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【マッチレビュー】20/21EPL シェフィールド・ユナイテッド vs アーセナル(11/Apr/2021)調整と工夫

ラカゼットがシャイン☆彡

ラカゼットが良すぎである。2得点。Sky SportsとAFCオフィシャル(ファン投票)のMOTM。当然でしょう。

今シーズンはこれで13ゴールめ。チームのトップスコアラー。この時期に13点でチームトップというのは若干さびしいが。。。

先週のスラヴィア・プラーグではGKとの1 v 1を外すという、とんでもないミステイクをやらかしてしまったが、今回のフィニッシュはどちらもほんとうに落ち着いていた。とくに2点めはパーティのスルーボールに反応し、裏へひとりで抜け出したので、一瞬あのミスがよぎったが、しっかりとネットのファーサイドへ。あれが本来の彼のクオリティだろう。

また、「ヴェンゲルボール」「クラシックアーセナル」と呼び声高い33分の1点めも、彼のパスがトリガーになって(ラカ→サカ→バーヨス→ラカ)相手ブロックを崩したうつくしいショートパスの連携だった。

最近のラカゼットはリンクアッププレイに磨きがかかって、ちょっとジルーの魂が乗り移っているような気さえする(ジルーはボックス付近でのリンクアッププレイがほんとに上手だった)。

スラヴィアのコーチも「ラカゼットからのウィンガーへの展開に手を焼いた」と述べていたように、彼はオバメヤンと違ってゴール以外でチームにもたらすものが大きい。いまなかなか得点できなくなっているオバメヤンと比較すると、得点するラカゼットはよけいに完成されたストライカーに見える。

サイン間近とも云われるフォラリン・バロガンの新契約は、ラカゼットの退団とセットだと先日書いたばかりだが、オバメヤンのフォームがめっきり落ちていて、一方放出しようとしているラカゼットのフォームが爆上がりしているというのは、皮肉なものである。

彼の活躍で評価が上がり夏に高く売れるようになるなら、それはそれでありがたい話だが。

ラカゼットは、これでアーセナルで50ゴールズ達成。

PLでひとつのクラブで50点以上とったフレンチ選手は6人しかいない。て、半分以上アーセナル。

アーセナルで50点以上とった選手。ラカは10人め。なんだかんだでわりとすごい。

木曜のセカンドレグは、仮にオバメヤンが準備できていたとしても、ラカゼットをスターティングから外すことはできなくなってしまっているのではないか。

マルティネリが注入するエナジー

待望のスターティング&1得点。

今回の1得点は限りなくごっちゃんなやつだったが、あのハードワークにはそれくらいのご褒美はあってよい。

試合をとおして彼はフロントの選手のなかでは誰よりもタッチーズは少なかったが(30)、前半はとくに彼以上に直接ゴールの脅威になったフロントの選手もいなかった。

彼はいまのチームのなかだとオバメヤンのバックアップという観られかたをされているようだが、オバメヤンとういよりは、やはりアレクシス・サンチェスに近い。ワイドからゴールの脅威になれるところだけでなく、チームを鼓舞する雰囲気も似ている。

66分にピッチに倒れ込んでしまったときはたいそう心配したものだが、結局82分までプレイ。あれはいったいなんだったんだろう。。

でも、サカと同様、彼はシーズン終盤に向けて決して失ってはいけない選手であり、もっと早く交代させなかったことについては疑問が残る。彼のゴールは71分だったので、2-0となったあの時点で下げてもよかった。

マルティネリのような選手はこのチームにいない。だから大切なのだ。

フレッシュで、やる気マンマンで、恐れ知らず。彼が入ると、チーム全体に好影響があるように見えるくらい。

今後は、彼のプレイタイムも増えるだろうか。だとすればどのような使い方をされるか。それもまた興味深い。

その他試合について

  • マルティネリのゴールにつながったペペのショットは、前回のシェフUのときとほぼ同じかたちだった
  • セバーヨスはフリックのハットトリック(笑い)。この試合の彼は最高だった。きれいなバーヨスだった。彼の問題はそれがつづかないこと
  • マリーの落ち着きはガブリエルにはなく。今後、CBのオプションに迷いそう
  • チェンバースがRBでまた印象的なパフォーマンス。彼が木曜にスタートしても驚かない。ベレリンの存在感よ
  • いまだにバックからのプレイをためらうレノ。根が深い。あれはボスから「失敗したっていいんだ」とは云われてないよなあ
  • シェフUのGKはなかなかよかった。Aaron Ramsdale。レノもああいう鋭いパスを出してほしい。ゆるい山なりのボールは相手に詰め寄られやすい

試合については以上。

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5 Comments on “【マッチレビュー】20/21EPL シェフィールド・ユナイテッド vs アーセナル(11/Apr/2021)調整と工夫

  1. オーバよりラカの方が今のスタイルにフィットしているというのが何とも悩ましいですが、とにかく勝ててよかった。
    にしてもアズィーズはあの髪型とモデルみたいな体型のお陰で、U23でも一際目立って見えますよね笑
    今シーズンどこかで一回くらい見たいですね〜

  2. マルティネリはもってる選手ですね…
    チェルシーのあのランニングでカンテがこけたり、この試合みたいにボールが目の前来たり。
    ハードワークできる若者…わお…

  3. 1点目の9からの789の流れ・・・。
    本当にできる子達なんですよね〜。

  4. シティとリーズの試合は僕も見てたんだけど、後半シティのIH~FBの4人がいずれも「ゴツくて速いプレーメーカー」的な選手だったのには笑った。

    ああいうフィジカルとプレー精度を兼ね備えた選手の層が必要なんだと思う。
    ウチにはあそこまで徹底したコンセプトで集められた選手が、まだ少ない。

    しかしサカのように、意外なところから10番が現れることもある。
    ぺぺはハードワークだけでなく、最近は狭いスペースでパス交換も狙ってる。
    また10番に頼れなくなったせいか、昨日は後方の選手たちもかなり志の高いパスを出してたと思う。

    マルティネリはゲームメイクへの関与はオーバと大差ない(だから戦術的に前進してるわけではない)と思う。
    しかし少なくとも「俺によこせ!!」というあの姿勢は、「パスが合わないから出さない。パスを出さないから動かない」という悪循環とは真逆のメンタリティだった。

    フィジカルやプレー精度、あるいは戦術の面では、これでは不十分かもしれない。狙ってるタイトルを取るには。
    でもこの姿勢が正しく、今いる選手しかいないのなら、これでぶち当たるしかない。
    やったろう。

  5. ジャカLBだけど、LBとしての攻撃と守備の両方の役割をこなすには機動力的に無理なので攻撃の時はセバージョスにLBの役割のような感じでいつものCMの役割より攻撃参加させてた感じですよね。ビルドアップ時はLBのようなポジションでファイナルサードは中央寄りだったかもですが。最初の最初はちょっと徹底出来てなかった感じだけど。そしてそれにともなってもしかしたらジャカが普段のCMのような位置にいくこともあったかな。普段のCMの位置も低いからCBのような位置でも割と成立しちゃう戦術というか。ちゃんとは見れてないですが。
    サカ中央2列目は前から適正ありと思ってたのでやっとかという感じ。ペペがサイドでいい仕事をしてくれるようになったからこそ選択の余裕ができたとみるべきなのだろうか。

    相手の色々な部分の緩さに助けられた印象はありますが結果としては良かったですね。エンケティアもだしてくれたし(笑)
    トーマスもいくつかのプレイはさすがのそれでしたし、ラカの受けに下りてくる頻度と精度も良かった(厳密にはその出来が試合によって安定せずその影響が大きい懸念もありますが)、セバージョスも良く走ってた。
    サカのケガが大事ないことを願います。

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