(コーチングチームはいつ頃アナウンスされる……)
それはわたしの一存ではできない。弁護士と書類ワークだ。できるだけ早くやりたいが、タイムスケイルも忙しい。シティで試合もあったし、まだ残していることがたくさんある。すぐにアナウンスできると思うが。
(ユングバーグが残ることも……)
前に云ったように、腰を据えてちゃんとした会話が必要だ。今日はその日だとは思わなかった。出る前にフレディと10分話すとかではなく、状況や彼の意向を完全に理解するには8時間は話さないと。彼には選手たちのことも聞きたい。クラブでこの18ヶ月間に何があったのか。座って、コーヒー片手に、あるいはコーヒーをボウルで。そこから決断ができる。
(エヴァートン戦のプランについても話したか……)
ノーだ。云ったように、「彼らを知り、彼らとトレイニングし、正しいと思ったことをやる」。わたしは彼らに、自分が彼らにほしいものを少しだけ伝えた。以上だね。
以上だね。
プリマッチ会見なのにエヴァートンのことはまったく話さず。
しかしくっそ長い。おれの土曜午後が。
「死ぬ気でやれ」
さて、インタヴューで語っていることとかぶっている部分が多いが、やはりいちばん目を引くのは選手たちへ向けていると思われることばの数々。
まずは全員がお互いをリスペクトするということ。そしてわたしが彼らにやらせようとしていることについて、みんなが説明できるようになってほしい。彼らに隠れてほしくない。みんなが自分の仕事に責任を持ってほしい。このクラブにパッションとエナジーをもたらしてほしい。
この考え方を買わない人間、あるいはネガティヴエフェクトのある人間は、この環境、カルチャーに十分ではない。
変化させることがらがある。完全に。なぜならわれわれが望むレヴェルでプレイしていないからだ。
このあたりのコメントを含めて、選手へのメッセイジとも取れるコメントに多くのファンが反応しているのは、選手たちにこの偉大なるクラブでプレイする「特権」を思い出してほしいからだろう。
選手は最低でもクラブが望むレヴェルとか要求に応えなきゃならんのですよね。クラブの要求というのはつまりファンの要求であって、この前のマンシティ戦みたいなプレイはもうまったくダメなのだ。
これはテクニックとか才能の話しではない。
アルテタはそういうマインドセットを許さないと云っている。
つい昨日には「スクワッドの半分が辞めたがっている」というニュースを伝えたけれど、そういうのはまったく受け入れる余地がないと。そう宣言しているのだと思う。
クラブより重要な選手なんてひとりもいないし、クラブのバッジより価値がある選手なぞいるはずがない。
この特別なクラブでプレイする特権やほんとうの意味を理解していない選手はチームに必要ない。これはクラブを愛するファン全員が聞きたかったことばに違いない。どんなに優秀だろうが、辞めたがっていると云われるオバメヤンやジャカのような選手をあなたは愛せますか?って話しだ。
こりゃ拍手喝采でしょう。
ユングバーグはどうなるか?
それとこの会見コメントで注目されていたのは、フレディの去就。
彼自身はアルテタの発表後にはいち早くソーシャルメディアでメッセージを発信していて、アルテタと一緒に働くことにも意欲を見せているが、メディアなどではアルテタはそれについて明言を避けたと受け取られている。
The message from me is still the same, get behind us and support the team! It’s been an honour to have helped the club I love for the last few weeks and I am excited to work with @m8arteta and his staff moving forwards pic.twitter.com/rj6xTrcLuV
— Freddie Ljungberg (@freddie) December 20, 2019
しかしこのひとはずっと愛するクラブを助けたかったと主張していて、さすがレジェンドですなあと。
スウェーデンのマルメからヘッドコーチのオファーがあるとも云われているが、彼の若い選手たちとの強い絆を見れば、できればまだアーセナルで働いてほしいとは思う。とくにアルテタはOBとはいえ、こういったコメントを見る限りでは、いまの選手たちには毅然とした姿勢で臨むことが想定される。FLがあいだにいたがほうなにかと円滑だろう。
どうなるか見てみよう。
シティの怒り
アーセナルの正式発表のあといくつかのメディアが、マンシティがアーセナルのやり方に腹を立てていると報じていた。
正式なリリースの前に報告があると思っていたシティの面々は、いきなりTV報道でそれを知り、事前報告をしないなんて道理を知らぬ連中だと立腹しているということ。
この件、よくわかんないんだけど、そんなことで怒らなくてもいいじゃんという気はする。
まあビジネスならそういった小さなことも無礼とかマナー違反になったりするのかもしらんけど。
だいたいアーセナルが発表するまえにペップのプレスカンファレンスでアルテタのアーセナル行きは彼らが先に発表していたくらいだし。
おわり
選手自身に説明できるようになってほしい、という点はすごく期待感がありますね。
全てのポジションの選手が攻守両面で同じ意識を持つってことですよね。
今まではズルズル下がるバックライン、ボールへのプレッシャーが緩すぎ、フィニッシュにつなげるまでのビルドアップ、容易に突破されるプレスなどなどの問題がありますよね。
要は攻撃時、守備時の約束事の共通認識がないってことだと思ってます。
共通認識を言語化して、うまくいったとき、いかなかったときをレビューして改善する。理解できない選手、理解できてるが何度やっても出来ない選手は試合には出られないってことですよね。
個人的にはウィロックとかAMNとかネルソンとか、明らかに苦労してる選手がどのように変わるのかが気になります。若い彼らの成長なくして、アーセナルのクラブとしての未来はありませんからね。
今回の試合での変化は難しいとして、次戦では何らかの変化を見たいですね。COYG