hotいま読まれているエントリ

Arsenal, Behind The Scene, Player

ジョー・ウィロックがアーセナルと契約を更新。ヤングアーセナルの象徴に

なんともめでたいニュース。。

昨日アーセナルFCは、MFジョー・ウィロックと新契約を結んだことを発表した。

アーセナルは現在、オバメヤンやラカゼット、それにゲンドゥージといった何人かの選手たちと契約交渉を進めていると伝えられていたが、一足早くウィロックがクラブでの将来を約束することになった。なお契約年数や給与等の詳細については伝えられていない。

ウィロックは去年U-23で活躍、今年はプリシーズンからファーストチームで印象的なパフォーマンスを見せ、PLの新シーズンでもすでに3試合でプレイしているという超☆新星。8月に20才になったばかりという、今季からの「ヤングガナーズ」を象徴する選手のひとり。そして彼は、兄とともに4才からアーセナルアカデミーに所属しているということで、まさに生粋のアーセナル・ボーイだ。

「アカデミーからファーストチーム選手を輩出するクラブ」を標榜するアーセナルにとっては、またとない成功事例で、これはクラブにとりかなり明るいニュースと云えそうだ。

アーセナルのオフィシャルWEBサイトも、彼のロングインタヴューなど特集を組んでいる。今回はそれらをざっくりと訳してみよう。

Joe Willock signs new contract



ジョー・ウィロックの新契約についてエドゥとエメリの反応

エドゥ(テクニカル・ダイレクター):ジョーが長期にわたる未来をクラブにコミットしてくれたことはとても喜ばしいことだ。アカデミーのコーチやスタッフ、ジョー本人、彼の家族や、彼の成長に携わったすべてのひとたちのハードワークの賜物だ。

アカデミーからファーストチームに若い選手を昇格させるということは、クラブのアプローチのなかでも重要なパートになっている。ジョーの成長は未来においてわれわれがどのように動いていくかのいい見本になっているよ。ジョーはハードワークと、ここまでたどり着くんだという決意をずっと見せてきた。彼は発展を続けているし、クラブに大きな貢献をもたらしてくれることに期待している。

ウナイ・エメリ(ヘッド・コーチ):ジョーは去年とても成長した。彼はテクニカルな面でも強いし、自分が責任を取るんだ、どんな状況どんな相手でも自分の試合をプレイするんだという自信を見せてきた。これからももっともっと彼の成長を助けていきたいし、彼の可能性を叶えたい。

ジョー・ウィロック|自分のことばで

オフィシャルサイトの自分語りシリーズ「IN MY OWN WORDS」にも登場。

Joe Willock | In my own words

ちと長いが読むついでだ。

※見出しは訳者による。

「ぼくはボールを大事にしないっていうのは好きじゃない。失うのがイヤなんだ。ずっとそうだ」

それがソーシャルメディアで出回っていた例の動画クリップのなかでぼくがやってたことさ。ぼくはニューカッソウ戦でボールを失った。それで少し腹を立ててうまいことやり返そうと思ったんだ。

ぼくは成長してきて、いつだってああいったマインドセットを持とうとしているんだ。いい訳ができないようなことが起きたときにね。より強く、よりハードにカムバックするように。それがぼくが何かを行うときにはすべてにおいてのマインドセットになっている。それが何度もボールを奪い返すのにも役に立っている。

そのメンタリティは変わらずそこにある。でも、去年PLのニューカッソウでデビューしたときからのジョー・ウィロックとはだいぶ変わった。こころも身体も年齢を重ねたし、より自信を得た。この12ヶ月でかなりたくさんのことを学んで、それなりの浮き沈みもあったビッグジャーニーだった。大いに大人になったと感じるね。

ウナイ・エメリが来てぼくへの信頼を見せてくれたことも助けになったね。彼はぼくにたくさんのことを教えてくれた。それに、ぼくがピッチでより快適にいられることや、準備ができるようになったと感じられるたくさんの要素もあった。

ヘッドコーチはハードワークに価値を見出すひとだ。ぼくにはそれがもっとも重要なことでもあった。ぼくらは子どもの頃には多くのものを持っているわけじゃない。ハードワークだけがアカデミーから抜け出させてくれて、ここにいる特権を与えてくれるものだ。以前もハードワークは欠くことのできないものだったから、それをいつも念頭に置いていたし、だからまた前進もできる。ピッチのなかでも外でもそのワークエシックだけは絶対に失いたくないね。

父親の影響

両親とふたりの兄弟(マッティ、クリス)と

これは大げさに云うわけではないんだけど、このタイプのワークレイトはぼくの父さんから受け継いだものなんだ。いまのぼくがどういう人間か、父さんは大きなパートになっているよ。ぼくや兄弟たちがいまなぜそこにいられるのか、その理由にもなっている。彼はたくさんのことについてどうしたらいいかを示してくれたけど、メインになっているのは、なにをやるにもハードに取り組むということ。

ヘイル・エンドでお昼のトレイニングが終わったあと、ぼくらはよく暗くなるまで公園に行っていたものだよ。そこで父さんがぼくらにいろんなスキルを教えてくれたんだ。蹴り上げられたボールを取ろうとするとか、また別のときには父さんにゴールを守ってもらって、ぼくら兄弟でノックアウトのトーナメントをやったり。ぼくらのためにすごくがんばってくれたし、ぼくのことをいつもサポートしてくれた。

もし父さんがそうじゃなきゃ、ふたりの兄がそうだった。もしぼくがなにかどうでもいい理由でトレイニングに行きたくないなんてことになったら、ふたりの兄のどちらかには理由を答えなきゃならなかったし、それが父さんに伝わったら…… だからぼくはそんなことになる前にトレイニングに行く準備をしなきゃならかった!

父さんはいつもそこにいて、ぼくがベストな人間、選手になるためにちゃんと自分をプッシュしているか見ていた。彼はよくこんなことを云っていた。「もし疲れていたとしても、自分に何ができるかを見せる必要がある。なぜならひとは毎日成長できるからだ」ってね。

徹底的にやるというのは、ぼくが初めてこのクラブに来たときからも同じだった。ぼくはここで4才半のときにスタートして上の子たちと混じってプレイしていた。だって、ぼくはあまりに小さくてアカデミーにはその年齢グループはなかったから。兄たちがここでプレイしていたから、ぼくをトレイニングに連れていってくれたんだ。そして9才になってぼくはクラブと契約することができた。そこからここまで来たんだ。ぼくはずっとアーセナルだし、毎年毎年自分を進歩させようとがんばってきた。ちょっとづつね。そしていまぼくはここにいて、さらによくなろうといまでもトライしている。

アカデミーの思い出

アーセナルU-13(10/11シーズン)

アカデミーではたくさんのグレイトな思い出があるね。でもハイライトはPL2のタイトルを取ったことだな。勝ったときはいい気分だったよ。でもその気分はいっときのものだってみんなわかってた。いまもやっているようにみんながもっとプッシュしたがっていたから。ファーストチームに入るため、ビッグタイトルを取るためにはまだまだやらなきゃならないことがあると、みんな理解していた。

それと、U-10、U-11で週末にアウェイに出かけて行ったことも。それもぼくのなかではベストな思い出なんだ。なぜなら、あの日々は素晴らしかったから。チームメイトたちみんなと世界中を遠征したし、何人かの選手はいまでも一緒だ。

エディ(エンケティア)とリース(ネルソン)はぼくの一番親しい友人で、アウェイもよく一緒に行った。ぼくらはみんな1999年生まれで、1998年か1999年の生まれなら、ツアーも一緒だった。退団してしまったけどチャーリー・ギルモア、それに彼はまだいるけどトラジ・ボラ…… ぼくらはみんないっしょに遠征に出たから思い出もシェアしてる。そういったことを思い出すのもナイスだね。だってときが過ぎていくのはあまりに早いから。

お気に入りの瞬間

ぼくはまだ20才だけど、たくさんのファーストチームでのプレイ経験がある。振り返ると誇らしいよ。

一番覚えているのはアウェイのブラックプールかな。ぼくが2得点して、見上げたら観客のなかに母さんと父さんが見えたんだ。

その日は母さんの誕生日でね。たぶんそれがぼくのお気に入りの思い出で、これまで最高にハッピーだった瞬間だと思う。

こう訊くひともいるかもしれない。「どうやって観客のなかで両親を見つけられたんだい?」と。ホイッスルが聞こえたんだよ。ほら、小さい頃に父さんはよくホイッスルを使っていて、それでぼくに気づかせようとしたんだ。だからもしもっと遠くの席にいたとしても、ぼくはそれが聞こえると思う。

本能的というかちょっとヘンだよね。でも父さんはそのホイッスルがいつも聞こえるようにぼくらを鍛えたんだ! 見上げるとそこには父さんと母さんがいる…… それはぼくらがシェアしている素晴らしい思い出なんだ。

ELファイナルでの15分のプレイ

もうひとつの大きな思い出といえば、バクーのELファイナルだ。もちろんあれは負けてしまったのだからホロ苦の記憶だけど、ヘッドコーチに呼ばれたときのことはずっと覚えているんだ。諦めない精神のことはさっき云ったでしょ? あの夜にそういうことがあって、だからぼくはただもうチームをブーストさせたくて入って行った。だからぼくらはあそこから試合に戻っていけたんだ。それがぼくの集中していたことさ。チームがあの試合から何かを得られるよう助けようとした。

結局はぼくらが望んだようには終わらなかったけど、ぼくにとってはファイナルでプレイできたことや、あのレヴェルのコンペティションでプレイしたことはいい思い出だ。15分だったけど誇らしかった。あのときはそんなの考える余裕もなかったけど。ぼくらにはあの試合を勝てるだけのタレントもいたのに、大きな機会を逃してしまった…… 大変なことだったし、怒りを覚えたね。

何日かあとにあの結果を振り返ってみようと思って、自分のパフォーマンスについて考えるために何度かあの試合を見返したんだ。ぼくは自分のプレイは誇らしかったよ。だってあんなビッグステイジで自分に何ができるか見せることができたのだから。たったの15分ではあったけど、ぼくには夏のプリシーズンで続けていかなきゃいけない、そんなふうに感じたんだ。

憧れはルカ・モドリッチ

プリシーズンであんなビッグチームとプレイできたことは、ぼくにとってはほんとうにすごいことだった。ぼくはいつだって100%本気でプレイするんだ。だって世界のベストプレイヤーたちに自分が何ができるか見せたいから。

ぼくには、この夏のあいだのベストな経験はバロンドールウィナーのルカ・モドリッチと対戦できたことだね。彼はぼくがいつだって尊敬してきたCMなんだ。彼のことはずっと観てきたよ。ぼくがまだもっと若くて始めたばかりの頃、彼のやさしいボール扱いやひとの動かし方、相手の抜き方なんかをいつも観ていた。ほんとうにすごかったよ。

トンネルのなかで彼が見えたときには、それはもうどえらかったね。どえらい瞬間だった。だけど、ぼくは誰も恐れたりはしないんだ。

相手が誰であろうと、たとえそれがぼくのアイドルだったとしても、持てるものを出し切って全力でぶつかっていく。どんなチャレンジからも逃げないよう父さんに育てられた。彼と対戦して、彼の能力に比べて自分の能力がどうかテストすること。それはとてもすごかったし、プリシーズンのなかではベストな瞬間だったと思う。

アーセナルでビッグプレイヤーになる。夢の実現に向けて

それからイングランドに戻ってきて、みんながぼくに今シーズンはファーストチームでプレイできるのかって訊いてくるようになった。以前はそんなこと訊かれもしなかったんだから、きっと彼らはこう思い始めたんだ。「オウ、彼はプレイできるじゃないか。彼はやれそうだな」。

でもぼくはそこにはあまりとらわれないでおこうと思う。ぼくが見るのはいま自分がやる必要があるのはなにかだけ。ぼくの頭のなかにはいつもゴールがあるから、ハッピーになるために、夜にぐっすり眠れるようにそこにたどり着かなきゃならない。それがぼくが戻ろうとしている場所だ。みんながぼくについて大騒ぎを始めたときでも。

フットボールというものはほんとうに気まぐれなものだと思う。ある日はアガるし、つぎの日には下がるかもしれない。ぼくの頭のなかには自分の戦略みたいなものがあって、ぼくが行けるのはそこだけなんだ。たとえぼくが新契約にサインしたり、みんながぼくのことを褒めそやしたりしているときでも、ぼくのなかの父さんが、ちゃんと地に足をつけているか、成長のために必要なことに集中しているか確かめるんだ。

ぼくと父さんのあいだで小さい頃に決めたプランがあって、まずファーストチームでレギュラーでプレイすること。それとアーセナルでビッグプレイヤーになること。それがぼくの夢でまだ叶えていないものだ。そのプランが実現するまでは決して気を抜かないよう、父さんがそれを思い出させてくれる。

ファーストチームに入っていくこと、チームがタイトルを取れるよう助けられることは、ぼくにとってもとてもすごいことだ。ぼくはこんなチャンスのために人生をかけてワークしてきたし、もうチャンレンジへの準備もできてるよ。

ジョー・ウィロック

以上。

ああ、おれがジョーの父ちゃんだったらこれ読んで泣いてるわ。いい息子すぎるー。号泣メーン。。

アーセナルの1999年組とヤングガナーズの明るい未来

さて、当のジョー・ウィロックを含めたアーセナルFCにおける1999年生まれの選手(今年20才)の充実ぶりはなかなか強烈なものになっている。

  • エディ・エンケティア(1999年3月生まれ)
  • マテオ・グウェンドゥージ(1999年4月生まれ)
  • ジョー・ウィロック(1999年8月生まれ)
  • リース・ネルソン(1999年12月生まれ)

ネルソンだけがまだ20才になっていないが、まだ20才の4人がこれだけ期待できるというのもわりとすごいことではないだろうか。

エンケティアはリーズにローン移籍し早くもゴールマシーンぶりを発揮しているし、ゲンドゥージとウィロックのファーストチームでのプレゼンスは増すばかり。とくにゲンドゥージはエメリのお気に入りとしてプレイタイムを重ね、フランスNT(シニア)にまで呼ばれるようになってしまった。

このなかではネルソンがやや出遅れた感はあるものの、これから始まるミッドウィークのカップ戦では当然それなりのプレイタイムが与えられることになるだろう。

期待は膨らむばかりだ。

この世代の上にはAMNやマヴロパノス、ティアニーといった選手がおり、このさらに下にはESRやTJJ、サリバ、マルティネリ、サカらがいるという。なんという明るい未来なんだ。

おなじみ『The Sun』によれば、今シーズンのPL登録スクワッドの平均年齢でどうもアーセナルがトップ(25.1才)に躍り出ているらしい。

アーセナルはヴェテラン選手たちを放出して一気に若返ったが、それでいて戦力的には下がっていないどころか競争力を増しているのだから素晴らしいことこのうえなし。

またアカデミーから上がってくる若い選手たちは基本的に国産タレントということで、しばらくアーセナルの存在感のなかったイングランドのNTでも今後はアーセナルの選手たちが呼ばれるようになるのかもしれない。とくにユースレヴェルではすでに目覚ましい活躍を見せているエンケティア、ウィロック、ネルソンのトリオが呼ばれるのは、このままいけば時間の問題。

とくにイングランド人グーナーにとっては、誇らしいことだろう。

PLの試合において、ふたりのティーンネイジャー(ウィロックとネルソン)がスターティング11で起用されたのは、1998年2月以来のこと。ウィロックもネルソンも生まれてすらなかった。フューチャー

ということで、ジョー・ウィロックとアーセナルFCのサクセスストーリーは始まったばかり。今後の活躍に大いに期待しようではないか。



3 Comments on “ジョー・ウィロックがアーセナルと契約を更新。ヤングアーセナルの象徴に

  1. 素晴らしいニュース!
    ウィロックのアイドルがモドリッチなのは知らなかったな。ロシツキーとかラムジーがアイドルって言っとけば良いのに正直者だ
    個人的に期待してたヌワカリが放出されたのは悲しいけど、ヤングガナーズはロマンの塊。
    競争の中でさらに大化けしてほしい。

  2. ウィロックの少し甘ったれな感じ、それでも地に足がついてる感じがとても良かった。
    ぜひアーセナルで成功してビッグプレイヤーになって欲しい。ってか出来そうだしね。

    ビッグプレイヤーが一つのチームに留まるのが難しい時代になってきてるけど、この年代は残って欲しいなあ。
    実際のところ今まで、キャリアの一番いい時期をずっとアーセナルで過ごしてくれた選手って決して多くない。
    ウィロックがここで成功して、同時にチームも強くなって(これ大事)、ここでタイトルを目指す。
    そういうのが見たい。

  3. 今週からは、ラカが怪我したからトップがオーバ、両ウィングがネルソンとペペ、でラカの帰還を待つ感じでしょうか。で、後半半ばに、マルティネッリとサカを入れる・・・やばい、みんな点取れそう・・・という妄想をしているうちに、試合まであと2日!長かった!

Leave a Reply

Your email address will not be published.