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【マッチレビュー】21/22EPL リヴァプール vs アーセナル(20/Nov/2021)未経験者たち

試合について

ファースト11

SofaScoreより。

4-4-1-1

オバメヤン

ラカゼット

ESR、ロコンガ、パーティ、サカ

タヴァーレス、ガブリエル、ホワイト、トミヤス

ラムズデイル

サブは、AMN(53 ロコンガ)、オーデガード(67 ラカゼット)、エルネニー(84 パーティ)。

53分は最近のアルテタにしてはやや早いサブ。タヴァーレスのミスからの失点直後にロコンガを交代させた。彼はあのとき連続して致命傷になりかねないミステイクスをやらかしていて、あの不安定さではやむを得なかったところ。彼はアーセナルに来てから何度かああいった軽いプレイをしてしまう。狭いエリアでのとっさの判断ミス。悪い側面が出てしまった。

基本的にスタートの4141は、試合前の予想どおりのかたち。バック3のような、相手に合わせた調整はせず、現時点での最強として正々堂々と勝負をしに行った。

KTがスクワッドに戻って唯一議論のあったLBは、結局ヌーノ・タヴァーレスがひきつづきポジションをキープ、アルテタからの信頼を感じさせた。そしてそれが裏目に出ることに。あれはなあ。「ヌーノ=花道説」がまた強固に裏付けられてしまった。

マッチスタッツ

『BBC Sports』より。

こんなものだろう。シティ戦のスタッツよりは悲惨じゃない。

そういえば、またファウルのことが試合後にすこし話題になっていた。彼らは63%もポゼッションしているのに、ファウルが15。アーセナルより3つも多い。

トミヤスに対するマネのラフなチャレンジがお咎めなしなど(既視感あり)、アルテタが珍しく激怒したりで、そういうアグレッシヴさが勝負のカギになったところもある。彼らはラカゼットの軽いチャレンジには大げさに倒れ込んだりして、アグレッションの使いどころも巧妙。成熟を感じさせるチームであり、試合巧者だった。

個人の注目スタットは、ラムズデイルのセイヴ。アリソンがほとんどゴールを脅かされることがなかったに対し、大忙しだったGK。セイヴは5で、ボックス内セイヴも5。彼がいなければ、あと1-2点くらいは入っていたかもしれない。

最初の失点、コーナーキックからのマネのヘッダーはラムズデイルが防げたという意見があるようだが、むしろあのような至近距離でボールに反応しただけでも拍手するところだろうと思う。責められない。

Understat.comによるxGは、3.97 v 0.27。リヴァプールのほうは、4.0を越えたxGをカウントしている評者もいくつかある。

30分くらいまでは、アーセナルもなんとかよく持ちこたえていたことがわかるグラフ。もしあの集中力を維持しつづけていければ、最高にうまくいって0-0くらいはあったかもしれない。

リヴァプールは最初のゴール以降、つぎつぎにゴールが決まるという感じで、ファンはさぞ観ていて楽しい試合だったろう。得意のハイプレッシング+ショートカウンターがあんなにイージーに決まる試合も、PLではあまりないのでは。

パスマップ

Scott Willisによるパスネットワーク。

ファン・ダイクはロングボールを全然躊躇せず(7/18)。彼が躊躇せずロングボールを放り込むのは、当然それを受ける選手がいるから。サラーのようなひとりであれだけ脅威になれる選手がいるチームは強いに決まっている。われらもぺぺがああなるはずだったんだが。なぜゆえ(以下略

アーセナルは空中戦で負けている印象はなかった(11 v 11)。しかし頭で跳ね返したボールを相手に奪われるようなシーンが多くて、改善できるポイントかもしれないと思った。

※コメントくださるかたにお願い
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17 Comments on “【マッチレビュー】21/22EPL リヴァプール vs アーセナル(20/Nov/2021)未経験者たち

  1. 問題はアルテタ(とエドゥ)も経験が無いに等しいと言う事に尽きるかなぁと

  2. お疲れ様です。
    正直結果に関してはまあ概ね予想通りかなと。

    世界最高レベルの相手にあそこまでチャンスを与えたらそりゃ大量失点不可避。
    見ていて思ったのが遅攻の悪影響がモロに出ちゃってるな〜と。ボールを持った時に、持ってから次の選択肢を考えるから、ボールを出す時には2、3人に囲まれてどうしようもなくなってる。
    それはボールホルダー以外も同じで、チームとしてボールを持った時の2、3手先のイメージを共有できてない。だから動き出しがない。

    正直カウンターすらまともに成立してなかったので、やはりトップ4レベルにはまだまだ至ってないですね。ちなみにWHUはリバプールと対等以上の試合をしていたので、次当たった時はマジでキツいと思う…。

    まだまだ課題は山積みだと再認識させられました。

  3. 今回出てしまった問題は、前のいくつかのエントリでも書かせてもらったけれど、今に始まったものではなくここ最近ずっとあったもの。特にロコンガ、ナイルズのポジショニングや球離れの判断の悪さ、遅さはずっとある。エルネニーのほうがまだ全然いいし、ウーデゴールのほうが攻守において強度も高くベスト。ロコンガ、ナイルズは下位チームにかろうじて使っていいくらいで、普通だったらレンタルに出して成長を促す段階です(若手に経験を積ませるにしても、アーセナルにはあのレベルの選手を勝利と天秤にかけて教育する余裕はないはず)。リヴァプールのようなチームに勝ちたいなら使っていいはずがない選手。アルテタがそれに気づけたとした、たしかに学びがあったと言えると思います。それ以外の選手は、タヴァレスも含め失望するような内容ではなかったと思います。
     それにしても交代とは試合の状況に合わせて使うもので、負けてるときにいつも通りラカとウーデゴールを代えたアルテタの采配に一番失望しました。ラカ別にバテてないし、どう考えてもナイルズのポジショニングに問題があったのだから、せめて冨安とウーデゴールを交代してナイルズをサイドに置くとかすればいいのに。てかその前にナイルズをこんな試合で出すなよと思うけど。マルティネッリ出せよ。そしてラカゼットの契約を延長してほしい。

     おっしゃる通り、ここから変化(それが進化だと期待したいですが)があると思えるだけポジティブな内容ではあったと思います。

  4. パーテイとウデゴに関しては全く同意見です。
    私の個人的な勝手な解釈ですとアルテタはw杯出場を逃して傷心中だったウデゴを使うのを躊躇ってたんだと思ってます。
    エンタメ的な事で言うならばせっかくスタメンを攻めの姿勢で選んだんだから最後の最後まで攻めの交代枠で締めてほしかったです。
    サカかスミスロウどちらかとぺぺ。オーバかラカのどちらかとガビマル。ロコンガ→ティアニーでタバレスWG。パーテイアンカーみたいなwかなりヤケクソだけどw
    あーだこーだ言いたい事は沢山ありますが、選手含めて監督、スタッフetcと若いアーセナルFCが七転び八起きで奮闘している姿をリアルタイムで観れている。という歓びの様なものを感じながら見れたので、悔しくもありますが物凄く楽しく観戦できました。(クソつまらない代表ウィークがあったのでw)
    今後ともご執筆楽しみにしています。
    長文失礼しました。coyg

  5. 身の程知らずにも、なんら準備や心構えもせずにリヴァプールの前に出て行き、ボコボコにされたという印象。
    マネが狡猾で短気なことは周知のことなんだから、ここは先手取ってガツガツ削りに行って、逆上させてセントオフを誘うくらいの仕掛けをするとか、いくらでも手段はあったのに。弱いくせによそ行きのサッカーして、逆に肘打ち喰らうって…一体何をやってんだか。アルテタに慢心がなかったとは思えない。それに自分で気付いたから、あれだけ怒ったんだろう。
    強いチーム相手に先に仕掛けるとか、逆に罠に嵌めるとか、弱いチームなりのゲームプランが何故なかったのか。狙い通り「してやったり!」のシーンを連続させて、選手のモチベーションを上げるようにするのが監督の仕事だろうに、それが出来ずに、わめき散らして小競り合いを見せるなど、惨めとしか言いようがない。やっぱり、この監督ではここまでだろうなという思いにかわりはない。

    1. アルテタが引いて守ってカウンター戦術しても文句言いそう。
      結局なにが言いたいかといえば、あなたはアルテタが何をしても文句しか言わないだろうし、近視眼的にしかものを見ないだろうし、現実に即したことを言えないであろう人間だと推測できるということです。

    2. PLで最強の一角と戦うのに、準備も心構えもしないチームなんてないでしょ。余りにも選手たち、アルテタのことを舐めすぎでは。
      マネに対して、先に荒っぽいことをする必要も全くなし。そもそも対峙するサカ、冨安のキャラクタからみて、そういう選手でも無いのに、性格と違う様なことをさせて、選手に余計な負荷与えてどうするの?選手の特性とか全く無視ですか?
      監督として、自チームの選手を守るのは当たり前なのに、アレをただ喚き散らしているとしか見れないとは。
      アルテタではダメだ、と思うのは自由ですが、批判のために妄想が入ってますよ。

  6. 1番悔しいのが、相手を慌てさせることなく試合終えたことですかね。
    お互いプレス掛け合い我慢の展開から、ご自慢の飛び道具(アーノルドのクロス)→パスミスかっさらう→前がかりになったところを高速カウンターとかリバプールのプラン綺麗になぞりすぎてるのがホント。。
    いつもと異なりサカが積極的にプレスかけたのに、ファン・ダイクとかいつも通りだし、、
    相手中盤も慌てさせれんかったし、、

    プレスの逃げ場がないのがやっぱ厳しいですね。。時間/空間的な余裕を作れる選手がいないのが。。オーバメヤン、ラカゼットなあ。。
    中盤もサカが多少やってたけど、強引にはがせる選手いないし(本来ウーデゴールに望むべきことなのかな。。)

    個人的には(恐らく今季1番)強度が高い試合なので、ティアニーの怪我の再発恐れたのと、アルテタのなかに少し「リバプール戦で多少パフォーマンスをタヴァレスは落とすだろう。
    そこからティアニーに交代するのは大丈夫、ただ逆だと不平不満がなあ」 みたいなニュアンスもあったのかも 笑
    ティアニーだって若く有望なんですよ!
    湘北の角田みたいな当馬じゃない!

    長文失礼しました

  7. スコアはとても悲惨に見えますね。
    チェンバレンもめっちゃがんばってた。
    確かにリバプールの破壊力は凄まじかった。両ウィングがあれなら安心してロングボール蹴れるし、中盤でボール奪ったらとりあえずスペースに出してたらナイスパスになるって、なんかとてもズルいなぁと思いながら見てました。
    なんであの2人まだここにいるんだろう、早くレアル行けばいいのに。
    それに引き換え、うちのキャプテンの驚異のなさと言ったら…パス出してもほぼ奪われてましたね。かえるならあそこでラカゼットを前に出すべきだったのでは。
    次に期待しましょう。

  8. 何でも最近のサッカーでは「判断力のスタミナ」みたいな概念があるんだそうで、非常に狭いスペース・短い時間で目まぐるしいトランジションにさらされ続けても一定の判断力を維持し続ける能力を、ユースの時点で鍛えてるんだとか。

    後半のサンビは脳のスタミナが切れまくってたように見えた。たぶんあんな狭いスペース・時間で連続してプレーした経験がないだろうし、ベルギーではあの状況だったらセーフティーに蹴り出すようなサッカーをやってたんじゃないだろうか。だいぶ判断に苦労してるように見えるし、あれじゃ倍疲れてもおかしくない。

    まあホワイトもドリブルを一本止められてからはパントばかり蹴ってて、あれもアルテタの言う「投げ捨てた」の一部だったと思う。全体にいろいろと足りなかった。
    でも全く、問題は次だと思う。新しいチームでプレーすること、しかもリバプール相手がどれだけ難しいかなんてファンだって分かってる。でも明らかに必要な事がやれてないって分かったのに、まだ必要なリスクを冒そうともしないならそれは怠慢だと思う。

    そう言えばベンゲルが「自信を持て、恐れるな!」と言ってたのは、現代的にはこういう事だなあと思う。もっとも10年前と違ってそれがCBやDMFの話で、しかも猛烈なハイプレスの中での話。抱えてるリスクがシャレにならないけども。でもやっぱりそこはベンゲルが正しい。サンビとか特にそうだと思う。

  9. お疲れ様です!
    やられましたね!がっぷり四つの勝負を挑んだら万全の横綱相撲をされた感じで辛かったですね!ただ現状を測る良い機会になったと思うし、10回やったら2~3回ぐらいは勝てるかもしれないぐらいの手ごたえは感じました。
    世界最高峰のハイプレスにまぁまぁ耐えられることは分かったし、やられっぱなしでもなかったし(集中が切れるまでは)。少なくともアルテタへの信頼は揺るぎませんでした。
    そりゃあ本音はハイプレスを躱し切れないときのBプランが欲しいし、そのための前線の収めどころが欲しいですが、そもそものAプランに進歩が感じられたし、もし幸運が味方に付いてたら結果が全く変わった可能性は十分あったと思います。
    だから今回の負けからしっかり学んで更なる進歩を見せてくれると大いに今後を期待しています!

    ところで、「タバレス=花道」説の慧眼には恐れ入るばかりですが、KT推しの自分としては複雑ですね。。自分のミスを取り返そうとするキャラクターも好きなんですが、3点目はサラーのマークを捨てない方が良かったんじゃないかな。。笑

    1. 10回やったら2~3回ぐらいは勝てるかもしれない、だって?

      そんなわけない。まだまだ未熟。

  10. サラーとマネが脅威すぎる。
    うちのオバとぺぺもあーなればいいのに

  11. やはりオーバが苦しいですね。
    キャプテンとしてチームをまとめる努力はしているのかと推察しますが、ロッカールームではなく試合でその姿が見られないとどうなのか。

    DF陣はかなり跳ね返したり、縦パスを意識していたと思います。あそこでキープしたり前を向けたり、しっかりとファウルをもらえたりできるトップがいると、みんなが一呼吸つけると思います。それこそ思考の一呼吸。
    セカンドボールをあれだけ回収され、すぐに縦に入れられ続けたらキツイですね。

    個人的には、オーバに引導を渡してあげられるターゲットとなる選手を冬か来夏に獲得してほしいですね。

  12. いやぁ残念でしたね
    残念でしたけど、少なからず予想はしてたんでショックをうけるまではなかったですけど
    ほんと高い授業料を払ったんだから何がなんでも次に生かさないといけませんね
    オフェンスを何とかしないとこのままズルズルとポイントを落としてしまいそうな気もします
    オープンプレーで今シーズンきれいに崩してきれいに決めたゴールて数えるほどしかないですよね、そもそもゴールが少ないですけど
    今まではセットプレーだったり、こぼれ球が転がってきたり運が良かっただけで、運だけでシーズンは戦えない
    そのためには前々から言ってるけど、オーバメヤンが全くもって機能してないのでそこを変えない限りこのリズムの悪いオフェンスは続くと思います
    そうはいってもアルテタは少なくとも今シーズンいっぱいはオーバメヤンを使うとは思う
    ただこのチームは監督を含め若いチームなのでいい経験が出来たと思ってポジティブに捉えたいですね

    1. そうですね、まだヨーロッパを狙える位置なのでここから10から15点は取ってくれそうなオバを使うでしょう。
      ここでバロガン、エケ、もしくはぺぺのワントップの可能性を見てみたいです。多分一番点取れるのはオバでしょうがぺぺもいい線いく気がします。

  13. 「タヴァレス=花道説」
    確かに。

    (これからスラムダンク読む方はネタバレ感あるのでスルーしてね♡)

    この試合をスラムダンクで例えるなら湘北が山王工業相手にオールコートプレスを引き剥がせなかった世界線を見た様な試合だったな、と。

    ゴリ(オーバ、ラカ)は河田(ファン・ダイク)に完封され鰈になれず、流川(サカ、ESR)は沢北(サラー、マネ)の壁を超えられず、ミッチー(パーテイ、)は一之倉(ファビーニョ)のスッポンディフェンスに掴まり、宮城(ロコンガ、MØ )はそもそも深津(ヘンダーソン、ナビ・ケイタ)落ちのPGを掌握出来ず、そして頼みの綱の花道(タヴァレス)の神通力も野辺(マティプ)辺りにゴール下を制圧され通用せず、実力者の松本(アレクサンダー・アーノルド)にも試合を通じてきっちり仕事され。

    前半は王者のプレッシャーに前半ガチンコ勝負で善戦(スコアは逆。)、後半開始早々のオールコートプレス(レッズは試合を通じてですが…)の沼から抜け出せず試合終了。
    みたいな感じでしょうか。

    それでも圧倒されながらインテンシティを保った前半は闘う姿勢として悪くなかったと思います。(チャンスクリエイトの形は見いだせませんでしたが…)

    花道のあのパスで防波堤が瓦解した感はありますが個人のエラーを責める試合では無かったと思います。

    筆者様のおっしゃる通り、
    グッドフォームが続いてきた中で目を背けてきた部分が、
    今回ボロカスにされた事で残酷なまでに現状の課題、トップ3との差が浮き彫りになったのはある種収穫と捉えたいです。

    もう這い上がるしかねぇ。COYG!

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