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トミヤスの独占インタヴュー「守備の選手としてチームに貢献したい」

やあ。

今シーズンはPL中継でお世話になっている「SPOTVNOW」。彼らが、トミヤスのインタヴュー映像を公開しているのはご存知だろうか。3日前。独占インタヴューということ。

昨日その映像を観ていて、ふとこれを英語に翻訳してみようと思いたって、イングランド vs イランの試合を観ながら(ブカヨがG2でMOTM!)、だらだら作業していた。

英→日翻訳はこのブログで日常的にやってるけど、日→英翻訳というのはやる機会もあんまりなくて、こうしてひさびさにやってみたら、けっこう楽しめるもんだと発見してしまった。脳みその違う部分を使う感じで新鮮。

で、それを朝起きたらそのままブログにアップするつもりだったんだけど、まるごと英語のエントリはさすがにひんしゅくかと思い、やめた。かわりにそれはr/Gunnersのほうにアップしたので、よかったら観てみてくだされば。

今回のエントリは、このトミヤスのインタヴューを紹介しよう。せっかくだから。

もう一度映像を観て文字起こしする気力はないので、自分の訳した英訳から日本語化するという特殊なやりかたでやってみようと思う。いちおう記憶から思い出せるところは正確にしたいが、こまかい部分は、トミヤスの実際の発言と違っているところはあるはず。あしからず。

では、Here we go.



冨安健洋独占インタヴュー by SPOTVNOW【2022年11月】

聞き手は、おなじみのアナウンサー野村明弘さん。おれのなかでは、“away”を「アウウェー」と独特の発音するひと。

(おまたせしてすみません、トミヤス選手。今シーズンのアーセナルは開幕から非常にいいスタートです。その理由はなんだと思いますか?……)

トミヤス:まずは、アルテタ監督がやろうとしていることがチーム全体に行き渡っていることだと思います。選手たちも監督がやりたいことをピッチの上でよく表現しているという。

(選手たちもみんなうまくいっていると感じているんでしょうか?……)

そう思います。リーズやサウサンプトンの試合はあまりうまくいかなかったんですが、つぎの試合に勝つ準備はしています。

(トミヤス選手自身について聞かせてください。アルテタ監督からは、どんなことを要求されているんでしょうか。守備のポジショニングとか、攻撃のポジショニングとか……)

監督からはとくに細かい指示はないですね。彼が毎試合で云っているのは、チームとして何がやりたいかについて。それと相手に対しては毎回変える部分があるので、あとはぼくらがピッチのうえでやるべきことをやるだけです。

(アルテタ監督のチームとしての要求について、トミヤス選手はどのように受け止めているんですか?……)

基本的にはボールをキープして、試合を支配すること。それが監督がぼくらにやらせたがっていることだと思います。

(そんななか、トミヤス選手は最近左サイドバックでも使われていますね。監督からは、右サイドバックをやるときと違うことを云われますか?……)

右サイドバックと左サイドバックではプレイのやりかたが変わるので、だからぼくは試合前のミーティングで毎回訊くようにしてます。

(右と左でプレイするとき、それぞれ自分自身でこうしようと思うところはありますか?……)

右サイドバックと左サイドバックでは役割が違うので、ぼくはそれに合わせます。

(左サイドバックでプレイするとき、とくに気をつけていることは?……)

まずはディフェンス。ぼくの仕事は結局守備なので。前にいるウィンガーを止めなければならない。それが第一。そこから、ポジショニングのことを気にしたり。

(攻撃面に関してはどうでしょう?……)

シンプルにやることだと思います。チームにはフロントにクオリティある選手がいますので、そのアドヴァンテッジを活かして彼らをシンプルに使っていく。

(アルテタ監督についても聞かせてください。トミヤス選手は以前アルテタについてこんなことを云っていたそうですね。「彼は知的で、ピッチ内外で自分を助けてくれる。彼はベストな監督だ」と。監督とのエピソードなどはありますか?……)

ぼくは今年もまたケガした状態からシーズンを始めてしまったんですが、監督自身もぼくのようにケガに苦しんでいた時期があると聞きました。彼はぼくにかなり話しかけてくれて、それでぼくは彼はマンマネジメントのスキルもあるし、とてもいい監督だと思うようになりました。

(アルテタ監督の下で成長できると思いますか?……)

そう思います。彼のことは監督としてだけでなく、ひととしても尊敬できるので。彼についていきたいです。

(いまエミレーツスタジアムの雰囲気はすごくいいですね。ロッカールームのなかの空気もかなりいいじゃないかと思うのですが、どうでしょう?……)

サウサンプトンの試合でドローをやったときは、ちょっとがっかりがあったんですが、ロッカールームの雰囲気はずっといいです。

(オフのときはロンドンでどんな過ごし方をされてますか?……)

オフのときは、リフレッシュするようにしてます。

(三笘薫選手がブライトンにいます。PLにふたりの日本人がいるのをどう思いますか? ブライトン戦は、トミヤス選手にも特別な試合になりそうですか?……)

いまPLには日本人がふたりしかいません。そういう意味では、楽しい試合になるんじゃないかと思います。

(三笘選手と試合するときはなにか計画がありますか? 云える範囲で教えてほしいのですが……)

その試合まではまだだいぶ時間があるので、いまできるのは準備することだけです。

(三笘選手とは連絡を取り合ってるんですか?……)

必要なときだけっすね。

(直接会ったりは?……)

まだないです。

(トミヤス選手のシーズン目標はなんでしょう?……)

まずケガをしないことです。去年はケガでだいぶ苦しみました。ぼくのいちばんの目標は、完璧なフィットネスにしてチームを助けることです。

(チームのなかで自分の強みを見せたいとしたら、どこ?……)

結局ぼくはディフェンダーです。守備の選手としてチームを助けたい。クリンシートにも貢献したいです。

(これを観ている日本のファンにメッセージをいただけますか?……)

いつも応援ありがとうございます。ぼくはいまPLでプレイしていて、レヴェルもすごい高いです。

ワールドカップでプレイするときもまた応援してくれたらうれしいです。

以上

 

うーん、とてもおもしろいインタヴューではないかな?

日本のファンが喜びそうなミトマとの関係も、せっかく楽しいことが聞けると思ったのにすごくそっけない。「必要があれば連絡する」ってなんだよ(笑)。むしろ仲悪いのか?

ミトマよりアーセナルのチームのなかで、誰と親しいのか聞いてほしかったな。ベン・ホワイトのことはどう思うかとか。

このインタヴューのなかなら、個人的に興味深かったのは、「アルテタからこまかい指示はとくにない」というくだり。以前にもそんな話してたかな。

アルテタの悪い時期は、ウナイ・エメリのようにかなり細かい決め事があって、それを選手にやらせているんじゃないかみたいに思われていたこともあるが、トミヤスのコメントからするとそういうことはないようだ。もちろん、ポジションによっても違いはあるだろうが。

でも逆にいうと、コーチがこまかい指示を出していないのに、ちゃんとチームの要求に応えてくれるというのは、やっぱり選手のクレヴァーさなんでしょうな。一を聞いて十を知る。あたまの良さというのは、選手の長所としてしばしばマネジャーから言及されるし、そういう選手はとても重宝される。さすがトミー。

トミヤスの現状のやや残念なところは、ベンジャミンにRBのポジションを奪われてしまって以来、レギュラーチームが盤石で、なかなかコンスタントにプレイできないこと。これは彼のせいじゃないから、しょうがないね。

だが、今後もシーズンはつづくなかで、必ずトミヤスがステップアップする機会はあるはず。そのときのために、準備をしていてもらいたい。やっと訪れたタイミングで、またケガなんてことがあったら最悪だ。

 

がんばれトミー。

おわり



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お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

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