今朝起きてAFCオフィシャルのツイートを見たときは驚いた。エメリのELヴィトーリアでの試合前プレス会見を伝えたもので「新キャプテンにオバメヤン」とあった。 その後にジャーナリストやファン界隈の反応を見ると「ジャカ、キャプテン剥奪さる」が大ブレイキングしていた。 Granit Xhaka: Arsenal midfielder stripped of captaincy, says Unai Emery 「ジャカ事件」からすでに10日ほど、彼のキャプテンシーがどうなるのか、クラブから罰金などの処罰はあるのかといった今後の動きは注目されていた。 例の謝罪コメントのあと、どこか煮え切らないながらもこのままグダグダにやり過ごすつもりかと、個人的には思っていたのでこの結末はかなり驚いた。エミレーツではプレイできなくても、今回のヴィトーリアではしれっと出てくると思っていたくらいだったので。。 思うところを少し書いてみたい。
ウナイ・エメリ 7つの大罪 by チャールズ・ワッツ
PLホームでのウォルヴズ戦でウナイ・エメリの評価は定まったところがある。まさに解任前夜。 週末のレスターはいまの彼にはあまりに重荷に思えるので、むしろその前に解任してあげたほうが親切にも思えるが。まあどうなるか見てみよう。 さて、最近は、試合ごとにエメリのクビはどんどん閉まっているという印象で、もういよいよ彼の逃げ場はなくなってきた。彼の解任はするか/しないかではなく、いつするかというタイミングだけの問題になってきたと思える。 いまアーセナルとエメリをめぐる問題は、各方面から噴出+山積しているが、『GOAL』でチャールズ・ワッツが「エメリの7つの大罪・なぜアーセナルはいますぐエメリの解任を検討せねばならぬのか」という記事で、エメリが現在直面している問題をまとめていた。 今回はそれをお題に少し書いてみたい。 それにしても“7つの大罪(Seven deadly sins)”とはまたどえらいタイトルだな。。ワッツの怒りもにじんだ記事である(各メディアでアーセナル特派員をやってる連中なんてみんな基本はクラブのサポーターである)。
【マッチレビュー】19/20EPL アーセナル vs ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズ(2/Nov/2019)ウナイ・エメリの限界
残り15分、ホームでウォルヴズに追いつかれ1-1で試合終了。さすがにこの試合でウナイ・エメリの命運は尽きただろう。 毎試合毎試合、チームのインプルーヴメントを訴えながら、(悪い意味で)やり方を変えることができず、結果と内容はぼくたちがずっと見ているとおり。 彼が乞い願ってついに獲得できた実績がひとつだけある。一貫性(consistency)だ。彼のチームは、平凡で退屈でありつづけることについては、ほんとうに終始一貫していた。 今回も気が重いが記録のためにもこの試合を振り返ろう。 Arsenal 1-1 Wolves: Raul Jimenez goal pegs back Gunners
【マッチプレビュー】19/20EPL アーセナル vs ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズ(2/Nov/2019)ジャカのいないPL
PL is back! なんだかとっても久しぶりに思えるPL week11は、ホームにウォルヴズことウォルヴァーハンプトンを迎える。 そんなふうに感じるのは、きっと先週日曜のCPFCからいろんなことがありすぎたせいだと思う。アーセナルにとっては、まったくいつもどおりの一週間ではなかった。それがフットボールのパフォーマンスとは関係ないところでの騒ぎだったのが残念なところだ。 さて、先週のPL、CPFCではホームで2点差を追いつかれドロウ。ミッドウィークのカラバオカップでは、リヴァプールに2度に渡り2点差をつけながら結局追いつかれて勝利を逃すという失態。モヤモヤを引きずる試練のときとなっている。 それでもアンフィールドで見せたパフォーマンスはポジティヴだった。ジャカの事件以降、ウナイ・エメリとチームを巡ってはいまだになにか不穏な空気が漂っているが、PLにその勢いを持ってこられるかどうか。ビッグチームに強いウォルヴズを迎える注目の一戦。 Arsenal v Wolverhampton Wanderers
グラニトからの手紙
英国時間で昨日の夜、アーセナルのオフィシャルツイッターからグラニト・ジャカのメッセージがポストされた。これを書いてる時点で11万RT。ファンの関心は高い。 The following is a message from Granit Xhaka… pic.twitter.com/YG5lBKmQvi — Arsenal (@Arsenal) October 31, 2019 CPFCからはすでに4日が経過していたなかで、ようやく発表されたといった感じ。 ショッキングなabuseについて具体的内容も書かれており、彼がどんな気持ちで毎日を過ごしていたかが察せられるものとなっている。
【マッチレビュー】19/20カラバオカップ R4 リヴァプール vs アーセナル(30/Oct/2019)10点スリラーで敗退もポジティヴな余韻
そろそろ見終わりました? なんとまあオープンな撃ち合いだったねえ。 両チーム合わせて大量10得点が入るというこの対戦らしい大変にエンターテインな試合で、結果はご存じのように5-5ドロウのペナルティシュートアウトでの敗戦。90分で2度2点差にしながらもしつこく食い下がられ、最後には残り1分もないという追加時間で追いつかれるという、最後までファイトした選手たちにとっては結果を受け入れるのがなんとも難しい試合となった。 ただ、アーセナルにとってはネガティヴよりも、もっと多くのポジティヴを持って帰ることができるような試合だったことは、メディアやファンだけでなく選手たちですら口にしている。 90分を過ぎた土壇場でリードを追いつかれるという今年のアーセナルらしいスリップをやったのに、ホイッスルが鳴ってもアウェイサポーターからブーイングが聞こえなかったのが印象的だった。 残念なことにカラバオカップというコンペティションからはこれで敗退となったが、ひさびさに自分たちのフットボールをプレイしたという充足感はある。 このとんでもない試合を振り返ってゆこう。 Liverpool 5-5 (5-4) Arsenal: Shootout decides 10-goal thriller
【マッチプレビュー】19/20カラバオカップ R4 リヴァプール vs アーセナル(30/Oct/2019)エジルの帰還
The Return of Ozil. ファン待望の最新作ですよ。 さて、EFLリーグカップことカラバオカップのラウンド4では、早くもビッグチーム同士の対戦が実現。アーセナルはアンフィールドで世界最強チームのリヴァプールと戦う。 現在アーセナル界隈はジャカの事案でもちきりだが、そんななかでこの試合にメスト・エジルが加わることをエメリが認めたことは、ひとつ明るい材料かもしれない(※プレイするとは云っていない)。 Liverpool vs Arsenal preview: Harvey Elliott in line for Carabao Cup start against Gunners
クリスタル・パレス後のジャカにファンのサポートを求めるエメリ「彼は落ち込んで、悲しんでいる。まずは人として回復を」
「ジャカゲイト」の続報。 日曜のジャカ事件のあと、クラブ、エメリ、あるいは本人から何らかの声明があるのか注目が集まっていたなかで行われた昨日の試合前プレスカンファレンス。エメリがその後の状況について説明した。 いまのチームをめぐる状況において、エメリがいろいろ重要なことを語っているように思える。
エメリとジャカ。アーセナル、ケイオスな秋
サザエさんみたいなタイトルになった。 さて日曜のCPFCで、ジャカが交替時にブーイングの降り注ぐなかサポーターを挑発、思わず「Fxxk Off!」と叫んでしまった事件、通称”Xhakagate”(ジャカゲイト)はその後、騒動が収まる気配がない。 24時間以上たっても、本人あるいはAFC公式からも何のアナウンスもないことも火に油を注いでいるのか、日本式に云えば軽く炎上しちゃっている。 そんななかで、『The Athletic』のデイヴィッド・オーンステインリポート、それと『The Telegraph』の記事が、現在のアーセナルの内部事情を伝えるものとしてだいぶファンの注目を集めていた。 今回はそれらを紹介しつつ、エメリのこれから、ジャカのこれからについて考えてみたい。
【マッチレビュー】19/20EPL アーセナル vs クリスタル・パレス(27/Oct/2019)VARとジャカ問題
こりゃまたなんとも既視感のある試合で。。 2点先行してから追いつかれるというのは、先月の阿鼻叫喚ワトフォード(A)と同じ展開だ。しかも今回はホームだったし、アーセナルはこの短い期間にも<数々の過ち>を経験していたあとだっただけに、なおさらキツい。 「ウーナイ、またなのですか?」 ここまで苦しんでも何も変われないという無力さ。選手もキツいだろうが、ファンの徒労感もすごいと思う。ファン同胞の皆さまにはお疲れさまである。 Arsenal 2-2 Crystal Palace: Gunners surrender two-goal advantage as Granit Xhaka booed off
【マッチプレビュー】19/20EPL アーセナル vs クリスタル・パレス(27/Oct/2019)変化は望めるか?
ELヴィトーリアの劇的勝利(笑)から中二日。早くもEPLの週末がやってきた。ELを戦うことの大きなデメリットはこの日程だろう。火曜・水曜にCLを戦うクラブよりも試合の間隔が短く、選手への負担は重い。 さてEPL Week10はホームにクリスタル・パレスを迎えるロンドンダービー。5位と6位(ともに暫定)の直接対決という6ポインターだ。 この試合、「ぺぺ vs ザハ」のような楽しみ方もあるが、そんなことを楽しんでいる余裕もないほどにアーセナルのフォームは悪い。今シーズンはずっと状態は悪いままでどんどん悪化しているようにすら見える。チームがチームとしてまったくワークしておらず、勝利するためにはストライカーの一発に頼るしかないという悲惨な状況である。 Arsenal vs Crystal Palace preview
【マッチレビュー】19/20UEL GS アーセナル vs ヴィトーリア・ギマラエシュ(24/Oct/2019)バツの悪い勝利
楽勝なんてとんでもない。ヴィトーリアは思ってたより強かったし、アーセナル(Bチーム)は弱かった。 ……というかいつもどおりだな。うむ。相手チームを実力以上に輝かせることにかけては天下一品。ワトフォードもアストン・ヴィラもシェフィールドUもわれら相手にみんなキラッキラ☆に輝いた。 エメリは絶品素材のBチームも手間ひまかけた丁寧な下ごしらえ&じっくりことこと煮込んで、きっちりとAチームみたいビルドアップもまともにできないうんこチームに仕上げてくれた。以前にAチームもBチームを見習ってほしいなんて書いたけど、まさか悪いほうに寄せてくるとは。油断したわー。もはやふたつのチームの違いは選手だけになってしまった。 彼はなにがやりたいか、なにを目指しているか皆目わからないとかちまたで云われたりしているが、そんなことはない。ウナイ・エメリというコーチにはちゃんとフィロソフィもスタイルもアイデンティティもあるということだ。それがことごとくうんこだというだけ。それを証明した。 どんなクソフットボールをやってもスーパースターが助けてくれるというマジックもある。これこそ天賦の才? Arsenal 3-2 Vitoria: Late Nicolas Pepe free-kicks maintain Gunners’ perfect Europa League record 劇的逆転2ゴールで勝ったんだから、本来なら安倍晋三ばりに万歳三唱したいとこなんだけど、全然そんな気になれない。いやもちろん選手たちは労いたいし祝福したい。
19-20UELヴィトーリア戦前のエメリのコメント追記「競争力とクリエイティヴィティについて」
毎度オフィシャルサイトに掲載されない(省かれる)ボスの会見コメントがある。今回もそれがあることにあとで気づいた。これはプレヴューエントリの追記です。 ベンジ(football.london)やワッツ(GOAL)のようなジャーナリストがそれを報じてくれるおかげでわかる。 そういった部分を読んで、どのような理由でオフィシャリーに掲載されないのか考えるのもまたオツなものである。各所で引用されていたこちらのコメントをフォロウしておこう。 Emery explains what he improved after Wenger left Arsenal 「エメリがヴェンゲルが去ったあとのアーセナルの進歩について説明する」
【マッチプレビュー】19/20UEL GS アーセナル vs ヴィトーリア・ギマラエシュ(24/Oct/2019)競争力とクリエイティヴィティ
EL is back! やってきましたね。おれたちのエウロパが。 2戦2勝と、PLでの悲惨フォームとは反対に絶好調を維持しているELのアーセナル。グループステイジの3試合めは、エミレーツにポルトガルのクラブ、ヴィトーリアSCギマラエシュを迎える。 ヴィトーリアはポルトガルリーグでは現在暫定4位となかなかのポジションをキープしているが、今年はここまでヨーロッパでは振るわず。グループFでスタンダール(A)、フランクファート(H)にも勝てず(無得点)、2試合を終えてポイントゼロの最下位となっている。6ポインツ&GD+7という最強アーセナルにとっては、ホームで最弱チーム相手ということもあり、おそらくこのグループステイジのなかではもっともプレッシャーのない試合になる。なにかチャレンジングなことを試せるいいタイミングかもしれない。 今回もまたヤングガナーズが、PLで見させられてきたものは何だったんだ……と思えるようなシャンペイン・フットボールを見せてくれることだろう。期待大。 Arsenal v Vitoria Guimaraes: Rob Holding takes up yoga after watching Ryan Giggs DVD
【マッチレビュー】19/20EPL シェフィールド・ユナイテッド vs アーセナル(21/Oct/2019)進歩とは何でしょう?
(※ここにハーマイオニのGIF) はあ。おれがこの試合をどんなに楽しみにしていたか。もうね。まじでどっちが15位かわからなかったですヨ。こんなに弱いアーセナルは見たくなかったなあ。 アウェイだからしょうがないなんて、おれには全然思えない。だいたいなんでアウェイだったらしょうがないんだよ!? きー! おっと取り乱した失敬。このやり場のない怒りをどうすればよいかわたくしも戸惑っておりまして。 観ていて何がいちばんキツかったかって、もうこういう試合がべつに珍しくなくなってきてることなのだよね。今回だけが特別悪かったわけじゃない。エメリのアーセナルではだんだん見慣れてきた光景だ。 あの豪華ワクワク☆スクワッドでこの泣きたくなるような低パフォーマンス。これぞ「クラシック・ウーナイ」。これまでだましだましでなんとか生き延びてるけど、オバメヤンがゴールしてくれなきゃそれで終了。 もちろんシェフィールドは強かったよ? でも彼らは15位だったのですぜ? おれたち3位。(´・ω・`) まだエメリに希望を持っているひとには酷なことを書くようだけども、どちらかといえば、これがいまのアーセナルの本来の姿だと。おれは思いますね。トップ4? とんでもない。PLで10位程度が妥当なチームってのはマジだと思う。進歩するどころかむしろ退行している。 試合前おれはこの2週間ぶりの試合をたいそう楽しみにしていたけど、終わってみれば、こういう試合になることも全然想像できなくはなかった。ここまでだってずっと進歩が見られなかったのだから、ここで突然良くなるなんて期待しちゃあダメだったのかもしれない。 2週間のIBという長いブランクや離脱していた選手たちの復帰が、いいきっかけになればとは思っていた。エメリが変わらなくても、中身(選手)が変われば多少は期待はできると。 ところがふたを開けてみれば、もう準備できてるはずのティアニーもホールディングも使わず、ビルドアップのためにCMの人選や配置に工夫を見せることもなかった。 試合前にあんな話しをしていながらエジルを連れて行かなかったというのも衝撃だけど、だからこそエメリはその決断が間違えていなかったと、エジルがいなくてもチームがちゃんとワークするんだと、ファンを納得させるパフォーマンスを見せなきゃならなかったのに。 ひさびさに長いボヤキから入ってみた。 Sheffield United vs Arsenal preview