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【マッチレビュー】21/22EPL アーセナル vs バーンリー(23/Jan/2022)フラストレイション

試合の論点

アーセナル vs バーンリーのトーキングポインツ。

スクワッドの総力で敗け。1月の計画は楽観的だったか

まあ正確には敗けではないんだけど。

ボトムチームにホームでドロウというのは、いまのアーセナルにとっては、ほぼ敗けみたいなものだ。

アーセナルがPLでボトムチームに勝てなかったのは、2008年以来という。

フェアにいえば、バーンリーは消化試合数がすくないだけで、ボトムチームと決めつけてはいけないかもしれない。ドロウのエキスパートというだけあって、守備のクオリティはさすがだった。しかし、だとしても、17試合でわずか1勝しかしていないチームに、トップ4を狙うチームがホームでポインツを失ってはいけない。

でも、こういう結果もまったく予想できなかったことでもない。クオリティ以前に、フレッシュなチームが疲労しているチームを苦しめることはよくある。われらも元日には疲れたマンシティに勝ちそうだった。だから、なんというか、これは恐れていた結果だった。

今回のアーセナルは、スターティング11にもかなり疲労が蓄積していたように見え、それでいてベンチには解決策もなかった。

アルテタは、ベンチのアカデミー選手をピッチ上のシニア選手に変えようという気は最初からなさそうだったし、ゴールが必要な場面で期待できたのはエンケティアのみ。終盤にガブリエルを上げっぱなしにしたスクランブル状況では、ワイルドカードとして(笑い)ヌーノ・タヴァーレスを使ってくれても良さそうに思えたものだが、あの事案以降、やっぱり彼はアルテタの信頼を失っているのか、使ってくれなかった。

もしベンチに、オバメヤンやぺぺ、あるいはバロガンのようなアタッカーが控えていたなら、それはやはり多少でも勝つ可能性は上がったんだろうと思うと、今回はベンチも含めたスクワッドの総力で敗けたという気が非常にする。そもそもスタートの11人が疲労していたのも、彼らの、信頼に足るバックアップがいなかったからで、いやでも使いつづけるしかなかった。

これで、アーセナルは1月に入ってからすべてのコンペティション5試合で勝ちなし(W0 D2 L3)となった。それまでの5連勝からのこれ。急転直下。

もちろんこの間は3枚のレッドカード(アーセナルの1月のゴールより多い)やケガもあったりと事故もつづいたが、AFCONで選手が欠けることもわかっていながらローンで4人も選手を手放すなど、やりくりに楽観的だった部分は否めない。とくにCMは最初から綱渡りだったので、早々にAMNの移籍を許したことは、この結果を見れば軽率だったように思われる。

トミヤスのケガだって、アルテタは「彼を使いつづけたから」とケガの理由を述べていたくらいで、まったく予想できなかった事態でもない。

「なんとかなるだろう」が、なんとかならなかったわけだ。

それが、今回を含めて、1月のいくつかの試合結果を左右した原因かもしれないとしたら、かなり手痛い判断ミスだった。この間に起きたたくさんのことは、予想外なことばかりじゃなかったのだから。

アーセナルにとってポジティヴなことは、これで1月が終わるということ。ひとまずいまの切羽詰まった状況は終わり。1月からようやく開放されるのだ。ああよかった。

これから2週間、今後に向けて準備できるし、離脱していた選手も戻り、疲労した選手もリフレッシュできる。あたらしい選手もいる(たぶん)。シーズン後半は、チームのフレッシュさを維持できる週1試合のメリットを最大限に活かしてもらうしかない。

そして、きっついフィクスチャのあと、今後はトップチームス以外との試合がつづく。

  • ウォルヴズ(A)
  • ブレントフォード(H)
  • ワトフォード(A)
  • レスター(H)
  • アストン・ヴィラ(A)
  • クリスタル・パレス(A)
  • ブライトン(H)
  • サウサンプトン(A)

これが現在予定されている4月のマンU(H)までのフィクスチャ(※延期でリスケされた試合がこのなかに入ってくる可能性はある)。アウェイが多いので安心はできないが、ここでポインツを稼がねばトップ4は無理だ。

その他試合について

  • こういう試合だと、パターン化されすぎたチームプレイというのも考えものだととても思う。サカとマルティネリの役割とか、ダイアゴナルのロングパスとか、クロスとか。似たようなプレイを繰り返して、そのたびに似たような結果に終わり。パターンにこだわるのなら、相手が予測できないほどもっとパターンを増やすしかない
  • KTのクロス成功率は0/7。おどろきの0%

試合については以上。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

7 Comments on “【マッチレビュー】21/22EPL アーセナル vs バーンリー(23/Jan/2022)フラストレイション

  1. ロコンガひどかったですね。あれだけ相手FWに自分から近づいていったら、そりゃ誰もパス出せませんわ。アルテタも修正してくれたらなぁ。

    ティアニーもなぁ。鋭いクロスあげませんよね。人がいるとこにクロスあげてるような。誰もいないとこに出してさわればゴールみたいな相手慌てさせるクロスなかったよなぁ。

  2. アルテタが言うようにロコンガは徐々に成長してきてはいるけど、にしてもダメすぎる。ポジショニングのセンスが壊滅的すぎる。動かないのがCMだと勘違いしてるでしょ。433はロコンガのところ以外うまくいってたし、ラカゼットの起点になる力は、その後のチェルシーvsスパーズ見たけど、ルカク、ケインに引けを取らないと思う。

    イサクはいいと思います。レナト・サンチェスは筋肉のついたロコンガがもうひとり増えるだけ

  3. お疲れ様です。

    1月はやることなすこと裏目でしたね。。ポジティブなのはNLDの延期ぐらい?

    ロコンガは散々だったと思いますが、相手の2トップの近くにいることでマークを意識させてCBへのプレスを牽制していたという意見もツイッターで見かけました。なるほどとは思いましたが、そうだとしてももう少しパスをもらう動きを見せて欲しかった。マークされている状態でパスをもらうのを恐れているように見えたんですよね。相手に囲まれていてもパスを要求するウデゴとは対照的。

    ウデゴは中一日にも拘らずよく走ってましたね、マルティネッリも。大好きです。

    今季はもうPLのみということもあり冬の移籍は怪しい感じですが、レギュラーが2人アウトすると途端にガタガタになる状況の改善はもちろん、なんとか希望を膨らませる補強をしてもらいたいですね。COYG!

  4. あちこちでロコンガが戦犯になっていますがロコンガだけの問題ではないよ
    向こうはふたりでこちらの2CBとロコンガをマークしておりロコンガには必ず1人ついてもう一人でロコンガへのパスコースを切りながらのCBへのプレスだったのでロコンガとしては2FWの間にいた方が常に数的有利を作れる
    問題は数的有利を活かせないCBの問題。

    アルテタからの指示は知らないが前半も後半もロコンガもポジショニングがほぼ変わらず、途中交代も無かったのであれがアルテタの選択だったんだと思う

    異論がある方は是非。あの試合でロコンガがどうすればよかったかコメントください

    1. まずバーンリーの守備はどちらかのFWがロコンガへのコースを切って、もう一方がボールホルダーにプレスに行くというものではなく、ふたりとも中閉じでロコンガへのコースを切っています。だから、ロコンガがFWの後ろに立って彼らを引きつけるというのは決して悪くはない。だけど、CB間であれ、SBであれ、前線であれ、ボールが移動した時には、パスを受けられるようにポジショニングを素早く取り直さなくてはならない。それが遅いし、位置が悪い。直後にチェルシースパーズがあったのでジョルジーニョと比べてみれば分かると思います。本当に細やかで、寄りすぎないようにあえて奥行きを作っておいたりしてもいる。もしご覧になっていなかったらおすすめします。それでもわからない場合はもう言えることはないです。ジョルジーニョと比べるのは酷だという声もあるかもしれませんが、アーセナルというクラブにおいてであれ、ロコンガは最低限の水準を満たしていません。トーマスが一年目に適応できなかったのだから〜、という人もいますがそれと比べても天と地の差です。アルテタの選択も含めて批判の余地はあると思います。ホワイトアンカーでよかった。CBのふたりに批判が及んでいますが、むしろロコンガがほとんど消えているにも関わらず、彼らはよくやっていたと思います。今回の結果はロコンガだけの問題ではないけど、彼以外に批判の対象となるプレー内容だった選手はラカゼットも含めてとくにいません。悪いけどロコンガひとりだけレベルがガクンと落ちて見えます。アンカーの出来はチーム全体の出来に関わります。将来に期待したい気持ちはわかるし、数年後には成功しているかもしれないけど、なかなか成長しない若手を使い続ける余裕がある状況なのか考えてみてください。

      1. コメントありがとうございます
        その試合は見ていないのでまた見てみます。
        ロコンガがアーセナルの基準を満たしていないことは同意です。彼はあのポジションの控えでありエルネニーより序列は下かもしれません。
        なのでロコンガだけレベルが違って見えたのも同意見です。

        ただ、それでもロコンガを使わないといけないチーム状況の中ロコンガにできる役割を与え、相手に得点を与えず、20本のシュートを打てる場面を作ったアルテタの作戦は間違っていたとは思えません。

        僕はロコンガがすきですがこの試合全体を通して良かったとは思っていません。ただ戦犯ではない。多分ジャカだったとしても対して変わってないと思います。アルテタは持てる駒で最高出力を出したと思う。
        問題は点が取れなかったこと。それだけだと思います。

        1. こちらこそ返信ありがとうございます。ジャカについては、欠点の多い選手ですが、ビルドアップの立ち位置は細かく取り直すタイプなので、さすがに同じということはないです。彼がアーセナルでレギュラーを張っている現状に不満はあれど、不当に扱われるのは可哀想なので一応。ごめんなさい、それくらいロコンガは誰の目からも現状厳しいです。

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