最近は、早朝とか真夜中の試合がつづいて、信仰心がためされていた極東のAFC信者同士の諸君。元気ですか。
どんなときもライヴで欠かさず試合を観ているぼくらに、今朝はなんというでっかいご褒美だったんだろう。ハーフタイムの時点でもおもしれー試合だなあと思っていたら、あの後半! 結局アーセナルは5ゴールをぶっこみ、ロンドンのにっくきライヴァルであるチェルシーを粉砕してしまった。
このところのチームの疲れ具合や、4月のスランプな流れからいってもけして楽観できない試合だと思っていたのに、これはうれしい誤算。シーズンのこの超重要な局面でこんな爆発があるなんて、さすがに期待はしていなかった。
そして、3ポインツクリアでトップオブザリーグ。タイトルを争うリヴァプールとシティには、あらためてプレッシャーをかけることにも成功した。
試合を振り返ろう。
Two for Havertz and White as Arsenal thrash Chelsea
アルテタの試合後コメント「今夜を楽しもう」
試合直後のアルテタのインタヴュー。AFC公式サイトより。
アルテタ:結果、ゴール、クリンシート、そしてサポーターたちとともに過ごしたこの夜、これはもう最初からマジカルだった。
われわれはスタートはとてもよかった。とても覚悟があり、たくさんのチャンスをつくった。そのあとはちょっとスロッピーになり、危険なエリアでひとつふたつボールを失い、罰せられそうになった。だから、後半に対応した。
より規律があるようになり、同じ脅威、ボールがないときのアグレッションがあり、5つのゴールを決めた。クリンシートも。選手たちの功績だ。
(ベン・ホワイトのゴール)観ていて楽しかった。彼の望みどおりだったのかはよくわからないし、わたしもまだ彼から聞いていない。だが答えは想像できる。だが繰り返すように、個人でもまたグレイトな試合だった。
(パーティとトミヤスの貢献)イェア、すごくよかった。トーマスはしばらく試合に出ていなかったがリズムを得てきている。われわれはこれが彼のためにいい試合だと思ったのだ。彼がチームに正しくインパクトをもたらせると。そして、彼は間違いなくそれをやった。
(ファンのサポート)信じられないものだった。彼らは飛び跳ねて、歌って、応援して、チームといっしょに盛り上がった。大いに感謝する。あの雰囲気は、相手にはかなり難しいものになったはずだから。
われわれは、今夜を楽しむつもりだ。これから楽しい夕食もとる。少し休んだら、明日からはスパーズのことを始める。
TNT Sportsの試合後インタビュー。
勝ったことがうれしいし、つくったチャンス、決めたゴールの量も満足。それとクリンシートも、このチームの安定を示している。
われわれは、後半は正しいことをするために、もっと規律あるプレイをしなければならなかった。そして多くのチャンスをつくり、ボックスの守備もかなりよくなった。
ビッグロンドンダービーでサポーターたちを喜ばせてくれた選手におめでとうだ。彼らのプレイは観ていて楽しい。ここからはスパーズだ。
彼らはなんのためにプレイしているのかをわかっている。自分たちがいる場所にとても興奮している。あまりプレイしていない選手ですら際立っていた。それがチームを団結させる。
わたしの仕事はチャレンジをつづけることで、彼らに要求をしていくこと。しかし、同時に彼らならそれができると信じさせることでもある。それが非常に重要なのだ。
試合後の記者会見。AFC公式サイトより。
(今夜のパフォーマンスについて……)
アルテタ:ビッグパフォーマンスだった。集団でも個人でも、とても調子のいいチーム相手にとてもよくやっていたと思う。彼らには多くの疑問を投げかけられたが、われわれもそれによく答えた。
試合の始まりから、わたしはチームが非常に決意があるように観えた。とてもフロウしていて、とても勇気があり、ことを起こそうとしていた。結果も当然満足だ。サポーターにも大きな日になった。すごくうれしい。
(ライス、オーデガード、パーティがいっしょにプレイ……)
そうだね、われわれにはジュリアン以外はスクワッドが揃っている。彼もすぐに戻って来ることを期待している。われわれは選手、持てるクオリティを活用せねばならない。
トーマスには復帰のために非常によい試合になったと思う。彼はリズムを取り戻したようで、ここ数日もとてもよくトレインしていた。チームのセットアップ、選手、攻撃はとくに、われわれはここが正しい決断のときだと考えた。彼はステップアップし、グレイトなパフォーマンスがあった。チームにとても重要だった。
(このMFトリオで好きなところは?……)
すべてだが、デクランやカイ、マーティン、それにエミールやジョルジもそうだし、彼はこれまでいくつかのビッグゲイムでプレイし、彼とともにそれを勝ってきた。試合やその状態、相手にもよるが。
これが素晴らしかったのは、みんなが重要性を感じられることだ。それが、いまとてもとても重要。
(勝利がスクワッドにもたらすビッグブースト……)
もちろんグレイト。自分たちならやれるという自信、ビッグチーム相手にもこのステイジでやれる信念。パフォームできるし、今日やったように試合に勝てる。だから、これを楽しむことだ。そして明日はまた仕事に戻る。日曜にはまた大きなやつがある。相手を倒すためには、とてもよい準備をする必要がある。
(Pochettinoの状況には同情する……)
彼がやってきたすべてのことに完全にシンパシーがある。彼もそれはわかっている。わたしもべつの側にいるだけで、まだなにもやれていない。彼はグレイトな仕事をしている。もしあのチームを観て、6-7試合を分析するなら、彼らはどのビッグゲイムでも勝つに値した。すべてを倒すにふさわしかった。
事態が変わることを望んでいる。彼にふさわしいように。
(そのことが結果を楽しむ気持ちに水を差す?……)
ノー。わたしは勝つことを愛している。彼も同じことをしようとするはず。シンパシーや愛するひとや尊敬について話すなら、わたしは間違いなく彼の成功を望む。
(パーティをもっと起用できなかったことが残念?……)
わからない。だが、そうすれば毎試合で試合に勝てたかということだ。この連戦を観てみれば、われわれがすでに得たポインツがあり、そこで8月からトーマスを欠いていたのは事実。彼はチームのビッグプレイヤーだ。
しかし、同時にそのことがすべての選手にチャンスを与えた。デクランは6でプレイし、8として再発見し、カイは9でプレイしている。ジョルジのまったくすごい貢献もあり。
チームにはリソースがあるし、試合に勝ついろいろなやりかたを見つける必要がある。クオリティをやりくりする。わたしはとても満足している。
(最初から最後までチームにあったエナジー……)
そこは間違いない。チームのエナジーとスピリット。後半、われわれは肉体的によくなっていった。この10日間に選手たちがやってきたことは信じられないことだ。彼らがプレイしてきた試合の数はヤバい。だが、彼らはそれができる。自分たち自身を進歩させられる。なぜなら、彼らはそうしたいから。どうしても勝ちたいというメンタリティがある。
(先週の難しい週のあとの準備について……)
現実を見つめただけさ。それだけ。マージンはとても小さく、ある日には相手よりいいプレイができないこともある。あるいは、ある時間で必要な運がない。だが、そこで何をしなければならないか?
反応し顔を背けないことだ。それは美しいとき。われわれは、それに9ヶ月も取り組んできた。だから、正しく直面しなければならないし、自分たちの持っているものを評価し、信じなければならない。
もしそれが9ヶ月間できるのなら、勝てるということ。だが、それにはまず信じなければならない。いまやっていることを一貫してやりつづけなければならない。ほかのやりかたはない。
(ハヴァーツの古巣相手のパフォーマンス……)
彼はどの部分でも信じられないほどだ。もちろん、2ゴールできる9がいるなら、その貢献はグレイトだ。
チェルシー相手にゴールを決めるという質問については、彼はとても喜んでいたはずだよ。
(サポーターたちが完全にチームを支持している……)
それが、われわれがここにいる理由。思うに、彼らにはこのチームがクラブをレペゼンできる能力があると感じてもらう必要がある。わたしは彼らがそう感じていると思うし、彼らも努力やクオリティ、われわれの仕事を観て楽しんでいる。いっしょに勝ち取れると信じている。
(選手時代にチェルシーに大敗したときの復讐になった……)
これは復讐じゃない。フットボールだ。あらためて機会があることはふつうのこと。今日のわれわれは、それを正しくつかんだ。
調子に乗ってはいけない。今晩は楽しみ、明日は仕事に戻ろう。
以上
ベニー・ブランコの試合後コメント「ボールがネットに入っちゃった」
おれたちのカルトヒーロー。ベン・ホワイト。ハットトリックならず。AFC Mediaの試合後インタビュー。
💬 “It’s just one of those, isn’t it? I tried to get it back across goal and it went in the net.”
White reflects on his brace in this evening’s big win 👇
— Arsenal (@Arsenal) April 23, 2024
BW:(ゴールについて)入ったときは正直けっこう驚いたね。マーティンから素晴らしいボールが来た。ちょっと運もあった。
(あれは意図的だった?)そんなわけない(ニヤリ)。ただのそういうプレイのひとつでしょ。ゴールのほうにボールを戻そうとしたらネットに入っちゃった。
もちろん、3ポインツも5ゴールも素晴らしい。前半にもチャンスはあったと思うけど、後半にはステップアップしていくつかのゴールを決めた。
ぼくらは、今シーズン何がしたいのかわかっている。みんなが同じラインにいて、ひとつのことに向かって取り組んでいる。
(エミレーツの雰囲気)すごかった。うまくいったこともあるし、彼らにとても助けられた。
(NLD)ぼくらには大きな試合だ。3ポインツを取りにいく。
トロサール&ベンジャミンの試合後コメント「あれは意図的」
レオ&ベニーの試合後インタビュー。TNT Sports。
“Everyone worked so hard”
Leandro Trossard and Ben White talk @julesbreach through their 5-0 win over Chelsea… pic.twitter.com/OiMgj1MwEO
— Football on TNT Sports (@footballontnt) April 23, 2024
(ふたつめのゴールは意図したものだった?……)
BW:それはひとの判断に任せるよ。
LT:(食い気味に)彼は狙ったんだよ。
ウケる。それにしても、またベンジャミンのファンが増えてしまいそうである。
Mauricio Pochettinoの試合後コメント「PLを勝とうとしているチームと戦った」
勝ったので。このひとは、CHEサポに#PocheOutをやられている最中でちょっとかわいそう。
MP:われわれが競っていなかったのは事実。わたしは選手を責められない。われわれは、チームとしてこの不安定さを観せている。それがここにいる理由だ。われわれはすごいパフォーマンスもできるのに、3日後には両極端なところにいる。
悪い日は非常に悪い。よいときは、なんでもできる。だが、これもまた将来に向けて改善する必要のあることだろう。
われわれは選手を責められないし、わたしも責めない。この状況は選手のパフォーマンスよりも大きい。
ここに来て苦しんでいた若い選手たちも責められない。彼らはPLを勝とうとしているチームと戦ったのだ。
選手にアンフェアにはなれない。パフォーマンスに失望しているのはたしかだが、チームにアンフェアなことを云うつもりはない。選手にも、スクワッドにも。
チェルシーはケガ人も多数で、この試合でも若い選手を起用せざるを得なかったようで、スタートした半分以上がU-23だったとかなんとか。スターティング11の平均年齢が23.5才と、あまりみないほどの若さ。そんなチームで勝てるほど甘い試合じゃなかったのだよなあ。
シャツはいらない!とCHEな子ども。