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アーセナルの「55人解雇」はやはり一般従業員だった?

前々回前回にひきつづき、アーセナルの財政難からの55人解雇問題。

このブログをメインにアーセナル情報を得ているかたがいたら大変に申し訳ないのだけど、前回のエントリでぼくが書いた「解雇される55人の大半は専門家(スカウト)だった」はどうも間違っていたみたいで。

ヨーロッパ主要エリアのシニアスカウトたちを解雇するというのは間違いないようだが、彼らはAFCが声明のなかで言及した「解雇を計画している55人」のなかには含まれないようなのだ。振り回されちゃってさーせんね。

若干しつこくて恐縮だが、中途半端もいやなのでこの件をさらに少しだけ書く。



スカウティングスタッフ解雇の実施は財政難とは無関係

Revealed: Cagigao’s shock Arsenal axe a result of Edu recruitment review | Goal.com

このチャールズ・ワッツのリポートによれば、フランシス・カジガオの解雇を主導したのは、テクニカルダイレクターのエドゥだそう。

今年始めのユーススカウトのスティーヴ・モロウの解雇もエドゥの主導で、エドゥはアーセナルのリクルート部門を根本的に変えたがっていたという。

ぼくはサンレヒの主導だというような書き方をずっとしてきたけれど、この件に関してはエドゥの意向が大きいようだ。

アーセナル内部からの情報では、このオーヴァホウルは金の節約のためではなく、エドゥとハイアラーキ(幹部)がクラブのリクルートメント部門を前進させるために、もっとも効果的なやり方で運営できるようにしたかったためだという。

スカウティングスタッフの解雇は財政難と別の理由なので、AFCが声明のなかで提案していた55人解雇のなかには含まれないと。

つまり、55人はやっぱり無辜の一般従業員らしい。無慈悲なファイヤ。

リクルートメントではデータアナリティクスを優先?

エドゥのリクルートメント部門改革については、『Evening Standard』の興味深い指摘もあった。

ここでちょっと整理したいのは、仮にリクルートメントの3つのアプローチがあるとして。

  • スカウティング(カジガオ)
  • データアナリティクス(ミズリンタット/ローゼンフェルト)
  • エイジェントネットワーク(サンレヒ/エドゥ)

今回スカウティングの比重を劇的に下げましょうと。まあひとまずそれはいいとしようか。時代の流れってやつかもしれない。

でもさ、これまでミズリンタットやローゼンフェルトを解任してきたのは、なんだったんだ? データドリヴンなアプローチもまた云うほど信頼してなかったのではないの?

いまになって、スカウトメンを使うよりリヴァプールやシティみたいにデータを使って選手を探しましょうって、ミズリンタットも草葉の陰で絶句してるはず。

どうにも迷走しているように見えるなあ。

あるいはコネで選手をつれてくるって云いたくないだけか。選手取引に人間関係やコネが重視されるとか、それこそオールドファッションそのものじゃないか。

もやもやするのである。

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10 Comments on “アーセナルの「55人解雇」はやはり一般従業員だった?

  1. 恭敬にして信、なんて事を孔子さんが言ったそうですが。
    人として当たり前のこと。それを治世者が率先してやらないと下はついてこない。

    選手に減給を求めておいてスタッフを切る。
    土壇場で下の人間ほど苦しいのを知ってて、幹部である自分ではなく下の人間を切る。

    普段のムダな出費を誰も反省しない。
    幹部の誰もがその責を負わずに、苦しくなったからと言って場当たり的に末端の労働者を切る。
    そのリスクを管理するのは幹部の仕事じゃなかったのか?
    そのために巨額の年俸を貰ってるんじゃないのか?

    ダメでしょ、これ。

  2. コロナウイルス禍に伴う変化によって、会社の中で消滅した業務があり、それに従事していた人が他の業務に回せない場合、解雇されてしまうこともあるのではないでしょうか。私の感覚では厳しいと思いますが、例えば米国の経営者の感覚ではそうではないかもしれません。
    55人の労働者の首を切るというニュースはショッキングですが、世界の変化によりクラブに使いようのない人が生まれてしまったのなら、彼らを解雇するのは残念ながら最も現実的な手のようにも思います。クラブで使いようのなくなった人のために、オーナーのポケットマネー、エージェントに払う費用、強化費用、選手の給料の問題を持ち出すのは、次元が異なる議論と感じます。同様に、彼らの給料が額として大したことがないのに何故それくらい、、という論調も異様に感じます。高い安いの問題ではないのだと思います。オーナーが金を出せば美談にはなるかもしれませんが、社内で業務を失った人、社内で必要とされなくなった人に、期限を切らずに給料を出し続けるのは、本当に正しいことなのでしょうか。
    状況が不透明なことにもやもやするのはそうですが、しかし会社側が個々人を解雇した理由を公表する義務もないように思います。

    もちろんショッキングなニュースです。ですがこの件について経営陣を叩きすぎることにも違和感を感じるのです。

  3. 自分も55人の解雇に関してそこまでemotional な反応はしたくない
    shivba さんが述べてるが、コロナによってサッカー面というより生活面そのもので大きな変化がある。
    想像にすぎないが、コロナ対策で清掃スタッフが消毒もする必要がでたため外部の専門に頼む必要がでたかもしれない etc .. いろんなことが想像できるし、自分の身の回りでもそういった人員整理は目に付く。
    ただ言えるのは手厚い福利厚生をその解雇者たちへ、そしてクラブとしての説明を選手にも、そしてサポーターにも怠らないでほしい。
    自分が好きなアーセナルというクラブにかかわった人全員が幸せになってほしい という理想の押し付けにすぎないのもわかっているが、、そういうクラブであって欲しい。。

  4. コストカット云々ではなく不要な従業員を解雇するだけではないですか。
    強いて言えばタイミングが悪いですが取り立てて問題にするほどのことではないと思います。

  5. やあブログ主です。

    いや、みんなAFCのステイトメントを読んでくれたまえ。最初から最後までしているのは金がないという話。

    もちろんほんとはほかの理由もあるかもしれないので、クラブにより詳しい説明を求めたいが、少なくとも55人の解雇提案はコスト削減のためだと理由がちゃんと書いてある。だからemotionalになった5000人ものファンが署名して困惑を表明してるんでしょ。取り立てて問題にするほどのことなんだよ。

    「ここ数年、私たちはクラブを前進させるために一貫してスタッフの追加投資を行ってきましたが、収入の減少が予想される中、持続可能で責任ある方法で運営されていることを確認し、チームへの継続的な投資を可能にするためには、さらにコストを削減しなければならないことが明らかになりました。

    私たちの目的は、可能な限り社員の仕事と基本給を守ることでした。残念なことに、今では55人の解雇を提案するところまで来ています。」

    1. 私が申し上げたいことは、お金がないからコストカットをする、それは非難されるべき決定なのでしょうか、ということです。
      本件に関してはこの署名の文面も、例えばarseblogの記事も、感情的には分かるのですが、どうにも今ひとつピンと来ないのです。コロナ以前のクラブ経営モデルはそれほどまでに壊れたのかというショックはあります。コロナ後のモデルをどう構築するかという段階で、必要な解雇(や別の部分の雇用)は行われるだろうと思います。アーセナルがそうあってほしくない、という気持ちは分かるのですが、いささかコロナ以前の世界、価値観への郷愁を、アーセナルという概念に被せすぎているようにも感じます。
      これだけの世界の変化が起きたなら、選手の給料体系やエージェントの手数料などもいつか変わるのでしょう。選手の給料カット時に、雇用確保を口約束したのが本当なら、先行き分からないのに下手打ったなぁと思います。しかしそれはまた別の話だと思います。

      署名に応じる人に対して非難する意図はなく、今回の署名にどこか冷めた気持ちになる人が存在することをご理解いただければという気持ちです。なんとも、ヴェンゲルアウトを成功させた過去が私にはちょっとしたトラウマなのかもしれません。

  6. 本件の解雇は、目に見えるコストカット以上の副作用があると思います.
    お金が無くて、コストカットだけが唯一それを救える道なのなら、それもやむなしと思えるかもしれませんが、明確な説明がない中では、他の選択肢があるのではないかと疑ってしまいます。(当然クラブは検討したのでしょうが)
    このような危機を、工夫して乗り越えられてこそ、クラブへのロイヤリティやクラブのカルチャーが深化していくのでは.
    (全く逆のことも言えうると思いますが)
    とにかくより明解な説明が欲しいですね

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