昨日のシティ戦の直前に、ひっそりと(?)デイヴィッド・オーンステインのLIVE Q&Aセッションが『The Athletic』で行われていて、アーセナル界隈で旬になっているいくつかのトピックについて、なかなか興味深い見解が開陳されていた。
Discuss all things Premier League with David Ornstein | Jun…
めでたくリーグ再開となったものの、アーセナルがシティ戦で見せたパフォーマンスは、われわれファンにクラブの将来を心配させるには十分すぎる内容だった。財政難であまり期待できないとはいえ、夏のウィンドウに注目が集まるのは必至の状況となっている。
<PLにまつわるディスカッション>ということで、話題はアーセナル関連だけにとどまらないが、さすがにオーニーということもありアーセナルの話題が多い。というかほとんど。ここではアーセナルに関係するめぼしいトピックについてざっくりフォロウしておこう。
アーセナルにまつわるもろもろについてオーンステインの見解(17/Jun/2020)
ユーザの質問にオーンステインが答えている。順番、小見出しは訳者による。
オバメヤン&サカの契約延長について
Q:サカの契約交渉があんまり進んでないみたいで心配。どうなってんの?
A:中断の前にも合意に近づいていたね。アーセナルにとってはほんとに悪いタイミングだったけども。ただ近づいてはいたが、まだサインしてはいないはず。両者が延長の意思はある。しかし契約は正しいものでなければならない。サカにはほかのいろんなクラブからの興味があるから。
Q:オバメヤンの契約延長について契約期間とかはどうなんだろう。エジルで起きたことを考えると、また30才すぎの選手に複数年の大きな契約を与えるのは、チームの再構築にはよくないような。
A:いまはテーブルに契約オファーはないね。契約期間も議論されていないと思う。オーバは明日(※6/18)31になって、既存契約があと1年になる。だからそれほど長期間でのオファーになるとは思えないが、まあ見てみよう。
これはアーセナルにとっては大きな難問になる。
わたしは彼は喜んで残ると思っているよ。ロンドンに腰を落ち着けているし。しかし、彼は自分のスポーツでの野心、それに経済的な要求にアーセナルのオファーがマッチするか見たいのだと思う。アーセナルにとってはけして簡単ではないが、アルテタも楽観しているようだし……
Q:オバメヤンの残留はどれくらい現実味があると思ってる?
A:かなりあると思う。アーセナルがとてもいいオファーをすればね。現時点では大きな「IF」だけど。
Q:オバメヤンとの契約交渉はどこまで進んでるの?
A:近づいてはいない。進んでもいない。現状維持。
Q:もしオバメヤンが退団するなら替わりは誰?
A:とってもいい質問だね。リプレイスメントは必要になるだろうね。なぜならエンケティアとラカゼットみたいにNo.9ができるふたりと違って、オバメヤンみたいな選手はいないのだから。だから、そうだね、彼が去るならリプレイスメントは必要かな。でも、ラカが去る場合、それは必要はないだろう。だって、アルテタはほんとにエディが好きだから。
Q:アーセナルは夏にサカとオバメヤン、どちらかを売るつもりなのかな?
A:ふたり同時はないだろうね。ふたり同時に残るほうが可能性があるよ。
補強の噂……
Q:『Daily Mail』で読んだけど、トマス・パーテイがアトレチコの新契約オファーを拒否していると。彼がアーセナルに来る可能性はあるの?
A:われわれもアーセナルが長いあいだ彼に興味を持っていると理解している。ここ数年も彼のキャンプとは会話を重ねている。
(パーテイの獲得に)どれくらいの現実味があるのかはわたしにもわからない。アーセナルがあのフィーの誰かを買うようにも思えない。ああいった類の取引では一部か全部で選手の交換が必要になりそうだし。しかし、同じくらいわたしは彼らのたしかな財政状況も知らないんだ。
AST(Arsenal Supporters Trust)が示唆しているところによれば、COVIDが今後アーセナルの財政に大きな打撃を与えるし、それはクラブも正しいと認めている。アーセナルはPLのどのクラブよりも入場料収入に依存している。給与カットも助けにはなるだろうが、それもささいなものに過ぎない。それに仮にクロンキが投資をしたがったとしても、FFPルールによって制限される。
したがって、アーセナルもほかのほとんどのクラブと同様、大きな資金を使うことはできないだろう。クリエイティヴにやらないと。
Q:パーテイとウパメカーノの噂について真相?
A:パーテイについてはもうは説明したよね。
ウーパへの興味については全開のQ&Aでも触れたように、RBLと2019年の始めからトークはあった。スミス・ロウがローンであそこにいたときだね。そしてバイアウトは当時は高すぎた。
彼の終わりに近づいている契約がいまどうなっているのかはわからないが、今日の報道を見るに、延長の方向で交渉していると。ペッキングオーダーでアーセナルより先に話が進んでいるクラブがあるというのは疑わしいが、詳しいところはわからない。
Q:アーセナルの夏の移籍ターゲットは?
A:ターゲットについては知らないな。でも1月にはレフトバック(クルザワ)をターゲットにしていたし、センターバックの強化も目論んでいるかも。センターバックは既存選手で何人もオファーを聞く選手がいるし。ライトバックのデプスも問題だ。
ボクストゥボクスのMFについてもしばしば耳にしたが、セバーヨスがどうなるかまだわからない。ラカゼットもオバメヤンも。
この状況で、スクワッド全体で正しいオファーがあればいつも以上に耳を傾けることになるだろう。それも大きな「IF」だが。