2週間ぶりにPLが再開。ようやく。 現在のPLテーブルを見てあらためて思うのは、コロナ禍のなかで実施されている今シーズンのPLはこれまで以上に上下格差がなくなっているということ。もはや本当にどの試合も簡単でなくなっている。シーズン序盤でもう無敗のチームがなくなってしまったことからもわかるように、どんなチームも勝つしどんなチームも敗けるリーグになっている。 今回のわれわれの相手は今シーズンから久しぶりにPLに昇格してきたリーズ・ユナイテッド。ペップ・グアルディオラがリスペクトするマルセロ・ビエルサのチームで、チャンピオンシップで戦っていた去年はエディ・エンケティアがお世話になったし、FAカップでは一度対戦している(ホームで1-0勝利。辛勝?)。 現在アーセナル(11位)と彼ら(15位)もたったの2ポインツしか差がない。というか、15位から5位まで5ポインツのなかにおよそ半数の11チームスがひしめいている。今回もまた結果次第でPLテーブルの全体が大きく動くことになるだろう。 先日のエントリでも少し触れたように、彼らはいまのアーセナルと対照的にアグレッシヴ、そしてスピーディにプレイするというチーム。 ペップの弟子であるミケルもリスペクトするビエルサが、アーセナルを相手にどのように戦うのか。そしてアルテタはそれをどう迎え撃つのか。 この試合をプレヴューしてゆこう。
20/21シーズン序盤のアーセナルのまずさ
こんにちは。 一週間以上このブログに何も書かなかったのは随分久しぶりかもしれない。少し休もうと思ったらもうだいぶ時間がたっていた。この間を思い返せば、なんだかんだでヴィラの敗戦は結構ショックだったなと。さすがに少しアーセナルから離れたくなっていたようだ。でもまあそのくせに毎日ニュースやtwitterをチェックしたり、ウダウダと考えつづけてはいたのだけども。 この一週間でサイトの直帰率がすごく上がっていて、更新されてないかとのぞきに来てくれた方々には大変申し訳なく。IB中もなんか書くからってウソついてごめんなさいね。 さて。PLは8試合が終わったところで(まだ8試合めを消化していないチームもある)、38試合のなかでは1/4も終わっておらずまだ序盤もいいところであるが、ここまでを振り返れば、アルテタのマネジャーとしての最初のフルシーズンはわりと厳しいスタートになっていると思う。 W4 D0 L4。勝率50%。 このうち3試合(リヴァプール、マンシティ、マンU)は、昨シーズンのトップ4とのアウェイゲイムであることを考慮すれば、8試合で4勝はかなり悪い結果だとは云えないかもしれない。ビッグ6のアウェイではまったく勝てていないアーセナルだったのだから。 だが現在のチームを見ていて、より深刻なのは結果よりもパフォーマンスだろう。われわれはあきらかに問題を抱えているように見える。 今シーズン、アーセナルの積年の課題であった守備で大いに改善していることはもちろん素晴らしいが(アストン・ヴィラに3失点して敗けるまでアーセナルがここまでPL最少失点数だった)、そのせいもあってか攻撃パフォーマンスのほうは目に見えて低迷している(得点数9はPLで11位)。 今回のエントリは、今シーズンのアーセナルのここまでのパフォーマンスについて、スタッツを混じえてより詳しく見ていきたい。
【マッチレビュー】20/21EPL アーセナル vs アストン・ヴィラ(8/Nov/2020)リアリティチェック
ホームでアストン・ヴィラに3-0完敗ということで、試合後にはアーセナルの問題がさまざまに語られている。 が、それよりもまず第一に、アストン・ヴィラが単純にわれわれよりも強かったという事実を認めねばならない。たっぷりクリエイトし、きっちり守った。強いチームが勝つのはふつうのことである。われらはマンUより強いから勝ったし、ヴィラはわれらよりも強いから勝った。 ホームなのにひどい惨敗で、マンUでの勝利に浮かれていたわれわれに、PLの現実がどれだけ厳しいか彼らに思い知らされたわけだ。そういう意味では感謝すべきかもしれない。 自分たちの弱さや未熟さを認めたうえで、アーセナルはこれからどう進歩していけるか。 ここから2週間のインターナショナルブレイクで、試合がなくてはすぐに傷心を癒せないと嘆くファンもいるが、ぼくはアーセナルにとっては考える時間があることはいいことだと思う。もちろん勝って清々しい気分でいたかったが、これまでのプロセスを振り返って見れば、自分たちが目標を達成するためにこれまでやろうとしていたこと(手段)、それ自体を疑うことも、有意義じゃないなんてことは決してないはず。 進歩するためにわれわれがやるべきこと、やれることはまだまだたくさんあるはずだ。 ということで、中継を観ていてこんなに無力を感じた試合も久しぶりというくらいの惨敗。悲惨。ぼくは大いに傷ついた。 ちなみに現時点で消化試合が揃っていないので暫定ながら、PLテーブルではレスターが18ポインツでトップ。われら(12ポインツで11位)って、レスターとこのヴィラにホームで勝っていればいま単独トップだった。知りたくもない事実。 Arsenal win unbelievable – Watkins
【マッチプレビュー】20/21EPL アーセナル vs アストン・ヴィラ(8/Nov/2020)攻撃の解決策?
超本番・PLの時間がやってきた。 今週は、ホームにアーセナルと同ポインツで並ぶ9位、アストン・ヴィラを迎える。 アストン・ヴィラといえば、リヴァプールに7得点勝利、さらにわれらがホームで敗けたレスターをアウェイでやぶるなどPL4連勝というロケットスタート。まさにクレイジーなシーズンを象徴するような「ボトムチーム」の快進撃だったが、今年プレイしている選手を見ればまぐれ当たりというわけでもない。PLのシーズンプレビューでは、移籍ウィンドウの勝者の筆頭に挙げられていたりもしたのだから、実力もちゃんと伴っていると見るべきなんだろう。ただしその後は2連敗している。 昨シーズンの終盤では彼らのPL残留を華麗にアシストしてしまったわれら。90分を通してSoTなしという試合は衝撃的だった。あんな試合ではこんな顔(´・ω・`)になってしまっても仕方ないよ。 この日は、世間的にはこの試合の前に行われるシティとリヴァプールの一戦に注目が集まるだろうが、われらには前座以外のなにものでもない。 エミ・マルティネス涙の退団からさっそくの再会。この試合をプレヴューしてゆこう。
【マッチレビュー】20/21UEL アーセナル vs モルデ(29/Oct/2020)またしてもウィロック輝く。ぺぺは?
きのう金曜早朝のEL。ご覧になりましたか。 しかし、DAZNの中継がなくなってしまってELの試合は日本からはますます観ることが難しくなってきた。ライヴはおろか試合後のハイライトも。 UEFA.tvでは毎度2分程度のハイライトしかアップされないみたいだし、いまArsenal Playerを確認したら、この試合のクリップはゴールシーンのハイライト(14秒)1本のみ。まともなハイライトすらアップされなくなってしまった。今シーズンのELはこの調子で最後まで行くのかと思うとげんなりすなあ。 さて、試合を観ていないひとでもすでに結果はご存知であろうが、最近のアーセナルにしては珍しく大勝。誤審で取り消されたゴールなどもあり、あともう何点か入っていてもおかしくない試合だった。今回もおれたちのJWが活躍したゾ☆ モルデ(英語のコメンタリは「モルダ」と云っていた)は、これまでの2試合とはかなり違ってチームが非常にオーガナイズされており、端的に云って強かった。あれがノルウェイのフットボールなのかという。時間帯によってはホームチームがあきらかに劣勢に見えたりもしたくらいである。ここでちゃんと勝ててよかった。 すでに明日のPLアストン・ヴィラに世間の関心は移ってしまっているが、この試合をざっと振り返っておこう。 Arteta calls for VAR despite Molde win
【マッチプレビュー】20/21UEL アーセナル vs モルデ(29/Oct/2020)レギュラー争い
ELグループステイジの3試合目となる今回は、エミレーツにノルウェイのモルデFK(Molde FK)を迎える。 今シーズンのELでは、アーセナルはここまで順当に結果を残しており、今回も当然期待されるのは3ポインツ。一方のモルデもここまでラピッド・ヴィエナ、ダンダークに2勝しており、グループトップを争う一戦となる。 週末のPLにミドウィークのヨーロッパとタフな試合がつづくが、選手をロテイションして乗り切りたい。 幸いなことに、いまのアーセナルにはPLでレギュラーでプレイできていない選手でも、クオリティとモチヴェイションがたっぷりな選手がたくさんいる。 14年ぶりにOTのマンUに勝利した勢いをキープし、週末のPLアストン・ヴィラに備えたい。
【マッチレビュー】20/21EPL マンチェスター・ユナイテッド vs アーセナル(1/Nov/2020)チームの信念が生んだ14年ぶりの勝利
アーセナルがPLで「ビッグ6」アウェイで勝つのは5年ぶり(2015以来)&OTで勝つのは14年ぶり(2006以来)。 03-04のインヴィンシブルを最後に長らく雌伏のときを過ごしてきたアーセナルで、ミケル・アルテタの下、ものごとが静かに変り始めていることを象徴する勝利になったのではなかろうか。 とくにビッグライヴァルであるマンUでの勝利ということで、後年に「あの日がアーセナルの転換点だった」と述懐されるような試合になるかもしれず。いや、なってほしいし、ならなければいけない。 とにかくいろんな意味で大きな大きな勝利だった。 この試合を振り返ってゆこう。今回もタイミングを逸して、すっかり興奮もさめてしまったかもしれぬが、しばしお付き合いあれ。 Man Utd 0-1 Arsenal: Pierre-Emerick Aubameyang pen gives Gunners long-awaited win at big-six rival
【マッチプレビュー】20/21EPL マンチェスター・ユナイテッド vs アーセナル(1/Nov/2020)14年ぶりの勝利へ
もう11月とな。あと少しで2020年が終わるとかもうSFだろ。 そしてマンU。オールド・トラフォード。 アーセナルは、10月の頭にシェフUに勝って以降およそ1ヶ月もPLで勝っておらず。その間にはこのチームの攻撃における「クリエイション不足」や「予測可能すぎ問題」がますます世間の注目を浴びるようにもなっている。OTとはいえ少なくないプレッシャーがある。 ここで順当に敗けるようだと、心理的ダメジはハンパないだろう。いまアーセナルはチームとしてものごとを変えていかねばならないフェイズにあるのだから、これまでと代わり映えしない結果しか出せなかったとあれば、今後に向けても大きな失望となる。 だが、もしいい結果と残すことができれば、未来に向けてはどでかいブーストになる。 12位 v 15位(※マンUはアーセナルより1試合消化が少ない)という、非常に隔世の感がある試合ながら、われわれにとってはまがうことなきビッグマッチである。 試合をプレヴューしてゆこう。
【マッチレビュー】20/21UEL アーセナル vs ダンダーク(29/Oct/2020)攻撃トレイニング
こんにちは。もう試合はご覧になりましたか。 DAZNで中継がなくなったおかげで、日本からはELはオフィシャリーに観られなくなってしまって(?)大変に困りますね。Arsenal Playerにもフルマッチがアップされなくなってしまったという(2分未満のハイライトのみ)。 最近のアーセナルの試合のなかではなかなかおもしろかったので、ぜひなんとかしてフルマッチをご覧くだされば。 さて、終わってみればさすがに両者に実力差がありすぎて、このパフォーマンスをベンチマークにしていいかどうかは微妙に思えるが、勝ちは勝ちである。レスターのまさかの敗戦から明日のマンUに向けて、いいイメージトレイニングにはなっただろう。 ざっくりと試合を振り返ろう。 Arsenal squad players impress Arteta ちなみにこの日のトップニュースは、トッナムのEL敗戦だった(ロイヤル・アントワープに1-0)。「HTに11人変えたかった」とモウもご立腹。ウケるw
【マッチプレビュー】20/21UEL アーセナル vs ダンダーク(29/Oct/2020)週末に向けバウンスバック
ELグループステイジの2試合目。先週はアウェイでラピッド・ヴィエナに順当に勝利、今回はホームにアイルランドのダンダークを迎える。 アーセナルは、先日のPLレスターでダヴィド・ルイスを失い目下CB危機に陥っている。チームには8人もCBがいるというのに、そのうち6人が離脱している。ソクラティスやサリバ(※ELのみ登録外)をスクワッド登録しておけばよかったといまになり後悔するなんて、なんともアーセナルらしい。 試合をプレヴューしてゆこう。
【マッチレビュー】20/21EPL アーセナル vs レスター(25/Oct/2020)ミケルのドーナツ化現象
レスターがアーセナルにアウェイで勝ったのは47年ぶり(1973年以来)だとか。そして、ブレンダン・ロジャースもマネージャーとしてアーセナルの地で勝つのは、8試合にしてこれが初めて。レスターがリーグでオープニングからアウェイ3連勝するのはクラブ史上初。 Sub Vardy helps Leicester beat Arsenal 本来は敗けるはずがない試合だった。近年めきめき実力を上げている強敵に苦しむことはあったとしても、いまのわれらなら敗けるわけがなかった。 今シーズンここまでのアーセナルのショッツ/試合は「8.8」。ヴェンゲルさんが17/18シーズンを最後に退いて以降、この3年間のショッツはシーズンごとにずっと悪化の一途をたどっているが、この試合のショッツは前半だけで「11」。あれくらいシュートを放つチームを観るのはほんとうに久しぶりで、ゴールこそ決まらなかったものの、前半だけならかなりいいパフォーマンスに見えた。HTには、もしこの試合で引き分けようものなら大失態と思えたものだ。 それが終わってみれば、なんとも見慣れた結果に。こんなにフラストレイションの貯まる試合も久しぶりだ。アーセナルのファンとしてこれまでにも何度も何度もフラストレイションを貯めてきたが、今回はそういった試合に輪をかけてひどい。
【マッチプレビュー】20/21EPL アーセナル vs レスター(25/Oct/2020)勝ってトップ4へ
PLも序盤戦のキッツいフィクスチャまっただなかのアーセナル。今回は久しぶりのホームにレスター・シティを迎える。 PLはなかなか消化試合が揃わないが、アーセナルにとってはこれが6試合目。今週末もシティ、チェルシー、マンUといったチームが続々とポインツを落とすなか、レスターとアーセナルは同じく5試合を消化しポインツで並んでいる。ここで3ポインツを取れば、12ポインツで4位浮上。 シーズン序盤のタフな試合を消化しつつテーブル上位をキープできれば、より目標に近づける。 レスターはトップ4フィニッシュを狙う直接のライヴァルで、いまのアーセナルにとってはかなり倒すのが難しい強敵だが、この試合はかなり期待している。パーティやガブリエルのインフォームなど、ポジティヴ要素もある。
