試合の論点
アーセナル vs ブライトンのトーキングポインツ。
アーセナルはプレッシャーを克服せねばならない
この試合はとてもよかった。
序盤にパーティとジャカがボックス外から立て続けにショッツをはなった時点で、いつもと違う感じはあった。
悪いときならやらないようなチャレンジングなパスを出そうとしていたし、遅攻&Uシェイプアタックでもなく、ハイプレッシングもがんばっていた(BHAはちゃんとプレス耐性があってボールを前に運ばれることもわりとあったが)。攻撃にとても積極的だった。
ブライトンのクオリティを考えると、アーセナルはかなりよいパフォーマンスをしたと思う。ボールを失うことを極端に怖がってしゃっちょこばるようないつものプレイでは全然なかった。
※ちなみにブライトンはxPTSテーブルでは、なんとリーグ5位。アーセナルは8位。ブライトンの16位という結果は実力に見合っていないし、今回もアーセナルの対戦相手としてかなり強いほうのチームに見えた。
このような高いパフォーマンスレヴェルを基準にして、来シーズンはより力強く、安定して実力を出せることができるチームをつくっていければ、トップ4フィニッシュという目標に到達することはできそうな気がする。
こんなシーズンでも、最後にそういう試合を観ることができたのはよかった。
だが、正しい道を歩むには、今シーズンに何が間違えていたか、何が問題だったかを正確に把握しておく必要があると思う。
アルテタは試合後のコメントで、いまと以前を比べれば確実に自分たちはいい場所にいると自画自賛していた。だが、最後の5試合のフィクスチャのイージーさ(チェルシー除く)とともに彼に自覚してもらいたいと思うのは、この最終盤のファインフォームの大部分はチームが目標を失い、絶対に勝たなきゃいけないというプレッシャーから解放されてから得た結果だということだ。
ELセミファイナルでヴィヤレアルに敗退し、このチームの今年の目標はほぼ消えた。それと今シーズン最長の5連勝。この同時期に起きたふたつの事象が無関係と思うほうが不自然である。
もしこの連勝が、ただ単にチームがハードワークして得た結果だというような素朴な分析しかできないのなら、必ず同じ間違いを繰り返すに違いない。
おもえば、今シーズンのアーセナルはずっと<プレッシャー>にさいなまれてきたと感じる。
パフォーマンスの一貫性のなさ・不安定さが、まさに今シーズンのアーセナルの不振の直接的な原因だったろうが、それはプレッシャー理由に依るところがかなり大きいように思える。多くの試合で、相手が問題なのではなく、自分たちが問題になっていた。
攻撃の停滞・個人エラー・パニックなどは、すべてそう。敗けること、失敗することを極端に恐れて、自分たちの本来の実力が出せなくなる。そういう精神的なことがきっかけになっていたはず。そのおかげでビッグチームス以外との試合で多くのポインツを落とした。
そして、そんな感情が見え隠れしていたときのチームプレイは、ほんとうに泣きたくなるほど醜かった。
アーセナルは美しくなければならない。そのためには、強くなければならない。
こういった問題がすべてマネジャーの責任だとまでは思わないが、大きな責任を負っていることは事実。まあ実際彼の責任はかなりあるだろう(たとえばチームにボールを失うなというインストラクションを彼らは確実にしていると思うが、それはおそらく裏目に出ている)。
来シーズンはヨーロッパもなくなり時間に余裕はできるし、スクワッドの大改造も不可避。チームは自ずとアルテタの理想に近づいていくことになる。
ぜひアルテタには、このチームにはどういうインストラクションをすれば、最高のパフォーマンスを引き出せるのか、学んでほしい。いまだってすでにかなり高いポテンシャルのあるチームを持っているのだから。
その他試合について
- アーセナルはホームでの得点が1973/74シーズン以来で最少。また記録
- ぺぺがのびのびプレイしている。2試合で4ゴールズ。£72Mの結果だしてる
- パーティのゴール観たかったなあ。宇宙開発しなかったので進歩。ショッツ4
- 26分KTのディフェンス
- ロブホオフサイド
- ガビバー
- パーティバー
- MØは83分にもプレス。がんばり屋クリエイター
- ビスーマはさすがのクオリティだった
Yves Bissouma was the only player to make 100+ tackles and 50+ interceptions in the Premier League this season:
◉ 104 tackles
◉ 64 interceptionsHe also won 227 duels. 💪 pic.twitter.com/V4wbQfvksw
— Squawka Football (@Squawka) May 23, 2021
バケモンか。
試合については以上。
パーティ ×
パーテイ ⚪
お疲れ様でした。
2点取った後は、主にレスターvsトッテナム見てました。
シュマイケルのやらかし、ケインのハンド見逃しに発狂しながら・・・
終わったものは仕方ない。オフのトレーニングに期待して来シーズンを待ちます。
シーズンオフのアップも楽しみにしております。
では、COYG!
今シーズンも毎回楽しみに読ませていただきました。ありがとうございました。
いよいよヨーロッパなしまで来ましたね。
次のシーズン開幕までの準備期間がどのようなものになるかとても楽しみです。
誰が出て誰がくるのか、ウィリアンはなんだったのか、考えるときりがないですが、あれを連れてきた人たちがまた同じようなことをしないことを祈ります。
マーティンもいいですが、あたしはブエンディアおしです。
試合が少なくなるので厳選したチームとなるはずで、スミスロー、Bを中心にバログン、ガビ、アジーズなどヤンガナのブレイクに期待ですね。
シニアプレイヤーの動きも気になりますし、夏まですぐ時間がたちそうです。
引き続きよろしくお願いいたしますm(__)m
COYG
お疲れ様でございます。
ヨーロッパがなくなって試合数が減るのは残念なのですが、PLに専念でアルテタさんがどこまでやれるか楽しみでもありますね。
coyg
今シーズンも更新お疲れ様でした。
この試合はジャカとトーマス2人とも縦への意識が高くて、面白かったです。あとぺぺはシュートほんと上手い。
来シーズンこそは巻き返してくれると信じて、オフは移籍関連のゴシップ記事を楽しみたいと思います。
COYG
お疲れ様でした。ペペが最後の最後で二けたにスコア数を乗せたので来年は期待大、逆にオーバは、どうしちゃったんでしょうね。いつもならカウンターでかわしたりぶっちぎっているところを、ことごとくDFにブロックされたのを見ると・・・。あれならウィロックやバログンの1トップのほうがいい結果がでると思うのですけど。もうベテランと若手の融合、というコンセプトは捨てて来期に臨んでほしいなあ・・・。ベテランに出場時間与える余裕は、もう無い、と割り切ってほしい。もやもやした1年でしたが、このブログのお蔭で乗り切れました。プレシーズンから全力疾走してほしいっすね。COYG
ワンシーズンお疲れ様でした。
今年は厳しいシーズンだったけど、失点数がリーグで3番目に少ないというのは、長年のアーセナルにあってかなり大きな収穫だったと思います。あの守備陣で。
ぺぺは結果的に活躍するのですが、何度もボールを失うので、いいのか悪いのか。
お疲れ様でした!
なんだか今年はこのブログのコメントでストレスぶちまけた事もあったので、とても申し訳ないです…。
来期のレンタルバックを含めた新戦力を夢見てしばらくは楽しみます。
お疲れさまです。大事な試合前のエントリとかで自分がコメントするとあまり良くない結果になるジンクスがありそうな気がしてコメント控えてたら最後連勝するという。
完全にコメントするタイミング失ってましたがひとつだけ、チェンバースがこの試合と特にひとつ前の試合は守備が改善してたかなと。
攻撃の時のポジショニングは相変わらずだしドリブルで持ち上がることも出来ないのも弱点だけど今後そういうところを改善して良い選択肢になって欲しいと思いました。はじめCBでSBで大成した選手もいるし期待も込めて。