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Arsenal, Controversy, Misc

アーセナルとおかしな判定集(不完全版)

PLヴィラ(A)の劇的勝利のあと、悪質なファウルや不公平な判定からブカヨ・サカをどう守るかが、ファン界隈では大きな議論になっていた。

昨日の『The Telegraph』。今シーズンのサカはファウル10に対し1枚の割合でしか相手がカードを受けてないのに対し、彼がしたファウルに対しては4.8ごとにカードが出ているという。残念ながら記事本文は読めていないが、ほかのFWに対しても奇妙に多いという論調の記事のようだ。

彼の場合は、ファウルの数以前に、そもそもファウルを取られないラフプレイも多々受けているとわれらは感じていて、それはヴィラでも起きていたのはまだ記憶に新しい。ボールを競り合う接触プレイのあとブーツが脱げるほどなら、やはり足を踏まれたとみるべきなのだろうが、プレイオンで、相手選手はおとがめなしだった。

あのあと、サカがコウチーニョのチャレンジに対し怒りの抗議を行いカードを受けているのは、そうしたフラストレイションの表れに違いなかった。彼自身が当事者としてもっとも感じているはずなのだから。

今シーズンは、ボールを持ったサカが手がつけられないほどの存在になっていくにつれ、ますますフィジカルチャレンジのターゲットになっている。先日はジンチェンコも、サカは「メッシやクリスチャーノ、ネイマールと同じくらい保護されるべき」と述べていたほど。

だが、彼に限らず、選手たちがそのようなラフプレイの被害にあうシーンはアーセナルの試合では珍しくないのは、アーセナルファンならご存知のとおり。

また、どうもアーセナルに意図的に不利な判定をしているのではないかと疑われるレフェリングの数々。毎シーズンのように、ファンはフラストレイションをためている。

アーセナルはつねにレフェリーから不当な扱いを受けている。それが単なる被害妄想だと思われないよう、いつかエヴィデンスをもとに正当性がバックアップされた告発がほしいものだと思う。

今回は、先週twitterで見かけた、アーセナル戦の理不尽な判定をまとめたスレッドを紹介したい。これもそういったエヴィデンスの一部だろう。

以前からこういうまとめを誰かしてくれないかなあと思っていたから、これはナイスなスレッドだった。



アーセナル戦のおかしな判定集

以下、動画が含まれるtweetsを延々と貼っていくので見づらかったらごめんね。ではHere we go.

※紹介しているのはスレッドの順番どおりながら、時系列はランダム

インヴィンシブルが強制終了(03/04)

最初はもちろん、49試合無敗のインヴィンシブル期間を強制終了させた例のやつ。2004年10月24日のPLマンU(A)。

現在の基準からしたら考えられないようなラフプレイの数々。それに対するあきらかにマンUびいきの奇妙で不可解な判定。ルーニーのダイヴに、レフェリーは躊躇なく即座にペナルティスポットを指すという阿部四郎しぐさ。

これはイングランドでマンUがいかに優遇されていたかを示す貴重な資料だろう。OTのスタンドにこだまする“Same old Arsenal~”のチャントが胸くそ悪いことこのうえなし。チートはどっちだ。

とにかく、アーセナルの黄金時代を終わらせるためなら、XXでもXXXでも何でもやるという感じ。

このクソみたいなひどい試合のメインレフェリーを担当したのは、Mike Riley。彼は、現在はPGMOLのジェネラル・マネジャー。いまこのひとに、この試合を振り返って自分の仕事が誇れるものだったかどうか訊いてみたいものだ。

ティエリ・アンリ「なにかおかしなことが起きるとき、それはいつでもオールド・トラフォードだった」

ガビ・マルティネリに異例の2連カード(21/22)

これはわりと最近。一連のプレイのなかのふたつのアクション両方にイエロウカードを出し、マルティネリを退場させたMichael Oliver。

試合後のアルテタが「あんなの観たことがない」と怒り&困惑をあらわにしたのはもちろん、キーオンやファーディナンドらパンディットも、奇妙な判定であると声を揃えた。

まあ、それぞれのガビのプレイがカードに値したかはさておき、なぜレフェリーはそのような異例のことをやったのか。いかにも前例にこだわりそうな頭の固い連中が。しかもアーセナル戦で。

CLバルサでRVP退場。世にも奇妙な退場劇(10/11)

ホイッスルでレフェリーがプレイを中断したあと、故意にボールを蹴り出すようなプレイにtime wastingの警告が出るのは、まああるっちゃある。

だが、10/11UCLバルセロナ戦でRVPがやったのは、故意にスタンドに蹴り出すような、あからさまな時間稼ぎでもない。しかも、それをやったのはオフサイドのホイッスルから1秒(0.7秒)。バルセロナ側でない、多くの人間がさすがにその判定は不当だと感じた。

ピッチの選手がスタンドのノイズでレフのホイッスルの音に気づかないというのは、たまに観る光景だし(彼も「9万人が騒いでいるなかでどうやったらそれが聞こえるのか」と試合後に述べている。ほんとかどうかは知らない)、聞き間違いかもしれないから、選手は最後までプレイを止めないほうがいい場合だってある。彼は、ただその原則に従っただけだろう。

いまやオフサイドだって、万が一の誤審によって、本来あるべきだったはずのプレイが妨げられないよう、一連のプレイが終わってから判断するようになった。

だが、ここでRVPに藪から棒にカードが出た。55分。問題は、それが彼の2枚めのカードだったこと。セントオフでアーセナルは10人に。

このシーンがいまだに多くのファンの脳裏にこびりついているのは、この試合のコンテキストがあったからだろう。ホームでのファーストレグを2-1で勝っていたアーセナルは、このときそのままカンプ・ノウで1-1で試合が終われば、アグリゲイトスコアでアーセナルがつぎのラウンドに勝ち抜けているという状況だった。

CLのノックアウトラウンドのような競争力ある試合のなかでひとり減るというのは、ほとんど死刑宣告に等しい。つまり、この不当なカードの判断は、この超重要な試合に決定的な影響を与えた。

間違いなく、アーセナルファンのバルセロナ嫌いを加速させた判定と試合。

ダヴィド・ルイスにレッドカード&ペナルティの“Double jeopardy”(20/21)

この事案の問題は、ルイスへの罰が、仮に彼がギルティだったとしても、ペナルティにくわえさらにレッドカードという重すぎた罰を与えられたということ。

これ以前に改定されたルールが適用された現在のPL基準なら、せいぜいペナルティとイエローカード。あるいはペナルティとカードなし(注意だけ)がふさわしかったという。

この件については、弊ブログのマッチレヴューでも割りと突っ込んで書いている。

OxのファウルでなぜかGibboが犠牲に(13/14)

これは、胸クソ系というよりは、珍プレー系か。

13/14のチェルシー。ゴール前のハンドボールで決定機阻止のファウルとされたのはオックスレイド・チェンバレンながら、退場を宣告されたのはなぜかキーラン・ギブス。あまりにも大雑把な人相の把握。

仮になにかの裁判があったら、André Marrinerに証言をさせてはいけない。

アブー・ディアビへの殺人タックルにカードのみ(05/06)

これはやや閲覧注意。

ディアビにダーティなタックルをかましたサンダランドのDan Smith。事後のディアビのものと思われる叫び声が生々しい。

動画の後半にある別アングルからの映像だと、足首めがけてまさに殺人タックル。これはディアビじゃなくても骨折るわ。

注目すべきは、これが起きた時間がすでに90分を過ぎて、スコアが3-0だったこと。勝負とはまったく関係ないところで、ある選手がある選手にフラストレイションをぶつけただけだった。悪質極まりないダーティなプレイ。極悪。

いまなら、この選手をこのままフットボール世界に残しておいてよいかどうか議論になるレヴェル。

アブー・ディアビといえば、最近もtwで彼のプレイ集がシェアされていて、あれほどのクオリティのCMというのは、いまもそんなにいないとあらためて感じたものだった。そして、こういうひどいプレイのひとつひとつが、彼のフットボーラー人生を狂わせていったのだと思うと、残念でならない。

UCLファイナルのレーマン退場は?(05/06)

云うまでもなく、05/06はアーセナルがもっともCLタイトルに近づいたシーズンで、結局ファイナルでバルセロナに敗れた。あとにも先にもアーセナルはCLでファイナルへ到達したことはない。

あの試合の大きな敗因のひとつは、もちろんこのペナルティ。これで10人になったアーセナルは絶体絶命。だが、10人になったあとにバルセロナに意地で1点を返したのはすごかった。ソル・キャンベル。

レフェリーが、もしここでバルサのアドヴァンテッジによるゴールを認めて、レーマンが退場にならなかったら。あるいはレッドカードなしで、ペナルティの1失点だけで済んでいたら。歴史が変わっていたかも?

ただ、ここはバルサのアドヴァンテッジのはずのゴールを認めなかったことは奇妙ではあるが、レーマンの手がエトーの足にかかったのは確かで彼の退場は免れなかったようにも思うので、ほかの理不尽すぎる判定とはちょっと違うような気もする。どうだろう。

なぜかペナルティを取られないアルシャヴィン(09/10)

09/10のOT。またOT。

ボックスで、Darren Fletcherの超どんくさいタックルを受けて倒れるアルシャヴィン。誰がどう観ても明白なペナルティだが、なぜかそのままプレイオンと判断するMike Dean。これもひどい。Fletcher本人も驚いただろ。

痛快なのは、この一連のプレイの流れのなかでアルシャヴィンが豪快にミドルレンジのショットを決めること。マンUときたら、せっかく有利なホイッスルを吹いてもらっているのに。

試合はアーセナルが敗けている。

水ボトルを蹴っ飛ばしたアーセン・ヴェンゲルが退場(09/10)

上と同じ試合。

オフサイド判定に不満のヴェンゲルが、水ボトルを蹴り飛ばした行為で退場処分に。ベンチから離れてマンUファンに囲まれるヴェンゲルさんのシーンは、ぼくもよくおぼえているな。

映像を観ると、これはMike Deanというより4thオフィシャルの進言のように観える。まあいずれにせよ、これもまたOTで起きたこと。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

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