先週リヴァプールに敗け、3試合でポインツ6。PLテーブルではズルズルと順位を下げ、いまアーセナルは暫定8位となってしまった。
まあそんなことより現地時間昨日夜の時点で、OLのウーセム・アワーとの交渉が終了したというニュースがあり(いまだ信じないというひともいる)。アトレチコ・マドリッドのトーマス・パーティとともにメインターゲットを両方とも獲得できなさそうという状況で、ウィンドウクローズまで残り2日、ファンはかなり絶望的な気分になっている。
仮にこのふたりのどちらも来ないとなれば、2020夏アーセナルの移籍ウィンドウは失敗の印象を免れないが、土壇場でまさにそういったことが現実に起きそうな状況にある。
われわれが最近観ているものは、アルテタのチームの進歩であると同時にチームに欠落したものであり。ここでアルテタをクラブがサポートしなければ、いったいいつするというのか。その件はまたあとで書こう。
さてPLでは今シーズン2試合目となるホーム。シェフィールド・ユナイテッドことシェフUを迎える。
彼らは今シーズンここまでいまだ1ポイントも取っていないチームのひとつで(あとはバーンリーとフラム)、去年の快進撃を考えると非常に残念なスタートになっている。
アーセナルとしては、相手のフォームを利用して自分たちのやりたいプレイをさらに進めていきたい。
このあと2週間のIBを挟むとはいえ、さらに厳しい相手がつづくので、ここで苦戦している場合ではない。
アルテタの試合前プレスカンファレンス「誰も来なくてもベストを尽くす」
試合前記者会見。オフィシャルサイトのトランスクリプトより。
シェフU戦について
(ここまでの5試合にどれだけ満足している?……)
アルテタ:結果に関しては今シーズンは力強いスタート。ここまでの試合を分析したがビッグチャレンジだった。この8週間のあいだにリヴァプールと3度プレイした。現時点ではとてもいい。だがまだ数試合プレイしただけ。もっとも困難なことはこれを続けること。
(10ホームゲイムスでアンビートゥン……)
エミレーツを要塞にすることができる。シーズンの終わりにはそれが決定的になる。ホームでは自信をもちプレイしたいし、ホームはレジリエントでドミネイトなゲイムをしなきゃならない場所。日曜は難しい試合になると予想する。シェフUの試合は観ているし、彼らは結果よりもっと得ているべきだった。トリッキーなプレイをする。
(シェフUのシーズンはどうやって達成できた……)
このリーグでは勝ち・ドロウ・敗けのマージンがとても小さいのでディーテイルが決定的になる。だが彼らはどの試合でもビッグチャンスをつくる。いまはアンラッキーだ。彼らとはPLやFAカップで戦った。どれだけ難しいかがわかる。彼らの昨シーズンは信じられないものだった。マネージャーとコーチがやったことはリマーカブル。注意深くしなければならない。
(シェフUは昨シーズンわれわれに4ポインツ……)
日曜は3ポインツを願う。IBに入る前のとても重要なものだから。去年と今年のチームの違いはいくつかのストラクチャと選手の変更にある。昨シーズンとは違う試合だ。彼らはポインツが必要なので、そこが難しくする。
(クリス・ワイルダーがした昨シーズンの仕事っぷり……)
インクレディブル。この2年の彼のチームを分析していて、彼とコーチングスタッフはほんとにほんとにいい仕事をしている。とてもクリアなスタイルがあるからといって選手だけではない。彼らがクラブにつくったカルチャーだ。この感じはチームの周囲にも感じられるし彼らの戦いかたにも。彼らがやってきたことはリマーカブル。
(なぜ彼らを分析し始めたので?……)
誰かに彼らを分析すべきだと云われた。わたしも違うトレンドやプレイスタイル、フォーメイション、ストラクチャ、パターンを見るのは好きなんだ。そしてわたしは彼らがやっているいくつかのことに感銘を受けた。こういう情報を得るのはいつでもよいものだ。
(カップでのフォームをリーグでも……)
そしてリヴァプールとシティと戦う! 云うのは簡単だ。ハードなことは10ヶ月にわたり一貫していることであり、3日ごとにこのレヴェルでやれること。できるだけ早く得なければならないものだ。それがわれわれの目標。
(ファンに支援されている……)
彼らがエキサイトしていると聞くのはうれしい。願わくば彼らが選手やクラブがやろうとしていることも誇らしく思ってほしい。わたしの意見では、まだ長い道のりがある。しかしわれらは正しい道に乗っている。選手とクラブとファンでシナジーがあるのはよいこと。このつながりはわれわれの成功にとり決定的に重要で、早くステディアムで応援してもらえることを願うばかり。
移籍ウィンドウ
(ホッセム・アワーとのリンク……)
わたしはとても自信がある。われわれが内部でやろうとしていることに。クラブのみんなからサポートされているし透明性もある。クラブはできるだけチームを進歩させようとしている。だがもっとも重要なことはスクワッドを正しいバランスにすること。いまのとこれからのスクワッド。とても調整している。だが新しい情報やニュースを教えることはできない。
(ルーカス・トレイラについて……)
なにかあれば知らせる。いまは残念ながらコンクリートなことはなにもない。
(ウィンドウであと数日の重要性……)
決定的なモウメントになると思う。それが今シーズン全体の人々、選手、バランスとクオリティを決めてしまうから。あと3日で決断しなければならないが、思うにすべてがとてものろい。われわれだけでなく、おそらくはすべてのチームがそう。このコンテキストのせいだろう。最終的にベストな決断ができるようトライする。自分たちが何を持っていようが、いいシーズンにする準備をする。
(もしウィンドウで売りたい選手を売れなかったときの選手のモラル……)
わからない。なにがあっても全員に彼らの役割を伝えるし、何を期待するか伝えるだけだ。選手たちとわたし、コーチングスタッフ、クラブとの間にはとてもいいコミュニケイションがある。彼らがどう感じているか、自分たちをどう観ているか、キャリアのなかで何を望んでいるか。すべて個人個人で評価しようとしているが、集団としても。選手がプレイしないことはハッピーであるはずはないし、わたしはそんな彼らにハッピーでいてほしくもない。わたしが彼らに望むのはポジションを取ろうとすること。変化させようとトライすること。わたしが来てからもたくさんの例がある。誰があまりプレイしていないとか、誰がレギュラリーにプレイしているだとか。わたしはいい訳みたいに「たくさんの競争があるからチャンスを得られない」とか云うのは好まない。別のやり方でそれを掴んでほしいし、ハードにワークし、関与していき、そうしてピッチ外でとやかく云うかわりにチャンスを得る。あとはピッチでやるだけ。それがベストウェイだし、もっとも効率的なトークだ。
(メスト・エジルについて移籍の議論はない……)
わたしが移籍ウィンドウを憎んでいるということではない。それは完全に必要なものだ。それはわれわれの産業にとり大きなパートを占めているし、多くの人たちも選手の行き来は好きだと思う。わたしだってファンだ。自分のチームで観たい選手がいる。そこに興奮がある。わたしの子どもたちもコンピュータゲイムをやっている。だからそれもこの産業の一部であり、注意していなければならない。とても重要だから。すべての期待をやりくりしなければならない、現実的にならねばならない。できる限りよくするのはわたしの仕事で、チームの最大限を引き出し、チームを安定させる。誰がそこにいようと、彼らのベストを出させる。
(誰も来なくてもスクワッドに満足?……)
わたしはとてもハッピー。なぜならわれわれはがんばっているから。現時点でわたし、エドゥ、ボード、オーナーシップの関係はとてもいいし、わたしはほんとに満足している。その結果それが達成できようと、できなかろうと、ベストを尽くしている。
(誰ともサインしなくとも誰も責められないと?……)
それ以上のことはできないから。マキシマムでトライしているし、リソースをマキシマイジングしている。オーナーからもフルサポートもある。あとは、できるかできないかだけだ。信じてほしいのは、われわれはベスト尽くそうとしているし、選手たちにベストな環境を与えようとしている。ひとり増えようが、もっと増えようが、ふたりかひとり足りなかろうが、われわれは同じことをやり続ける。
選手について
(ブカヨ・サカについて……)
ブカヨはいつもプッシングしている。トレイニングでも試合でも。彼のやり方で。(イングランドNTに招集)まずわたしはうれしい。思うに彼は国を代表するに完全に値する。いまやっていることをつづけてほしい。進化をつづけるんだ。
(ウィリアム・サリバについて……)
すでに説明したように。彼は難しい年を過ごした選手。計画どおりいかず、トランジションイヤーであり、達成できたことがなかった。彼の成長にベストなオプションを探そうとしている。またウィリアムと将来にやろうとしていることを守りたい。いま・将来においてベストな決断をできるよう調整していきたい。
その他
(マンシティとクウォーターファイナル……)
とても難しい試合での勝利を楽しんでいた。そしたら5分後にはマンシティを引いたと知らされた! 初日からいくつかのタフな相手を引いてきた。レスターのアウェイもそう。だがビッグチームスとプレイしないことにはコンペティションを進めない。今度はホーム。どんなチャレンジかはわかっているので準備する。
(エインズリーやモーは選手に復帰の門戸は開いているという例……)
まったくだ。もちろんどの選手もこのクラブで個人の歴史がある。アカデミーから来たばかりの選手は、初年度はいつくかの決断があり、2年めは少しハードになる。そして3年めにはもともっともっと要求さえる。いつでも選手がどれだけもらたせるか、どれだけ犠牲をはらえるかのバランスなのだ。アーセナルでプレイするのが夢だと云うのならそれを達成するために。エディ、エインズリー、ジョー、ブカヨ、ダニ・セバーヨス、ロブ・ホールディングらはいい例になっていると思う。
(グラニト・ジャカがキャプテンな件。彼とは話した?……)
話していなかった。わたしは自分がここに来てからのことで評価しなきゃならない。もちろんここまでの経緯は否定しないが、わたしは自分の直感を信じなきゃならない。彼はリーダーだ。それは疑いない。彼は毎日トレイニングでそれをやっている。彼は振る舞いでそれをやっている。競うことでそれをやっている。わたしには自然な選択だ。
以上。
やはり移籍市場の話題が多い。この会見が行われた時点(金曜)では、まだファン界隈はアワーの獲得に一縷の望みをいだいていたのだが。。
そのことについて、アルテタ自身はこの夏に誰も来なくてもしょうがない、なぜならクラブはトライしているからと答えている。
アルテタは「やれる範囲で」自分たちは最大限努力していると述べているが、ファンが求めているのは「その範囲」をどうして拡張しないのかということだろう。アルテタは今回もまたオーナーからフルサポートがあるという話もしているが、なぜにトップターゲットを手に入れるために、あと€10Mが足らず諦めらめねばならぬのか。オーナーのサポートはどこへ行ったのかな?
別にアワーでもパーティでも、彼らが来たからといって一朝一夕にチームの何もかもが好転するなんてことはないだろうし、彼らが来ないことがそれすなわち最悪ではないかもしれない。が、少なくとも、彼らならチームを進歩させられると、自分たちがそう信じられるからトップターゲットになっていたわけで。自分たちが最大プライオリティとして設定したもの(獲得可能性があると考えたもの)を得られないということは、ほんとうにいろんな意味でダメージが大きい。
ぼくも今日はまじで朝からずっとDAZ~Nとした気持ちである。
更新お疲れ様です!
いつも楽しみに拝見させていただいております。
2人とも来ないかもしれないということで、本当に落ち込んでます。
サッカーのこと忘れようかなと思ったくらいです。
最後に何かサプライズが起こることを願いつつ、あまり期待しすぎずでいこうと思います。
一人選手来れば解決って訳じゃありませんが、KSEも今お金出さない件に説明責任を果たして欲しいもんです。しないだろうけど。
今日の試合あたりからいる人で何とかするのが観れますかね。まだ使われてない人や若手はいるわけで。
しかしコンテだったら今頃恒例行事のフロント罵倒ターンですよ。ただtwitterで
『シティはいつまでもペップじゃねーし、あそこミケルならいつでも門戸を開いてるんだぜ?(意訳)』
と書いてる方がいて、アルテタもそのあたりわかってるからあえて言わないのか?…とゾッとしてます。
昼間リーズとシティの試合を見てて、リーズのハードワークと激しい当たり、緻密なビルドアップに感心した。
同時に、アーセナルは全然このレベルに達してないと思った。
ぺぺは追えるボールを追ってないし、上半身を当てるプレーもやらない。
ジャカは出せるはずのパスを出せる位置にいないし、ホールディングは出せるパスを出そうとしない。
しかし3部でプレーしてたリーズの選手にできることが、ウチの選手たちに絶対できないとは思いたくない。
リーズだって要所の補強はしてるけど、ウチもすでにマリとガブリエルで4000万ユーロ+使ってるわけで。
とりあえずは今いる選手に期待したい。
やれるのにやれてない事が山程あるんだし、少なくともこの試合は補強は関係ないし。
セバージョスは相手のプレスを躱すプレイは見せてくれたりもしてるけど、あくまで相手がプレスで突っ込んできたのを躱すだけで相手陣内で自分から仕掛けて相手の陣形を崩す、マークを引き付けるようなことをほとんど見たことないんで、そういうプレイを見れるといいなぁ。
確かにスミスロウの方がそういうの(少なくとも姿勢)は期待できそうなのでスミスロウ期待の声があるというのはなんかわかる気がしますね。