Mykhailo Mudryk続報。シャフタールCEO「交渉はつづいている」
アーセナルの総額€65m(€40m+アドオン25m)のオファーを、シャフタール・ドネツクが断ったというのが一昨日のニュースだった。
多くのメディアは、アーセナルがカウンターのオファーを用意していると報じていて、両クラブによる交渉は引き続きつづくと観られている。
そして、昨日シャフタール・ドネツクのオフィシャルサイトで彼らのCEOのインタヴューが公開されていて、そのなかでムドリクの移籍交渉について述べていた。
Serhii Palkin(シャフタールCEO):交渉はつづいている。われわれはオファーを受け取っている。だが、それはわれわれがテーブルの上に望んでいるものではない。
これから、まさに5分後に、わたしはアーセナル側と電話で話す。われわれは交渉にはオープンで、お互いの考えや条件を交換しあう準備はできている。
もしわれわれが合意するならば、そのときはそうなる。そうでなければ、また別の機会にということになる。
ということで、現時点での状況としては、アーセナルとシャフタールが条件面でどこまで譲歩できるか。歩み寄れるか。そこがカギになっている。いちおう、シャフタールも選手の売却に前向きではあるようだ。
しかしながらシャフタールのサイドは、以前にもムドリクの評価について、マンUが買ったアントニーやマンシティが買ったグリーリッシュに劣らないと主張していて、なかなか頑なな様子もある。
ところでredditなどを観ていると、いまアーセナルのファンベイスがおもしろいことになっているのは、ファンのほうがむしろ、クラブに節約を訴えているということ。ムドリクに大金を使いすぎるのは危険だと。
以前なら、ファンはクラブに金を使え!と訴えていたのに、いまは気前のいいクラブに、無駄な金を使うな!と訴えているというのは、いかにも皮肉な感じがする。
ムドリクに€65m~は高すぎか問題。プロセスを信じる
€65mのオファーが断られて、今後アーセナルがどれだけの金額を追加するかが注目されている。
昨日のロマーノが、「シャフタールは€80-85m程度なら受け入れるかも」と述べているようだ。
だが、それは直近のマーケットでの取引事例を観ても、いくらなんでも高すぎるんじゃないか。
リヴァプールがガクポに支払う金額が€50m(42+8)。チェルシーがエンクンクに支払うのが€70mらしい。
ガクポ(オランダ)2021-22からここまでG34 A32
エンクンク(ドイツ)2021-22からここまでG52 A24
これらにくらべれば、ムドリクの€65mでもすでに十分高いという。
アーセナルからしてみれば総額€65mは、ムドリクのような選手にかなり譲歩した条件のはずで、その条件がいかにフェアかは、まさにガクポやエンクンクを引き合いに出しているかもしれない。だが、シャフタールは交渉にオープンだというわりに、市場価格を受け入れない。さすが、タフな交渉相手と云われるだけある。
選手のサラリーなど総合的に考えれば、単純比較はできないのはたしかなのだが、アーセナルがムドリクにふさわしい金額を大幅に越えたビジネスをしようとしているのなら、怖い。
あるいは、今後、交渉術としてアーセナルが一時的に交渉撤退を匂わすようなやりかたもあるんだろうか。
現時点で彼にこのような大金でオファーするクラブはなさそうで、もしアーセナルがここでムドリクから手を引くとなれば、シャフタールはウクライナリーグで史上最高金額の取引という大きなチャンスを失う。さらに、残るのは熱望する移籍が叶わずやる気を失った選手。いずれにせよダメージは小さくない。
アーセナルは急いでいるとはいえ、1月の移籍ウィンドウは30日間ある。この間に、どんなドラマがあるのか見もの。
でもアーセナルがどんな判断をしても支持したいなとは思う。その点で、エドゥとミケルはかなり信じられるから。
Arteta and Edu’s biggest deals:
🏴 White £50m
🇬🇭 Partey £45m
🇧🇷 Jesus £45m
🇳🇴 Odegaard £30m
🇺🇦 Zinchenko £30m
🇵🇹 Vieira £30m
🏴 Ramsdale £24m
🇧🇷 Gabriel £23m— Sam Dean (@SamJDean) December 28, 2022
エドゥとアルテタが£20m以上を投じた選手リスト。当初、ホワイトやラムズデイルは高すぎると云われたわけだが。このなかで、適応がやや遅れているのは、ファビオ・ヴィエラくらい。
ジェズース45m、オーデガード30m、ジンチェンコ30m、ビッグガビ23mとか。いま考えれば、バーゲンにもほどがある。トミヤスはこのリストにないが、あの2倍でもまったくおかしくない。
ジョアン・フェリックス続報。アーセナルはローンに本気?
フェリックスのアーセナル移籍の噂については、多くの識者は否定的だったと思う。ぼくもそう。なぜなら、フェリックスのプロファイルというのは、現在推進しているアーセナルのプロジェクトとは合わないものだから。いくら、選手としてアルテタのシステムにばっちり合うとしても、移籍金も給与も高すぎる。
だが、意外にもアーセナルはここでリスクをかけるんじゃないかと云われるようになってきた。今シーズンのタイトルのために。
アーセナルの五カ年計画には早すぎるタイトルチャレンジ | ARSENAL CHANGE EVERYTHING
手前味噌ながら、このブログでも先月こんなエントリを書いて、そのときにそのジレンマ(タイトルかプロジェクトか)については指摘したが、まさにその部分でアーセナルは千載一遇のチャンスのためにリスクをかけると。
といっても、ひとまずはローン。
昨日のデイヴィッド・オーンステイン。
David Ornstein on NBC Sports saying Arsenal are in for both Mudryk and Joao Felixpic.twitter.com/7bMzFSbFVc
— Arsenal ANOOP (@ArsenalAnoop) December 28, 2022
オーンステイン:アーセナルは、アトレチコ・マドリッドのジョアン・フェリックをローンで獲得したがっている。彼はいくつものクラブにオファーされているが、現時点では要求が高すぎる…… マンU、チェルシー、ほかにもたくさん。
彼のエイジェントであるジョルジュ・メンデスは、フェリックスを移籍させなきゃならないことはわかっている。なぜなら、彼はアトレチコでは気に入られていないから。
アーセナルは熱心だ。しかしそれを実現させるためには数字が下がる必要がある。わたしは彼らはそれをすると思う。6ヶ月だけのローンになるだろうが、かなり高いものになる。だが、彼はハイクオリティな選手だ。
アーセナルは半年ローンに本気で、アトレチも譲歩するかもしれないと。というより、そうせざるを得ない状況というのが正しいのかもしれない。
これまでに報道されていた半年ローンのコストが、£16m(ローンフィ8mとサラリー8m)あたりなので、それがどこまで下がるか。
もしこの半年ローンが実現すると、PLタイトルを追うアーセナルとしてはかなり助かるし、ジェズースが戻るまでその場しのぎの短期ローンなら、長期のプロジェクトにとってもそこまで影響は大きくない。
あるいは、アーセナルでの半年を本人がたいへんに気に入って、アーセナルも大満足してみたいな展開になると、ますますオーデガードのことが思い出される。彼はいまやアーセナルのチームキャプテンである。
メンデスは、ファビオ・ヴィエラの件でもお世話になっていて、あのとき彼は控えめな手数料を受け入れたという話もあった。レアル・マドリッドがオーデガードを手放したときのような再現があるかどうか。
こちらも目が離せないのである。
そういや、このひとなんでシメオネとうまくいってないんかね。アーセナル界隈ではあんまりそのあたりは話題にならないので、よくわからない。スタイルに合ってないとか?
昨日シメオネが彼について言及していたようだ。彼のゴールについて。
シメオネ:彼がここにいるあいだは、わたしはクラブのためにもジョアン・フェリックスのベストを引き出すよう努める。そのあとは何が起きるか観てみよう。
うーん。ドライ。スーパードライ。
ここ最近の補強を見ると、複数ポジションに適応可能な選手をとってきているけれど、ムドリクはどうなんですかね。サカとマルティネッリが片方のサイド専門になってきている今、欲しいのはスターリングやフォーデンみたく、両サイドできる選手だと思うけれど。それともムドリクはインサイドハーフもできるのか?ポジションが固定されている選手に65mは高いと思います。フェリックスとムドリク両方はいらないような。
フェリックスのYouTube見ましたが、かなりのファンタジスタですよね。この若さでこのスペックなのに、なぜシメオネは見限ったのでしょう。
ペレの件、悲しいですが、Twitterでエンバペがペレとのツーショットをあげて追悼しておりこのいいねが190万でした。
ワールドカップのときも思いましたが、本当のワールドクラスの選手のtweetは数十万いいねがついてるのホントすごいです。アーセナルの選手だと、10万を越えるのもまれだし。リシャルリなんたらよりジェズスの方がすごいに決まってるのに。
ムドリクくるんですかね。