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【マッチプレビュー】21/22カラバオカップSF リヴァプール vs アーセナル(13/Jan/2022)飛車角落ちのリヴァプール? ※追記あり

カラバオカップのセミファイナル。ここを勝ち抜けると、つぎはファイナル。

FAカップがなくなったいま、アーセナルに望みのあるカップはこれだけになった。アーセナルとしては、それなりにちからも入るだろうが、SFの相手がリヴァプール、そして仮にここで勝ったとしてもファイナルはチェルシー/ToTのどちらか(※昨日チェルシーのファイナル勝ち抜けが決まった)。誰にとってもあまりうまみのないコンペティションながら、タイトルを勝ち取るのはそう簡単ではない。

そして仮に苦労して勝ったとしても、ご褒美は£0.1Mの賞金と、来年のヨーロッパなんたらリーグの出場。とほほである。

先週、リヴァプールでCovid感染者が多数出たということでエミレーツでのファーストレグが来週に延期になった件。その後「偽陽性」の問題で(結局感染者はTAAひとりのみだった)、EFLの調査が入るのではないかと云われていたが、結局EFLはこれをスルーする模様。リヴァプールは必要な資料もすべて提出していたし、試合延期の申し出は正当だったと判断したらしい。ただ、それを伝えたこの記事にもあるように、NHSの機関によれば、Covidテスト(LFD)の精度は99.97%で、これは1万人を検査して偽陽性が出る確率は3人以下みたいな精度という。リヴァプールFCはいったい何人の検査をしたんですかねえ。

まあそういったもやもやがありつつも、この試合はやらねばならないし、勝たねばならない。もしこの試合で敗けるとなんと3連敗。シティまでの流れからはこんな結果は想像もできなかった。内容によっては、現在の選手不足が危機的問題になりそうな。

試合をプレヴューしてゆこう。



アルテタの試合前コメント「あれもヌーノの成長フェイズの一部」

試合前プレス会見。オフィシャルサイトより。

ノッティンガム・フォレストの敗戦

(ノッティンガム・フォレストでの敗戦のリアクション……)

アルテタ:試合後には、もちろん全員かなり失望し困惑していた。われわれは何が起きたのか分析し、議論し、話し合った。できればそれを学びとしてほしい。それをゴミ箱に入れてしまえたら、あとは教訓として、前に進む。明日の試合もとても重要だから。

(今後のフィクスチャを考慮した試合へのアプローチ……)

われわれも、これらの試合がシーズンにどのようなインパクトをもたらすかわかっている。フォレストの試合の前にもわかっていたことだ。そして多くのオプションズがなかった。あの試合には10人の選手がスタートできなかった。チームの半分である。理由はさまざま。

あれは大きなレッスンだった。自分たちが十分なレヴェルでパフォームしなかったことはわかっている。そこから前進しなければならない。このあとの4試合は、かなり重要だ。

(フォレストの試合は延期を要求した?……)

いいやしなかった。すべてがとても早く起きた。わたしはこう自分に繰り返すかもしれない。われわれはフットボールの試合をプレイしたい。われわれは試合を延期しつづけたくない。それがわれわれの毎試合へのアプローチだ。しかし、もしなにか起きれば。見てみよう。

ヌーノ・タヴァーレス

(ヌーノ・タヴァーレスのフォレストでの交代に対するリアクションと、あのあと彼はなんと云っていた?……)

フットボールでは起きることだ。わたしはチームのベストパフォーマンスを引き出す正しい意思決定をするために、ここにいる。後味の悪い決断をすればうれしくはない。しかし、同時にわれわれは選手たちを助けるためにここにいるのであり、それをいろいろな異なるやりかたでやらねばならない。あれがそのやりかたであったら。なぜなら、間違いなくわれわれは選手をサポートしたいのだし、彼らを助けたいから。

わたしの側からすれば、それは彼らを助けるためにやらねばならないことになる。なぜならわたしはそこにいるから。わたしも45分で下げられたこともあるし、それに怒ったり、あるいは人生で悪い決断もした。しかし、それもプロセスの一部であり、どんなキャリアにおいても成長フェイズの一部なんだ。経験の一部。そして残念ながら、そのなかには、喜ばしくない経験もあったりする。

しかし、そのほとんどは、正しく受け取ることができれば、進歩を助けるものになるし、よりよい人間、あるいはよりよい選手になれる。

(あのときの彼のリアクションはどんなものだった?……)

怒っていたし(upset)、コーチがおかしいと思って、これはフェアじゃないと。ふつうのリアクションだよ。わたしも大したリアクションでもないと思っている。それだけだ。わたしにとっては、そういうことがあったというだけで、前へ進むし、彼がここへ来てからやってきたすべてのよい面にフォーカスする。

(フォレストで交代になったタヴァーレスのリアクション……)

とても個人的なことだ。準備していたことじゃない。そのためにトレインしていたわけじゃないから、感情的な瞬間になっていったと思うし、選手のキャラクターでもある。

リヴァプール戦とCovid偽陽性問題

(直近のチームニュース……)

まったく変わりやすく不確実だ。今日のチームの状況もわからないし、昨日と違うかどうかもわからない。もちろん、わたしはその件についてはどんな詳細も明かせない。なるようになる。先週あたりは、われわれはかなりたくさんの選手をいろいろな理由で失ったし、それに適応しようとしているところだ。わたしはいまいる選手を使うだろうし、最大限を引き出す。

(それはケガなのか、Covid関連なのか……)

いろいろな理由だ。ケガもいれば、Covidもいれば、AFCONで行かねばならない選手たちの不在もある。だからいろいろな理由だ。

(ジャカが使えるかどうか、いつわかる?……)

できれば今日。明日ではなく。今日わかりたい。

(彼はプレイするフィットネスはある?……)

いま議論していることだ。Covid感染後といってもいろいろな病気の経過がある。症状が出るものもいるし、影響を受けるものもいる。最初のいくつかのトレイニングセッションズで苦しむものもいれば、まったく問題ないものもいる。だから、グラニトをチームに加えることができたらすぐに、彼がどんな状況かを観る。

彼がフィジカリーにどうなっているのかわからない。わたしがわかっているのは、彼がどういう精神状態かということ。彼は全快したらすぐに完全にコミットしているはず。

(この試合が延期になる可能性について……)

保証できるものはなにもない。なぜならドクターがドアから入ってきてなにか知らせがあれば、10秒のあいだに劇的な変化もあるのだから。今シーズンにわれわれはもう2回もそれを経験している。われわれの意図はつねにプレイすることだが。

(ホームでセカンドレグをプレイすることになった件……)

ものごとは変わりうる。試合のタイミングも変わりうるのだから。ファーストレグの場所も変わった。これはまったくもって不確かであり、予測できない。なるようになるしかない。だから、わたしはそれがどう変わっていくのかわからない。われわれがピッチに立つまで、ファイナルに向けて競い始めるのか誰もわからない。

(マネもサラーもいないリヴァプールと対戦……)

わたしは試合ではつねに希望を持つ。どんなトロフィでも。彼らも何人かの選手がおらず、われわれもたくさんいないのは同じ。そういうこと。われわれはそこへ行き初戦に勝たねばならない。2試合めに向けていいポジションにいけるから。

(リヴァプールの偽陽性の件……)

それはわれわれがコントロールできないもの。EFLが選手ひとりひとりの状態をチェックする責任があり、そうなればあとは試合をプレイするかしないのかの決断になる。試合を延期した決断があったが、それはもちろんそういうケイスだったのだろう。彼らはそれをやる正しい議論をした。

(検査の信頼性……)

われわれは、すべての検査が可能なかぎり信頼できるものになっていると信じるしかない。おかしな結果が出るかもしれなくても、いつでもパーセンテイジになる。まず第一に、それを行うひとたちのことを信頼する必要がある。そしてそれが正しいやりかたで実施され、正しい装置、あるいはできるかぎりベストな装置を使用すること。それが行われれば、(外野が)判断するのは難しい。

冬の移籍ウィンドウ

(1月のウィンドウではDusan Vlahovicとのリンクが……)

がっかりさせて悪いけど、移籍のうわさについては何も話すつもりはないんだ。そうしたこともない。それはできないんだよ。

(今月にスクワッドを補強できると期待している?……)

わたしが今月期待しているのは、たくさんの既存の選手にできるだけフィットしてもらって、健康でいてもらうことだ。彼らに最大限ベストを出してもらうために。その後には、われわれにはチームとしてどう進歩・進化するか、戦略がある。それができる可能性があるかどうかも。われわれがわかっているのは、このマーケットは非常に難しいということ。

(今月失う選手もいるかも?……)

繰り返す。この戦略の個人に向けた部分は、すべての状況が異なっている。たくさんの要素があり、それが意思決定に関わる。だが、現時点ではここにいる全員が完全にチームに参加する。

(ファンがステディアムに戻るようになって、クラブは1月にも自由に金を使うことができるようになった?……)

ほかのクラブの資金力やポジションのことはわからない。われわれについてもたくさんの噂を聞いているんだろう。彼らのうちには可能性のあるものもいれば、検討すらしていないものもいる。

わたしが思うに、クラブはいつだって進歩しようという意志を持っている。イングランドのクラブのうちいくつかは、1月に補強する可能性があることも知っている。もうそれをやっているクラブもある。

わたしは去年よりは動きはあるだろうとは思っている。なぜなら、どのクラブもいまはいいポジションにいるから。しかし、このパンデミックのなかで、われわれがどこまで来れたのかはわからない。

(ヨーロピアンフットボールなしで選手の獲得に大金を費やすのは現実的?……)

わからない。歴史的に見ても、このクラブはいつだって世界のベストプレイヤーズを狙ってきたし、ワールズベストの選手たちはつねにここに来ることに興味を持っている。わたしに云わせればその状況はいまも変わっていない。

わたしが選手と話すときはいつでも、みんなとてもここに来たがる。それ以外の状況は見たことがないし、それがわれわれの最大のちからのひとつ。われわれにはひとを引きつけるキャパシティがあり、それは大きなアドヴァンテッジだ。

ESR

(ESRはなぜにスターティング11の場所を失っているので?……)

その理由は、彼はフィットしていなかったから。ほかの理由はない。

彼がフィットしているときのパフォーマンスは、ただごとじゃなかった。彼の進化のしかた、チームのなかの重要性、疑いなくわたしはとてもとてもポジティヴだと思う。しかし、彼にはずっと抱えている問題があり、当然それが彼のトレインや競争力、彼に与えられる時間の量に影響を与えている。

われわれはできるだけ早くこの状況を抜け出そうとしている。なぜならベストヴァージョンのエミールはチームの成功に必要だから。

(ESRのライフスタイルを変えたこと……)

イェア。でもそれは、どのエリアでも、まったく違うレヴェルのどの側面でもある要求だ。より露出するようになり、メディアとか、期待とか、NTでプレイして得点するとか、継続的に得点するとか、そうなれば要求、負荷、ストレス、すべてが高くなり、それに対処せねばならなくなる。

そんなことは容易いことだと思われがちだが、それをやるのはそう簡単ではない。そしてこう考え始める。自分は年間60-70試合でプレイするんだとか、痛みなしでプレイするんだとか。しかし、エリートスポーツではそんなことは起きない。だから、それと付き合っていかねばならない。

AMNのローン

(AMNのローンは遅らせることも検討した?……)

すべての可能性について話し合った。なにかの契約で取引完了に近づいているとき、その取引を完了したいのなら、それをミスすることはできない。

繰り返すが、云ったように、われわれが正しいと考えて行った夏に起きたことを考慮すれば、選手の利益は明快であり、それはあと1日か2日の問題だった。しかし、同時にチームには競える正しいマインドセットをもった選手がいなければならず、彼は翌日に去ることはわかっていた。

この6ヶ月、あるいは18ヶ月でインパクトになるという決断をできたとは思わない。1日か2日のことで、とても論理的だとは思えない。

エンケティアの去就

(エディ・エンケティアの将来……)

いまの状況はエディはわれわれの選手であり、エディはここにチームと残る。

(エディは今月に移籍するかもしれない?……)

彼はわれわれの選手。契約もある。だから彼はここに残る。

リーグカップの議論

(セミファイナルズはワンレグだけでやるべき?……)

このあと数年のわれわれのフィクスチャリストを見れば。それはマネジャーたちとPLとのあいだで話すべきことだろう。どうにかしなければならない。今シーズンにそれをやるのは不可能だったかもしれない。なぜならもうすでにアレンジされていたから。しかし、わたしの意見ではそれは議論すべきことだ。

(リーグカップが完全になくなってしまう?……)

わたしの側からは、そうした話にはなっていない。

以上。

この試合もギリギリで延期が決まる可能性があるのか。それはキツい。

さて、個人的にも今回の会見の最大の注目は、ヌーノ・タヴァーレスの事案についてアルテタがどう反応するか。

この口ぶりだと、あのグローヴ投げ捨てもとくに問題にする気はないようだ。よかったよかった。なんか先生みたいだよ。3年B組。

NTがゲンドゥージみたいなことになったらどうしようと思っていたけど、そうはならなさげ。たぶんゲンドゥーの場合は、コーチと衝突したとかそういう単発の事案というよりは、トレイニングにおける日々の振る舞いとか、そういうもっと根深いところで問題があったのだろう。何か起きたとしても、それはきっかけに過ぎなかったという。

あとは、ヌーノがこころを入れ替えるだけ。あの試合のことはいったん忘れて、今後なにごともなかったみたいに大活躍してほしいですね。この試合もベンチには入れてほしい。

※アルテタの会見コメントを以下追記

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

4 Comments on “【マッチプレビュー】21/22カラバオカップSF リヴァプール vs アーセナル(13/Jan/2022)飛車角落ちのリヴァプール? ※追記あり

  1. 不安でしかたないですね。
    ジャックは一緒に練習してるみたいですが、どんな気持ちなんでしょうね。このセントラルスパイラルの中、オレはまだやれると思ってるはず。中途半端な選手を使うよりはよっぽど夢があると思うのですがね。
    とにかくいい試合にしてほしい。
    COYG

  2. おはようございます。

    私はもうリーグ戦に全集中で良いと思います。。Bチームで全然おっけー、もう割り切って欲しいです。
    できれば、替えの利かない選手を怪我のリスクに晒すことはおろか消耗させるのもやめて欲しい。。
    と言っても、最終ライン以外は替えが思い当たらない。。U23メンバー??
    解が見つからないので、もう考えるのを止めて祈ります。。COYG

  3. 個人的にはフルメンバーに一票かなあ。。。メンバーが揃えば、だけど。

    追記で言われてるようにロコンガには悪条件が重なりすぎてると思う。パーティの代役だけでも無理ゲーに近いのに、ジャカと連携を合わせる時間もない。しかしそれでもNLDまでに何とか形にしなきゃならんので、できればここはジャカと組ませたい。

    とにかくチームとして正しいフォームを取り戻さなきゃならないし、その要をパーティからロコンガにバトンタッチするだけでもかなりムリがある。個人的には、ケガのリスクはこの際忘れたほうがいいように思う。どっちにしろギャンブルなんだし。

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