試合の論点
ボーンマス vs アーセナルのトーキングポインツ。
ファインフォームをキープで3連勝。サリーバ!
シーズンが始まってから、このチームは毎回よくて、ブログでもだんだん書くことがなくなってきた感覚がある。毎回同じところがよいんだから困る。
ジェズースは相変わらずのスーパーカーっぷりだし(松木安太郎風に云えば、MØのファーストゴールはGJに0.5点以上はあげたい。あのプレイはヤバかった)、ジンチェンコは攻守の安定がすごい。今回は相手のカウンターアタックをクリーンに止めるという守備の見せ場が何度かあって、またしても有能ぶりを披露。ディフェンスでスタンドから歓声が上がるのは、チーム全体の好調さのバロメータという感じがする。
そしていわずもがなのウィリアム・サリーバ。まさにロールス・ロイス・オブ・CB。あのゴールに、パスは100%精度。
William Saliba’s game by numbers vs. Bournemouth:
100% pass accuracy
100% shot accuracy
100% long ball accuracy
83 touches
75 passes completed
5x possession won
2 clearances
2 tackles
2 interceptions
2 duels won
1 shot
1 goalDo do do do do do do do … 🎵 pic.twitter.com/M1a4K768O7
— Squawka (@Squawka) August 20, 2022
100% – William Saliba completed all 76 of his pass attempts against Bournemouth; the most passes by an Arsenal defender with a 100% completion rate in a Premier League match (since 2003-04, when this data is available). Immaculate. pic.twitter.com/sIDjbJpJjx
— OptaJoe (@OptaJoe) August 20, 2022
今回のエントリはずっと「サリーバ」って書いてしまうのは、♪テキーラ!があたまから離れなくてな。スタンドのあいつらも、よくあんだけ長い時間ずっとうたいつづけたもんだ。
それと、今回の試合ですこし観られたチームの変化を挙げるとすれば、右サイドか。今シーズンが始まってからのアーセナルは、昨シーズンと違って、ジンチェンコ加入で左サイドの攻撃が目立っていた。それが、今回は右サイドからの攻撃がかなり増えていたようだ。
The majority of Arsenal’s attacking play came down the right yesterday pic.twitter.com/Z1PJFG51ji
— Orbinho (@Orbinho) August 21, 2022
それは、やはりオーデガードの影響も大きいように思える。彼のタッチは、ここまでの2試合よりもかなり増えている。それだけ、より深く試合に関与するようになっている。
- パレス:51(89分)
- レスター:56(90分)
- ボーンマス:72(74分)
そしてもちろん、今回はゴールをふたつぶっこんだ。
シーズンが始まってから、彼にはややチームの勢いに乗り切れないところもあったが、自分自身をブーストするためにも必要なものを必要なタイミングで得ただろう。あの10分間の2ゴールズで、こちらは完全にノッたし、前半の45分はほぼ完璧に支配的パフォーマンス。相手はDAZ~Nとならざるを得なかった。それができてこそキャプテン。
とくに彼の2点めは、ジェズースのチャンスを奪い取るようなショットで、ああいった場面で彼のようなクリエイターがゴールへの執着を観せたことは非常によかったと思う。彼のようなMFもまた、ゴールに貪欲であるべきなのだから。
考えてみれば、去年のオーデガードも、アーセナルにパーマネント移籍が決まってからのシーズン序盤はあまりよくなかった。そしてどんどんよくなっていった。彼はそういう時間を要するタイプなのかもしれない。ということは、今後にはかなり期待できる。
また、右サイドではベンジャミン・ホワイトも、より積極的にチームプレイに関与していたと感じた。アーセナルの1点めも2点めも、よく観れば、起点はホワイトで、とくに2点めは彼のオーヴァーラップをサカがシンプルに利用したところから。
アルテタのアーセナルでは、オーヴァーラップしたFBをつかってクロスみたいなオーソドックスなプレイはあまり観られないので、たまにやると効果的なのかもしれない。あそこはきれいに決まった。どうせオトリだろ、という相手DFの心理の逆を突いた。
右サイドのCB、CM、チャンスがあればFB/WBとして。ホワイトは、試合ごとにアルテタ流のライトバックに適応しているように観える。
昨日シティがスリップしたため、ここまでの3試合でわれらが唯一の全勝チームとしてテーブルの単独トップに。去年のスタートとはまさに対照的。
そして、今後のフィクスチャを観るに、まだまだ期待できそうという。未来が明るい。
アーセナルは前半で息切れするチーム?
まあ、今回も後半はかなりプッシュされたし、パレスでもレスターでも前半よりも後半に逆襲されることが多かったわけだが。
Mikel Arteta’s Arsenal has played some scintillating stuff in the first 3 games but a common theme in all those games has been the drop off between 1st half & 2nd half.
The period from 46th-75th min is where they lose a lot of control in games.
Better teams *may* punish that. pic.twitter.com/pN9Cdvdyeh
— Yash (@Odriozolite) August 21, 2022
このように数字で比較されると、たしかにわれらは後半に試合のコントロールを失うという明白な傾向はある。
ぼくも、シーズン開始から、いかにエナジーを維持するかは、このチームが成長するためのキーポインツのひとつに挙げた。
だが、現時点ではこれをそこまで憂う必要もないように感じる。この3試合だけで評価するなら。
というのは、この3試合はすべてアーセナルが前半にリードする展開になっていて、相手は後半によりハードにプッシュせねばならない状況で、そうなれば当然試合の趨勢は変わりうる。
また、前回のレスターや今回のボーンマスは、前半にパフォーマンス(内容)でもこちらが圧倒して、後半は自分たちでギアを落とした部分もある。もちろん、勝利をたしかなものにするまで集中力を維持するのは重要なことだろうが、人間なのだから、つねに完璧を求めることはできない。
この手のスタッツで議論するのは、もうすこしシーズンが進んでからのほうがよさそうだ。
この試合については以上。
やっと届いたオーデガードのユニを着て観戦したら大活躍で感激!
でもスミスロウも同じくらい好きで、彼をもっと観たいという気持ちもあり…。
何にせよ、今のベストフォームを続けていただき、トーマスの控えをなんとか今夏に用意して欲しい。