今年はセミファイナルにトップチームしか残らず、番狂わせのない少し残念な大会となっているFAカップ。
今年もタイトルを目指す「FAカップマスター」のアーセナル。タイトルまであと2勝が必要で、残っているメンツからして非常にタフな戦いになりそうだ。
セミファイナルの相手はマンシティ。CLからの2シーズンのバンで財政的にも大打撃となるはずだったが、結局金にものをいわせてこれを回避。今年はすでにEFLカップを取っており、2冠に向けてモチヴェイションは高いだろう。
ファイナルはチェルシー/マンUの勝者と。相手のクオリティを考えれば、アーセナルにとってこの試合が最大のハードルになる。ここで勝ち抜けば、ファイナルでは何が起きてもおかしくはない。
特別な思い入れのあるFAカップで、PLリヴァプールにつづき、もう一度ミラクルを起こせるか。
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アルテタの試合前プレスカンファレンス「どんなチームにも弱点はある」
オフィシャルサイトのトランスクリプトより。なんかいつもの倍くらいあるんだが……。要約にて。
- (若い選手を育てるフィロソフィ……)彼らが成長段階でどのステイジにいるか。5段階で見る。アカデミーがどえらいことをやってきていたのがラッキー。彼らが成長できるよう正しい環境を与えてサポートする。若い選手たちとの取り組みが大好き。
- (若い英国選手がたくさんいる重要性……)それはわれらのDNAだしとても重要。尊い。
- (英国選手はどこまで行ける……)彼らはリミットを設定する必要がある。クラブはサポートできるが、そこからは選手次第。短期ではなく長期。このクラブの要求は高い。そこで一貫性を持つことはもっとも難しいことだ。
- (マンシティの弱点を突ける……)可能な限りそうする。どんなチームにも弱点はある。彼らが持つたくさんの強さを打ち消す。ただ、それはシティに限らない。どんな相手でもまったく同じ。
- (ペップはいつまでマンシティにいる……)さあ。もう4年もいて、彼にしては長い。彼はそこで満足している。彼に訊いてはどうか。
- (ダニ・セバーヨスは残りたがっている……)クラブと何ができるか話し合っている。しかしわたしは彼の成長とクラブにもたらしているものにとてもとても満足。彼はローンプレイヤーにも関わらず、どんなゴールにも喜び、毎日のトレインもどれだけがんばっているか。満足。
- (10月にファンが戻る計画がある……)噂は聞いてる。もちろん国によっても違ったやり方がある。我慢しないと。みんなファンが戻ってフットボールがあるべき姿に戻ることを熱望している。そのためには安全な環境が必要。順繰りに行われるというのがわたしの意見。早いほうがいいが、注意深くやるべし。
- (ボリス・ジョンソンがそのことに言及したのはいいこと……)ヴェリグッド。これからよくなることがわかったのだから。フットボールだけじゃなく社会全体で。
- (FAカップからヨーロッパに行ける……)そのとおり。われわれにとり重要なのはたくさんの理由があるが、われわれの歴史の大きなパートを占めている。トロフィを取るいい機会だ。
- (メスト・エジルは考慮されている……)イエア。彼はトレイニングしている。
- (エジルはスクワッドに入る……)まだスクワッドは決めていない。彼はトレイニングしている。
- (リヴァプールの勝利がシティ戦の参考になる……)残念ながらイエス(シティが多くボールを持つ)。リヴァプールでは失点後にいいリアクションがあった。あれほど支配するチームに簡単ではなかった。明日はまた違った試合になる。90分支配されるとは思えない。90分深く守りたくない。似たような試合にならないと思うが、難しさのレヴェルはとても高い。
- (新しい選手を買うために売却は避けられない……)わからない。いまはたくさんの不確定がある。どこでフィニッシュするか、どれだけ財政に影響があるか。シーズン終了後に何ができるか見ていく。
- (単にフットボールリーズンでチームを選ぶなら、マテオとメストは選ばれないことをどう思うでしょう……)純粋にフットボール理由だよ。わたしの決断はいつもそれだ。わたしはチームにベストなバランスをもたらせるベストのスクワッドを選ぶし、ベストな選手を選ぶ。試合に勝つために。
- (オーバの将来にどれだけポジティヴ……)それについてわたしはいつでもポジティヴ。別にフットボールで未来へのカギを持っているわけじゃない。なんでも起きうる。しかし、わたしは彼のリアクション、毎日のトレイニングを見ている。彼がハッピーだとわかっている。
- (マンシティでコーチをやっていたときアーセナルの弱点はわかっていた……)違うチームのことだし、いまはチームを離れた。わたしは彼らの強さを知っているし、柔軟性も知っている。しかしそれでもときに彼らを止めるのはとても難しい。わたしは自分のやりたいことに集中する。もしわたしが彼らのことでとても心配しすぎていたら、それは選手たちへのいいメッセイジにならない。
- (シティはわれわれに7連勝していることが心配……)イエス。リヴァプール戦の前にわたしが今年かこの2年のカレンダーでトレンドを見ていたなら、落ち込んでいただろう。いまわたしに必要なのは、選手たちにエナジー、信念を伝達すること。これがFAカップだと。われわれはたくさんの経験があるし、歴史がある。
- (英国フットボールにおけるダヴィド・シルヴァのレガシーと、彼が国際的に過小評価されている……)もし彼がPLに来る前の記事やコメントなんかを読んだら、彼はすごく小さいし、フィジカリティもない、彼は適応できないと書いてあるだろうね。ダヴィドがこのリーグで行ってきたことはとてつもない。彼の一貫性あるプレイとゴールやアシスト、クリエイトの量。ロウブロックのなかのタイトなスペイスではすごい。ペップも云っていたが、狭いスペイスのなかでのプレイではわたしが見たことがある選手のなかでベストだ。
- (ラカゼットについて……)わたしはほんとうにアレックスが好きだね。以前から云っているが、わたしがここに来て以来、彼こそがわたしの好きなタイプのストライカーだ。アンラッキーな時期を過ごしていたが、リンクプレイは素晴らしいし、敗けることが大嫌い。どんなボールにも向かっていく。ハードワーカーで知的で、わたしは彼にとても満足している。
- (彼を失いたくない……)どうして彼のような選手を失いたいなんて思う?
- (メイトランド・ナイルズが退団希望……)どういうことは公にはしない。まずわたしはそれを読んでいないし、そもそもそれについて知らない。わたしは選手とは話しており、彼らがどう感じているか、どうやって助けられるか。もし彼らがまた難しい状況にあるのなら、わたしは話してそれを和らげるようにする。彼はたくさんのポジションでプレイできるし、彼が進歩できるところや適応できるところについては話している。彼はフットボーラーとして最高レヴェルでプレイできる必要なクオリティを備えている。あとは少しだけ一貫性を身につけるだけだ。
- (彼にアーセナルでの未来はあるので?……)イエス。もしかしたら、わたしが彼をプレイさせたかったほどには実際はプレイしなかったが、わたしは彼をいろいろなポジションでプレイさせたし、重要な試合でもそう。
- (リヴァプールの試合のあとオーナーたちにメッセイジを送った……)ノー。それは誤解だ。わたしの意図ではない。われわれはクラブで全員ととても近くで働いている。オーナーもクラブが前進するために必要なプランを出している。みんなが同じ野心を抱き、全員が一緒だ。しかし、もしわたしがいまやることがわかっているか、なにができるのか訊くなら、申し訳ないがわからない。なぜなら、いまこの状況のなかで、解決できていないたくさんの疑問があるからだ。ひとつは財政で、ひとつはヨーロッパでプレイできるかどうか。選手についても何が起きるかはわからない。それが現実だ。
- (オーナーかラウル・サンレヒとは話している……)ノー。彼らとはよく話すし、とてもとても良好でオープンな関係だ。電話で話すこともできるし、彼らは初日からずっととてもとてもサポーティヴで、わたしがここに戻ってくることについてもとても大きな関与をしている。ラウルもヴィナイもエドゥも。なんの問題もない。
- (したいときはいつでも電話できる……)イエス。
- (この仕事を始めてから仕事の保証に変わったことは……)変わったのは状況だ。COVID-19が今後どうなるか誰にもわからない。チームはとても難しい状況にあった。降格圏に入りそうになり「なんてこった13試合で1試合しか勝ってない」なんて思ったりもした。わたしはこのチームを前進させいたいし、野心的だ。なぜならわたしはこのクラブについて考えるのは、向かっているのはもうひとつの方向しかないということ。全力でプッシュする。われわれはネクストレヴェルに行けるし、勝てる。
長いよ。ていうかダヴィド・シルヴァのくだりとかいらんがなという。。
さて、最後のほうにオーナーやボードとの関係についていくつか質問されているが、これは最近起きていることのコンテキストを知らないと意味がよくわからないかもしれない。
要するに最近アルテタは「クラブが補強のための金を出してくれるか大変に心配である」と何度か発言していて、これがメディア等では、ヘッドコーチからAFCボードへのやや批判的なトーンを含んだチャレンジに捉えられたという。
アルテタはさすがに釈明しているが、たしかにいつも話しているというのなら、ああいう云い方はしないよなと。
さてプレスを相手にこんなに長くしゃべったあと、別のインタヴューにも答えているというボス。もしかして話好きなのでは?
MFについてアルテタ「MFはよくなってきている」
オフィシャルサイトより。
アルテタ:われわれがやっているすべてのことは、相手に関することであり、ボールとスペイスがどこにあるかということ。どの試合も異なるし、毎日スペイスがどこにあるか変わる。だからわれわれは違ったやり方をしていく必要があるし、正しいパスを正しいときにすることを見つけなければならない。
そこがわれわれがいま次第によくなっているところ。ゲイムマネジメントはビッグパートだ。水曜の夜われわれがどうリアクトせねばならなかったか、1-0で先行されたあと、ただちに何をせねばならなかったか。彼らは期待されているリアクションをわかっていたし、そこから5-10分で必要なことをわかっていた。さらによく理解できるようになればいい。
つまり関係を築くことと、チームが必要とする異なったクオリティのことだ。(ジャカとセバーヨス)彼らはとてもよくやっているが、ほかにも多くの選手がプレイしている。ルーカスもプレイしているし、マテオもそこでプレイしている。エインズリーとジョーもだ。ブカヨもまたそこでアタッキングMFとしてプレイしている。
だからわれわれはいろいろなプレイの仕方に対応できる選手たちがいるし、そこはとてもいい。
オバメヤンについてアルテタ「よくプレッシャーに対処している」
オフィシャルサイトより。
アルテタ:彼はとてもよくプレッシャーに対処していると思う。彼はとてもリラックスしているのと、自信があるというのは彼のキャラクターの一部なのだろう。
彼がそのレヴェルのプレッシャーに対処でき、毎年たくさんゴールしているという事実が、彼についてすべてを物語っている。彼の反応や、彼がどれだけチャレンジを楽しんでいるか。土曜日も準備できているはず。
(左フランクでのプレイ)どちらのポジションも好きだが、いまはチームにベターなバランスをもたらすため、ゴールで脅威になってもらいたいため(左でプレイさせている)。彼はさらに適応するようになったと思う。
しかし彼は何度か異なるポジションでもプレイしてきた。そして動きつづけて相手に困難を引き起こせる。
アグエロoutなの地味に大きいですね。
個人的にはティアニー少し休めて後半からということで、コラシナツWBのホールディングLCBを期待。
ほうエジルトレーニングしてると。
・・・そうだペペサカ休ませる為にエジル右に置こう(笑)前線オバラカエジルで。ないか(笑)
勝ってほしいですね。
やった。やらかしてくれました。まさか勝ってくれるなんて。
惜しむらくは、daznやたら調子悪くて、後半ほとんど見れず。
得点シーンと終了は見れたんで、なんとかギリでちゃぶ台はひっくり返しませんでしたが、にしても酷い。
金返せレベルだわな。
ほんと、アーセナルファンにとっては奇跡のような試合だったんだからぁ。
決勝はちゃんとお願いしますよぅ。
ホントに余計なお願いなんですが、プレビュー記事に結果を書き込むのは遠慮して頂けますか?
す、すいません。
とにかくこの喜びを共有したくて、打っちゃいました。
ごめんなさい。プレビューですもんね。今後気をつけます。
「おねがい」さん。あーこれはまじでごめんなさい。ブログ主ことわたしが悪いです。
プレヴューエントリで結果を知ることになるとは思わないもんね。
「ナチョ大好き」さん、これまでにもプレヴューで試合後のコメントくれてるかたはたくさんいるので(わしのレヴューが遅いばかりに……)気に病まないでください。
今後プレヴュー記事内でも結果がわかる要素はなくしますし、あとプレヴューエントリでは試合結果がわかってしまうようなコメントも控えてもらうよう注意喚起するようにします。
ほんとうにごめんなさい。。