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【マッチプレビュー】20/21EPL チェルシー vs アーセナル(12/May/2021)勝ってダブルを

そろそろシーズンが終わるので、夏の移籍について噂が騒がしくなってきた。

いろいろ目を引く名前も取りざたされているなかで、注目されているのは、最近復活したアラビア語の情報通@TheAFCBellがせっせと情報を発信している、レンズのEduardo Camavinga(18)とアーセナルのリンクの件。カマヴィンガは「CMのエンバッペ」とも云われる逸材だそうで。。

彼は残り契約が1年になるため夏の売却はほぼ確実ということで、現在ビッグクラブスからの問い合わせが殺到している模様。そんななかで、来年ヨーロッパなしのアーセナルが獲得できる可能性は限りなく低いと思われるわけだが、ほかならぬBell氏の情報ということで、ほんのりとした期待感はなきにしもあらず。レンズの要求は€50M程度と云われている(TMでのMVは€60M)。ゲンドゥージ+キャッシュでオファーするという説も。

おっと、チェルシー。うっかりした。

MD36。アーセナルは4位チェルシーとSBで。

試合をざっくりプレヴューしよう。



アルテタの試合前コメント「この数ヶ月ではチェルシーがリーグベスト」

昨日の試合前プレスカンファレンス。オフィシャルサイトより。

(WBAでの勝利がチームのモラルを保つのに役立った……)

アルテタ:当然勝利は役立つ。ホームでの勝利は義務であり、あのような失望があったのでシーズンをできるだけ力強く終えること。

(どんな変化が必要なのでしょう?……)

この1年かそれくらいで、クラブではすでにすごい量のかつてないほどの変化があった。われわれは進歩を見据えているし、いまいるところよりももっと理想に近づいていく。そのためには、ある部分を進歩させていかなければならない。

(つぎのステップは?……)

これからはどう進化していくか。やるべきこと、やってきたことは山ほどある。たくさんの変更することがあるし、ここまでたくさんの変更もしてきた。ここからは進化する時間だ。進化して、より安定できるように、エスタブリッシュできるようになること。彼らをネクストレヴェルに連れていくこと。

(今シーズン、チームは進歩したのでしょうか?……)

たくさんのエリアで進歩した。パフォーマンスも含めてそうだと云おう。それはたくさんの要素に支えられていた。結果に関しては、われわれが望む場所を考えれば、そこは進歩させる必要がある。

(チェルシーは最大のテスト……)

この数ヶ月では、おそらく彼らがリーグのベストチームだ。トーマスがあそこへ行ってからやったことはとんでもない。彼はチームをふたつのファイナルズへ送り、チームはいい見た目になり、どれだけ守備でソリッドになったか。彼らのパフォーマンスの安定性はエクセレント。

(直近のチームニュース……)

今日見る。週末からはまたいくつか問題が出ている。3日ごとにプレイしていてトレインする時間もない。今日が初日だ。だから見るしかない。けが人が何人かいる。

(誰が出られない……)

ダヴィはまだ回復していない。この数週間でどうなるか。あとは一応プレイはできるが、今日どうか見る。

(残り3試合でチームに何を求める?……)

そのシャツを着てプレイするプライドだと思う。われわれは勝ちたい。勝利でテーブルでもいい場所にいける。数字的に可能なところまで行ける…… だがそれはわれわれ次第ではない。現時点では。

(チームを進化させるやりかた……)

よりよくなければやらなければならない。もっと安定しなければならない、もっと試合に勝たねばならない。それをやるにはある部分を進歩させなきゃいけない。

(リストのトップには何がある?……)

夏にどうなるか見てみよう。

(来シーズンはもっとトレインする時間が増えて、試合の間にコーチができるため大きな進歩が見られる?……)

プリシーズンがあることがとても助けになるはずだと思う。なぜなら、わたしが来てから、それまでは一緒にワークしていなかったのだから。そのあとには、来シーズンをどこでフィニッシュできるか、試合の量がどれほどあるか見てみよう。

もちろん、試合の準備や彼らへのコーチする時間に関しては、試合間に準備する時間がないよりはよほどよくなるだろう。

(この夏にはたくさんの選手が去ると思いますか? それと来シーズンの計画をいつから始める?……)

やることがたくさんある。なぜならたくさんのローン選手たちがいるし、解決が必要な契約が残っているたくさんの選手がいるから。そうしたたくさんの選手をどうするか、それとチームを進歩させるためにどんなリクルートができるかに依る。それが決め手になるだろう。

(シーズン終了後に腰をすえて計画を練るのか、あるいはもう始まっているのか……)

われわれは1年中、腰を据えているよ。コンスタントにやりとりをしているし、変えていることもある。すでにある計画どおりに進めていることもあれば、これからのものもある。だが、われわれはそうしたことについては、つねに腰を据えて話している。

(アーセナルをいるべき場所に戻すために、この夏のプランを実行するだけだと……)

イエス。

(毎週のように元選手から批判がある件……)

誰もが意見を云う権利があると思う。そうする機会があるなら、感じたことを云うべきだ。

(それに困惑したり?……)

繰り返すが、わたしに云うことはない。コントロールできない。わたしにチームの周囲に何がほしいかと尋ねれば、それは仕事をするための団結と安定だ。だが、そうでないのなら、わたしにできることはなにもない。

(ファンからの大きな批判と、そうした疑念についてのあなたの回答は?……)

彼らには意見を云う資格がある。わたしが証明できる唯一の方法はピッチでパフォームすることであり、彼らに誇らしく感じてもらうこと。それしかできない。わたしが判断できる唯一のことは、トップになるため、エリートチームになるためにわたしが必要な環境をつくるということ。それで最高レヴェルと競えるようになり、全員をベストが出せるコンディションにすること。

それからわたしがいまいる選手たちのベストを引き出せるか? そのレヴェルがどうあれ、彼らから最大限引き出せるか? これはわたしが自分をどう評価するかということでしかなく、また外から見れば、わたしが評価されるのはただ結果であり、そのほかのものではない。

われわれが以前にやってきたよいこと。それは過去であり、プロセスであり…… それは無関係だ。結果から得られる唯一のもの、それはピッチにいるときのものだ。

(若い選手たちでいいチームを築いていくことには大いに未来がある……)

そのとおり。彼らにはグレイトな可能性がある。それを今シーズン見せてきた。彼らは重要なときに責任を負う準備ができている。彼らにはそれをやるレヴェルがあり、渇望がある。そして彼らには助けてくれる正しいシニア選手が周囲にいる。

彼らがどうクリックし、どう安定するか。なぜなら、われわれはトップチームスを倒しそれを見せてきたが、38試合を通してはできていなかったから。ELでは、ファイナルまでかなり近づいていた。だが、38試合ではわれわれの前には義務とチャレンジがある。このリーグのビッグチームスと競わねばならない。

(エミレーツステイディアムにファンが戻ってきたら、彼らにメッセージ?……)

それはわれわれが待ち望んでいるものだ。ステディアム全体でも、あるいは最終試合に許された人数だけでも。彼らがともにいるというのは、このプロセスに欠けていたものだ。チームがやりたがっていること、生み出すケミストリを感じてもらうこと。

(プリシーズンのプラン?……)

このCovid世界のなかで、いますべてを終わらせようとしている。試合でもプリシーズンツアーでもそれが解決されることはリアルチャレンジになる。願わくば、この週間のうちにアナウンスできるといいのだが。それはいまわれわれがやろうとしていることだ。

もちろんEUROがトーナメントのなかでの復帰時期を出すだろうが、そこにもまだクエッションマークはある。

(ジャック・ウィルシャーが、クラブにもっとアーセナルピーポーが必要だと述べている件……)

わたしもここにかつていた人たち、経験ある人たち、リスペクトのある人たちがいることはとても重要だと思う。いまもトレイニンググラウンドやステディアムにはたくさんのそうした人たちがいるがね。だから、ジャックが云っているのはどんなタイプのひとや選手なのかよくわからない。クラブのアイデンティティをよくわかっている人ということなのか。

(夏にはより多くの放出をしなければいけなくなるかも?……)

夏でわれわれがどうなるかわからない。思うにどの状況もすべて異なっている。そういうポジションにはもういないことを願うよ。

(選手を補強する前に放出のほうを先にしなければならない?……)

そんなふうになるとは思わない。だが、制限はあるし、ひとつかふたつ起きることと関連して変えるプランもあるだろう。

以上。

今朝、イングランドはCovidによる死者がついにゼロになったというニュースを見た。ワクチンはすごい。来シーズンはふつうに観客が入るかもしれない。

どうして日本(以下略

アルテタ「それ以上進化させられない選手がいる」

プレス会見のあとのインタヴューなのか、オフィシャルサイトのトランスクリプトにはないコメントがある。『Evening Standard』より。

アルテタ:(今シーズン選手たちの力は最大限発揮された?)多くの選手は。イエス。

(どうやって変えた?)それをやるために色々なやり方を見つけること。彼らには繰り返しチャレンジし、彼らが再度プッシュするように、となりに別の誰かを置いた。

彼らのうち何人かはあるレヴェルまでは行くことができる。それ以上はプッシュできないところまで。もしそれ以上進化させようとしても、それは不可能だ。

(7位でECL)ヨーロッパにいられるならどんな可能性でも、クラブにとっては理想的なこと。ヨーロピアンフットボールなしでは、若い選手たちのプレイタイムにインパクトを与えかねない。バロガンやアズィーズは今シーズンにELでデビューしている。

来シーズンの彼らは、今シーズン達成したのとは違う成長フェイズにいることになると思う。ほかの若い選手たちと同じ基準を使うためには、ここにいることになるかもしれず、彼らに必要なプレイタイムを確保するために、ほかのコンペティションで使うような道を模索せねばならなくなる。

(ビッグスクワッドが必要なくなる)われわれには昨シーズンの始まりから、かなりのビッグスクワッドがあった。それとあるポジションではバランスも取れていなかった。

だから、われわれはずっとそれを縮小しようとしてきた。より持続可能で、クオリティの面でも必要なポジションの面でも納得感のあるものにするために。

以上。

このコメントの注目ポイントはどう見てもここだろう。

“Some of them can get to a certain level and you cannot push any further. If you want to evolve that, it’s not possible.”

あるレヴェルまで行ける選手がいる。それ以上はプッシュできない。もし進化させたくても、それは無理。

わりと爆弾発言をしているような。。誤訳を疑うレヴェル。合ってるよね?

これ、「チームのなかに要求されるレヴェルにない/成長させられない選手がいる」ってはっきり云ってるのも同然で、これまでのアルテタの発言からすると、けっこうな重いコメントに感じる。完全にダメ出し。

モウリーニョがこれを云っても何も驚かないが、アルテタのような選手にはつねにアティチュードのほうを問うてきたタイプのコーチがこれを云うとインパクトがある。

本音が出ちゃってる。もしこれを目にした選手がいたらどう感じるだろう。

アルテタは、以前にも「4-3-3をやりたいが5-6つのポジションで選手が足りない」と述べていて、あのときも少し驚いたものだが、最近はもう切羽詰まっているのか「スクワッドに大改造が必要」のような発言にも躊躇がなくなっている。既存のスクワッドに不満なことをもはや隠そうともしない。

このチームでクオリティが足りていない選手がいるというのはファンなら誰もが感じていることだろうし、べつにマネジャーが本音をしゃべっちゃいけない理由もないっちゃないだろうが、こんなふうに選手の自信に影響するようなことをわざわざ公の場で述べる必要があるのか、4-3-3発言同様、わしはちょっと疑問に思うなあ。

これは、アルテタがいまシーズンを振り返るであろうタイミングでどういう心境なのか察せられて、それはそれで興味深い。まあ、選手に期待を裏切られてきた側面は否定できない。

オバメヤンについて語るトーマス・トゥクル「オーバはひとりではプレイできない。トップスクワッドが必要」

ちょっとおもしろかったので。『The Telegraph』より。※要課金記事

トゥクル:ドルトムントにいたころ、彼がスクワッドにいるのはただ喜びだったね。オーバはファンタスティックなストライカーでフィニッシャーだった。だがそれ以上に彼はピッチ外でもファンタスティックワーカーだったよ。

彼は2年で一度たりとてトレイニングを休んだことはなかった。5分くらい遅れることはあったけどね! でもそんなときでも、彼は急いできて、申し訳なさそうに笑ってた。

そこにはとても強固な関係があった。彼はとてつもない量のゴールズもしたし(※95試合で79ゴールズ)、ブンデスリーガのなかで彼のスピードは無二だった。ちょっとクレイジーな漢だったけどね。でもナイスなクレイジーさ。

どちらかが大勝したときなんかは、まだ連絡を取り合ってるよ。なんだか彼はまだわたしの選手みたいで、だから彼の成功を願っている。この関係は止まらないだろうし、彼の笑顔やハグを見るのはいい。もちろん、今回は彼を止めたい。試合前のやりとりもない。

(オバメヤンの獲得?)彼はもう若返ることはない。そこが問題だ。

(オバメヤンはまだ勝ち取るものがある?)そう思う。彼はウィナーだ。ドルトムントでは一緒にカップも取った。彼が勝利への渇望というメンタリティに欠いているとはまったく思わない。だが、明らかに、彼は単独ではそれをできない。最高レヴェルで競うには、彼はつねにトップスクワッドを必要としている。

(オバメヤンと遅刻と車)彼に時間を守らせたいなら、11時のMTGを10:45開始と伝える。それでみんなに間に合う。

遠くから車の音が聞こえてくる。何キロも離れたところからでも聞こえる。われわれは準備をする。そして彼がもうすぐ来るからとヴィデオの再生を始める!

彼が自動車免許をいまだにどうやって維持できてるのかわたしにはわからない。だってあの車の音だし、いつもスピードを守ってるかどうか。それが彼なんだ。本気で怒るのは難しい漢さ。彼はビッグスマイルで、ビッグハートがある。それでみんなにいい訳するものだから、受け入れざるを得ない。

でも忘れてはいけないのは、彼はトップトッププロということ。彼は一度もトレイニングセッションを欠席したことはないし、こっそり早めにトレイニングピッチを出ることもない。

トゥクルはオバメヤンが少しくらい遅刻しても笑って許す。アルテタがトレイニングに遅刻したオバメヤンを、罰としてNLDみたいなビッグマッチに出さなかったエピソードをつい思い出してしまう。どっちもありだろうが、より寛容なほうが結果を出していることはちょっと皮肉に見えてしまう。

このコメントのなかで「オバメヤンはひとりではできない、トップスクワッドが必要」とあるのが、非常に興味深く、的を得た指摘に思える。

一見、彼のようなビッグプレイヤーに対して失礼のようにも受け取れる発言だが、ほんとうのことなのだから仕方がない。ゴール前でボールをネットに入れるスペシャリスト。それをやらせれば特上のひとりだが、ワイドでボールをもたせたら並の選手に。だからとてもユニークで、とてもピーキーだというのだ。

アルテタがそういう意味の発言をしたという記憶はないが、オバメヤンは単独では輝けないということはつねに考えていてくれているか、彼をずっとウィングに置いていたことを思うと、ちょっと心配になる。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

One Commnet on “【マッチプレビュー】20/21EPL チェルシー vs アーセナル(12/May/2021)勝ってダブルを

  1. 一回クビにされてみて、やっと本当の監督と呼べるそうですね。ベンゲルいわく。

    長期的なプランとしてこのシステムを軸にしたいというのはあるでしょうが、選手に合わせてシステムを曲げる柔軟さも必要でしょうね。9位で終えれば補強もままならず理想の布陣も整いません。
    どちらが正しいというよりバランスの問題でしょうが、アルテタはシステム優先になりそうな人柄ですよね。
    とはいえ、実践が不足している人が理論優先になるのはどこの世界でも同じかなと思います。

    クビにはしないでほしい。

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