ファイナルデイのアーセナルは、ホームでエヴァトンに大勝。だが、奇跡は起きず。5位でシーズンを終えた。
なんというのか、アーセナルのファンとしては正直、いまはどういう顔をすればいいのかわからないでいる。あんなにたくさんゴールして試合に勝っても、有終の美を飾ったみたいにはまったく観られない。
いっそ、もっと悪いポジションから土壇場で滑り込んだ5位だったら、エヴァトンが降格圏脱出をリーグタイトルみたいに喜んだように、かなりポジティヴな気分になれたかもしれない。が、この流れではなあ。ついこないだまで、CLは自分たちの手のなかにあったのだから。
もう5年もずーっとCLを待っているのに、ここからさらに1年待ちが決まったこのやるせなさよ。精一杯やったアルテタとチームのことはあまり責める気になれなくて、よけいにこのモヤモヤのぶつけどころがない。
強いていえばノリッチ。彼らが弱すぎで憎たらしいことこのうえなし。心底がっかりだよ。ぼくは、となりのモニタでNORTOTをつねにチラ見しながらこの試合を観戦していたので、いつになくアーセナルの試合にも集中できなかった。5点も取ったのに。いや、これは完全に八つ当たりだけど。
すこし前に、Scott Willisが「シーズンを通してアーセナルのパフォーマンスはせいぜい5位か6位のもの。もしわれらが4位フィニッシュしたらちょっとラッキー」と述べていた。5位はアーセナルにふさわしい結果だったのだろう。なんなら、予想外に出来すぎな試合だってあったので、それより下で終わる可能性だってあった。
5位という結果をもっとポジティヴに受け止められるよう、これからのブレイク期間はなるべく楽しいことを考えたいものですね。未来に思いを馳せる。幸いにして、アーセナルでは夏の移籍ウィンドウで積極的な補強が見込まれているし、来シーズンのスクワッドにはかなり期待もできる。いやしらんけど。
苦しめば苦しむほど、喜びも大きい。と、信じることにしよう。
この試合を振り返る。
Arsenal thump Everton but miss out on top four
アルテタの試合後コメンツ「苦痛だ」
試合直後のインタヴュー。オフィシャルサイトのトランスクリプトより。
(勝利について……)
アルテタ:イエス。グレイトだ。思うに、チームはステディアムのサポーターたちに恩返しをしようとしていた。アウェイのときもファンはシーズンを通して全力を尽くしてくれた。それは、エモウションであり、ゴールズであり、やりたいプレイであり、それに……、そうわれわれは数ポインツが足りなかった。こういうふうになり、苦痛だ。
(自分たちの仕事はやり終えた……)
われわれが云っていたのは、やるべきことをやる必要があるということ。それについてはやったとは思う。試合にも勝ったし、楽に勝ちもした。そして、今日は、少なくともわたしからは観ているのが難しかった。われわれが持てるリソースで行ったすべてのこと。わたしも少し休暇が必要だ。
(シーズンで69ポインツを稼いだ……)
去年はチェルシーが67ポインツでCLへ行った。それがすべてを物語っている。このリーグがどこへ向かっているか。そして、われわれもとても遠くまでやってきた。どれだけのポインツを稼いだというだけでなく、どうやってそれをやったかということ。
そしてそうしたポインツを得たチームを、われわれは正しく評価せねばならない。今日はそれをする日ではない。われわれは、わたしは、レモンをできるだけキツく絞ろうとしている。もう一滴も残さず、クラブへの愛と情熱をもってそれをやってきた。なぜなら、かれらはそれにふさわしいから。わたしは彼らを信じているし、われわれが目の前のチームスと競う道はそれしかないから。
これからは、われわれは相手よりもより賢く、素早くならねばならない。
(来シーズンのことを考えている……)
いまは立ち止まれないから。われわれには、決断をする非常に重要な数週間になる。夏にわれわれがなにをやっていくのか、そのプラットフォームの設置を始める。その準備はできているし、始める必要がある。
(ファンとの関係……)
このステディアムがどうだったか振り返る。いまプレイしていた雰囲気、つながり、どのように彼らがここへ来たか、エモウションとモティヴェイション、サポート、それにチームへのほんものの愛着がわかる。
それがここにあり、グレイトな基礎であり、とてもとても重要なもの。それを維持し、つぎのシーズンに向けて、今後はもっとよくしていく必要がある。
そしてそれをやるために、われわれは自分たち自身にならねばならない。このクラブと価値を正しいやりかたでレペゼンすること。ピッチのなかでも外でも、正直で、明快で、透明で、自分たちがやりたいようにものごとを説明でき、みんなでいっしょに、またやっていくんだ。
試合後のプレス会見。『football.london』より。
(全体的に?……)
われわれはやらねばならないことをやった。もうわれわれ次第でなくなっていたのはわかっていたし、奇跡が必要だともわかっていた。そしてそれは起きなかった。そういうことだ。
シーズン終了時点でのリーグテーブルはウソをつかない。去年のチェルシーが67ポインツでCLへ行ったのは事実で、われわれは69ポインツでそこに入れない。しかし、それがレヴェルであり、このリーグのいまの要求なのだ。
われわれは、ファンがシーズンを通してやってきてくれたことにふさわしいものをお返ししようとした。
今日、わたしはシーズンの評価はできない。悪いね。
わたしは月曜に起きたことがいまだに苦痛なんだ。だから、いまは自分たちがやってきたことについて、フェアな評価はできそうにない。わたしが保証できるのは、レモンの残り一滴まで絞ろうとしたこと。われわれがたどり着いた地点が、われわれがたどりついた場所だ。
みんなもわかっていると思うが、それにファンのチームへの反応も観ただろうし、10年前、20年前と今日のピッチで観ることができたはず。われわれは行かねばならない場所をわかっている。
わたしは今日は非常に失望している。なぜなら、このクラブにほしかった期待は、われわれが生み出したのだから。罪の感覚があり、そのレヴェルに達していないことが苦痛。
(ファンもいっしょになって、プロジェクトを信頼していると感じる?……)
そのとおり。わたしはシーズンを通して彼らにたくさんの理由を与えられた。彼らが示した応援のしかた、選手のためにホームとアウェイで築いた雰囲気。彼らは、われわれが行っていることを観ていて、選手がやりたがっていたことを観ていた。選手たちがグループとして、どのようにクラブと価値をレペゼンしているか。
そして、われわれのレヴェルがあり、それは十分ではない。それについてはわれわれは明快に評価する必要がある。どうやってクラブをつぎのレヴェルにつれていくか。もしわれわれがそれをやりたいのなら、やらねばならないことはわかっている。
(エディのパフォーマンスを観て、彼をキープしたくなった?……)
エディのトレイニングを観れば、彼がプレイしているところを観る必要すらない。自分の選手のなかで、誰が助けてくれるのかはわかるし、彼はそれをやっている。彼のプレイした試合の量に対する数字を観てごらんなさい。すばらしいよ。
わたしは3人の選手とは、今日か明日か話をするつもりだ。そのあと、われわれは動き始める必要がある。もっとも、やりたいことははっきりしているがね。
(まだ決断はしていない?……)
もう決まっている。だが、それとコミュニケイトするのがとても難しい。彼らに値するものは、今日彼らがやったことのなかにもすこしあった。
それを早く行うために、どちらにしても、あのような3つの状況はとてもとても難しく、チームにも影響を及ぼすかもしれない。だから、クラブとして正しいことを、正しいときにやらねばならない。そのふたつを合わせるのが全然かんたんじゃないときもあるのだ。
(若い選手たちの成長……)
わたしは非常に誇らしいし、彼らの成長っぷりは驚きですらある。
これは、去年の夏に行った決断の一部でもある。彼らを、ふつうはキャリアのピークになるだろうある一定のレヴェルにさせたいかどうか。もちろん彼らはまだそこに達していないが、早く動いている。彼らはわれわれに希望を与えている。彼らといっしょなら、ほしいレヴェルまでそれを上げていけると。
(ヴェンゲル以降、クラブはトップ4がいかに難しいかわかった……)
このクラブのスタンダードは勝つことだ。それをやれるようになるまでのタイムフレイムでそれを観ないとき、われわれはそこへは到達しないだろう。
わたしの目的はトロフィーズを勝ち取ることであり、わたしのプランはここで勝つこと。その前に、たどり着かねばならないレヴェルもわかっている。
(契約切れの選手について。無慈悲になる必要がある?……)
わたしから、あるいはクラブとして、われわれが行うことは、必要があり、クラブが前進するためにベストなこと。そして、それはわれわれがいつもやってきたように、誠実に、正直に行う。
彼らは個人的にも自分たちの状況を理解している。話をするときが来れば、彼らにふさわしく対面でやることになる。
(ELで満足できる?……)
今日の時点では、わたしはあまり。正直に云えばね。
わたしはいまだに苦痛だ。落ち着く必要がある。ホリデイへ行き何日か過ごす必要があるだろう。今日はシーズンがどうだったかなどは考えられない。
しかし、同時に、わたしはクラブをサポートしてくれたみんなにとても感謝している。彼らが自信を与えてくれ、前進するためのリスペクトとモティヴェイションを与えてくれた。彼らはわれわれがやっていることを信じてくれたから。
しかし、そうしたことがあるからこそ。わたしは勝者で敗けることが大嫌いだし、勝てるはずだったものを失った。それが苦痛の理由だ。悪いね。
以上
ミケルの気持ちがよくわかる。
落ち着いてよく考えれば、いろんな状況からしても5位フィニッシュは最悪じゃないんだが、とにかくがっかりな気分がそれを塗りつぶしてしまって、いまは何も考えられないと。試合が終わったばかりで、気持ちを切り替えられない。当事者であり責任者だもの、失望はファンの比じゃないだろう。
ロブ・ホールディングの試合後コメント「チームは正しい方向に向かっている」
ロブホが試合後のインタヴューに応えていた。オフィシャルサイトより。
ホールディング:今年の進歩はとくにすごかったと思う。ぼくらはとてもステップアップして、チームが築かれていっている。
今年はファンとのつながりもすばらしいね。Covidで2年いなかった彼らがスタンズで応援してくれる。
だから、そうだね、ぼくらは正しい方向に向かっていると思う。ブロックを築いているんだ。
スパーズファンです。お互い浮き沈みの激しい実に面白いシーズンでしたね!
紆余曲折有りながらも何とかCLに戻って来れました。2シーズンのCL無しは辛かったですホントに。
アーセナルファンとしては思う所も有るのかもしれませんが、そもそも得点6位失点8位なのだから、どちらかと言えば5位に入れたこと自体が僥倖とみるべきでしょう。8位→8位→5位は十分ジャンプアップですよ!
All or Nothingも楽しみにしています。スパーズのもハッピーエンドとは言い難かったですが見ごたえ十分でしたし。
わざわざスパーズファンがコメントしてくれるなんて!
順位の推移やら得点・失点まで調べてくれて、感激です!
周りには嫌われていると思いますよ!?
お前の方が嫌われてるよ、負け犬。
ケツ○が喋ったぁ!!!
今シーズンもありがとうございました。
ほぼ毎日こちらは覗かせていただいてました。
同じ思いでアーセナルを見守る同志として、たいへん勇気付けられました。
今年も最後までアーセナルでしたけど、来年にかなり希望がもてそうとゆうのも間違いないと思います。
これからも見守っていきましょう。
COYG
引き分けの少なさを嘆くとかどうかしてる
負けの4試合が引き分けだったら????
タラレバ✕4 lol
引き分けが少なかったからこそ、5or6 が妥当なチームがこの位置にいられたんだろう
「勝てた試合」より「よく勝てた試合」の方が多かったし
負けで失った勝ち点は1、で必要だったゴールは1″以上”
引き分けで失った勝ち点は2、で必要だったゴールは1
コスパの高いシーズンだったと考えるべきだろう
サリバどころかトレイラですら呼び戻せば違っただろうね
カップ戦がホトンドなかったシーズンで大量の怪我人とコンディション不良
フィジオ(賢いサッカーファンが云うところのフィジコ)は自分たちの仕事を考えるべきでは?
まさか、アルテタが彼らの言葉に聞く耳を持たなかった、なんてことはなかっと信じたいが
ジャカとエルネニーでマンセーな身の程…はぁ…
局所的な話をするなら、サッカーはDMFなんだよ、と思う
パーテイだけでいけると判断したミケル君とガスパール君、學んでくれ、せめて
ギマランイス……
皆さんお疲れ様でした
チェルのポイント剥奪でも夢想しながら寝ます
シーズンお疲れさまでした
勝たなきゃいけない試合で勝ちきれない事が多かったシーズンだった印象がありますね
それでも来年はヨーロッパに戻って、若い世代の選手たちが更に経験を積んで、新しい選手が入ってくる
いつかミランみたいに名門復活できると信じています。
シーズンベストに誰か選ばれないかなー
ウーデゴールさんあたり、、、無理か
若手最優秀ってPLもあるのかな
やーお疲れ様でした。
毎試合ごとにプレビューとレビューのエントリを見に来るのが楽しみだったので、それが2ヶ月以上無さそうなのは寂しいですが、来シーズンはELがある。
ヤンガナ達のPRの場としても定評のあるコンペゆえ、腐らず楽しみます。
まさかの打ち切りエンドに笑いましたが、是非Chan先生主観のシーズン総括とか理想の移籍ターゲットとか読んでみたいっす。
本当に1年間、お疲れさまでした。
シーズン当初に驚異の4位滑り込み、を予想してからもう1年ですか・・・。いや早かった。
今年も本当にいろいろありましたね。それも直近のNLDとニューカッスル戦で全て上書きされた感がありますが。
イングランド代表、ブラジル代表に今後10年は定着しそうなサカ、ESR、ラムズデール、ベンホワイト、マルティネッリ、ガブリエウに、新アーセナルを体現するようなオーデガードのようなタレント。そこにトミヤスが、ファンへあっというまに受け入れられたこと。やっとサーニャやセスク、エジルやサンチェスを上書きできそうなスカッドに。
まったく1年前には想像できませんでした。シーズン前の更新も楽しみにしています。COYG
今シーズンもお疲れ様でした。
アルテタ監督、昨年チェルシーは67PでCLだったとかは言わない方が良かったですね。
それは92Pで2位だったリヴァプールのセリフだから・・・
とはいえ、シーズン序盤を思えば、現在のアーセナル5位でも上出来かもしれません。
来シーズンにはELがあり、今年使えなかった若手の出番が多くなります。
適格な補強と内部昇格で良いステップが出来るといいですね。
まずは、DAZNを解約して、8月を楽しみにしてます。COYG!
私はエンケティアよりラカゼットの方が落ちてきてのKeepやポストプレイのレベルはかなり高いと感じました。
ただ、高給取りなのかぁネック。
ラカさんぐらいの成績と年齢で、リーグアンのクラブでアーセナル以上の給与はムリだと思うけど、OMとかリヨンとかに行きたいものかね?母国に帰りたい感じがあるのかな?リーグアンで戦う方がフランス代表に復帰しやすいのか?
ラカゼットは今のチームに合っていると思うけど、出ていきたいならしょうがないし、基本給下げて成果ボーナスUPで1~2年延長してくれないかね?外でもそんなにもらえないと思うのだけども。
アーセナルもなんだかんだ言っても、欧州TOP20クラブには入っていると思う。そのレベルにラカさんがレギュラーかつ高給で行けそうなところ、あんまり無さそうなんだけどな。。
エンケティアも他のクラブで、アーセナル以上のクラブでレギュラーや準レギュラーになれるかな?ムリな気がしちゃう。ほかチームでも十分にいい選手、いるもんなぁ。
クリスタル・パレスのエゼ、ニューカッスルのアルミロン、フレイザー、ウィルソンやヴィラのイングスとかチームNo.1のFWじゃないけど、相手にいると怖い選手って結構いるよね。彼らよりもエンケティアを選ぶチームいるかなぁ?
エンケティアもセリエAやチャンピオンシップのクラブには行けるかもだけど、マルシャルだってセビージャでイマイチだし、CLクラブでエンケティアがレギュラーになるのはムリじゃん?
更にELクラブまで見ても、あんましなさそう。ポルトやベンフィカ、PSVとかもFWには要求は高い。
FWにはシビアに結果が求められるしね。ポテンシャルとか言う余裕はない感じ。
ドイツやリーグアンでは調子によってクラブの順位入れ替わりが多いからワンちゃんあるけど、給与は低いだろうしなぁ。
ということで、ガナはあんまり彼らに縋ってまで残ってもらわなくても、普通に成績と貢献度、よそのタレントと比較してガナの普通の待遇でオファーしてみて、ムリなら他所からレンタルとかでも良いから取ってきたいよね。
プレミアリーグで、アーセナルのFWとしてやりたい選手は結構いそうだけど。
思いつく感じで言えば、バルサから出されそうなブライスウェイト、ルーク・デ・ヨングも、レアルから不要とされそうなヨビッチ、マリアーノ、今季結果がでなくて安く行けそうなイサクとか、チェルシーのヴェルナー・ルカクだってワンチャンあるかもだし、マンUのリンガードとかもムリじゃなさそう。レンタルでも良いし。
アタランタのムリエルとかも。ナポリだったらメルテンスもいるね。シメオネとかも良い。
アトレティコのグリーズマンだって今だってレンタルだしプレミアリーグ初挑戦とかどうかな。
結構いると思うんだよね、モンチの気持ちになって探せば。
上で挙げた選手ならば、CLクラブにすぐにレギュラー確定、大奮発待遇必要!という感じじゃないし、(ルカク以外)
プレミアリーグ、アーセナルという名前の神通力はまだ効きそうに思う。
ガナにFWが手薄な点を逆に出番が増えるメリットと感じてくれそう。W杯イヤーだし。
基本給大盤振る舞いしなくても、うまくすれば行けそう。
コスパの良い補強をしてほしいですな。
長文、すんませんでした。