プレミアリーグ7試合目、アーセナルがホームに迎えるのはワトフォード。
現在絶好調の彼らは6試合を消化して4位につけており、おそらく、リーグ開幕のシティ、チェルシー以来の難敵になりそうな予感。
相変わらずホームでは強さを見せるアーセナル、勝てば彼らと順位は入れ替わることになるが、まったく油断が許されない一戦となる。
Arsenal v Watford preview: Gunners can leapfrog high-flying opponents
予想スターティング11
当ブログの予想スターティング11。
4-2-3-1
ラカゼット
オバメヤン、ラムジー、エジル
ジャカ、トレイラ
モンレアル、ソクラティス、ムスタフィ、ベレリン
チェフ
ファースト11で注目は、現在フォームが上がっているウェルベック、イウォビを使うかどうか。
ラカゼットとオバメヤンもまたフォームを上げているところで彼らは変えにくいが、契約更新交渉の決裂が伝えられた渦中のひとラムジーと、このところかなりフォームが落ちているエジルについては、もしかしたらどちらかはベンチに座る可能性があるかもしれない。
CMはジャカとトレイラが濃厚。
CBには故障(打撲)していたソクラティスが戻る可能性がある。また稼働の多いモンレアルのフィットネスによってはコラシナツがLBに入るかもしれない。すでにトレイニングに参加していたソクラティスとコラシナツはいずれにせよベンチには入るだろう。
けが人情報
新しいけが人はESR。初スタートしたブレントフォードで右ヒップをやったようだ。今日検査があるとのこと。
あとはいつもの顔ぶれ。一番復帰に近いのはAMNで、来月初旬には復帰の見込み。来月初旬というのは来週である。
ボスのみことば
試合前のプレス会見。ラムジーの件も突っ込まれているゾ。
(6連勝です……)
エメリ:グダフタヌーン。毎日続けていくよ。いまはワトフォードに集中している。どの試合もとてもむずかしい。ブレントフォード戦を見てこの試合に備えるよ。ワトフォードには同じように集中したいね。アイディア、準備、ベストパフォーマンスを出したい。同じ方向を見ているよ。
(9月の結果をどう評価……)
試合におけるメンタリティ、それは集中だ。われわれは違う選手たちを使っている。週に3試合もやるのだからパフォーマンス、クオリティを出すためには必要なことだ。わたしの考えはまずわたし自身にも彼らにもとても要求を高くしていて、もし彼らがいいプレイをすれば引き続きチャンスが与えられる。どの試合にも勝つことを考えなければならない。
(もうここへ来て4ヶ月ですけど楽しんでますか……)
イエス!
(楽しんでいることと、楽しめないこと……)
そうだな、仕事が好きだから楽しんでいるよ。選手に自分の考えを説明したり、選手がそれに応えてくれる。試合ではいい結果も出ているし、前回の試合のようにね。まあハッピーだよ。いま個人的にもとてもいい経験を積んでいると思うよ。まだたくさんの試合があり、たくさんの日々がある。何年もここで進歩しつづけて経験と知識を得たいね。でも現時点ではクラブからはたくさんのポジティヴなことを与えてもらっている。毎日選手たちと取り組んで、コミットメントもあって、要求に応えてくれて、どれもとてもグレイトだね。これはわたしの挑戦でもある。選手やクラブとシェアしたいんだ。ともに学び成長するというチャレンジをね。
(イングランドでいやなことって……)
わたしはスペインの北部で生まれたんだ。雨の多いところだよ。そのあとスペインでももっと天気のいいところに住んだ。太陽が好きだよ。でもわれわれには雨も必要だろ。雨が少なければいいかもしれないが、まあ雨は降ったほうがいいものだ。
(ハヴィ・グラシアとプレイしてましたよね……)
1995/96レアル・ソシエダだね。一年間。選手としてもチームメイトとしても彼のことを知っていた。コーチとしての彼はとても手強いね。メンタリティの面で彼のフットボールは進歩しているし成長している。今シーズンのワトフォードはとてもいい位置にいると思うけど、いいプレイをしているからだよ。明日はわたしたちにとっても彼のチームを倒すのは大きなチャレンジだ。とてもワクワクしているし、彼らもそうなんじゃないかな。
(アーロンの重要性ってどんなふうに考えてますか……)
わたしにはどの選手もとても重要だよ。チームと彼らの関係もね。わたしはどの選手についてもスクワッドでの居場所について考えているよ。
(上にはアーロンを残してほしいって伝えたんすか……)
3つの要素がある。3つの見方がある。ひとつは選手と彼らの家族と代理人。あとはクラブとスクワッド。わたしのフォーカスはいつもチームにある。選手とつぎの試合の準備をすることしか考えていない。どの選手も自分たちの見方を持っていて、クラブと話したりチームと話したりする。考えることは試合と準備のことだけだ。
(ヨアキム・ロウがメストが彼と話さなかったと怒ってる件ですけど、彼ってメストと話したんでしたっけ……)
それは彼が決めたことで、とてもとても個人的な話だね。わたしはNTでプレイしようとしまいと彼の決断を支持するよ。でも同じさ。わたしが選手に話すときと同じだ。選手には試合に集中してほしいだけだ。わたしたちに必要なのは、エナジー、パフォーマンス、試合に集中することだけだと思う。集中すべきは明日の試合だけで選手たちにはそう話すし話してきた。メストとだってね。
(いまのアーセナルはあなたが考えていたよりうまくいってるんでしょうか……)
いつも期待してやっているよ。順位については、まあそうだな、どのチームも彼らがやっていることが反映されていると思う。わわわれのパフォーマンスについては最初のシティとチェルシー以降よくなっている。でももっと求めるよ。明日にもいい感じで勝ちたいし、これからもたくさんの難しい試合が控えている。リヴァプール、マンチェスター・ユナイテッドやトッテナムのようなチームにも勝つ可能性に賭けて準備したい。そしてワトフォードだ。思うにPLはもっとも重要なコンペティションだと思う。なぜなら38試合でベストパフォーマンスを出さなければならないし、継続すればそれを出すことになる。
(トロイ・ディーニーの昨シーズンのコメントですが……)
ビッグマッチだしライヴァリーもあると思う。彼らも勝ちたいし、戦術的にも個人でも勝ちたいだろう。わたしたちももちろん個人でのデュエルがあることがわかっているし、90分を通して勝っていきたい。アイディアとフィジカルも出していく。難しいだろうけどね。
(スクワッドの構築に満足感はありますか……)
試合ごとに自信をつけている。いまは勝っているし、思うに自信を得るというのは個人にもコレクティヴワークにもベストなんだ。すべての試合でチャレンジを見せられるし与えることもできる。ベストパフォーマンスを見つけるためにね。どの選手もしっかり考えていると思うよ。もっと要求するけどね。
(ハヴィ・グラシアはイングランドでは無名でした。彼はイングリッシュ・フットボールを学びつつある……)
そうだ。ここにはハヴィ・グラシアがやってきたことを知らないコーチも多いかもしれないが、スペインではリスペクトされているコーチだよ。わたしは彼を知っているし、とてもコンペティティヴなコーチだ。彼の率いたチームはどれもとてもオーガナイズされているし、ここでもベストプレイヤーを使って進歩しつづけている。とてもいい仕事をしているね。わたしにとってイングランドにいるすべてのコーチ、スパニッシュコーチ、フレンチコーチ、イングリッシュコーチ、から学んでいる。どの試合も90分チェックしている。ハヴィ・グラシアのように、わたしだって彼から学べると思うんだ。
ラムジーの扱いどうすんだろうね。
エメリは個人に関することを訊かれても試合に集中するだけだとしかいわないんだけど、ここまで契約の話しが公然となると、ラムジー本人のパフォーマンスにだって影響がまったくないとはいえないのでは。1月にチームを去ることがわかってたら、ボスがいうところのコミットメントの面からも、別の選手を起用することを検討すべきかもしれない。
このグラフィックのコメントって毎度マッチデイプログラムからの引用なのかな。
トレイラについて、ソクラティス「ピッチでは人が変わる」
パパがトレイラについてなんか語っていた。
ソクラティス:彼はピッチの外ではとてもおとなしいんだよね。でもひとたびピッチに入るといきなり狂ったみたいになるんだ。まるで「トランスフォーマー」みたいだよ!
彼はとってもがんばり屋だよ。小さいけど十分力強い。彼のことはとても気に入ってるよ。だってあんなふうに全力出して、いつでもぼくらの前で守ろうとする選手が重要じゃないわけがない。
(守備組織は)どんどんよくなっているよ。ディフェンスだけじゃなくて、チーム全体だね。オフェンスでもディフェンスでも戦術的な動き方もできるし、よくなっているよ。
“Transformers”って?となったけどアレか。トラックがロボになるやつだな。
トランスフォーマーっていうか、突然ひとが変わるって『ストップひばりくん』でそんなキャラいたよね(古い)。
ワトフォードについて
ディーニーの「タマなし(lack of cojones)」って永遠にいわれるのかね。
さて例によってワトフォードのことはよく知らない。CMのドゥクレ? 彼がアーセナルとリンクされがちで名前を知ってるくらい。あとGKのフレイザー・フォスターとか。
エメリの会見にもあるように、ハヴィ・グラシアというスペイン人マネージャーが注目らしい。まあここまで調子いいと注目されるか。
フースコの予想フォーメーションで、4-2-2-2というのは初めて見たかも。4-2-2-2というフォーメーションがあるのはなんとなく知っているけど、どんな動きになるのかまったくわからない。
よくフォーメーション論で「442ダイヤモンドはnarrow(幅がない)」というようなことをいうのだけど、これだけ見ると幅がまるでないよなあ。子どもが描いたロケットの絵みたいになってる。PL以外だとメジャーなんだろうか?
マッチファクト
- アーセナルはPLのワトフォード戦10試合で8勝。しかしふたつの負けは直近3試合
- ワトフォード4位、アーセナル6位とワトフォードが上位で試合を迎えるのは1984年以来
- アーセナルが土曜午後3時キックオフのホームゲームで負けたのは13/14シーズン
- それ以来、アーセナルはこの日程の試合で60ポインツ中56ポイント(P20 W18 D2 L0)
- アーセナルがPLのホームで無得点だったのは直近36試合で2試合のみ
- ワトフォードはPLビッグ6とのアウェイゲーム16試合で15敗
- ワトフォードのアンドレ・グレイは初めてのPLでの3連続得点に臨む
うーん。この実績だけ見ると負ける要素がないな。
試合展望
マイケル・コックス:おそらく、ワトフォードの好調なスタートにおける一番印象的な部分は、試合でそれぞれ異なる勝ち方をしているということ。
3-1で勝ったアウェイのバーンリーではカウンターアタックをやったし、2-1でToTを破ったときは、トロイ・ディーニーがフィジカルを見せつけてもっとダイレクトでオールドスクールな試合をやった。
一方フースコでは。
かなりありえる
- アーセナルがしばしばオフサイドに引っかかる
- ワトフォードが個人スキルで得点する
ありえる
- ワトフォードがしばしばオフサイドに引っかかる
- アーセナルがポゼッションを支配
- ワトフォードがたくさんの得点チャンスをつくる
- ワトフォードが相手のエラーで得点する
- ワトフォードがスルーボールから得点する
またこっちのエラーから失点かよ。アーセナルにいいこと少ねえな(笑い)。
試合結果予想
BBC Sports (Lawro’s prediction) 2-0
SKY Sports (Paul Merson) 2-1
WhoScored.com 3-1
Metro (Michael Owen) 2-1
負け予想なし。しかしクリンシートを予想したのはBBCのみ。クリンシートは遠いなあ。
マーク・ロウレンソン(BBC):アーセナルがエメリの下でそんなに変わったようには思えない。彼らは悪くないけどね。しかし彼らはアーセン・ヴェンゲルの下でだってよかった。この国でベスト3のひとつじゃないというだけのことだ。いい結果を出しているのと同じように、ルーカス・トレイラがミッドフィールドにいるのはいいね。元気づけられる。
ポール・マーソン(Sky):ワトフォードはToTに敗れてカラバオカップ敗退は残念だったろう。しかし今シーズンの彼らはうまくやっている。しかしアーセナルもだ。ここで彼らが負けるとは思えない。
この試合の見どころ
やっぱりディフェンスでしょうなあ。
以上
キックオフは日本時間今晩23:00キックオフ。
DAZNのライヴ中継あり。解説は清水範久さん、実況は永田実さん。実況のひと苦手なタイプかも。倉敷さんとか西岡さんコねえなあ。
勝てば7連勝。COYG