マッチファクツ（Opta）

• マンUはOTでのアーセナルとのPLの直近12試合で敗けなし（W8 D4 L0）。最後にOTで敗けたのは2006年9月1-0
• アーセナルがこの試合で勝つとマンUに去年から連勝。PLにおいては06/07シーズン以来
• アーセナルがOTで勝ったのは過去3回で、すべて違う曜日（水曜、土曜、日曜）。月曜のPLで両者が戦うのは3回め
• アーセナルは直近のPL4試合で毎試合ペナルティ（取った1、取られた3）が生まれている。5連続でペナルティが出るとPL史上で6チームめ。今シーズンのPLのペナルティでは、マンUがもっとも取っていて（4）、アーセナルがもっとも取られている（3）
• マンUはPLホーム直近6試合で3敗（W2 D1 L3）。ホームでの敗けの数はそれ以前の52試合と同じ（W32 D17 L3）

すべて違う曜日に勝ってるエピソードは、いかにもDAZNでコメンタリが指摘しそう。野村明弘さんの声で脳内再生された。※DAZNの中継はベン・メイブリー／下田恒幸コンビ。

試合結果予想

BBC Sports (Lawro’s prediction)　1-1

SKY Sports (Charlie Nicholas)   1-2

WhoScored.com　0-2

OTでのこれまでの実績を考えると、なかなか大胆な予想。フースコの2-0クリンシート予想がありがてえ。

マーク・ロウレンソン（BBC Sports）：ガナーズはカムバックキングに変貌しつつあるね。そもそも、ファイトバックが必要な状況に追い込まれたくないだろうけど。

ユナイテッドと違って、アーセナルはゴール不足にはなっていない。しかし、ウナイ・エメリがひきつづき問題を抱えているのはバックだ。

チャーリー・ニコラス（Sky Sports）：このふたつのバッドディフェンスには笑ってしまうね。マンUには世界一のGKのひとりダヴィド・デ・ヘアがいて、£80Mと世界でもっとも高価なDFのハリー・マグワイヤがいる。彼らはウェスト・ハムにさえ崩されて、試合から得るものはまるで何もなかった。それでアーセナルは5人のキャプテンだろう！ やっと試合が始められる！

（アーセナルが選手を選び放題なのに対して）マンUは誰がフィットしているって？ ラシュフォードがアウトで、アントニ・マルシャルは準備できてる？

もしアーセナルがカウンターアタックでよりストラクチャなプレイができるのならば、彼らが3ポインツを取ると思う。マンUはスコット・マクトミニーとポール・ポグバのふたりが、アグレッシヴに中盤を支配しようとするだろう。

オバメヤンとぺぺはアンフィールドでもチャンスがあった。マンUでもチャンスがあれば、今度こそ決めるだろう。マンUの枯渇したフロントラインゆえに、アーセナルのディフェンスは楽になる。

試合のみどころ

まず、エメリはどういうゲイムプランを持っていくのか。

アウェイだが積極的に行くのか（ハイライン＆ハイプレッシング）、それとも引いて守るのか（シットディープ＆カウンター）。ビッグ6チームとはいえ、マンUの現在を思えばまさか後者の選択はないだろうが、一方ではいまのアーセナルがそこまで積極的なアプローチを取るかというと、ちょっと想像するのが難しい。今シーズンここまでそういうプレイはやっていないのだから。

しかしぼくは中途半端な姿勢では、逆に相手に主導権を握られると思う。いまのマンUにすら。今シーズンはずっとそうだ。ワトフォードやアストン・ヴィラとの試合を見ればそういった姿も十分想像できる。ボールを持って試合を支配したいというのに、やっていることはボールを大事にせず、中途半端にリスクをかけて簡単に逆襲されるという決まったパターンがある。

序盤からアグレッシヴにがつがつ行くようなフットボールが見たいし、いまの方向を見失っているアーセナルはなおさらそうすべきだと思う。ボールを持っていないときはハイインテンシティでプレッシングをやるという当初のコンセプトに戻るべきだ。そのための選手は揃っている。

それと、中盤の安定はひきつづき課題だ。ノッティンガム・フォレスト戦はかなりマシなパフォーマンスだったが、選手も違っているし相手のレヴェルもあるので参考にはならない。あのパフォーマンスをPLという本番でやらなければならない。

ジャカのアンカーは天変地異でも起こらないかぎりは不変（笑い）ということを考えるに、CMでコンビを組むであろうトレイラやゲンドゥージといった選手たちにはバランスが要求される。エメリの戦術においてはかなり難しいタスクだろうが、それをやらなければ。

この試合ではもちろん、PLデビューのティアニーやイングリッシュフットボールへの適応を模索しているぺぺのパフォーマンスに注目したいが、誰かひとり注目選手と云われれば、やはりジャカだろう。正式にファーストキャプテンに指名されて最初の試合となる。27才になったばかりでアスリートとしてもいまがピークだ。今後を占う意味でもアーセナルだけでなく、彼にとっても重要な試合だろう。彼はたしかにファンからの人気はないが、愚かしいミスさえやらなければ、いまのアーセナルにとってはやはりとても重要な選手なのだ。

この試合は、エメリにとってはファンとのつながりを取り戻せるチャンスだし、ソールシャールにとってはほとんど正念場だ。

もし彼らがホームでアーセナルに敗けるようなことがあれば、OGSはもう引導を渡されたにひとしいだろう。いっそ楽にしてやろうじゃないか。マンUのファンも喜んでくれるのでは？

先日のNLD（H）も試合前にはアーセナル有利と見られながらも、愚かしいミスで2ポインツを失っている。下馬評を覆すのがアーセナルウェイ。

それにアーセナルにとっては本来の実力以外のなにかの力学的なものが働きがちなのがOT。アストン・ヴィラの後半10人になってから見せたような、絶対に勝つんだという「執念」がなければ、かんたんに勝てる相手ではないということを肝に銘じるべきだ。

ピンチはチャンス。ウーナイにはそんなことばを贈りたい。ただの3ポインツじゃない。トップ4フィニッシュのライヴァルを直接蹴落とせる重要な機会だ。

キックオフは現地マンデイナイトで日本時間の10/1（火）朝4:00。

勝ちましょうよ。COYG

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