噂になっていた新監督候補の多くがさまざまな理由で脱落していくなかで、消去法的な意味でも次期アーセナル監督はますますミケル・アルテタに絞られつつある。
ちなみにアレグリがユーヴェ残留の意志を示してからアルテタとともに最後の有力候補と見られていたパトリック・ヴィエラは、クラブの見せかけだけのコンタクトに激おこぷんぷん丸な様子を見せているという。消えたな。
先日マックス・アレグリ就任前夜だわーいわーいと煽った当ブログとしては、ここでこういうのも若干気が引けるがあえていおう。いま、ミケル・アルテタの就任前夜であると。
ラーメン屋で読むスポーツ新聞みたいなものだと思って、これからもゴシップを楽しむつもりでお付き合いくだされば幸い。
ミケル・アルテタとはいったいどのようなパーソナリティを持った人間なのか。過去発言から分析
さて、先日redditに、過去発言からミケル・アルテタを分析しようというスレッドが立った。
Arsenal公式インタビューで語られていることなどから、彼のメンタリティや信条、戦術などを紐解こうというもの。本人がフットボール、アーセナルについて自分でどのように語っているか。非常に興味深かった。
ここではアーセナル公式の元記事だけを紹介しよう。
アーセナルでプレイするのが夢だった by ミケル・アルテタ(2014年5月)
※この記事は2014にArsenal Magazineに掲載されたアルテタのインタビューをその1年後の2015年に、彼の33才の誕生日を祝して公式サイトで改めて紹介されたもの。
※ちなみにアルテタのアーセナルでの歴史をおさらいすると、11/12シーズンに入団、14/15シーズンからチームキャプテン、翌15/16シーズンに退団(引退)している。
‘My dream was to play for Arsenal’
(ピッチにいることをどんなふうに感じてますか? いまあなたは32才になりました。そして今シーズンは40試合以上プレイしたことになります)
アルテタ:シーズンを通してよかったと感じているよ。でもチェルシー戦やリヴァプール戦みたいな試合をまたするのはいやだね。折り合いをつけるのが難しかったよ。ぼくはとても負けず嫌いだし、頭が真っ白になったみたいに自分を見失ってしまう。
でもフィジカル的にはずっと問題なかったよ。ホールディングロールが多かったけど、マシュー(フラミニ)と一緒にプレイするときはちょっと違ったかな。まあ問題なかったよ。
(年長の選手として、そういうキツいときは特に責任を感じてましたか?)
そうだね。ぼくらがすべてがうまくいくようにしなきゃならなかったし、若い選手たちが落胆してシーズンを諦めるようなことがないようにしようとした。
それはある1点においてはかなりリスクになったけど、ぼくがここに来てからはタフなときでもいつもそれにポジティブに対応したよ。そしてぼくはそれがシーズン終わりまで続くことを期待している。
(年齢とともに試合へのアプローチは変わりましたか? 試合から退くことも受け入れられるようになったりとか?)
戦っているときとそうでないときの切り替えは、どんどん難しくなっているね。もう無理なんじゃないかとか。負けたときはいつもワイフと長い間話すんだ。
ぼくがよく考えるのは、どうやったら成長できるか、何が悪かったのか、試合で何が起こったのか。頭のなかで何度も何度も問いかけるんだ。それは試合を愛しているからだよ。フットボールをプレイすることを愛している。家族と一緒にね。それらはわたしの人生のなかでもっとも大きいものだ。
どうやって辞めればいいのかわからない。幸運にも、ぼくのワイフはただぼくを見るだけでぼくが何を考えているのかわかってしまうんだ!
(いまあなたがいる場所を見たとき、そしてキャリアのスタートを振り返って、あなたが16か17だったときに夢に思い描いていた場所にいると思いますか?)
若いときの夢はいつもバルセロナでプレイすることだったよ。
でもその後、ぼくがUKに来てからもし誰かにどこでプレイしたいかと問われていたら、ぼくの答えはずっとアーセナルだった。それはほんとのことだよ。
彼らのプレイスタイル、チームにあるもの、攻撃フットボールという哲学、ぼくのプレイにも合っていたし、(チャンスがあれば)何よりも優先していただろうね。
そしていまぼくはここにいる。このクラブの一員でいることをとても誇らしく感じている。成し遂げてきたこと、やり遂げてきたこと、築き上げてきたもの、どれもアンビリーバボーだ。みんながここにいる特権を感じている。
(仮にあなたのキャリアが一週間前に終わったとして、いまそれを振り返っています。どんな気分ですか?)
それはぼくが望んだもの。でもひとつ後悔があるとしたら、ぼくがやるべきだったことほどには楽しめなかったことかな。
つまり、ぼくはいつも自分自身にプレッシャーを与えてきたし、うまくいかない部分についてはなんとか進歩しなきゃと頑張った。自分だけのことじゃなく、ほかの選手やクラブでのもろもろについてね。
ぼくはそれについていつも思うんだ、5年か10年のスパンのなかで自分を振り返ってこういうんだ「ミケル、キミはアーセナルでプレイしていたとほんとに理解していたのか? ナイスなフットボール、いいコーチにいいチームメイト、ロンドンでの生活を」。
もっと楽しむべきだったのかもしれないってね。でもそれがぼくの資質の一部でありぼくを前進させてくれたものなんだけどね。
(ティエリ・アンリがかつて似たようなことをいっていました。復帰した2年前のリーズ戦で、彼は初めて本当の意味でゴールを味わったと)
勝ったときは次の試合のことをすぐに考えられる。負けたとき、48時間か72時間は、なぜそれが起きたのか何度も思い返してしまう。次の試合について考え始めるのは、2日もたったあとなんだ。
だからそれを単に「好きだ」というのは難しいんだ。だってぼくはいつも自分にプレッシャーを与えているんだ。いつも次の試合があったり、「勝った、けどうまくできなかったこともあったな」なんて考えにさいなまれる。いつもそんな調子だ。
でもぼくがこのいまのポジションにいることがどれだけすごいかは完全に理解している。
ときどき試合のあとにうちの子たちをエミレーツのピッチに連れていくんだ。そしてこんなふうに思う、ぼくがこの子たちくらい若かったときの夢そのものだってね。
私はアルテタ監督誕生にロマンを抱いていた一人です。ここにきて、現実味を帯びる流れが活発になってきて驚いています。
今まで監督決定の流れが二転三転していたので、まあ気長にアーセナルのお知らせを待ちます。
こんばんはー。
基本的に金がないとか、うるさがた幹部がチームにいてみんな来たがらないとか、アルテタに決まりそうな要素がけっこうあるんですよねー。
ぶっちゃけアーセナルはいまだにアレグリが本命で、彼のユーヴェとの契約が切れるのをアルテタで待つっていうのが、身も蓋もないすごいありえそうなシナリオではないかとぼくは推測していたり。。
ヴェンゲルイズムを持ちつつ、最強シティのグアルディオラの元で学んできた訳ですから。
ちょっと期待しちゃいます。
ご期待ください。
いつも楽しく読ませていただいています。
アレグリ希望でしたが、インタビュー読む限りでは、アルテタも、良いマネージャーになる可能性は高そうですね。数年後には。
暫くは監督選定情報を楽しみたいと思います。
決まったら、応援するのみです!
これからも、記事更新楽しみにしてますね。頑張ってください!
アルテタも期待してもらって大丈夫ですよー(適当)。
これからも駄文読んでくださるとうれしいです。
いつも楽しく拝見させて頂いてます。アルテタ監督かなり楽しみにしてます。密かにナポリのサッリ監督を期待してるんですがないですかね….。
あー、ナポリ。観たことなくてどれだけすごいか全然知らないんすよねー。
そのうちチェックしてみたいと思います。
思えば、基本アーセナルしか観ないぼくもこの件で噂の監督チェックするためにいろいろ普段観ない試合をみたりしました。。