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【マッチプレビュー】24/25 EPL フラム vs アーセナル(8/Dec/2024)元ガナーたちとの対戦

つぎからつぎへと試合。フットボールファンにはたまらない季節すね。

アーセナルはPL3連勝中で、世間はいまだに先日のマンU戦での「セットピースFC」の興奮さめやらぬといったところ。

そんな勝ちをつづけて勢いを維持しているわれらの今回の相手は、フラム。アウェイのロンドンダービー。

去年われわれが彼らにホーム・アウェイで勝てなかったことは想定外で、かつ最終的にはPLタイトルにも大きな影響を及ぼしたといっても過言ではない。

そして、もちろん今年のフラムは、イウォビやレノといった元ガナーに、さらにAFCからESRとネルソン(ローン)が加入したことで、すっかりアーセナル成分の高いチームになっており、彼らをセカンドチームとして応援しているアーセナルファンも少なからずいると思う。ぼくも、今シーズンの彼らが好調なことは純粋にうれしく感じている。

だがアーセナルは、ここで勝たねばならぬ。進歩を見せるために、去年の苦い教訓を今回の試合に活かさねばならない。



アルテタの試合前コメント「<すべてのキング>になりたい」

昨日行われたミケル・アルテタの試合前記者会見。 AFC公式サイトより。

(ケガについて……)

アルテタ:何人かいる。もちろんこれはマッチデイ2であり(※訳注:12月の?)、注視すべき選手がいる。明日トレイニングセッションがあるので、日曜に向けて全員の様子を見る。

(ガブリエルのチャンスはどれほど?……)

明日のトレイニングセッションまではコメントは難しい。カラフィオーリも同じ。

(カラフィオーリのケガは長くかかる?……)

この数日でどうなるか観てみよう。

(PLの「コーナーキング」になった……)

われわれは、すべてのキングになりたい。セットピースでも世界一。ハイプレスでも世界一。オープンスペイスの攻撃でも世界一。

ステディアムのなかには最高の雰囲気がほしいし、すべてにおいてベストになりたい。

以前は、われわれは十分ゴールができておらず、メンタリティはとても守備的だった。22年、17年、20年、十分フィジカルでなくトップチームにチャレンジできず、アウェイのビッグマッチで勝ちがなかった。

われわれは、すべてにおいてベストになりたい。ベストのアカデミーを持ちたいし、選手にはベストの育成環境がほしい。ベストな選手とコーチをリクルートする。それが目標であり、これからはそれでやっていき特別なことをするのだ。

(ライスとサカはどれほどコーナーに取り組んでいる?……)

彼らは、ほかのフィニッシングでやるのと同じように取り組んでいるよ。われわれは、コンスタントにどこからでも脅威になりたいし、そうなるためにはすべての機会を活かさねばならない。

(デクランをコーナーテイカーに指名した経緯は?……)

われわれは、チームのニーズに対する選手のクオリティに合わせている。スクワッドのなかのクオリティをどうやってベストに活用するか。それはつまり選手であり、戦術であり、決断であり、ピッチ上のポジションであり。

(ストーク・シティとの比較について……)

わたしは、Roberto [Martinez] の云ったことがとてもよくわかる。あれは、最高のやりかただった。だから、われわれはそれは大いなる称賛だと受け取る。

(マーティン・オーデガードの重要性……)

彼はとても大きな選手。またしてもビッグマッチで彼に何ができるかを示した。彼がチームにもたらすスピリットとわれわれのチームプレイのなかでのクオリティ。わたしはとてもうれしい。

(フラムについて……)

去年わわれらが彼らに5ポインツ失った経験からして、大きな挑戦になるだろう。わたしは、彼らのことはずっと称賛してきた。コーチ、それに彼らのやっていること。だから、そこはつねに難しい場所だ。

(フラムの元アーセナル選手……)

わたしは、彼らのことがとてもうれしい。リースは、まだわれわれの選手だが、ほかの選手のことも。彼らに会えるのは楽しみだ。

(ESRとはまだ連絡を取り合っている?……)

一度去ったら、あとは彼らが自分のことをやれるよう放って置くべきだ。だから、彼と話すのは久しぶりになるが、わたしは彼らがチームにやってくれたことをとても感謝しているし、いまの彼らの活躍も願っている。

(不調を避けるために今シーズンは違うことをやっている?……)

いまわれわれがいる期間も、ここまでもちょっと違う。しかし、このリーグの要求もあるし、どの試合もとても難しい。もう数試合に敗けているので、より難しくなっている。だから、去年よりももっとうまくやらねばならないことがあるのは間違いない。

(ジュリアン・ティンバーの成長……)

とても感心している。彼はACLをやり長期離脱から戻ってきたところ。われわれは、彼の才能やリーダーシップ、スキルを知っているし、彼も素晴らしいフォームにいる。彼がチームにもたらすものはチームにいるほかのフルバックとはかなり違っていて、彼のインパクトはとんでもないと思う。

(最近のセットピース記録とコーチングスタッフが注目されることについて……)

素晴らしいこと。われわれはたくさんのことが得意になっている。

わたしは、そのことは称賛だと受け取る。そしてよりよくなるための燃料だと。なぜなら、われわれは完璧ではないから。セットピース守備でさえも。

われわれは(マンUに)3回チャンスを与えた。その3回ともそうした状況からだった。そこには進歩の余地がかなりあり、つねにわずかな差しかない。もっとよくならねばならない。

(ひとびとのセットピースへの見方が変わった……)

10-11年くらい前には変化があったと思う。セットピースに関係することだけでなく、ほかのプレイのスタイルにおいても。

多くのビッグチームが多くの重要な試合に勝ち、最後の数分で勝つことが多かったのはそういうシナリオだった。CLを観ても、すべてのデータを観ても、そうなっている。

だから、そこの重要性はあまり変わっていない。なぜなら、差はどんどん小さくなっていて、競争は厳しさを増しているから。おそらく、そこに注目はされているのだろうが、いずれにせよすべてを支配しなければならない。

(バックルームスタッフとの新契約……)

われわれは、それをすべて同時にやろうとしている。それが難しいのは、4-5人が同時にコミットするというのは難しいし、それをやるのは簡単じゃない。しかし、わたしは彼らに満足している。

わたしは彼らを最高レヴェルで評価していて、これからもいっしょにつづけたいと思っている。だから、それはすぐに解決されるだろう。

(あなたがセットピースコーチを評価しはじめたのはいつから?……)

たぶん、わたしが選手だったころから。わたしはエヴァトンにいて、その重要性を理解していた。相手にとりそれがいかに難しいものか。

わたしがアーセナルに来たとき、われわれはビッグマッチで苦しんでいる時期で、われわれはやられていた。そのあとシティへ行き、すぐに自分たちがやらねばならないことに気づいた。そして、いまもつづけている。

(セットピースコーチの進歩……)

それと個人の進歩がある。わたしは、そこは十分に開発されていなかった領域だと思う。わたしの意見では、そこを再評価したということ。試合がそうなっていき、われわれはつねに先行して試すし、そうした機会を最大化しようとしている。

(週末にESRとの再会……)

エミールを行かせることはとてもタフな決断だった。とくに、個人的にも、彼がクラブとわたしにしてくれたことにとても感謝しているから。

その期間、変化しているなかで彼は活躍していたが、結局は選手はプレイしなければならない。彼にはたくさんの困難もあったから。彼がここにいたとき、彼はかなりケガに苦しまされて、フレッシュなスタートが必要だった。ふつうのことだ。われわれはそれを理解したし、彼を手放すことになった。

(No.10ポジションのデプス……)

われわれがファビオ(ヴィエラ)の移籍も許可したのは、イーサンのための余地をつくりたかったから。彼は、彼を信じるべきあらゆる理由を与えてくれる。彼が示しているのは、すでに彼がつぎのステップへの準備ができていること。彼がチームにいることは素晴らしい。

(マーティンはパフォーマンスとキャラクターが両立している……)

全員がユニーク。マーティンもユニーク。彼のキャラクター、パーソナリティ、彼の育ちかた、教育のされかた。最高レヴェルでだ。彼は、われわれがクラブとチームをレペゼンするのにほしいすべてである。

(マーティンの具体的に進歩した点……)

シーズンが始まるとき、いくつかの目標があった。もちろん、ここでは明かさないが、すべての選手にそれがあり、彼は正しい方向に向かっている。

(チームはセットピースの「先駆者(trailblazers)」になっている……)

われわれは、自分たちのやることはなんでも、ただよくなりたいだけだ。わたしは自分に、これでは十分じゃないと繰り返し云い聞かせている。われわれは、まだ多くの部分で進歩できる。

去年のわれわれはクラブ記録になるゴールを決めるチームだったが、もっとほしい。もっと差をつけたいし、もっとうまくできる。守備でもまったく同じ。この環境で、同じこと。すべての面で、われわれは進歩しようとしている。

(セットピースの成功について……)

最終的な成功は、自分たちがほしいものを勝ちとったとき。それが成功。

セットピースで試合に勝てるなら素晴らしい。しかし、そこにはたくさんの要素がある。マンUでやったようなことをやるためには、相手のやることを制限する必要がある。それは彼らの歴史では一度も起きなかったこと。だから、わたしは多くの選手たちがやっていることを強調するのだ。

「エミールがクラブとわたしにしてくれたことに感謝」。そう、あの苦しい時期ミケルのマネジャーキャリアを救ったのは、ある意味彼だから。いまのミケルがあるのもあのときのESRの活躍あってこそ。命の恩人だよ。

 

会見の後半。

サマリー。

  • Smith Rowe: You have to understand you need to show gratitude and let him go.
  • Iwobi: I always liked him a lot. Really happy to see him playing at that level.
  • Complete team: Very far. There’s never been a team to do this.
  • Impossible to get there?: I think like this. We have to score three magic moment goals. They have to come reality.
  • Admire any other team on set pieces?: Admire? No. There’s been some really good teams.
  • Something you can see about set pieces: When you monitor the team, we want to be kings of value of the squad. Last year we were the best. We have to do a lot of things to generate value.
  • In every sense, how they perform and the sustainability in the squad. We are doing it.
  • Look back on last season’s defeats to Fulham: unfortunately it’s not that easy. What’s gone is gone, we need to learn from it.
  • Is your set piece coach enjoying the credit: the fulfilment of his work is very recognisable. The players are the main protagonist. Those ugly goals are exactly the same as the beautiful ones.
  • Fear amongst opponents: I don’t know how they’ll feel about it.

以上

 

アーセナルはセットピースFC?

すごい。話題の半分がセットピースという感じ。set piece がゲシュタルト崩壊しそう。ところで、英国ではset playとはあんまり云わないみたいなんだけど、set playは米語なんですかね? 前から気になってる。

やりとりのなかで出てくるロベルト・マルティネスの発言は、“We all suffered Stoke. I think it is a great credit to remember Tony Pulis.”のようだ。ベルバトフといっしょにTV中継にゲスト出演していた彼が、ベルバトフがアーセナルをストーク呼ばわりしたのに対しての発言らしい。

しかし今回のマンU戦の2連発で、とくにマンUファンがアーセナルをセットピースFCなどと揶揄しているわけだが、笑えるのは彼らのほうが今シーズンその率が高いこと。24%はリーグトップ。どっちがセットピースFCだよ。。

それに、今シーズンのセットピースゴールは、アーセナルの7ゴールに対し、彼らは5。あの試合の前は数すら同じだった。ブーメランが戻ってきて額にみごとに突き刺ささってる。

ちなみに、BBC Sportの特集記事「アーセナルはなぜNew Stokeと呼ばれるか」によると、昨シーズンからのPLのセットピース%では、アーセナルはそれでもリーグ3位らしい。そしてアルテタが会見で言及している古巣エヴァトンのそれは、なんと驚きの50%。ゴールの半分がセットピース。これは師匠。アーセナルは1/4だから、まだまだ精進が足りないです。

オーデガードのキャプテン100試合め&パパに

今回の試合で。アーセナルでは5人めという。そういや、アーセナルの歴代キャプテンは人間性に問題ありとかケガがちな選手ばかりだったが、彼は随分と違う。本来キャプテンたる人物はこうでないといけない。

それと、彼はパートナーのHELENE SPILLINGさんとのあいだに赤さんが生まれたという。25才のパパ。めでたい。

https://www.instagram.com/p/DDPt9bjKZBU/

これって出産が試合の日だったら、彼が休むこともありえたんだろうか。でも、いまは休めないよなあ。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

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