの選手にはさらなる一歩となった。ほかの試合ではまたスクワッドを決めていくことになるが、いずれにせよ今夜彼らはとてもよくプレイした。

なんとも充実感のみなぎるようなコメンツではないか。エメリの早口が目に浮かぶようだ。

敗けたことは残念だが、内容はポジティヴ。まさにそう思う。

エジルの交替については、なぜあそこでベストプレイヤーを替えるのかと訝しんだひともいるかもしれないが、土曜のプレイを見込んだものということで、これで彼がレギュラーチームに復帰するのは確実の流れとなったのではないだろうか。この試合で見せたようなファインフォームなら、エメリももうチームに戻す以外の道を取ることはできそうにない。ファンが許さないだろう。

それとおそらくは残り20分でセバーヨスと交替したトレイラも同様だろう。ジャカは例の事件以来、現時点でいまだに動きがないということは、週末のホームではプレイしない(できない)。トレイラの時間だ(ガッツポーズ)。

ベレリンのコメント「これぞフットボール」

試合ごとによくなっていくキャプテン。ヘクター・ベレリン、試合後のコメント

ベレリン:この類の試合でプレイしたのはグレイトだったね。両チームがミスを連発したが、そういうのはぼくらもあとでちゃんと分析しないければならないし、改善していかないと。

プレイのテンポ、ゴールの数々……、これがフットボールだよ。なんのためにフットボールをプレイしているか。今夜のような試合のためだ。得点はともかく、今日は腹立たしい。でもぼくらが勝っていてもおかしくはなかったはずだよ。

これはこういうことだ。目の前で勝利を逃した。これは痛い。でもこういう経験がまたつぎの試合でよりよくなろうとプッシュしてくれるんだ。

アンフィールドで5点取るのは簡単じゃない。そんなことができるチームはたくさんない。こちらも5失点したが、ペナルティもあったし、アレックス(Ox)のゴールはあんなの受け入れるしかないタイプのゴールだ。

だから、云うように、ぼくらはとても腹が立っている。しかし同時にチームとしてとても誇らしくある。なぜなら試合開始から試合に入っていったし、勝利を求めた。誰とだってプレイすることを恐れなかったし、どこでプレイするのだって恐れなかった。だから、たくさんのポジティヴがあるんだ。たくさんのネガティヴもあるが、そういうこともある。ぼくらはもう週末を見据えているよ。

誰とどこでプレイしようが恐れない(not scared)。うーんこのタイミングでそのワードを使うとまたメディアにおもしろおかしく取り上げられそうな。。

ユルゲン・クロップのコメント「ボーイズたちには忘れられない試合になったはず」

リヴァプールのボスの試合後コメント。同じくSky Sportsより。

クロップ:われわれはいくつかのミスをやった。並のパスもあった。ときにオープンにしすぎた。戦術については話すこともできるだろう。だが、こんな夜に誰がそれを気にするか? ボーイズたちには思い出の試合になったと願うよ。彼らがやったこと。わたしの負けだよ!

夢みたいなものだよ。アンフィールドで初めてプレイするというね。しかしうまくはいかず、なんとか計画どおりにやらなきゃならない。われわれのすべての得点はワンダフルだった。もしわれわれが敗けていれば、3年後には誰も覚えていないだろう。もしうまくやれば、ボーイズたちは一生忘れない。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

9 Comments on “【マッチレビュー】19/20カラバオカップ R4 リヴァプール vs アーセナル(30/Oct/2019)10点スリラーで敗退もポジティヴな余韻

  1. エジルが、試合に出られなくても通常トレーニング+追加のトレーニングをやっていると言っていましたが、嘘ではないことを証明しましたね。
    試合勘のない中であれだけのパフォーマンスを見せたのは、腐らずにやってたからではないでしょうか。
    あとマルティネッリはほんと生粋の点取り屋ですね…。これはマジで育成しくじる訳にはいかない…!

  2. まぁこう言っといてエジルを次節ベンチ入りもさせんのがエメリとも思えるけどw
    今季流れで得点できてる試合の共通点はぺぺ不在やと思う。ドリブル成功数はPLで上位なはずやけど効果的だったことはない。彼が高い位置で仕掛けられるように、相手エリア付近でボール捌けるエジルを使うのは単純に考えれば相性がいい気はする。
    ただ問題は昨季ウルブズに自陣に構えられてカウンター、でボコボコにされたこと。そうなるとエジルは途端に消える可能性がありぺぺ、オバも孤立して終わる。
    それでも次節ぺぺは使うやろう、となればエジル使うかな?それなら俺はジャカ(あとゲン)も使う気がする。ただ、ジャカを使わない可能性のが高そうやから応じてエジルも外れて、結局中盤はトレセバ(ウィロ)の2IH、底ゲンになると予想。んで多分うまくいかない。

  3. ここ2~3日の悲壮感漂う状況からの、あのアンフィールドで見せた闘志、創造性とチームワーク。もちろん、相手にはファンダイクもアリソンも、マネもフィルミーノもサラーもいないわけだが。
    でも、ベジェリンの言う通り、これこそフットボール、90分のエンターテイメントでした。マルティネッリ、エジル、トレイラは勿論、AMNとウィロックも闘志をみせ、コラシナツからのティアニーには、週末を考えた前2枚とは別に、勝ち切りたいエメリの意思も感じました。(最後の10分ぐらい、スターターは本当に足を使い切った感じですよね。)

    16歳のぼうや(なんとなくジャック風・・・)はダイバーだと分かったわけですし(マルティネッリのあれ、あたってないっすよね?)、OXも元気(ゴール時も退場時もグーナーへレスペクトを忘れていなかった気がします)でなによりでした。守備とか勝ち切れなさとかいろいろ総合的にはみなきゃいけないんでしょうが、今週はトレイラのゴールセレブレーション、AMNとエジル、マルティネッリとサカのボックス内のあの冷静さ(そもそもいったい何人いるんだ?というぐらいの攻撃オプション)、ウィロックがへろへろになりながらぶち込んだ美しい曲線を何度も思い返して楽しみます・・・。

  4. エジル、トレイラを適正に使えば安定しますよね。グーナーの誰もが見たかった形じゃないか
    マルティネッリはPLでも見たいですな
    一方ムスタフィの戦力外は覆りそうもないですな

  5. エジルの出場は怪我の功名とはいえ、トレイラと一緒に良い結果が出たのは素晴らしい。あとはエメリぎこれをちゃんとプレミア用のファーストチームに落とし込んでくれるかどうか。
    週末のスタメンを見てがっかりしないといいなあ。
    良い流れに乗れることを心から祈って。

  6. 攻撃の詰まる部分を我らが10番が解消してくれるんじゃないか、居場所はそこなんじゃないかと思える試合でした。
    マルディネリとかラカゼットのような守備も頑張るし、良いところでボールが受けれる選手がいればさらに良くなりそう

  7. ネガティブな部分ほぼなしなのはいつ以来でしょうかね。
    やられたらやりかえす倍返しフットボール。
    遠い未来はとてもカガヤイテ見えますね。
    いろいろありしたが、どんな状況でもエジルはこれまでチームや監督の批判をしませんでした。そんななかでの久々の先発でこのパフォーマンス。プレーで黙らせるとはこのことですね。
    この調子で土曜も頑張ってほしい。
    COYG

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