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【マッチレビューその1】22/23EPL アーセナル vs マンチェスター・ユナイテッド(22/Jan/2023)チャンピオンのパフォーマンス【コメント集とマッチスタッツ】

まったく、なんちゅー試合だったのか。

今回エミレーツステディアムで行われたの両者の対戦は、全5ゴールが入るスリラー&ゴールを奪い合うドラマティックな内容で、結果は最後まで攻撃の姿勢を崩さなかったホームのアーセナルが勝利。アーセナルは、去年秋のOTでのくやしい敗戦の雪辱を果たした。

今シーズンのアーセナルは、ほんとうに快進撃と云うことばがふさわしいパフォーマンスを繰り広げているが、今回の試合は相手の勢いやクオリティもあっただけに、最後にちからでねじ伏せる姿は、まるですでにチャンピオンのようですらあった。

この勝利でPLテーブルでも、直接のライヴァルとさらに差を広げることに成功した。GDで4位に後退したマンUとのポインツ差は、11ポインツ。しかもこちらが1試合消化が少ない。

これでアーセナルは、シーズン全38試合の前半を終了。19試合で得たポインツはちょうど50ということで、後半もこのままのフォームを維持すれば、シーズン100ポインツでフィニッシュするペイスという。クラブ記録なのはもちろん、リーグ記録だって夢じゃない。アーセナルがこんなシーズンを送ることになるなんて、いったい誰が想像したろうか。いやまじで。

先週のNLDでの勝利につづいて、宿敵マンUにも勝利。ちゃんと強いチームに、重要な試合に、勝っている。

これは、試合を振り返らざるをえない。

Late Nketiah goal hands Arsenal win over Man Utd

※今回は、全部書くのに時間がかかりそうなので、エントリをふたつに分けます。今回は1/2。つづきは追って。



アルテタの試合後コメント「これよりいいものはない」

試合直後のアルテタのインタヴュー。AFCオフィシャルサイトのトランスクリプトより。

アルテタ:今シーズンのわれわれは、ここまでのリーグでのホーム9試合でたった2ポインツしか落としていない。そして、フルタイムでのステディアムのリアクションが、この勝利がどれだけ重要だったかを物語っている。

この非常に重要な試合で最終的に勝ったことは、美しかった。われわれがみんなでやってきたことがあり、生み出されたアトモスフィアがあり……。これよりいいことはない。素晴らしかった。

今日はまたファンとの経験になった。彼らがどれだけチームをサポートしているか。彼らが生み出すエナジー。とくに失点をしたときの。わたしはこんなの観たこともない。彼らはすぐにチームを応援し、エナジーを注入する。すごいことだ。

チームは集団的にも素晴らしかった。あのチーム相手に、とくにリードされてプレイしたのだから。われわれのプレイ、レヴェルの維持、試合の終わりにはどんどんよくなっていった。チームは、ボールを持ち、やるべきことをやり、感情のコントロールとクオリティ、パーソナリティをたくさん観せていた。とくにセカンドハーフで試合に勝った。

渇望だけでは十分ではないのだ。渇望はグレイト。アティチュードもグレイトでパーソナリティもグレイト。だが、そのあとに必要なのは、クオリティとオーガナイゼイション。今日の選手たちは素晴らしくよかったし、試合に勝つのにふさわしかった。

もうわれわれは、明日に向かっている。試合をレヴューし、よくトレインし、それから(FAカップの)マンシティのことを考え始める。

試合後のプレスコンファレンス。AFCオフィシャルサイトより。

(フルタイムのあんな雰囲気は観たことがない?……)

アルテタ:それはわからないが、たしかにあれよりもいいものはないだろうと思う。美しい時間だった。とても特別。なぜなら、われわれはずっとプッシュしてプッシュしてプッシュしたのに、ゴールが取れなかったから。だが、それは最後に来た。VARがあったので難しくなったが。あれは電撃的で、エモウショナルで、とても情熱的なものだった。最高。

(タイトルへのチャレンジにどれほど大きな勝利だった?……)

とくにカムバック。アウェイのロンドンダービーで勝ち、自分たちのプレイがあり、今日はまたまったく異なるチームだった。とても違うことを要求されたし、すぐにリードされるのは極めて危険になる。なぜなら、自分たちのやりかたで攻撃しようとしているところを罰せられるから。

われわれが2-1にカムバックしたあとには、オールドトラフォードで起きたまったく同じことの再現だった。2-1のとき、こちらが完璧に試合をコントロールしていて、だしぬけに彼らがゴールした。そのあとは、ああいう時間になり、もし感情が読めないなら、もし試合が要求されることに鈍感なら、試合には敗けることになる。

われわれがしたのはその逆だ。どんどんよくなっていき、試合に勝つのに完全にふさわしかった。

(この勝利で、選手たちもチャンピオンになれると信じることができるようになる?……)

そうだといいが。このチームはチャンピオンではないが、こうしたチーム相手に十分いいプレイができるし、今回やったようにパフォームできる。

同時に、混乱してはいけないのは、われわれがこの2-3日のあいだに話していたように、われわれは現実を知っていること。あとどれほどチームに進歩が必要かわかっていること。今日自分たちがいる場所にはどうして来れたのか。毎日欠かさず、力をつけていかなければならない。

(エディ・エンケティアのフォーム……)

エディがいまやっていることはすごい。われわれは、それを観たとは云えない。われわれが望んでいるのは、彼がそれを実現できること。なぜなら、彼のひととなりがあり、メンタリティがあり、クオリティがあり、そのクオリティがチームにフィットしているから。

ガビーを失ったことは大きな打撃だった。いまもそうだ。だが、エディはそれに反応した。際立ったやりかたで。

(どうやって若い選手たちをどう落ち着かせている?……)

彼らには、毎日思い出させる。われわれはつねに明日なにをするかについて話しているし、今日コントロールすることについて話している。なぜなら、リーグはとても競争力があり、要求が高く、相手も強いから。だから、毎日自分たち自身でどう改善していけるかを確認している。

(エンケティアのクオリティ……)

彼のクオリティを、彼がどれだけ望んでいたか。アーセナルのナンバー9になるために、どれだけ彼自身に信念が必要か。彼の渇望、バックグラウンド、われわれは彼と毎日いっしょにいて、彼が特別な子だとわかる。彼はクラブでみんなから愛されていて、ほんもののアーセナルハートと経験を持っている。それはとても特別なのだ。それは数字では表せない。彼はとても、とてもいい。

(エンケティアはウィナーを決める直前にもセイヴされたショットがあった……)

つぎも彼はまたトライするだろう。そしてこれからもチャンスをミスするだろうし、今シーズンはもっとミスするのも間違いない。だが、わたしが保証できるのはそのつぎだ。彼はかならずつぎもトライする。彼は隠れない。

(Jakub Kiwiorについて……)

われわれが話せるのは、全部が完了したときだ。

(チームにとってなんて大きな勝利……)

自分たちが正しい方向に向かっているという信念、自信になる。チームは自分たちのプレイが報われると感じている。

たとえば、トミヤスがGKを追いかけていたあとの彼の戻り方。あれは簡単ではない。なぜなら、ああいう類のアクションはふつうできないのだ。そのようなトレインはしない。あれは、純粋な経験であり、自分たちがやっていることに対しての純粋な信念とコミットメントなのだ。わたしの意見では、それこそがチームが継続する必要があるものだ。

(シーズン前半の総括……)

並外れてる(Extraordinary)と云おう! それ以上のことはない。それが現実だ。わたしは、チームにふさわしいポインツだと考えているし、多くの試合で勝つに十分なプレイもしてきたと思う。だが現実は、まだもっとよくなれるし、そのためにやるべきことがたくさんある。トランジションでの攻撃と守備、それにセットピースなど。それが目標。

(ブカヨのパフォーマンス……)

選手個人について話すのは好きではないが、わたしが云いたいのは、選手たちが今日観せた勇気とパーソナリティだ。ことを起こそうと率先して動いたし、試合が「このあと何が起きるか」というステイジにおいても、彼らはお互いを観もせずに「そっちがそれをやるなら、こっちで責任をもって自分でやる」と云っていた。わたしは今日のそれが大好きだね。

(これでアーセナルはタイトルの本命になった?……)

わたしに意見はない。憶測になる。わたしは自分のチームをよく知っている。自分たちの立場もわかっている。自分たちの現在地と、これからどこへ行きたいのか。そして、そこからはまだだいぶ遠い。ほかのチームのレヴェルもわかっている。とくにこの5-6年ですべてを勝ってきたチームも。われわれはそこにはまだ到達していない。

(今シーズンのPLウィナーは100ポインツが必要になる?……)

わからない。もちろんその数字は、以前に達成されたものであり、それをやるクオリティあるチームスがあったのは間違いない。しかし、これから数字がどうなるのかはわからない。すごく高くなるとは思う。

(スクワッドのなかにあるキャラクター……)

今日わたしが観たもののなかにはある。イエスだ。明日はしんらけど! あるいは来週もわからない。それは、薄いバランスとチームの温度であり、残念ながらつねに調整をしていなければならない。今日についてはイエスだね。

以上

イエローカードについてアルテタの回答が大ウケ

今回アルテタは、前半に謎のカードをもらっている。33分。最近よく注目されているアルテタのタッチラインでの振る舞いがあるが、カードの抗議?でもらった今回も、その流れでもらったと思われているようだ。

謎。

これについて訊かれたアルテタの回答がとてもウケていた。

(カードについては不満がある?……)

ない。

(そこはちょっと学ぶ必要があると思う?……)

人生ではいつだってよくなっていけるもの、でしょ。

この“You can always get better in life, innit”の最後のinnitというのが、英国人はたいそうおもしろいらしい。isn’t itのブリティッシュスラングだとか。「でっしゃろ」みたいなこと?

わざわざ画像までこしらえてる。ブリティッシュ英語にくわしいひとがいたら、どこがウケるポイントなのかこっそり教えてね。

ブカヨ・サカの試合後コメント「あれはぼくのベストゴール」

ラシュフォードに見せつけたやべえゴール。MOTMパフォーマンス。若きエースの試合後コメント。AFCオフィシャルサイトより。

(勝利について……)

サカ:ことばにできない。ぼくらもこの試合がどれだけビッグゲイムかわかっていたし、ふたつのクラブの歴史もある。テーブルを観れば、この試合に勝ったらどれほど大きいかも。ぼくらはなんとかやりとげた。あのセレブレイションも観てくれてたら、みんなにとってどれほどのものかわかったはず。

(チームのスピリット……)

今日は、ぼくらが違うレヴェルでプレイできることも観せたと思う。プレッシャーがかかってもプレイできる。ぼくらがあんなに早くリードされるのは今シーズン初めてだと思うけど、ぼくらはファイトバックした。最後まで。最後まで前へ出つづけた。そしてエディがブレイクスルー。彼のためにもうれしい。

(ゴールについて……)

あれは間違いなくぼくのベストゴールだ。あれに匹敵するゴールはないと思う。どれだけ重みがあったのかも。だからそうだね。

(エミレーツの雰囲気……)

信じられないものだった。喜びだった。ここでプレイするときは、いつも期待してる。ぼくがいつも笑顔でプレイしているのは、自分がミステイクをやったときですら、チームがリードされたときですら、ファンがプッシュしてくれることをわかっているから。今日やってくれたみたいに。特別なものを生み出してくれる。だから、ここでプレイするのは大好きなんだ。

(マネジャーはなんと云っていた?……)

もちろん今夜を楽しむようにと。ぼくらがそれにふさわしかったのだから。でもつぎもまたやっていく。FAカップの試合も勝つつもり。そしてPLが再開されれば、また準備をしていく必要がある。毎試合ごと。こんなふうにプレイを継続できれば、やれるはず。

(自分自身の自信について……)

イエス。それはある。ぼくはいま、すごく自信をもってプレイしている。笑顔で、自由にプレイしているし、ぼくの周りのみんなもいいプレイをしている。このチームでプレイするのは喜び。毎試合を楽しんでる。

現在ヨーロッパのトップ5リーグスでG7+ A7+は、4人だけ。サカは宝。

サカは今回のゴールで、二クラス・ベントナーのアーセナルでのゴール数に並んだそうな。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

2 Comments on “【マッチレビューその1】22/23EPL アーセナル vs マンチェスター・ユナイテッド(22/Jan/2023)チャンピオンのパフォーマンス【コメント集とマッチスタッツ】

  1. ベンジャミン、イエロー貰った後のラッシュフォードへの対応が2枚目を警戒した激ユルDFだったので、後半が凄く嫌だった。早めの冨安を期待したけどまさか頭からとは、、、良き裏切り出あった。

  2. 尊い。ホントに尊いです。
    みんながスゲー。
    エディのあの笑顔。強者を前にすると笑うとゆう。
    ジンチェンコ。彼は近代footballのpositionとゆう概念をぶっ壊してますね。それをチームで補ってるのがまたすごい。
    全員がホントにすごかった。トミヤスも。
    ホントにヤバい試合見てしまった。

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