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【アーセナル新監督】過去発言から読み解くミケル・アルテタ【就任前夜】

(わたしたちは最近のタフな時期について語り合いました。あなたのキャリアでもっとも難しかったのはなんですか?)

たぶん、2009年に十字靭帯をやったときかな。エヴァートンにいたときで、たぶんそれまででベストフォームだったときにやってしまった。

そのときスペインのナショナルチームにもかなり近づいてたんだ(※訳注:アルテタはシニア代表経験なし)。きっと呼ばれるって思ってたよ。

そして前十字靱帯、半月板をやってしまいすべてがおじゃんになった。

4ヶ月半ほどしたあと、ほとんど復帰していたのに半月板のせいでまた手術が必要になった。そのとき感染症にもなってね、結局11ヶ月だ。

こんなことも考えた「いつ戻れるかわからない」。だって感染症はほんとうにひどかったんだ。でも何をやらなければいけないかはわかっていた。

たくさんの痛みに耐え、何時間も何時間もリハブに費やしたよ。それでまた、ワイフとたくさんの話しをした。ぼくは復帰に向けてとても集中していたし、ほかには何もできなかったんだから。

ぼくたちの最初のベイビーが産まれた3、4時間後、ぼくは病院で彼女のベッドのとなりにあったトリートメントテーブルを出してきてフィジオとリハブを始めたんだ。彼女はぼくを殺したかったかもね「1日くらいいいでしょ!」ってね。でもぼくはそう思わなかった。ぼくの膝にとってはそれがとても重要だった。そのときもうすでに8時間も無駄にしていたんだから。

いまでは笑い話しだけど、あのときはキツかった。何かうまくいかないときは、もっとがんばってしまう性分なんだよ。でもそれがぼくの仕事のやり方なんだ。

それでもポジティブな面があるとすれば、うちの子がもっと大人になって彼の身にこういうことが起きたとき、彼の父親のような気持ちには決してさせないってことさ!

(しばしばそういうことは起こってしまいますよね)

それはフィオ(ウォルコット)にも起きた。彼の産まれたてのベイビーとね。

何週間か前に彼と話したとき、自分が彼とまったく同じキツいときを過ごしたと話したよ。一晩中赤ちゃんが泣いて寝ることも休むこともできない。でも朝8時にはリハブが始まるし、12時間はそれに耐えなければならない。

でもそれが同時にいいことなのは、何か新しい体験だし、世界中で一番素晴らしいことで、それが人を勇気づけたりモチベーションを与えたりするんだ。

(多くのひとがあなたは引退後にマネージャーをやるんじゃないかと思っています。何か思うことはありますか?)

ぼくのチームメイトたちはいつも「次は何をするんだいミキ? お前はマネージャーになるんだろ、マネージャーをやるべきだよ!」なんていってた。

その仕事をすることがどんな意味があるのか、どれだけ厳しいかも知っている。とくにボスを見ていて、彼がどれだけの時間をここで過ごしているか見ているからね。家族を犠牲にする必要があるし、ぼくが15のときからやっているみたいにね。

でもぼくは選手とスタッフのスクワッドをマネージしてみたいと思っているよ。ぼくは心の底から、本当に、それがやりたい。

まずは、自分の選手としてのキャリアを締めくくりたい、だってもう32だし34、35、36になっても選手を続けているかどうかはわからない。

その後もフットボールに関わっていくことは確かだと思う。なぜならそこに加えたいものがあるからだよ。自分自身を証明したいし、わたしがベストだと思うやり方、人を率いたり勇気づけたりするアイディアを証明したいと思っている。

(じゃあ、明日ミケル・アルテタFCに就任したとしましょう。どんなアイディアをクラブに持ち込みますか?)

ぼくの哲学は明解だよ。全員に120%のコミットを求める。まずそれがありきだ。もしそれがなければぼくの下ではプレイしない。

仕事の時間がくればそれは仕事の時間だ。楽しむ時間なら、ぼくは率先してそれをする。しかしコミットメントは極めて重要だ。

ぼくがフットボールは表情豊かで、エンタテインメントなものにしたいとしたとする。ぼくは相手に基づいたフットボールのコンセプトを持つことはできない。われわれが試合の方向を決めなければならない。われわれがイニシアティブを取らなければならない。そしてわれわれは観に来てくれたひとたちを楽しませなければならない。そういったことをやると100%断言できるし、そしてぼくにはそれができると思うよ。

(あなたは特定のシステムに選手を当てはめますか? それとも選手ありきにしますか?)

ぼくが思うに必要なのは適応だよ。

システムについての考えを持つことはできる、しかしそれを選手が持っているものによって変えていく必要がある。

どれだけ前線でペイスがあるか、どれだけチームにテクニックがあるか。どんなタイプのリスクをかけられるか、そして選手たち自身がそのリスクを負う準備ができているか。

選手たちの分析は重要だよ。だっていつも同じようにプレイできるとは限らないのだから。アプローチの仕方によって異なるディーテイルと変化がなければならない。そしてどんな相手だって、どうやったら崩せるかよく見なければならない。彼らが何か嫌がるようなことがあるか? もしそうなら、そこを徹底的につけこまなければならない。

マネージャーにとって一番大切なことは、試合前の金曜日には土曜日に何が起こるか想定すること。そして土曜日に起きたことが自分の想定していたことでなければ、そのときマネージャーの仕事は十分じゃないんだ。

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8 Comments on “【アーセナル新監督】過去発言から読み解くミケル・アルテタ【就任前夜】

  1. 私はアルテタ監督誕生にロマンを抱いていた一人です。ここにきて、現実味を帯びる流れが活発になってきて驚いています。
    今まで監督決定の流れが二転三転していたので、まあ気長にアーセナルのお知らせを待ちます。

    1. こんばんはー。

      基本的に金がないとか、うるさがた幹部がチームにいてみんな来たがらないとか、アルテタに決まりそうな要素がけっこうあるんですよねー。

      ぶっちゃけアーセナルはいまだにアレグリが本命で、彼のユーヴェとの契約が切れるのをアルテタで待つっていうのが、身も蓋もないすごいありえそうなシナリオではないかとぼくは推測していたり。。

  2. ヴェンゲルイズムを持ちつつ、最強シティのグアルディオラの元で学んできた訳ですから。
    ちょっと期待しちゃいます。

  3. いつも楽しく読ませていただいています。
    アレグリ希望でしたが、インタビュー読む限りでは、アルテタも、良いマネージャーになる可能性は高そうですね。数年後には。
    暫くは監督選定情報を楽しみたいと思います。
    決まったら、応援するのみです!
    これからも、記事更新楽しみにしてますね。頑張ってください!

    1. アルテタも期待してもらって大丈夫ですよー(適当)。

      これからも駄文読んでくださるとうれしいです。

  4. いつも楽しく拝見させて頂いてます。アルテタ監督かなり楽しみにしてます。密かにナポリのサッリ監督を期待してるんですがないですかね….。

    1. あー、ナポリ。観たことなくてどれだけすごいか全然知らないんすよねー。

      そのうちチェックしてみたいと思います。

      思えば、基本アーセナルしか観ないぼくもこの件で噂の監督チェックするためにいろいろ普段観ない試合をみたりしました。。

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