19-20FAカップのボーンマス戦を前に、ボスがチェルシーでミスをやったムスタフィについて語っていた。
試合のなかで、彼がああいったミスをやるのはもはや見慣れた光景といってよく、立場は悪くなる一方に思えたが、どうもアルテタはまた別の考えを持っているようだ。
Mikel Arteta backs himself to rescue Shkodran Mustafi’s Arsenal career
「シュコドラン・ムスタフィのアーセナルでのキャリアを救えると自負するミケル・アルテタ」
『The Telegraph』より。
アルテタ:彼の夏のプランは違ったものだったのかもしれない。わたしがここに来たとき、彼もまたここにいて、彼のアティチュードはいつも正しいものだった。
彼は助けを欲しがっている。彼はミステイクをやった。それはいい。だが、わたしが好ましいと思うのはリアクションだ。わたしはリアクションのほうを見る。その日はムスティだったかもしれないし、つぎの日にはほかの誰かかもしれない。そしてまたつぎの日には自分自身かもしれないんだから。
わたしはミステイクは受け入れる。問題ない。わたしが受け入れないのは、誰かがミステイクを犯したとして、その後にプレイを止めてしまうことだ。ボールを欲しがらなくなり、決断を避けるようになる。そういった選手はわれわれのチームでは、受け入れられない。
しかしムスティは、その後にもつねにプレイをしようとした。すべてのチャレンジに向かっていったし、ラインに身体を投げ出した。彼はその後落ち込んでいたが、イエス、彼がそのようにリアクトし、もしそういったことをやろうとするなら、困難を乗り越えられる。
わたしはそういった選手たちと働いてきた。そういうチームメイトたちがいた。そこにはいつだって挽回できる瞬間があるんだ(a moment where there is click)。
以上
要約すれば、
- 間違いは誰でもやる。
- 重要なのはその後に諦めない強い気持ち(リアクション)。
- ムスタフィにはそれがある。
- だから手助けさえあれば困難を乗り越えられる。
- ボスは経験的にそのことを知っている。
おおかたのファンが信頼を失っているムスタフィについて、まだまだキャリアを挽回できると云っているわけだ。やだ感動的。
困難のときだからこそ選手への信頼を示すボス
このコメントのあとにはホールディングについての称賛がつづくのだけど、彼が戻ってくればいずれペッキングオーダーはムスタフィの上になるだろう。
それに加えて、アーセナルは新たにCBのパブロ・マリを取った(※発表はまだだがまあ取ったと云ってよさそう)。
現状は、ムスタフィに必ずしも信頼を置いているように見えないという状況だし、これからはもっと彼に頼らねばならないような状況ではなくなってくるのも事実。まあアーセナルは彼がいなくてもやっていけるだろう。
しかし、もしそういう状況があったとしても、こういうコメントを公の場ですることに意味があると思うのだ。
「ミステイクは誰でもやる」「リアクションのほうが大切」。それはムスタフィ本人こそ、もっとも云ってもらいたかったことばに違いない。
そして、現場ではここで話している何倍も多くボスはムスティ自身に語りかけているはずだ。大丈夫。おれを信じろと。自分を信じろと。
それをチームメイツたちもそばで見ている。つぎは自分かもしれない、つぎのつぎは自分かもしれない。ムスタフィに未来の自分を重ね合わせてみれば、ボスのサポートはなんと心強いことか。
こうして名マネージャーは選手たちのハートを掴んでいくのだなあとおれは思いましたね。
アルテタはアーセナルに来てからずっと名マネージャー。トップレヴェルのコーチングキャリアは一ヶ月ですぜ? これはすごいことだ。
チェルシー戦後にラカゼットがムスタフィの顔に手を当てて、何か長いこと言葉を掛けてたのが印象的でした。監督やチームメイトが彼のことを見放してないならこれから挽回できると思う。空中戦は身長もあるから強くはなりようもないけど、自信を回復してチームの重要な選手になってほしい
私はチェンバースをムスタフィより上と思ったことはない程度には彼を好んでいるのですが、殆どのプレーは良いのに一つのポカで台無しにするムスタフィに対して、「ならそこを改善すれば良い」と考える人がコーチでよかったと思いました。ムスタフィに限らず、よくない時期にも対応できる人物という期待が持てるので。
ムスタフィは命がけでやっている。ホールディングはマリノスの9番に劣る。脳震盪がいいといってるわけでわないが、誰も批判しないのでムスタフィ擁護の意味で。
選手の命にかかわることなので脳震盪がおきて交代するのは仕方のないことだと思います
ミスは責めたからと言って改善するわけではないし、「問題ない。但しそれでプレーをやめる奴はいらん」は金言だと思う。特にムスタフィは本来はパススピードがあるのに、萎縮してしまって思い切りが悪い。良い監督に恵まれたと思う。
ただムスタフィは、難しいマークになるとすぐに外してチャレンジすらしない事が多い(あれならOPTAのデュエル勝率も高くて当然)。その上で手を広げて人のせいにしてるのをよく見るが、あれはCBとして絶対にやってはいけない態度だと思う。ソクラテスがチャレンジもしないで自分のマークから逃げたことが、今まで一度でもあるだろうか?
前節はよく戦ってたけどそれはCBとして最低限の義務で、そこからが評価のスタートラインだと思う。頑張ってほしい。
脳震盪でなく、チェルシー戦でニア切れなかったこと(ホールディングが)いったのです。
2失点目のやつかな?(違ったらすんません)
この前のチェルシー戦での2失点目のラカとホールディングの対応はどうにかならんかったかとは確かに…
割と気持ちや姿勢的なミスというか。