Bodø/Glimtについて
ノルウェイは、フットボール世界では近年は最注目の国のひとつだろう。国として選手育成の成功例として挙げられることもけっこうある。オーデガードはその筆頭だし、もちろんいまはハーランドのような選手がいる。今年のワールドカップを逃したのは痛かった。
ウキペによると。Bodø/Glimtはノルウェイリーグで5シーズン連続タイトル。これはいわゆるノルウェイの強豪クラブというやつなのか? 冒頭で名前も知らんとか、つい失礼を書いてしまったが、超有名だったらすまない。
それと、ヨーロピアンコンペティションの成績を観るとゴールの数がなんかすごい。
全体的にゴールがやけに多いが、特筆すべきは20-21のUECLのグループステイジASローマ戦。ホームで6-1という大差で勝っている。AFCのオフィシャルサイトの情報によれば、モウリーニョのローマで最多失点らしい。
20-21と21-22の2シーズンのヨーロッパのホーム試合15のうち14に勝利(W14 D0 L1)。いっぽうのアウェイは、15試合中2試合しか勝っていない(W2 D7 L6)。ホームのゴールの多さでアグリゲイトではほぼ勝っているという。それにしてもホームとアウェイの成績が極端すぎる。。それはもしかしたら、彼らのホームのせいかもしれない。
Bodø/Glimtのホーム
これは、本来アウェイ試合のときに書くべきなんだろうが(※今回はエミレーツ)、彼らの特殊なホーム環境について。
ELドロウで、同じグループの3チームが判明したとき、地図を観てもノルウェイならそんなに遠くなさそうだしよかったなんて思っていたら、とんでもなかった。
ノルウェイでも、めっちゃ上のほうだった。
しかも海のすぐ近く。そしてGoogle earth。Bodoは、カタカナで「ボーデ」だった。ロンドンから距離が遠いのはまあいいとしよう。問題は緯度だ。
この下の黄色い線が、なんと「北極線」。つまり、北極圏に立地するホームステディアム。こんなクラブほかにあるんだろうか。
北極圏(ほっきょくけん、英: Arctic Region)は、北緯66度33分以北の地域である。 北極圏の限界線となる北緯66度33分線を北極線(ほっきょくせん、英: Arctic Circle)という。 北極圏では、冬至を中心に真冬は太陽が昇らず極夜となり、夏至を中心に真夏は太陽が沈まない白夜となる
この特殊なホームステディアムのおかげで、彼らはホームでめっぽう強いのかもしれない。
そして、今回は関係ない。
フォーム
彼らのすべてのコンペティション直近6試合の結果は、LDLWDW。トップチームのわりには、あまり安定していない。
ELでは、PSV(A)に1-1ドロウ。チューリッヒ(H)に2-1勝利。1試合消化を多いとはいえ、現在は彼らがグループのトップである。
キープレイヤーズ
Patrick Bergという24才のCMにしてキャプテン。彼がチームで唯一のノルウェイ代表のようだ。優秀なのかもしれない。
試合結果予想
BBC Sports (Chris Sutton) N/A
Sky Sports (Jones Knows) N/A
WhoScored.com 3-1
またしても失点を免れないと予想された。
まあ今シーズンのアーセナルはホームでクリンシートをまだ一回もやっていないので、しょうがないか。アウェイでは3回もやっているのに。
試合のみどころ
Bodø/Glimtがどれほどのチームなのかよくわからないので、どんな試合になるのかもよくわからない。
ただ、彼らの極端な内弁慶っぷりを考えると、エミレーツで行われるこの試合は、やっぱりアーセナルと格下チームとの典型的な試合になりそうに思える。ボールを持って押し込むアーセナルと、シットバックしてカウンターの機会を伺うBodø/Glimt。
そうなれば、やることはこれまでといっしょだ。ハイラインとハイプレスでハメて、粘り強くゴール前に停められた観光バスを崩す。
この試合でスタートするだろうアーセナルの「Bチーム」が、そういった相手にどれだけやれるか。どれだけAチームのハイレヴェルなプレイを再現できるか。
今回の注目選手は、アルテタの会見でも触れられているように、ひさびさに起用が予想されるリース・ネルソン。彼ももう22才(※12月に23)になってしまった。
ブカヨ・サカがブレイクするまでは、ネルソンとエンケティアが将来を嘱望されるAFCアカデミーのスターだったが、いまでは、サカとも、ほかの彼よりもっと若い選手たちとも、すっかり差がついてしまった。ネルソンはマンUのサンチョの親友でもあるのだから、現在の自分の境遇にはくやしい思いもかなりあるだろう。
多くのファンには、彼の将来がアーセナルにあるとは思われていないようだ。ここまでのキャリアを見ればしょうがない。
だが、才能は間違いなくある。そうでなければ、いま彼はここにいない。彼の問題はそれを実戦で発揮できないこと。ケガにもつねに悩まされている。
たぶん今シーズンも彼がちゃんとしたチャンスを与えられる機会は、さほど多くないだろう。今回のようなELのグループラウンド、それとカラバオカップ。その限られた少ないチャンスでどうマネジャーの評価を変えられるか。
できれば、この試合でBチームのなかで十分競争力があることを示してもらいたい。チューリッヒでのマルキーニョスか、それ以上に。このような試合でも平凡なパフォーマンスなら、アーセナルでの未来への扉はますます閉じていく。
LWで起用されるなら、ポジション的に比較対象は、ガビ・マルティネリ。彼のようなトップ選手とくらべられるのはタフな状況だが、もうやるしかない。
お互いをよく知るエンケティアが攻撃のパートナーにいることが、彼にはいい効果になればいい。
キックオフは、日本時間で10月7日(金)4:00。
週末のPLリヴァプール(H)にはずみをつけるためにも、いい内容で勝ちたい。
COYG!