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【マッチレビュー】18/19EPL エヴァートン vs アーセナル(7/Apr/2019)アウェイという死に至る病

もういろいろ通り越してただただショッキング。

このシーズンを決める可能性のある重要な試合で、アウェイでのパフォーマンスがキーになると選手もコーチも関係者全員が20000%理解していながら。

また敗けた。

プレビューで紹介したようにエヴァートンはアーセナルにとってはかなり相性のいい相手だった。なのに。絶対にアウェイでは自信を持ってプレイできないというこびりついた強迫観念。

前半はまるでほんとに足かせがついているみたいで、なんというかびっくりした。

エメリはこの試合にどんな準備をして臨んだのか? おれはそれがとても気になる。

Premier League (Sky Sports)

この試合に敗けたことで、アーセナルは今季PL優勝が不可能になったそうな。絶望した! タイトル争いから脱落した!



エメリの試合後コメント

プレスカンファレンスより。

(がっかりな結果です……)

エメリ:グッドアフタヌーン。わたしの考えは以前と変わらない。難しい試合になることはわかっていたし、今日のような試合ではチャンスを活かさねばならない。今日は3ポインツ取って3位に戻れるチャンスがあったが、結果は4位だ。

われわれは38試合で一貫性を持つ必要があるが、今日は一貫性を失った。つぎの試合ではより多くのチャンスが得られるはずだ。それは自分たち次第でもあり、相手チーム次第でもある。この結果は3ポインツを失ったのだからネガティヴだ。しかしトップ4に入るチャンスについてはまだわれわれの手中にある。

(とくにがっかりだった選手……)

今日はふたつの難しいハーフがあった。ファーストハーフは安定していて彼らにいいチャンスをつくらせなかった。しかしこちらにはアンラッキーだったが彼らはひとつのスローインから得点した。アタッキングサードについては、われわれはもっと入っていく必要があった。もしファーストハーフにふさわしい結果があったとしたら……。いずれにせよ、セカンドハーフはそのままではダメだった。とにかく相手ハーフでチャンスを得る必要があった。

セカンドハーフには4-3-2-1で戦うことを決めた。その結果、守備面ではセカンドハーフで安定性を失った。彼らには多くのチャンスをつくられた。ファーストハーフよりはいいチャンスをつくれるようになったが、得点もできなかった。それは彼らもそうだ。われわれはこの前後半でのバランスが必要だ。このバランスで攻めも守りもよりよくすることが必要だ。このことはたくさんの情報を与えてくれる。今日は3ポインツを取るグレイトなチャンスを失ったよ。

(われわれがプアで、エヴァートンはよりうまくプレイしたのか……)

彼らはここで力強く感じられるし、フィジカル面では彼らにはいいフィジカルを出せる選手がいた。彼らはかなりプッシュしてきたが、こちらもファーストハーフは望みどおりうまく対処した。攻撃ではもっとチャンスをつくれる選手が必要になっていた。だからセカンドハーフにそうしたが、守備のバランスを失うことになった。レノはパーフェクトにチームを助けてくれた。3つのグッドチャンスをつくられたが、失点はなかった。

(ムスタフィのチャレンジとマルコ・シルヴァに話したこと……)

あの場面でムスタフィは遅れてしまったんだ。イエローカードを受けた。彼(シルヴァ)には話しかけたよ。だって彼がわたしのスペースに入ってきたから。

(このあと数週間でこのスパイラルをどうやって止めますか……)

総じてわれわれはグッドだ。今日だって(本来なら)敗けていたとは思わない。われわれはかなり悪かったからね。悪い結果とよくないパフォーマンスがあったということ。しかし、まだ4位にいる。ここで勝って3位に入りたかったけどね。

試合の前にも難しくなることはわかっていたし、試合のあとだってそう思う。同じことだ。今日はチャンスをつかめなかった。ベストパフォーマンスを出せなかった。彼らに対し自分たちのゲームプレイをインポーズできなかった。

いまは木曜の試合とPLのアウェイ、ワトフォードのことを考えている。つぎの試合では安定が必要だし、それができるなら勝てる。結果はチームとしてはフラストレーションの貯まるものだが、自分たちのアイディアとワークを変えるつもりはない。

(ラムジーがベンチスタートでした……)

両方だ。彼はよかったしプレイしたがってもいた。しかしドクターと相談して90分プレイできるかは疑いがあった。だから彼はスタートからは使わないことを決めて、彼が必要になればということにした。

(コシエルニとジャカは木曜に間に合うか……)

わからない。ローランは今日戻れたかもしれないが、昨日の時点では不可能だったんだ。木曜についてはポジティヴでいたいが、彼の経過による。ジャカも同じだ。彼らは木曜の試合にはダウトだ。

われわれにはほかの選手たちもいるし、すべての選手がパフォーマンスを生み出せるとわかっている。試合に敗けたら、プレイしなかった選手について考えることもあるかもしれない。しかしこの結果は稀にしかないことだと思う。われわれはほかの選手たち、ほかのシステムをつかって試合に勝っているし、いつも効率的である必要があるというだけだ。ふだんどおりの安定が必要なんだ。ときには負けるときもある。

エメリはなんかまぐれで敗けたみたいに考えているようだが、そりゃないだろう。これは負けるべくして敗けた試合だ。むしろ1-0で済んだことを喜ぶべきレベル。もちろん半分は強がりだろうが、マネージャーがこの試合結果をシリアスに捉えているというメッセージは選手にも伝わったほうがいい。

そして、さらにショックなのはコシエルニとジャカが木曜のELナポリにダウトだということ。後述するようにPLではソクラティスが2試合のバン。踏んだり蹴ったりとはこのことだ。

CMはとくにこの試合でもプアなパフォーマンスの原因のひとつだったと思われ、ジャカの不在がチームに与える影響の大きさをあらためて痛感した。ELの重要な試合でジャカを欠くのは痛すぎる。

レノのコメント「ホームとアウェイでなぜこれほど違うのか? 正直ぼくにもわからない」

ビッグチャンスを何度か止め、アーセナル的にはMOTMクラスの活躍だったベルント・レノ。試合後のコメント。

(試合について……)

レノ:ぼくらにはがっかりな結果になった。プレイは問題なかったと思うんだ。でもたくさんの得点チャンスはなかったし、試合の始めのほうでスローインからアンラッキーな失点をしてしまった。だからとても深く守ってくるチームと戦うのは難しくなったし、チャンスクリエイトにも問題があった。

(ファーストハーフのあとにインプルーヴが必要だったこと……)

思うに、云ったように、ディープディフェンスと戦うことは難しかったんだ。エヴァートンはトランジションで何度かチャンスをつくった。だからぼくらはディープディフェンスに対してインプルーヴしなければならなかった。チャンスをつくることも。つぎのワトフォードでも、同じようなディフェンスをやってくるだろうね。

(ホームとアウェイで結果がこんなに違いがあるのはなぜ……)

ぶっちゃけると、わからない。

(トップ4入りにどれくらい打撃でしょう……)

いい結果ではなかったけど、まだいいポジションにいる。そしていいアトモスフィアもある。1試合に負けることが問題なんじゃない。ハードワークをつづけて、自分たちのプレイをつづけていかねばならない。今日は云うほど悪い試合じゃなかったと思うよ。大丈夫だ。試合の最初にゴールを奪われたことがエヴァートンにとってよかっただけだ。もし0-0のまま試合が進んでいたら、ぼくらのほうがやりやすくなっていた。今回は難しくなってしまったんだ。でもこのままつづけていくよ。まだいいポジションにいるからね。

わからないかあ。そうだよなあ。このアウェイフォームはもうミステリーの域だもんなあ。

ところでこのコメントを読んでアレ?と思ったのだけど、以前のコメントでも似たような発言をしていて、レノはアーセナルの相手がいつも深く守ってくる(守っている)と認識しているみたい。でも必ずしもそうじゃないような気がしている。

今回だってエヴァートンは多くの時間帯でかなり積極的に前からプレスをかけてきて、苦し紛れのロングボールをミドルサードで奪うという典型的なプレッシングゲームをやってきた。「深く守ってきた」というのとはだいぶ印象が違う。

GKから見ると相手が後ろにべったり引いているように見えるんだろうか? CBがあれだけ詰められてバックパスも多いのだからそんなことないと思うのだけど。

ソクラティスのコメント「あと4勝はする必要がある」

BT Sportsのインタビュー

ソクラティス:(アウェイフォームはメンタルの問題か)そうは思わないね。だってユナイテッドやチェルシーだってたくさんのポイントを落としているんだから。

とても難しいんだ。ぼくらはPLにいて、PLではどのチームも強い。

理由なんかない。ほかのチームだって同じなんだ。いいときもあり、悪いときもある。ぼくらはインプルーヴしてつぎの試合に向かっていかなければならない。

でもエヴァートンと同じようなファイトができたとも思っていない。だからたくさんのバトルで勝てなかったし、イージーなゴールも決められた。

(2試合のバンについて)もちろんフラストレーションは溜まる。ぼくは毎試合プレイしてチームを助けたいんだ。でもそれもかなわない。

コシエルニが戻ってこられることを願うよ。

ぼくらは最低でもあと4試合は勝たなきゃならない。そしたらトップ4に入れるだろう。

アウェイ4試合を含む6試合で4勝。うーん。そりゃあできたらすごい。

試合について

アーセナルのファースト11

ラムジーとPEAがファースト11にいなかったことで、試合後にはエメリのチームセレクションもだいぶ批判されていた。

しかし試合後に明かされたところによればラムジーのフィットネスが万全じゃなかったということで、あまり選択肢はなかったのも確かだ。

このシステムで停滞した前半を過ごすと、後半にはラムジーとオバメヤンを入れてシステムも4-2-3-1に(エメリは4-3-2-1と云っている)。ラムジー効果でかなり雰囲気は変わったが、よかった時間でチャンスを決められずにいると、次第に同じくらい攻められすっかりオープンな展開になってしまった。

ちなみにハーフタイムにツイッターを見ていたら、ぼくがフォローしているインフルエンサーやジャーナリストのほとんど全員が「セカンドハーフにラムジーとオバメヤンを入れろ」と口を揃えていたのがおもしろかった。

結局、後半はバック4で守備のリスクをかけたおかげで、ヴェンゲルさん時代を彷彿とさせる自陣にたっぷりカウンターのスペースが出来、エヴァートンのほうにより多くの得点チャンスを与えることになった。後半に失点しなかったのはムスタフィやパパの渾身のブロックもあるが、レノの貢献が大きかった。

スクワッドのなかでぼくがひとりだけ言及したいのはエルネニーで、あの毒にも薬にもならないパフォーマンスでは前半だけで替えられてしまったのはやむを得なかっただろうとは思う。

しかし、彼を責めるのは気の毒だし筋が違うとも思う。だって、彼は今シーズンほとんど試合で使ってもらえず、いきなりキツい現場でほかの選手たちと同じレベルのパフォーマンスを要求されるのはちょっと不公平だ。もちろん、プロのフットボーラーなのだからいつ何時でも準備ができていなければならないというのは正論だが、ぼくは彼が不憫に思えてならない。

コーチ視点で考えれば、サブの選手がパフォーマンスを出せる状況を維持することもチームマネジメントの一環のはずで、こういうときに備えて彼にはもう少しチャンスを与えているべきだったのではないかなと。

同じことはデニス・スアレスにも云えそうだ。ベンチに佇む彼はカメラに抜かれるたびに終始ブスッたれていた。

マッチスタッツ

いくらなんでもひどい前半だった。。

90分を通していくらか改善したが、それでもシュート数もSoTも3倍は打たれている。

Sky Sportsによれば、アーセナルの前半のSoTは1本(AMN)だけだったとのことで、アーセナルが前半SoTを1本以上打てなかったのは2016年5月以来とのこと。3年ぶり。ひどすぎね?

ハイインテンシティスプリントも走行距離もエヴァートンが勝っていて、アーセナルの気弱なパフォーマンスが数字にも現れている。

xGはホームチームの2.5に対し、アーセナルは0.6。こりゃ勝てっこない。

試合の論点

アウェイで勝てないアーセナル。原因不明の難病。あるいは呪い

やっぱりアウェイで勝てない。もしかしてアウェイだとエヴァートンレベルにも勝てないんじゃないかという不安が現実になってしまった。

2018年以来、PLでアーセナルがアウェイで勝った相手はたったの5チームしかない。

これはいったいどういうことなんだ??

エメリも試合前のコメントでそれについてはよく考えると云っていたし、レノも試合後のコメントでその原因はよくわからんと白状している。

これは「チーム」というまさに一個の生き物の話しで、ヴェンゲルさんの最終年からいまだにつづいているクラブに巣食う病の話しでもあるように思える。そう、これはもう病気である。これだけわかっていながらどうすることもできないというのは問題があまりに根深い。難病だ。

その原因を「メンタリティ」のひとことで片付けてよいかどうかはぼくはわからない。

だって、DAZNのコメンタリで水沼氏も指摘していたが、一部の若手を除けば選手ひとりひとりはもちろんプロ選手で経験だって豊富だ。これまでのキャリアのなかでリーグタイトルやワールドカップを取った選手だっている。いまだってNTでプレイするときはキャプテンを務める選手もいる。リーダーシップや逆境に負けないメンタルもあるはず。なのにそんな選手たちで構成される集団が、ふさわしいメンタリティを持っていないなんて説明がつかない。不思議なことだ。

選手ひとりひとりは問題がないのに、チームになると発症するという病気。あるいは呪い。

試合前からあれだけアウェイマッチが重要で改善の必要性を認識していながら、いざ試合が始まってしまえば、やっぱりアウェイステディアムの空気に飲み込まれてしまう。相手の積極性に気圧され萎縮したパフォーマンスに終始してしまう。わかっていても改善できない。

このアウェイ病は、何が問題で、どうやったら解決できるのか。

ヴェンゲルさんも大いに苦しんだこの問題について、おそらくエメリも原因がどこにあるかわかっていない。なぜアーセナルのようなビッグチームが不可解にもアウェイでここまで極端に萎縮してしまうのか。これこそが極めてシリアスな問題だ。まだ4試合、12ポインツ分もアウェイマッチを残しているのに、問題の本質がわかっていない。なんという恐怖。

エヴァートン戦を観た今後の対戦相手はきっと同じようにハイプレスでアーセナルに襲いかかるだろう。そしてサポーターはもっともっと大きな声でブーイングし、ホームチームをプッシュするはずだ。

会見のエメリは今回の負けはアンラッキーだとでも云いたげだが、前半のあのまったくボールを前に運べない消極的なパフォーマンスを見て普段どおりだったと思っているなら節穴もいいところではないか。

CBはプレスに苦しんでいつもバックパスかロングボールに逃げなければならなかったし、CMもWBもボールを持てば毎回受け手がおらず出しどころを探して右往左往するような塩梅だった。トレーニンググラウンドの延長かと見紛うような今季ホームでのパフォーマンスとは雲泥の差だ。彼らがアウェイではホームと同じような思い切ったプレイができなくなっているのは明らかである。

時間が解決する? わからない。何かきっかけがあれば? わからない。でももうぼくらには時間がない。

クラブではマネージャーが変わって、いろいろやり方が変わっても依然として昨シーズンからこの傾向がつづいているということに、何かしら解決のためのヒントがあるような気もするが。。

これまでこのブログでぼくは何度も冗談めかして「選手に催眠術をかけよう」と書いたりしているが、最近はわりと冗談ではなくなってきていると感じる。原因不明でと停滞してしまう「チームメンタリティ」は、救いが必要だ。それも即効性のある何かで。カウンセリングとか生ぬるいことやってる場合じゃねえ。もう催眠術しかないじゃないか!

アーセナルはアウェイらしい戦い方をすべきか?(意見)

ヴェンゲルさん時代からエメリになっても変わっていないのは、プレイスタイルをホーム・アウェイで基本的に変えないということかもしれない。エメリは事前にかなり研究して相手に合わせた戦術を取ると云われているが、ここまで見てきた感じでは、それが実現できているかはともかくポゼッションとハイプレスという基本戦術はどこでも維持しようとしている。

エメリもヴェンゲルさんと同じく「スタイル」を重視するマネージャーだ。とにかくボールを持って戦うこと。それはエメリがリスペクトすると云ったアーセナルのフィロソフィでもある。

以前にこのブログでキャラガーとネヴィルの議論を紹介したことがあるが、ネヴィルによればプランBを持たずにプランAをより洗練させていくという考え方はむしろモダンだという。グアルディオラやクロップのチームにはプランBが存在しない。たしかにそれは理想的だし、妥協のない戦術で戦うことはどんなマネージャーにとっても夢である。

ギャリー・ネヴィル:ペップ・グアルディオラも、ユルゲン・クロップも、マウリシオ・ポッチェティーノもプランBを持っていない。彼らはプランAをもっといいものにしようとする。これはわれわれの時代とは違ったやり方だ。わたしはカウンターアタック、ロングボールかポゼッションでプレイするチームにいた。わたしたちは試合に応じて対応していったが、いまでは違うんだ。

しかし、グアルディオラやクロップのチームはいまヨーロッパでもトップクラスのクオリティで、もう彼らは特別といえる存在だ。彼らはプランAでどんな状況も押し通せるだけの強さを持っている。

一方で、並のチームでは理想的なやり方がいつもうまくいくわけではない。お世辞にもトップクラスとは云えないいまのアーセナルがいい例だ。アウェイで勝てないのは、いつも真っ向勝負でバカ正直で、アウェイで定石ともいえる「負けない戦い方」をしないからだとも云える。アーセナルには試合巧者とかずる賢いというイメージがまるでないのはそのせいだと思う。

そういう時流のなかで、アーセナルがプランBで戦おうとすることは間違っているだろうか?

たとえば、トップ4までの道のりを計算すれば、いまアウェイで絶対避けなければいけないのは今回のような敗戦だった。今回はなんならドローでも最悪ではなかった。彼らがホームで積極的に来ることは予想できたはずで、引いてカウンターを狙う戦術がもし取れたのであれば、それも有効だっただろう。なにせわれわれにはスペースを活かせるPEAというスピードスターもいるのだし、聞くところによれば、エメリはセヴィーリャという一流のカウンターアタックをやるチームをつくりあげたという漢だ。むしろ得意の戦法と云える。

もちろん現在のアーセナルのスクワッドにその適性があるかどうかも議論が分かれるだろうが(あいつら守備苦手だし……)、彼が本気でプランBを準備すれば、それなりの完成度で守備的にプレイできるのではないか。毎回あれだけシステムを変えているエメリなのだから、プランBをそのなかに入れることは技術的な問題はないはずだ。相手を分析して相手に合わせてプレイすることはエメリのやり方でもあるのだから、プランBがあることはむしろ自然なことにも思える。

なにもカウンター専門のチームをつくろうということではない。場合によってはアウェイではもっと意識的に後ろに重心を置いて戦ってもいいのではないかというだけの話しである。相手を自陣に誘いこんで空いた敵陣のスペースを利用するというのは、アーセナルが相手にいつもやられていることでもある。

いまアウェイというアーセナルにとってのこの特殊な状況下で結果を出すには、ホームと同じ戦い方では限界があるように感じてならない。

アーセンズ・アーセナルの攻撃的なスタイルは世界中にファンを生んだし、多くのマネージャーすらも魅了した。グアルディオラのように、いまだにアーセナルのスタイルについて憧れを口にするマネージャーだっている。そこには追い求めるべき理想があり、美があり、哲学があった。バルセロナ、アヤックス、アーセナル……理想を追い求めるクラブはいつの時代もリスペクトされる。

一方で、ヴェンゲルさんのどこへ行っても一辺倒にプレイするその愚直さが裏目に出ることも多かった。14/15シーズン、シティとのアウェイでアーセナルが勝ったとき、あの頑固なヴェンゲルがやっとプランBを使ったと称賛されたことは今思えば皮肉なことだったかもしれない。

今季いまさらここからエメリが守ってカウンターという戦術で戦おうとするとも思えない。が、来シーズンはそういったこともオプションのひとつになるような柔軟なプレイスタイルをチームが身に着けてほしいとぼくは思う。

現実を見ろってのは、アーセナルのファンにとってたぶんあんまり人気のない意見ではある。そんなのロマンじゃねえし。ぼくだって誰か他人から云われたら反発する。

でも「アーセナルは守備のやり方を覚えなきゃならない」というのは、結局エメリの時代になっても相変わらずアーセナルの課題でありつづけているのだ。

エメリがよく云っている(攻守の)バランスをこれからどうやって見つけていくのか。とくにアウェイでのバランスに問題があることはわかりきっているのだから、そこを最優先で見つけてほしい。

トップ4フィニッシュの望みが遠のく

r/Gunnersで拾った画像。トップ4を争う4チームの今後のシミュレーション。

チェルシー、ユナイテッド、ToTとわりと現実味のある予想で、アーセナルはわりと楽観的にも思えるものながら5位フィニッシュ。4位に2ポインツ足らず。。

エヴァートン戦を観る前だったら、もうちょいなんとかなるだろうと思えたんだろうけど、アレを観てしまったあとだと74ポインツすら高望みに思える。あの調子でワトフォード、ウォルヴズ、レスターに勝てるとか。エヴァートンからなんの理由もなく劇的にフォームが改善するなんて、期待できますかね?

だったらELでなんとかしようと思っても、ナポリに勝ち抜けるには、アウェイでやられても大丈夫なくらいホームで結果を出す必要があるが、そこにはジャカがいないしコシエルニもいない。

なんかエヴァートンに敗けただけなのに、すべてが台無しになっていくようなこの感覚。恐ろしい。でもこの試合の勝敗にはそれくらいのインパクトはあった。プレビューでも書いたように、この試合にはポイント以上の意味があった。

ソクラティスが2試合のバン

イエローカードが10枚でワトフォード(A)とCP(H)に出られない。トレイラのバンが終わったと思ったらこれだ。恐れていたことが現実になってしまった。

しかし、コシエルニがいなかった以上、彼をベンチに置いておくこともできなかった。

しかしパパは激しいプレイが大好きというが、引っ張ったり蹴っ飛ばしたり、もうちょいいろいろうまくやってほしい。。

レノが好調をつづける

いいとこ探しもしておこう。この試合で唯一ポジティヴなことはベルント・レノがフォームを維持していることである。この試合では誰よりもチームへの貢献度は高かった。

今後レノがポイントを稼いでくれるかもしれない。期待しよう。

以上。

さあこれでつぎのワトフォード(A)もさらにキツくなった。絶対に3ポインツがほしいが、その前に木曜のELナポリ(H)がある。厳しいねえ。

ではまたこのブログでお会いしましょう。COYG



7 Comments on “【マッチレビュー】18/19EPL エヴァートン vs アーセナル(7/Apr/2019)アウェイという死に至る病

  1. プレミアのホームチームはどこであれフィジカル的にとてもハードにきますが、アーセナルはそういったフィジカル的要素が極端に弱いチームなので、どうしても局面局面でのデュエルに負けて劣勢に陥ってしまいますね。今のスカッドでアウェーゲームにおいて特に重要な選手となるのは、ウェルベックとトレイラだと思っています。ウェルベックがいたらアウェーでの勝ち点はEL含めて5~10ポイント違うんじゃないかとも。
    アウェー仕様の準備をしたくても、今回は手駒がなさすぎたなとも思います。ただ、ロングボールをあれだけチャンスに繋げられていたのに、そこに対しての修正が最後まで見られなかったのはいただけないですね。フィジカルコンタクトでもう少し笛を吹くジャッジだったらまたリズムも違っていたでしょうが。

    とにもかくにも、ここを落とした以上、最後までもつれるでしょうね。ナポリとの1stレグをどう位置付けるかが興味深いです。

  2. ウォルコットの件、失礼しました。

    主さんはこらえてあげてますが、あたしはエルネニーコノヤローと思ってヤジりまくってましたよ、あとミキとナイルズも人が変わったみたいだったし。パットライスらが抜かれたときに無言になるコメンタリにも腹が立つ始末。ミキがめっちゃ強いパスミスしたときも水沼さんがミキとオーバはドルト時代からの抜群のコンビだからあの距離であんな強いパス出せるんですとかゆってたときも、ミスっとるやないかいってひとりで大騒ぎしてましたよ。
    玉なしワトフォード、レスター、ウルブスも揃ってエバートンと同じ第3グループ。ポイントもほぼ同じって。きっと相手はエバートンみたいにゴールキックでゴール前まで蹴り込んでばかりの戦術なんでしょうね、なんでリズム悪いしいつもと違うかなと思ったら、ゴールキック作戦だからラカたちの全線からのハイプレスが封じられてたんですよね。ウルブスがトップ6相手に強く、それ以外とはとんとんなのって、そこにヒントがあると思うな。
    とにかく、われわれ的には毎年のことでおもしろくなってきたと思うことにします。まだトップ4狙えるのだから。
    ナポリ、待ってろ!

  3. エバートンに負けただけで全てが台無し…。
    まあ確かにCL目指すならそうなんだろうけど、個人的にはエメリ、良くやってると思いますけどね。
    開幕連敗した時に3位も狙える位置にいるなんてどれだけの人が想像出来ましたかね。改善するとこ山ほどあるけど、例え来季もELでも2年目のエメリ、楽しみしかないですね。

    1. 達観してんなあ。。いろんな考え方あるから別に否定はしないけど、ぼくはあんまり共感できない。。

      > 開幕連敗した時に3位も狙える位置にいるなんてどれだけの人が想像出来ましたかね。

      いや、だからっしょ。シーズンが始まる前、エメリがここまでやるなんて想像もしてなかった。でもCLが現実味を帯びてるいまだから、煩悩にまみれてあーだこーだ云ってんすよ。

      ぼくにとってアーセナルなんて煩悩そのものです。偏愛の対象で愛しているし憎んでいる。でも観ることをやめられないわけです。

      散々苦労してやっとたどり着いた場所ですぐ眼の前にごちそうがぶら下がってるのに、ここまでこれたから別にいいやって気持ちになれるって、ファンとして魂のステージが一段高いって感じがする。おれには無理っす。

  4. 〇 0-3 Aカーディフ
    △ 0-0 Hリバプール
    ● 3-2 Aニューカッスル
    〇 2-0 Hチェルシー
    〇 0-2 Aウエストハム
    〇 1-0 Hアーセナル

    今のエヴァートンは絶好調ですからね(泣 
    エバートンは、マンU&TOT戦を残してるので、きっと撃破してくれる、そうでしょう、そうに決まってる。
    そしてシーズン終了後はマイケル・キーンを低価格で譲ってくれるそうです、きっとそうでしょう。

  5. マンUvsチェルシーはホームのマンUが勝つと思うので、74ptで並ぶと予想します。
    あとはホームでGD稼いで1でも上回れば。
    アウェイはもうレノに全てを託します。

  6. あいつら守備苦手だし…で笑ってしまいました(泣

    やっぱり球際での強さが気になりますね…チキってるのかはよくわかりませんが…

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