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【マッチプレビュー】21/22EPL アーセナル vs マンチェスター・ユナイテッド(23/Apr/2022)必勝の方程式

今朝はすこし早起きしたら「3人めのガブリエル」でアーセナル界隈はたいへんに盛り上がっていた。

ガブリエルはガブリエルでも、ジェイズース。

以前からアーセナルが彼に関心を持っているといううわさはあったが、今回はデイヴィッド・オーンステインがリンクをリポート。オーニーがBBCにいた時代なら、もう決まりも同然みたいなニュースですぞ。

彼のストライカーとしてのパフォーマンスについてはいいのか悪いのか諸説あるようだが、25になったばかりとまだ若く、PLの実績と経験は間違いなし。シティも売る気ありでビジネス的にも悪くなさげ。これは大注目案件ですな!

おっと、マンU。忘れるとこだった。ていうか早い。チェルシーが終わって、今晩もうつぎの試合とは。

マンUといえば、来シーズンからのErik ten Hagのマネジャー就任を発表したり、クリスチャーノの私生活での悲劇があり、キャプテンのマグワイヤが爆弾魔に脅迫されたりと、最近はなにかと彼らのニュースを目にする機会が多かった。

そういったこともあり、ミドウィークのチェルシー戦よりも、よほどこの試合は世間に注目されている気がする。アーセナルが崖っぷちで息を吹き返したこともある。

今晩の試合をプレヴューしてゆこう。



アルテタの試合前コメント「アカデミー選手の活躍の背後には、たくさんの隠れたワークがある」

昨日行われたプレス会見。オフィシャルサイトのトランスクリプトより。

チームニュース

(直近のチームニュースとタケヒロ・トミヤスについて……)

アルテタ:彼は今日トレインしていい感じなら、明日は使えるだろうね。イエスだ。

(あたらしいケガ人は?……)

いない。トレインもしていなかったから。昨日はリカヴァリセッションをやり、今日は遅くまでステディアムでトレインしている。なぜなら、数週間前にもあったターンアラウンドがまたあるから。だから、試合前になにかできるよう、できるだけ遅くまでトレインするのがベストである。

(土曜にエディ・エンケティアがプレイするチャンス……)

どうなるか観よう。彼がどれほど回復するか、ほかの選手はどうか。試合に勝つためにベストなチームを出すつもり。

(エディはキープしたい?……)

あれが彼がずっとやっていることだ。彼は今シーズンはそれを見せる十分な時間を与えられなかった。だから、わたしはああいったことを述べたのだ。

(明日ラカゼットは起用できる?……)

彼は昨日はトレインしていたし、今日感じがよくなっているといいのだが。Covidのあと、数週間は苦しむ選手もいるし、すごく回復が早いものもいる。どうなるか。しかし、もちろん彼はチームに必要な選手だ。彼の早い回復を望む。

マンU戦について

(マンUをトップ4争いから追い出せる……)

今後まだそこに紆余曲折があると、わたしは思う。これこそわれわれがせねばならないことで、明日試合に勝つに値するようないいパフォームをし、いいプレイをする。難しい試合になると思うから。

(リヴァプール戦のマンUをどう評価する?……)

わたしは、ほかのチームのパフォーマンスを評価するためにここにいるのではない。わたしも試合は観たが、あれはすごい試合だった。ファーストハーフがとくに。リヴァプールのプレイは際立っていた。

われわれみんながアンフィールドへ行く難しさを知っている。彼らはシーズンのなかでもとてもいい時期を過ごしている。彼らにはすごい選手たちがいて、どんなチームでも倒す能力がある。

(エリック・テン・ハーグのマンUマネジャー就任……)

イエス。彼は何年か前のCLでもとてもよかったと思う。とくに彼のチームのプレイ。それはマンユナイテッドの決断だから、わたしがそれ以上なにか云うことはない。

(このアナウンスメントのタイミングについて……)

われわれには影響ない。彼らにとってどういうことになるのかは、わからないね。われわれにとっては何も変わらない。

(あなたがエドゥとボードにしてもらっている忍耐について、それとマンUの新マネジャーになにかアドヴァイス?……)

わたしがなにかアドヴァイスすることはできないよ。わたしはここに25年もいないのだし、誰かにアドヴァイスなどできない。わたしはできるだけ自分でいい仕事をしようとしている。あとのことは努力しなければならない。

(クリスチャーノ・ロナウドの悲報について……)

その件で、わたしがなにか発言することが許されるとは思えない。なぜならそれは自分も経験するまで、同じレヴェルの苦痛は味わえないのだから。少なくとも、この国とリーグは先日のアンフィールドでも弔意は示していた。すごいことだと思う。

だからスポーツは、このことを率先してやるべきなのだ。人間レヴェルでの団結を示す。それはときどき失われてしまうもの。昨日は、そのグレイトな事例だったし、このリーグに参加していることがとても誇らしく思えるものだった。

(土曜にはファン主導のtifoがある件……)

それを聞いたときはすごくうれしかった。そのイニシアティヴは、つまり彼らがチームと強いつながりがあるということだから。そして、彼らも自分たちがチームとともにあることを見せたい。自分たちもそこに関与したい。チームの成功のなかに自分たちもいることを感じたい。

わたしがつねづね述べているように、もしこのステディアムを要塞にできるなら、成功しないほうが難しい。彼らは、プレイにおいて大きな大きな部分を占めているし、明日は彼らがチームを助けてくれることを望む。

チームの状況

(勝つチームに変わっていくこと……)

難しいことだ。しかし幸運なことに、われわれが選ばねばならなかった選手、ステップインしなければならなかった選手が、チームのためによくやっている。それは彼らがつねに準備をしていたからだ。それこそ、チームが期待することだ。いつも同じラインアップを繰り返せるわけではないのだから。

われわれには変更のオプションがあるし、明日もまた変更するオプションがある。違うやりかたでプレイもできる。

(トップ4フィニッシュについて……)

わたしは、われわれの眼前にあるオプションズにはとてもワクワクしている。われわれはそれをやるんだ。そしてそこにたどり着くためにベストを尽くす。

(ブカヨ・サカのペナルティ……)

あれでわかったことは、彼が体験したあの瞬間はもう終わったということ。彼はあそこから学び、より自分から責任を負おうとするようになっている。またビッグモウメンツのときに大きな決断をやるようになっている。それこそわたしが望んだものだ。

彼も云っていたように、彼はもう一歩前へ踏み出す自信がある。そして重要なことは、彼がチームのために貢献する準備ができているということ。

(チェルシーを倒してからエナジーに変化……)

勝利のあとのドレッシングルームは、敗けたときよりもだいぶいいものだ。そのエナジーについてわたしが分析せねばならないとしたら、もちろんよくはなっている。だが、わたしが誇らしいのは、このチームが自分たちの思い通りにいかないときや、困難なときにどう振る舞うかということ。どれだけみんなが同じ方向へお互いをプッシュしようとするか。

(アカデミーの選手たちはプレッシャーにどう対処している?……)

それはつまりこれまでのワークのたまものだ。たくさんのコーチたち、たくさんの人たちが、かつて彼らアカデミー選手たちをリクルートする決断をしてきた。それは、彼らが行ってきたたくさんのワークの証であり、わたしは彼らがこそが称賛されるべきだと思うし、ビッグマッチでプレイする選手たちも。

(チェルシー戦で)わたしはこう述べた。もしCLでプレイしたいのなら、ああいったステディアムへ行き、試合に勝てるようにならねばならないと。そして、これは珍しいことだが、あの試合ではわれわれの3人のアカデミー選手たちが得点し、違いになった。

(アーセナルをターンアラウンドさせる……)

ふつうは、多くの変更をせねばならないときは、多くの決断はタフであり、しばらくは会議をすることになる。マネジャーにとっては、成功を納めるまでは、つづけるのがかなり難しいこと。しかし、われわれはそれをいっしょにやった。

それはわたしが自分で下した決断ではない。われわれが方向性やクラブの野心について、とても注意深く考慮したうえでの決断である。リスクがあることも承知していたが、われわれの意見として、それができるだけ早く、効率的に動けるベストなやりかただった。

そしてサポートが必要になれば、わたしにはエドゥともボードともオーナーシップとも深いつながりがあった。この関係は決定的だ。とくにわれわれのプロジェクトのこのステイジにおいては。なぜなら、現時点でわれわれには5人のワールドクラスの選手はいないのだから。もしそのような選手がいれば、毎週ハットトリックでクラブにあるすべての問題を隠してくれるだろう。そんなものはここにはいない。

したがって、われわれがしなければならないことは、非常に優秀な人たちにいてもらうことだ。クラブとして何をやりたいのか、とてもはっきりとした方向性と野心でつながってくれる人たち。そして、われわれが自分たちがやりたいことを信じていること。当然。

(この若いチームはまだベストになっていない……)

なっていない。個人と集団のポテンシャルはかなり大きいと思う。そう願う! クオリティや一貫性に関しては、経験がもたらす。

それとプロフェッショナルレヴェルでどれだけの時間プレイするか。わたしがプレイさせたいやりかたで、どれだけの時間コーチされるか。苦難を乗り越え、プレッシャーを乗り越え、お互いを理解するようになり。彼らはまだ長い時間いっしょにプレイはしていない。だから、これからよくなっていけることはまだまだたくさんある。

エルネニーについて

(モハメド・エルネニーについて……)

わたしにとっては、彼はスクワッドのなかでもっとも重要な選手のひとりだ。彼にチャンスを与えたときに彼がすること。そして彼がプレイしていないときにやっていること。とんでもない人間であり、フットボーラーとしてもジャッジせねばならないのなら、おそらく彼はふさわしい信頼を得ていないことがある。

(去年の夏には彼の慰留に努めた?……)

夏というより1月。彼もそのときのスクワッドのことは理解していたと思うし、わたしは、さらにほかの選手を行かせることはできなかった。タフなバランスだったのだ。なぜなら、彼らはキャリアのなかでフットボール人生を長引かせることを考えている時期で、しかし同時に、わたしは彼がシーズンの終盤でチームにとって重要な存在になりうると考えていたから。

(エルネニーは新契約にサインする?……)

それはべつのことだ。シーズン終了時に別途話をすることになるはずで、それもまたどうなるか観ていくことになる。

(エルネニーをキープしたい?……)

わたしは彼にはとても満足している。それがわたしに云えることだ。

ポスト・ヴェンゲルとAFCコーチ就任について

(アーセン・ヴェンゲルの足跡をたどること……)

この仕事を受けるときにはそのことも考えたが、このクラブに加わることに比べたら些細なことだった。全員がやりたがっていることをやること。それは、アーセンが最高レヴェルまで連れて行ったところへ戻るということ。もちろん、その渇望は、失敗を心配するよりももっと大きかった。

(アーセンが去ったすぐあと、あなたはほとんどマネジャーになりかかっていた……)

近づいていた。しかし、起きたことには理由がある。おそらく早すぎたのだろう。

(なぜあなたは、そのときにアーセナルのマネジャーにならなかった?……)

その決断を下したひとたちがいたからだろう。彼らが違う決断をしたということ。

(自分でその仕事を断った?……)

わたしがこのクラブをお断りするなんて、とんでもなく難しいことだ。そこをもっとよく観れば、自分がやりたいことで、なにかが起きていた。

しかし、繰り返すように、彼らはべつの優秀なコーチと契約した。彼はいまヴィヤレアルで自分がどれだけ優秀かを示している。しかし、ときにそれは、人間性のキャパシティではなく、コンテキストのキャパシティだったりする。本人あるいはチームの。それが正しいタイミングあるいはそうじゃないのような、キャパシティではなくタイミングが問題のこともある。

(アーセナルの直接の後任じゃなかったことで助かっている?……)

わからない。つまり、このクラブの期待はつねに最高だということ。なぜなら、われわれはいつだって、われわれが、ともにここでやってきた美しい時間と比べられることになるのだから。いつが完璧な時間であるか、選択肢はないし、わからない。

わたしがいつも云っていることは、わたし自身が自分のやっていることをほんとうに楽しんでいるのかどうか。みんなはどうか? イエスだ。なぜなら、わたしは自分たちに何ができるかを知っているし、自分たちのポテンシャルも、どこへ行きたいかもわかっている。あとは、失敗するんじゃないかという恐れがある。

しかし、いつそこにたどり着けるのかを理解する必要がある。そして、とくにどうやってそこにたどり着くか。どれだけクリアか、おそらく時間の問題。しかし、そこへ向かい始めたら、そのための道具がなくても、どうにか道を見つけようとする。苦しみはあるだろうと思う。

以上

 

チェルシーに勝ったことで、雰囲気がだいぶ変わっているように思える。なかには、まるで何かが成功したあとのような受け答えもある。5試合4敗からのたった1勝で、そんなに急に風向きが変わるなんて……という思いもありつつ、あれはそれほどのインパクトある勝利だったのも事実。

エルネニーについてのプレスの質問にはちょっと笑ってしまった。アーセナルとしては、夏に彼がフリー移籍するのはほとんど計画どおりのはずで、だから今シーズンもほとんど彼を使わなかった。彼に新契約のうわさもないことはみんなわかっているだろうに、「彼をキープしたい?」とか「彼は新契約を受け入れる?」とか、アルテタには答えるのが難しい質問をたたみかける。意地悪い。

ただ、パーティがおらずサンビ・ロコンガも不安定ななか、この残り試合でエルネニーがチームの救世主になる可能性はまったくないとは云えない。個人的には、彼のような高給でもなく、とくにクラブにロイヤルな選手には、来年以降もスクワッドプレイヤーとして残ってもらいたいとは思う。試合に出られなくてもアティチュードを失わない彼は、プロフットボーラーとして、若い選手のロールモデルにもなれる。とくに、アニキが必要なチームだし。

それと、会見でも話題に出ている「tifo」。数日前に、これへの協力を一部のファンがソーシャルメディアで呼びかけていたのはぼくも観ていた。いまこうして、アルテタも知っているくらいだから、きっと実現するのだろう。tifoというのは、スタンドで巨大なフラッグを掲げたり、ファンがみんな揃ってカードでモザイクをつくるというアレ。

こういうやつ。そういえばPLではあんまり観ないね。

どのようなデザインと完成度なのか。楽しみである。

St. Pauliはやっぱりぶっ飛んでるなあ。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

4 Comments on “【マッチプレビュー】21/22EPL アーセナル vs マンチェスター・ユナイテッド(23/Apr/2022)必勝の方程式

  1. Fredがアウトなのは有難いですね。
    彼以外に脚の早いCHがいなさそうなので(笑い)、MUNとしてはスペースを埋めたり即座奪還だったりはしづらいはずです。
    こちらとしては素早いパスワークで相手を翻弄したいところですね。

  2. タヴァレスを見てるとなんだか少年サッカーチームに所属する息子の試合を観に来た父親のような気持ちになります😅

    まだまだプレーが危なっかしいんだけど、なんだかつい微笑んでしまうという不思議さ。まあタヴァレスならしょうがないかみたいな許してしまう感じ。

    前節チェルシー戦で目の前でやられたプレーを見て盗んだのか今節の形。笑

    以前のアーセナルだとデニウソンやベントナーみたいな感じですかね😅

    chanさんのタヴァレス成長日記楽しみにしてます😊

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