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【マッチプレビュー】22/23EPL アーセナル vs マンチェスター・シティ(15/Feb/2023)リーグリーダーズの直接対決

ちまたでは「title deciderの可能性」が喧伝されているこの試合。

お互いまだシーズン20試合近く残しているので、さすがそれは大げさだろうが、この試合結果が与えうる、とくにアーセナルにとっての影響を考慮すると、あながち云いすぎでもないかもしれない。

PLマンシティ。この試合は、シーズン前半の延期があったおかげで、タイミング的にはCLのノックアウトステイジが行われている期間にイレギュラーにぶっこまれている。この日のPLはこの試合のみということで、1位と2位が直接対戦するPLのビッグゲイムとしても一般の注目度は高い。

昨日のエントリ↓でも触れたように、アーセナルは近年は彼らにまったく勝てていないのはご存知のとおり。単一チーム相手としてはクラブワースト記録のリーグ10連敗中という。

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いっぽうで、今シーズンはとくに、スタート以降で一度もリーグトップを譲っていないアーセナルは、シティにやられつづけていた期間からは、すでにネクストレヴェルへ進んでいる状態。直近数試合でのやや不調は観られながらも、もちろん、これまでと違う結果が期待されている。

試合をプレヴューしてゆこう。



アルテタの試合前コメント「(VARエラーで)われわれは力強くなりさえしている」

昨日行われたアルテタの試合前プレスコンファレンス。AFCオフィシャルサイトより。

ブレントフォードのVAR事案

(ブレントフォードでのVAR判定について……)

アルテタ:映像を確認して、われわれは非常に怒りを覚えたし失望した。なぜなら、あれはヒューマンエラーではなかったからだ。あれは、大きな、大きな、大きな、仕事への無理解だ。受け入れられない。2ポインツの被害を被った。取り返しがつかないし、われわれはその2ポインツをリーグのほかのどこかで探さねばならない。

だが同時に、われわれは謝罪と説明については感謝もしている。とてもオープンなもので、フェアだった。われわれには、この産業、フットボールにおけるたくさんの仲間たちにおおいにシンパシーを抱いている。われわれはゲイムの誠実さを弄ぶことはできない。以上だ。

われわれは前へ進む必要がある。あれで選手たち、スタッフ、ファンは力強くなりさえした。彼らが課すハードルを乗り越えようとするさらなる渇望。われわれにその準備はできている。

(もう二度と起きないはずだったような事案が起きたことに満足できる?……)

わたしが満足するのは、2ポインツを返してもらったときだけだ。だがそうはならない。わたしは感謝しているし、彼らは心の底からオープンで、しっかりした謝罪と説明だった。それはとてもよいこと。だが、われわれが手に入れているべき2ポインツがないという事実は、受け入れられない。

(選手やスタッフのハードワークが判定によって台無しにされるのは辛い?……)

だれでもエラーやミステイクはやる。だが、あれは別のものだ。わたしにはないし、クラブにもない。起きたことの結果ははっきりしていると思う。

(VARは目的に合致している?……)

ハワード・ウェブ、PGMOL、PLのリアクションを観るに、その怒りは本物であり、彼らはできるかぎりのことをしたいし、危機に瀕していることも理解している。最終的にはそれは役立つことになるとは思う。

できれば、われわれはそれをゲイムをもっとよくするために利用したい。より誠実になるために、よりプロフェッショナルになるために、事実のディーテイルに注目するために。なぜなら、結局はそれが結果に重大にかかわるのだから。

(あの事案をスクワッドを刺激するために利用する?……)

みんなからはあのあとすぐにリアクションがあった。われわれにできることは何もない。いい訳に使うべきではない。前へ進むべきで、それに直面し向かっていく。以上。

(PLは半自動オフサイドを導入すべき?……)

それがどうなるかわからない。たくさんの議論がある。われわれは今シーズンをこのようにスタートし、夏には変更があるのかもしれない。どういう計画かわからないね。

(レフェリーのミステイクは罰をもっと重くすべき?……)

わからない。それを判断するのはわたしではない。それは、誰かがミステイクをやるか、われわれが罰を与えるかどうかではない。みんなでもっと公平なスポーツにする努力をすることで、判断のプロセスをもっとシンプルにクリアにすること。あるいは、コミュニケイションをよくすること。そして、できれば、先週末に起きたことを教訓に役立つものになってもらいたい。

チームニュース

(チームニュース?……)

前回の試合で起用できた選手は全員いる。今日なにかおかしなことでも起きないかぎりは。そう願っている。

(スミス・ロウとネルソンは起用できる?……)

これからリストをつくるところで、これから決める。

(ジェズースの回復について……)

彼はとてもよくやっている。もうピッチに出ているし、ボールでワークもしている。いいスピリッツもあり、ここまでのリハブはとてもよい。

(復帰のまでのタイムフレイムはある?……)

残念ながらない。ドクターに尋ねてほしい。彼なら教えてくれるかも。

(そろそろチームを変える?……)

それはどちらかといえば結果によって決める。パフォーマンス次第であり、選手がなにをやっているか。彼らには機会を得るのがふさわしい。もちろん、われわれも選手たちにはふさわしい機会を与えられるよう、観ている。

キミが述べたレオについては、われわれはリーグでプレイした選手全員について話している。変更もあるだろう。それはすぐに起きるはず。

シティ戦について

(今週のトレイニングのムードについて……)

グレイトなエナジーがあった。ブレントフォードの試合のあとに来てからすぐに気づいた。クラブの周辺では、怒りとつぎの試合への渇望とが入り混じっていた。だから、それを明日使う必要がある。

(シティの最大の脅威は?……)

チームとしての彼ら。彼らがこの6年間にやってきたこと。その恩恵は確実にある。ピッチのうえで、彼らのプレイ、競いかた、困難をどうやって乗り越えてきたか。

われわれのチャレンジは、あのレヴェルに到達することで、そのチャレンジを利用せねばならない。「あれが自分たちが行くべきところ」というエナジー。あれがレヴェルであり、われわれはそこに向かっているところだ。

(グアルディオラを倒したことがない件……)

それはチームとクラブがいまいる場所だ。個人的には、ひとりのマネジャーを倒すかどうかではない。つぎの相手を倒すことだ。この場合、それがマンシティになる。

(明日のエミレーツの観客になにを期待する?……)

明日、われわれは15人の選手でプレイする! 彼らはどのボールひとつとっても入れ込んでいるし、チームにエナジーとサポートを与えてくれる。それを楽しもうじゃないか。とても特別な日の美しい夜だ。

(逆境から学んだこと?……)

この数ヶ月もそうで、たくさんのことを学んだ。とくに、チームのなかにいるひとたち、彼らのキャラクターのタイプ。どれだけ自分たちの仕事を尊重しているか。お互いにどれだけ親しいか。はっきりした野心と目標がある。勝つために毎日取り組んでいる。

(シティのスタイルはアーセナルには合う?……)

そう願う。もちろん、彼らにはまったく違うクオリティとゲイムスタイルがあるが、どのチームも異なるチャレンジに向き合うものだ。

(グアルディオラとタッチラインで対峙する……)

わたしは明日勝ちたい。

(シーズン始めにこのポジションにいることは予想できた?……)

もしあなたがシーズン始めにそんなことを云っても、わたしは疑っただろうね! 望んではいても、疑ったはず。だが、それがわれわれの現在地だ。自分たちでそれを勝ち取ったし、ここからは自分たちの行っていることを、毎日トライして進歩させていかねばならない。

(シティが起訴された件でチームが刺激される?……)

それが今後どうなるかわからない。

(タイトルを勝ち取った経験が重要になる?……)

われわれにどれほどの経験があるのかわからない。ホームでのマンU、チェルシーやスパーズとのアウェイ。それよりも、明日の夜われわれがどれだけいいかだろう。どれほどパフォームできるか。それが試合の決め手になる。

(この試合はどれほど違うものになるか?……)

結局は3ポインツだ。スパーズに3ポインツ取るのと同じ。ブレントフォードでは2ポインツ失った。まったく同じ。

(アーセナルの最初のタイトルレイスでアドヴァンテッジがある?……)

わからない。われわれはふたつのとても異なるチームを比べている。ひとつはその豊富な経験があり、われわれの選手の多くはそれを経験したこともない。われわれはそのエナジーと怒りを利用したい。自分たちのなかにあるものを最大限利用したい。

(グアルディオラの下で学習したこと……)

わたしはあそこで働いていた。たくさん学習したよ。あれは個人としてプロフェッショナルとして、すばらしい経験だった。彼とともにいて、当時のすべてのコーチングスタッフや選手たちがいて。どの経験も、それがわたしをよりよい人間にしてくれたし、よりよいコーチにしてくれたことは間違いない。そうした経験が、自分のキャリアになる。

(シティがアーセナルを解明しているという言説について……)

わからない。どのチームもわれわれのプレイになんとかしようとしてくる。われわれが毎試合の相手にやることと同じだ。わたしが試合を観るとき、試合のなかで自分たちが生み出したものを見るとき、わたしはたいてい起きたことにはとても満足する。

ときどきは、もっとうまくできたと思うのは、自分たちで決められたたくさんの要素があるから。だが、間違いなく、われわれはいまいる選手たちとつねにもっと進化しようとしている。試合に勝つために、彼らをベストにする。

(エミレーツでの雰囲気について……)

われわれがエミレーツで生み出している雰囲気はマジヤバである。選手たちもいつもそれについて話している。それが試合の一部として、とても特別なものにしているのだと。

(グアルディオラがハーランドがダウトだと述べているのは信じられる?……)

もちろん。彼がそう云ったのだから、わたしは信じる。

(今シーズンここまで、アーセナルがベストチームということに同意する?……)

テーブルでは、われわれがもっともポインツを得ている。このリーグでベストになるには、もちろんまだ4ヶ月もあるし、毎試合でそれを証明していく必要がある。

以上

会見の多くのやりとりが、ブレントフォードで起きたVARエラーについて割かれている。

そのなかでも、アルテタが「ヒューマンエラーなんかじゃない。仕事への無理解(not understanding your job)」のような、ひどく厳しいことばを使って批判していることがメディアでもだいぶ注目されていた。

2ポインツを返してくれなきゃ満足できないとも。そりゃそうだ。だがそれは無理なので、まさに取り返しがつかない。

ちなみに、この事案による影響として、張本人Lee Masonが週末の試合のVAR担当からはずれたり、ブライトンとパレスでやらかしたVAR担当(John Brooks)もVARから4thオフィシャルに変更などがあるらしい。

まあ、ひとまずはこの件も時間がたつにつれ沈静化していくだろうが(いくら騒いでもどうにもならない)、この問題が再燃するとしたらシーズン終盤だろうね。アーセナルが2ポインツでタイトルを逃した、CLを逃したみたいなことが起きたら。どうすりゃいいの?

ペップ・グアルディオラの試合前コメント「わたしが来てからは最強のアーセナル」

試合前プレス会見。

グアルディオラ:(アーセナルはベストチーム?)わたしが来て以来では、間違いなく。

この試合の最大のモチヴェイションは、わたしがPLを落としたくないということだ。なぜなら、それではわれわれがわれわれでなくなってしまう。

もしアーセナルがわれわれを倒すなら、それは彼らがよかったということだろう。それがスポーツだ。まずわたしが祝福しよう。いつもそうしているように。

われわれはこのタイトルを最終日まで守っている。それがわたしの好きな考え方だ。最大限ファイトし、タイトルを守る。もしそれができないなら、受け入れよう。だが全力を尽くす必要がある。われわれの選手たちも毎日そう感じなければならない。

(アーセナルについて)ここまではアーセナルがPLのベストチーム。序盤フィクスチャでの彼らは素晴らしかった。それは数週間前にわれわれも感じた。コミットメントがあり、シャープ。この試合は大きな大きなバトルになる。どの場所でも準備ができていなければならない。

わたしは、先週われわれがフォームを落とし、いまは戻ってきたということは信じていない。どの試合も違うし、いいプレイをして勝つこともできれば、すべてパーフェクト。だが、明日は敗けるかもしれない。

まだたくさんの試合がある。明日は重要なひとつで、みんなわかっている。ベストを尽くすよ。

これが重要なのは、われわれがポインツを取り、ベストチームが取れないということ。だが、ノッティンガム・フォレストのあと、CL、6試合のアウェイ。わたしはまだまだたくさんのことが起きると感じている。明日の試合は役立つだろうが、まだたくさんのタフな試合がある。自分たちを証明すること、たくさんのことに対処することが重要だということは否定できないが。

(アルテタの存在が彼らのアドヴァンテッジになる?)おもにリヴァプールとのときだが、リヴァプールがプレッシャーにさらされた経験がないとは、われわれも云えなかった。これがもしあと残り3-4試合で、1ポイント差しかないみたいなときなら、重要だったかもしれない。だが云ったように、まだたくさんの試合がある。重要ではあるが、まだたくさん残っているのだ。

(ハーランドについて)今日の午後もトレインする。いまはわからない。昨日はヴィラ戦のあとでリカヴァリをやっていた。それだけだ。

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お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

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