リヴァプールの要求に応じてPGMOLが提出したというVARレフの音声記録。あれすごいね。墜落した飛行機のヴォイスレコーダーみたいで、ハラハラした。リアルタイムでやらかしてしまっている現場の戸惑い・生々しさがよくわかる。
さてCL。アーセナルはランスにアウェイで逆転敗け。アーセナルはすべてのコンペティションで今シーズン初めての敗け。こんな試合は期待してなかったし、失望感がすごい。わしゃ、てっきり勝つものかと思ってた。今シーズンのワーストパフォーマンスの声も。
しかも、またサカがケガをして途中交代を強いられるというおまけつき。彼は、これで足をひきずりながらの交代は3試合連続。
週末のPLマンシティに向けていいムードをつくるどころか、スクワッドは心身ともにぐったりと疲労してロンドンに帰ることになってしまった。これは理想的ではありませんなあ。
試合をざっと振り返る。
Wahi grabs winner as Lens upset Arsenal
アルテタの試合後コメント「試合を殺していなければならなかった」
試合直後のアルテタのインタヴュー。AFCオフィシャルサイトのトランスクリプトより。
アルテタ:まずはランスにおめでとう。彼らはとてもいいチーム。それはわかっていた。タフな試合も想定していた。そして実際非常にタフな試合となった。
われわれはいちばん難しいことだってやった。ゴールを取るということ。われわれは完璧な試合コントロールがあったりしながら、そこで失点した。ゴールのあと、われわれには3-4つのビッグチャンスがあり、ヨーロッパではああしたチャンスがあるなら試合を殺さなければならない。
そこが今日とPSVの違いになった。PSVでのわれわれは両ボックスで際立っていたし、今日はそうじゃなかった。ひとつのエリアで、われわれのエリアでもそれをやらず、セカンドゴールを喫したのはプアだった。
バトルになることはわかっていたことで、あの雰囲気もあったし、ああいうチームもあった。あれは去年彼らがやっていたことだ。
(週末のPL)非常に大きな試合になる。われわれはそれを解決せねばならない。11試合のあと、最初の敗けはいつだってタフだ。われわれがカムバックできるほどよいチームなのか、われわれのある部分にとってのテストになる。
試合後のプレスコンファレンス。AFCオフィシャルサイトより。
(サカのケガ……)
アルテタ:彼はファーストハーフにバックヒールをやろうとして、違和感があった。筋肉の問題で、そのままつづけられなかった。だから彼を下げねばならなかった。
(サカのケガの深刻さ……)
われわれもまだわからない。当然、彼に試合をつづけさせられないほどの大きな問題だったので、われわれには懸念になる。
(彼は日曜にはフィットできそう?……)
わからない。
(旅程で準備が遅れたことが試合に影響した?……)
ノー。いい訳はしないでおこう。まずはランスにおめでとうだ。彼らはとてもいいチームで、とてもコーチされていて、これが非常にタフな試合になることもわかっていた。
われわれは試合が始まってすぐから、試合の主導権を握ったと思うし、もっとも難しいゴールもした。完璧に試合をコントロールしていたが、ひとつの単発的なことで失点し、それでゲイムオンになってしまった。
われわれはセカンドハーフもとてもよかった。レオには2-1にするチャンスもあった。サブを用意していたときだけでなく、トミヤスもビッグチャンスがあったのに、彼らがゴールした。
今日とPSVのときの違いははっきりしている。ボックスでの違いであり、われわれは4-5のビッグチャンスがありながらそれを決めず、自分たちのボックスも十分守れなかった。
セカンドハーフには、われわれはファイナルサードで脅威になること、あるスペイスを攻撃することに苦労していたのは事実で、相手の守備もとてもよかった。そこが、つぎの試合に活かすべきことだ。
(3日ごとにプレイしようというサカのメンタリティ……)
彼は非常にプレイしたがっていた。どの選手もそう。ビッグCLナイトだもの。わたしは、彼には絵を描いて観せた。シナリオを。今日はどういうタイプの試合になりそうか。そして、彼らはみなそれを理解していた。だが、CLは勝つのがかなり難しい。アウェイで勝つのはかなり難しい。今日はチームには大きな教訓になった。
(今夜サカをスタートさせたことを後悔している?……)
ノー。先日の彼はノックだったし、まったく問題はなかった。あれはひとつの行動によるものだった。バックヒールでやることがあるタイプのケガだ。どの程度なのか観てみよう。結局は、もう遅かったのだ。
(今日のブカヨのケガは最近のノックと関係がある?……)
それは、ほかのケガというよりはノックだった。この数日も彼にそれがあっても、試合を欠場はしなかった。われわれは彼にはカラバオカップのブレントフォードで休みを与えた。
(今夜の個人エラーについて……)
われわれはすべてを止めたいし、チームにとりできるだけたくさんの可能性を生み出したい。だが、それはその一部だ。フッボールではエラーはコンスタントに起きるもので、3-4秒のあいだにもエラーはあるし、相手からだってある。それには適応しないと。
わたしが思うに、今日それはわれわれがほとんどコントロールしていたときのもので、とくに最初のゴールのあとに支配が始まって、失点するまえにふたつのビッグチャンスもあった。そして、そこからは試合の流れが変わって、彼らがわれわれの周囲でプレイするようになり、われわれはボックスで守備が非常にプアだった。
それが起きたことだ。ビッグチームには罰せられる。われわれはPSVにそうしたように罰せられなかったし、そこが試合のなかでの違いになる。
(失点につながったラヤの配球には失望している?……)
いいえ。
(今夜の試合中、雰囲気が影響した?……)
もちろん、わたしが想像していた雰囲気で、大きなエナジーブーストになる。彼らがベストのひとつだとはわかっていて、わたしがこの国でプレイしていたときからも、ここの雰囲気は国のベストのひとつだと知っていた。プレイするのに素晴らしいし、そのときを楽しみたい。
たくさんのときのなかで、われわれが観客を静かにしたときもあった。だが、われわれは自らふたつの失点をして、彼らに命を与えてしまった。
以上
半分くらいサカのケガの話である。
ところで、“knock”というワード、ぼくのブログではそのままカタカナで「ノック」と記したりしてるのだけど、フットボールで使われるときのknockは、「小さなケガ」だとか「わずかな打撲」とかのことを云うそうです。フットボーラーなら毎試合でそれがあっても当然のケガとも云えないようなもの。
アルテタはこれまでのサカのケガは単なるノックで今回のケガとは違うし、プレスはそういうノックがつもりつもって今回のケガに影響したんじゃないかと指摘。
まあ、いずれにせよ、こうなってしまった以上はこの試合のサカの起用は、試合後の論点のひとつですな。
タケヒロ・トミヤスの試合後コメント「I am so disappointed and it has to be a goal.」
あのゴール前でどフリーのショットが入っていれば。劇的な彼の初ゴールで、まさにtakeHeroだった。。AFCオフィシャルサイトより。
日本語訳はスポニチとか?いろんなところで読めると思うので、英語版で。おれはトミーがどんな英語で受け答えしたかのほうが興味あるな!
(試合について……)
トミヤス:Obviously it’s difficult to take because we could have taken three points, but we lost three points, so I am so disappointed with the result.
(あの雰囲気とチャンスについて……)
We knew that it wouldn’t be an easy game for us. We created a lot of chances but we couldn’t score. Also for me I had a big opportunity to score, but I couldn’t score, so yeah I am so disappointed and it has to be a goal.
(キーパーのどちらかのサイド寄りに蹴っていればゴールだった?……)
The goalkeeper told me it was a lucky moment because he didn’t react. I needed to put it into the net but I’ll have to score the next one
(チームが学んだもの……)
Obviously now we have to move on from the defeat and we go to the match again on the weekend, so we have to focus on the game on the weekend.
(日曜のマンシティに向けて……)
Absolutely it’s a massive game for us. We have to focus on the next one and we have to do everything that we have to do and we can do.
試合後はライスやオーデガードもインタヴューにこたえて失望についてコメントしている。
メディカルもサカも同意して、アルテタがサカを起用しているのだとしたら別に責められた判断ではないと思う。それよりもライス、ジンチェンコのポジショニングが一向に改善されないことが問題。ビルドアップの不具合は前線の選手のプレー難度をあげ、球際や無理なボールキープが発生してしまう。サカ自身のポジショニングも原因だけど、ウィングが相手を背負った状態でボールを受ける機会が多くなっている。そのことは決して怪我とも無関係ではないはず。アルテタの仕事は3、4回のチャンスを決めさせることではなくて、チャンスを10回に増やせるように選手のタスクを整理することだけど、今シーズンそれができていた試合は一つもない。
単純に他のマネージャがアーセナルを率いていたらどうなっていたんだろうと思う今日この頃。
試合の勝ち負けは相手の出来もあるから仕方ないですがマネジメントへの疑問はやはり感じますね
師匠のペップなんか絶対的主力でも普通にサブに入れる事もあって(それでも今期は怪我多いけど)かなりリスク管理に気をつけてると感じます
今まではサブとの力の差が大きくてそれが出来ませんでしたが今期は上手く回して欲しいですね