どうも。
redditでシェアされていたこれ。ちょっと笑ってしまったな。
先日のPLリーズのレヴューでは、このブログでもガブリエルにはカウンセリングが必要なんて厳しく書いて、サリバにはめっぽう甘いという。おれもこんな感じだったかも。
さて、そんなふたりであるが、今シーズンは云うまでもなくアーセナルのソリッドで安定した守備を支えているのも事実。
試合に勝っていてもチームとしてはそれなりに失点はしてしまっているので、PLのセンターバックコンビのなかでベストと云えるかどうかは定かではないが、かなり優秀なほうなんじゃないかと思う。少なくとも、近年のアーセナルの2CBのなかでは、そうとうにいいパートナーシップと思う。メルテザッカー&コシエルニの時代以来とか。
今回は、ちょっと前にアーセナル公式がアップしていた彼らのロングインタヴューを紹介したい。
以前に、このブログでもKTとMØふたりのロングインタヴューを紹介したが、あれと同じシリーズの特集で、過去のキャリアや私生活など選手自身にフォーカスした内容になっている。
これがアップされてから、もう10日ほどたってしまっていて今回も大きくタイミングを逸していてすまん。時間が空いたときにフォロウアップしたいと思っていたもので、上のミームで思い出した(笑い)。
では、Here we go.
ウィリアム・サリバのロングインタヴュー「アーセナルに興味を持たれているとわかって、ずっとここに来たかった」
Long read: Saliba on his lifelong love of Arsenal
※基本的に彼のコメント部分のみ。ガブリエルのパートも。
サリバ:(子どものころからのフットボール狂)子どもだったとき、いつもフットボールをプレイしていた。物心ついたときから、ただ大好きだったんだ。3才のときには、もう大きくなったらプロのフットボーラーになりたいと思っていた。そして、それはぼくの人生をかけた夢でありつづけている。
それは、家族のおかげというわけでもなかったんだ。彼らはぼくほどフットボールが好きではなかったから。でも、ぼくがまだかなり小さかったころにボールを与えてくれて、それ以来ずっとフットボールをしている。ほかのスポーツはほとんどしなかった。フットボールがぼくの気に入りだったから。陸上(atheletic)はちょっとだけやったかな。1年間だけ短距離走とか。でもフットボールだ。6才のときには、もうクラブに入った。
(フランスNTとアーセナルの最強時代に生まれた)子どものときCLをよく観ていた。すべてのチャンネルが観られるわけじゃなかったから、ほかの試合は観ていなかったが、ぼくが初めてアーセナルを観たのはCLだ。そして、7才か8才のときにアーセナルのシャツを買ってもらった。アーセナルを観るのが大好きだったんだ。
背中にはアンリの名前。彼はぼくがいちばん憧れた選手。彼を観るのが大好きだった。アーセン・ヴェンゲルがマネジャーで、だからアーセナルとフランスにはたくさんコネクションがある。CLのバルセロナ戦も覚えているよ。ほかの試合だって思い出せる。
(FWからDFへ。最初のクラブではキリエンバッペの父親のコーチを受ける)ぼくがフランスにいたころ、みんながフットボールをプレイしていた。Bondy(※ウィリアムの出身地)出身のビッグフットボーラーもたくさんいる。Kylian MbappeやJonathan Ikone、ほかにもたくさん。
ぼくはいつもディフェンダーではなかった。アカデミーでは、12才になるまでずっとストライカーだった。ミドフィールドでもすこしプレイしていた。クラブを変えたときにディフェンダーになったんだ。
Montfermeilというクラブに行って、そこで初めてフルサイズのピッチでプレイすることになった。コーチに云われたんだ。「キミをセンターバックとして試させてほしい」と。そのときから、もう変わっていない。
ぼくの身長はどの年代でもずっと高かったから、そこでプレイするのは好きだった。そして、それ以来ディフェンダーのことをもっともっとよく観察するようになった。すべてのトップディフェンダーたちを観ている。彼らから学びたいんだ。当時はとくにVVD。彼のことをよく観て、彼のゲイムから学ぼうとした。
(わずか15才でSaint-Etienneから引き抜き。17才でプロになりリーグアンのファーストチームへ。そのあと争奪戦を制したアーセナルに加入)アーセナルは、特別なクラブだ。アーセナルから興味を持たれているとわかれば、うれしいに決まってる。決断もなにもない。簡単な選択だった。アーセナルがぼくを欲しがってると知ったときから、ぼくはここへ来たかった。
(アーセナル加入後はASSEにローンバックにつづけてニース、マルセイユへローン)ローンに出てからは、ずっとアーセナルがぼくを観ているんだと思いながら、毎日過ごすのがモチベーションになっていた。すぐにここにもどってくるんだと。
ぼくの目的は、つねにここに戻ってきて、ここでプレイすることだった。だから、ローンに出ているときだって、かなりファイトしてワークしなければならなかった。
クラブのひとと毎週連絡を取っていた。アドヴァイスももらえたし、励ましてもらった。フランスにいても、彼らのサポートがあったんだ。
それと、ファンからの愛情だ。ローンに出ていたあいだ、ぼくにはそれがすごく特別なものだったし、支えになった。もちろんソーシャルメディアでも、それを見かけることはある。それで、プレイがやりやすくなる。だから、サポートを感謝するためにファンには恩返しをしたい。
(今シーズンのクリスタル・パレス戦でアーセナルデビュー。彼のチャントも誕生)ファーストハーフの途中で、そのうたが聞こえたときはすごくうれしかった。実際すごくすごくハッピーだったよ。試合に集中するのに、とても役立った。あれはよかった。
試合後に、ぼくはファンのところへありがとうを云いに行った。あの試合を通してずっと彼らが助けてくれたから。
でも、そのあとのレスター戦でも彼らはサポートしてくれた。オウンゴールのあとのリアクションには感動した。でも、それに驚いたわけではないんだ。だって、ぼくはそこにいるファンがどれだけいいひとたちか知っていたから。ほんとに感謝してる。あれが聞けたのはグレイトだった。
(初めての外国生活に戸惑い)食事だよ!(笑い)食べ物が違う。でもここのもおいしいけどね。でも、ぼくはパリから来てるから、ロンドンはそこまで違いはない。ただ別の街というだけ。フランスにも似てるとも思う。英国人も違うね。ことばにも慣れていっているところ。でもOKさ。
ぼくの家族は、ここに来られていない。まだぼくのプレイも観てない。これまでは、友人が何人か来たくらい。でも家族もすぐ来る。今月だ。ぼくには妹と弟がいる。彼らとはいつも話している。彼らもいまのことは喜んでくれている。ファンがぼくにうたってくれるうたも喜んでた!
(まだ21才。今後は)イエス。いまはここですべてを勝ち取りたい。クラブがトップに戻るのを助けたい。このクラブがそこへ戻るために、全力を尽くすつもり。
ぼくは、アーセナルではずっとハードだった。プレイしていなかったのだから。でも、スポーツというのはときどきそういうものだ。いいときばかりじゃない。それも人生の一部。もう過去のことだ。
ここからは、目の前のこと、未来のことに集中していく。ぼくはアーセナルのために、ベストなことをやりたい。毎日成長し、ハードワークをつづけていく。
以上。
「それも人生の一部」。21才のコメントとは思えない。。
サリバとアーセナルの関係改善
さて、サリバがアーセナルに対して、こういう前向きなコメントをしてくれると、ファンとしてはかなり安心する。子どものころからのアーセナルファンで、ずっとここでプレイしたかったのだとあらためて語ってくれた。
結局アーセナル加入から3シーズンをローンで過ごし(正確には2.5シーズン)、ローンされている最中のサリバは、あまりクラブとうまくいっているようには思えなかったから。当時の彼の発言からは、ローンに納得いっていないフシすらもあった。
彼は、アーセナルですぐにでもプレイできるつもりで(おそらくそんなふうに説得されて)加入したのだろうし、ローンがつづき、アーセナルで認めてもらえない状況は、それだけ失望だった。マルセイユに残ることもやぶさかでないみたいに話したことだってある。そのときの彼は、アーセナルでの未来を信じていなかった。
だから、このインタヴューのなかで、おそらくAFCのローンマネジャーだろう人物とのやりとりも明かしているが、外部からはどうもアーセナルとコミュニケイションがうまくいってないように観えた。選手に立場を納得させられていなかった。もちろん、彼はこの期間に選手として成長するだけでなく、家族を失ったり、難しい期間でもあった。
それが、今年は彼とアーセナルをめぐる状況は、がらりと変わった。やっとアーセナルFCの一員になった。
正直、シーズンが始まる前は、同じポジションに“Mr. £50m”のベンジャミンと、フランスリーグでYPOTY(Young player of the Year)受賞&すでにフランス代表に選ばれるようなサリバがいて、RCBのレギュラーはいったいどうなるのかわからなかったが、結局いまこういうかたちに落ち着いている。
いまのアーセナルのチームでRCBは、サリバ・ホワイト・ホールディングがいて、もっともデプスとクオリティがあるポジションだろう。そして、そんなポジションで21才のサリバが誰よりも優先されている。
アーセナルでレギュラーでプレイできていれば、サリバも不満もない。しかも、彼の貢献もあってチームは絶好調である。
サリバは、サカやマルティネリと同様、現在アーセナルが契約延長(新契約)について熱心に取り組んでいると云われる選手のひとりだが、このようなポジティヴなコメントを観るに、彼がすでに新契約に合意しているというすこし以前の報道も、あながちガセネタでもないかもしれない。
吉報を待とう。
後半は、ガブリエルのインタヴュー。