このシーズンも終盤に差し掛かろうという重大な局面での、非常に受け入れがたい2連敗。
アーセナルは残りの8試合、トップ4フィニッシュに向けては、どんどん失敗できるマージンがなくなってしまっている状況だ。
残りフィクスチャを考慮すると、この試合も絶対に3ポインツが必要な試合であることは明白。アウェイの厳しい試合になることは、当然覚悟せねばならないだろう。
後述するように、今年のイングランドでは来シーズンのヨーロピアンスポッツに、PLトップ4以下から各コンペティションの勝者が割り込んでくる可能性が高まっており、アーセナルはヨーロッパの場所を確保するなら、仮に4位をのがしても、できるだけ上位を目指さねばならなくなっている。
まだまだおれたちの厳しい戦いはつづく。
この試合をプレヴューしてゆこう。
アルテタの試合前コメント「困難な時期こそ学びがある」
昨日行われたプレス会見。中継を観ていたが、オンラインではなく現場にプレスが集ったのはもしかしてこれが数年ぶり? 前回はどうだったか。オフィシャルサイトのトランスクリプトより。
(ショーン・ダイチがバーンリーを去ることに……)
アルテタ:わたしには称賛のことばしかない。彼が10年以上もクラブでやってきたことはすごい。彼はクラブにとても明解なアイデンティティを与え、リーグのなかでは予算のかなり限られたチームのマネジャーだった。だから、わたしは彼の幸運を祈っている。仲間がそうした決断をするのを見るのはいつも悲しいよ。
(トマス・パーティのケガについて……)
イエス。たくさんの検査後に受けた報告は、よくはない。今シーズンの彼の起用についてはとてもポジティヴには見えない。しかし、どうなるかはまだ観ないと。本人はできるだけ早く復帰しようとがんばっているから。だが、現時点ではそれについてとても楽観的ではない。
(トーマスとティアニーを同時に失った……)
イエス。理想的ではない。シーズン終了に向けては、チームとスクワッドができるだけ揃っていることは、カギになる要素のひとつになるはずだったのだから。トーマスには問題があり、トミヤスもそう、だが、われわれは競いつづけねばならないし、最高のやりかたでワークせねばならない。
(トッナムとのライヴァリーのために、われわれのトップ4フィニッシュはさらなるプレッシャーになっている?……)
それはわれわれの歴史に関することだと思う。4位ではなく、3位、2位、あるいは1位になりたい。それがわれわれが目指せねばならないものだ。それは、つねにどのサポーター、このクラブと関係ある全員のなかにある。だから、チームがうまくやっているのを観て、いい目標を持つのを観て、ワクワクする。それは正しいリアクションだと思う。
(シーズンスタート当初なら5位も受け入れられた?……)
シーズンのスタート? そこには何もないよ。そのあとどうなるかなんてわからないのだから。もしキミがその質問をシーズンの一週間前か二週間前にしたなら、もしかしたら、わたしも違う答えをしたかもしれないが。ノーノー。
(サウサンプトンはチェルシーにコテンパンにやられた……)
2つのチームスが傷ついているのを見るのだと思う。なぜなら、われわれも2試合に敗けて傷ついている。そしてパフォームして勝ちたい。たしかなことは、彼らはホームで敗けたあとなので、彼らも同じことをやりたいということ。
(4位を確保するには誰が主導権を握っている?……)
試合に勝たせ、いいプレイをさせられるなら誰でも。まだこれからいろいろあるのは間違いない。ここからシーズン終了まで、プレッシャーも状況も変わりつづける。われわれは自分たちに集中しなければならない。自分たちがやるべきことに。
(ゆうべのレンジャーズの勝利……)
うれしいね。わたしとクラブの関係は永遠だ。彼らが昨日の夜にやったことはとてもうれしい。おめでとうだ!
(ラカゼットがトレイニングにいない件……)
それは私的な理由だ。コメントできない。しかし、われわれが話している選手たち以外では、ほかのチームニュースはないよ。
(グラニト・ジャカの最近のインタヴューについてと、彼がいかに重要になったか……)
わたしは、起きたことについて深入りするのは好まない。思うに、グラニトに起きたことがどうなっていったかの重要性がある。彼のパーソナリティと彼のありかた。そうしたキャパシティがあり、自分にとっての正しい環境があると感じられること、ヴァルネラビリティ(※傷つきやすさ・もろさ)を示すこと、彼の気持ちを示し、オープンに、声を大にすること。わたしはそれは、とても大きな決断だと思う。それをやるなら、とてもよく感情的でいなければならないのだし。準備ができていて、成熟していなければならない。それができる人間はそう多くはいない。
(パレス戦でのパフォーマンスについてのジャカのコメント、それと今回さらなる敗戦を避けるために彼には違った役割を与えるのかについて……)
わたしは、ファーストハーフのパフォーマンスは受け入れられないと云った。なぜなら、わたしも久しく観ていなかったようなものだったから。そしてわたしはセカンドハーフには大きなリアクションを観た。しかし、そこで得られたかもしれない状況には持ち込めなかった。
ブライトンでは違う。あれはアティチュードがどうこうではない。ほかの原因だ。またしても、よくはなかった。われわれのあるべきレヴェルでのパフォームではなかった。それを変えようとしたが、あまりに多かった。取り組むべきことが多すぎた。だが、チームを落としたのはディーテイルズだ。それは、15や20といったショッツを被ったり、相手にさんざんやられたということではない。われわれが被ったのはひとつかふたつのショッツであり、ペナルティも受けた。そして、もっと上手にやらねばならないところで、たくさんのことを効率的にやれなかった。
(ラカゼットはフィットしていてセレクションに含まれる?……)
彼が大丈夫かどうかは観てみよう。いいチャンスがある。
(ブカヨ・サカが相手DFのターゲットになっている……)
ベストプレイヤー、才能ある選手はつねにそうなるものだ。彼らはスペイスで彼らとタイトに近づくから。ブカヨはそれを認識する必要がある。そういうことがあるのだと。レフェリーも試合の早い時間でそれに気づく必要がある。彼らを守ってくれないと。
(さらなる保護が必要だと思う?……)
保護は必要だと思う。それはどんな選手でも。このレヴェルでは。何も違わないし、何も特別じゃない。
(そのために彼を支持する……)
彼はグレイトなキッドである。彼には、予想するために何が必要が、とてもクリアなアイディアがある。彼がうまくやればやるほど、相手は困難になる。それは間違いない。
(ヌーノ・タヴァーレスへの信頼……)
ノー。信頼は、彼らとわたしがどうコミュニケイトするかではない。わたしが正しい理由で彼らに与えるもの、わたしが選手をピッチに送るのは、それは彼らがふさわしいコンディションかどうかだ。信頼を示すということは、わたしが彼らが準備できていると信じているときに機会を与えるということ。そのときにわたしがその選手をあやしいと観れば、彼をそこに入れるということはしない。
そして、グラニトがそこでもプレイできるという議論もある。グラニトがレフトバックでプレイするときのチームのスタッツを見るのだ。それよりも優れてはいない。
(ヌーノには自信の問題がある?……)
ヌーノに? ノー。自信じゃない。彼は、わたしがこのスクワッドのどの選手にも示していることを乗り越える必要がある。必ずしもいい時期だけじゃない、難しい期間だ。しかし、そういう難しい期間こそ、最高の学びのときなんだ。それを乗り越え、よりよい選手になるための能力を得る。
(グラニトをレフトバックでプレイさせたらチームを壊しかねない……)
チームにとって何がベストか、わたしが確信したら、あとは、勝つか、あるいは勝たないかで判断される。問題は、グラニトがレフトバックでプレイするかどうかではない。保証する。
(ケガ人が出ているなかで、戦術的な透明性を維持すること……)
変更する箇所がひとつかふたつならシンプルだ。何をやるべきか確かめる必要はない。快適じゃないポジションに選手を入れることなく、選手の最大限のクオリティを利用することができ、彼らがやれることをやってもらう。そして、すべての要素を使えて、何も失うものがない。そうじゃないのなら、ほかの解決策を見つけねばならない。
(そうした解決策を見つけるのはかんたん?……)
難しい。だが、努力せねばならない。そこからベストを引き出さないと。ベンをフルバックで使ったときもあるし、それで試合にも勝った。彼がフルバックでプレイすることについては、なんのコメントも観なかった。勝たなかったときは、そこにはジャッジされるようなすべてがある。だが、それは試合前にやるべきで、試合後ではない。
(選手の保護について……)
繰り返すように、それはレフェリーの判断。彼らがそれをやる適任だと思っているし、彼らもプレイにおけるパターンはわかっている。ターゲットになる選手がいて、できるときは彼らを守ろうとしている。
(ケガ人が出ていても433でプレイする?……)
われわれにはいろいろなクオリティがあり、役割にも依る。試合で何が要求されるか、あるいは攻守でどのスペイスを使いたいか。それはよりチャレンジングにもなりうる。なぜなら、チームにいる人数もあるから。われわれには、そこであまり変更できるキャパシティはない。
(スミス・ロウのフォルス9適性について……)
彼は、毎試合、毎度のトレイニングでずっと完璧にはフィットしていなかった。しかし、可能性はある。将来的には彼がプレイできるポジションだ。しかし、彼にはトレイニングが必要で、そこでの経験が必要になる。
(ガブリエル・マルティネリがストライカーとしてプレイする可能性……)
たくさんのオプションがある。明日わかるだろう。
(今後ケガを防ぐための対策がある?……)
できるベストをやっている。選手をモニタして、正しいトレイニングセッションをする。今シーズンのわれわれはケガも多くなかった。そして、いまこのシーズンの決定的なときに重大なけが人が出てきている。それは避けたいし、避けるようにしている。できるだけ早く戻ってほしい。
(土曜の試合はトップ4争いにどれほど重要?……)
毎試合が重要。しかし、当然ながら敗ければ、つぎの試合はより重要になっていく。それはわかっている。
(セドリックのポルトガルNTへの復帰について……)
とてもうれしい。彼はワールドカップでプレイする大きな野心があるから。彼の経験や年齢からして、それは最後の機会になりうる。彼はとてもよくワークしているし、プレイしていなかったときも彼のアティチュードはすばらしかった。彼がチームのオプションになってくれていることはいいことだ。
(バルセロナでのチャヴィのインパクト……)
彼はクラブを熟知しているひとり。彼はとても難しい時期に来て、それでたくさんの安定をもたらした。1月には必要だったビッグプレイヤーを連れてきてもらうサポートもあり、ここまではグレイトな仕事をしている。
以上
ヨーロッパの条件ちょっとわかりにくいですよねー
ECLも加わったせいでホント毎年変動が。。
いやでも今季ここでヨーロッパ、、できればCL、最低でもEL、、
バック3も面白そうですね。
そこであえてBWをセンターに入れてアンカー的にも立ち回らせてゲームメイクにより積極参加させてやったら案外プレス回避できてハマるのでは、と考えました(アルテタやりそうにないから妄想かな……)
そしたら来季右サリバに中央BW起用も可能ではとの伏線にもなりそうですし……
NTにはのびのびとプレーしてほしいですね。元気いっぱいな彼を見たいです(笑い)