今週ミドウィークはFAカップ。今シーズンはとっくにFAカップは敗退しているアーセナルはPLに集中。これで試合消化において、2位のシティとも並ぶことに。仮定の結果でくらべることもなくなり、ますますアツい戦いに。
そんなアーセナルのPL25試合めは、ホームでエヴァトン。絶不調の彼らにアウェイで敗けたのは、まだ今月のことだ。
あらためて振り返ってもあの試合はなかったなと。エヴァトンがダイチ効果なのか奇跡的によかったし(※現在は降格圏の18位)、逆にアーセナルはらしくなかった。
今回はエミレーツなので、さすがにホームサポーターの前であんなパフォーマンスは許されない。あのときとは、まったく違う試合になるはず。
試合をプレヴューしてゆこう。
アルテタの試合前コメント「(サリバとビッグガビ)彼らはお互いに要求しあっていて何も問題ない」
アルテタの試合前プレスコンファレンス。AFCオフィシャルサイトより。
(トーマス・パーティはフィットしている?……)
アルテタ:彼はまだあまりトレインできていない。今日はセッションもあるしトレインするが。そういうことだ。彼は数週間離脱していて、リズムを取り戻す必要がある。
(レスターの試合後、サリバとガブリエルのあいだで起きたこと……)
彼らは幸せな結婚生活を送っているよ。彼らはお互いいっしょにプレイするのが大好きさ! それでもお互いにとても要求しあうし、それもいい。なんの問題もない。
(レスターでのVAR運用にコメントは?……)
ない。
(エヴァトンの試合はリヴェンジ?……)
数週間前の彼らとの試合のときよりも、われわれがもっといいプレイをするかどうかの機会だ。そして試合に勝つ権利を得る。前回よりもいいプレイができることを祈るよ。
(選手たちにグディソンでの試合映像をあらためて観せた?……)
どの相手でもやること。彼らがやっていること、彼らがどうだったかを観せるし、相手を倒すためにどういったことが期待されているかを観せる。いつもどおりだ。
(ショーン・ダイチに6試合でわずか1勝しかしていない……)
進歩の必要がある。
(勝てば25試合で60ポインツに到達……)
もしそうなれば、イエス。だがそれは無意味だ。なぜなら、われわれにはまだ14試合も残っているのだから。まだ長い道のりがある。
(あなたのベスト11を選ぶのがますます難しくなっている?……)
われわれは、その状況を毎日欠かさず評価している。事実は、いまやわれわれにはオプションがあるということだ。ケガから戻る選手がいるし、それがさらなるオプションになる。それが極めて重要だ。
選手は同じレヴェルを10ヶ月維持することはできない。それは単純に不可能なのだ。
チームは変更する必要があるし、ほかのオプションをつくる必要がある。そうすることで、相手にとってより予測不可能になるときもある。いまのわれわれには、それができるということ。
(エヴァトンのための準備……)
もちろん、ショーンがやってきたことはクリアであり、彼らの成功はそこから来ている。
明日、われわれは前回と似たようなやりかたで準備をするつもりだ。だが、それはどのマネジャーが相手でも同じこと。
われわれは、一部の試合を観なければならない。彼らがやることを観て、彼らを倒すために正しい戦術を得るために。そして同時に同じメンタリティと試合でなにが要求されるかの予想を観ていく。
(伝統である試合後に相手マネジャーと一杯やることをしていない?……)
わたしがここへ来てからはその機会には恵まれていないんだ。ここへ来て2-3ヶ月後にはCovidになってしまったから。おそらくCovidによってその伝統が失われてしまった。それは残念だよ。なぜなら、それは特別なことだし、ほかのマネジャーたちとの絆をつくるものだから。
それについてははわれわれも話ができるし、取り戻せるかもしれない。
(どうやってチームのフォームを取り戻せた?……)
われわれは、ふたつのボックスについて話した。どうやったら両ボックスでもっと効率的になれるか。そしてわれわれは、その期間にポインツの代償を支払った個人エラーもやらないようにした。
相手のプレイで、ときに相手のほうが試合からなにか得るのにふさわしいこともある。わたしが思うに、こちらのレヴェルもプレイも落ちていたわけではないのだ。
(相手はアーセナルをどう観ている?……)
わからない。相手がどう思っているか、あるいはどう試合の準備をするかはわれわれはコントロールできない。
われわれが明日やるべきことは、われわれの観客の前で全力で行くこと。試合に勝ちに行くこと、いいプレイをして、あのチーム相手によく競うこと。
(エミレーツの観客の重要性……)
それが決定的になる。明日はいつもどおりのサポートを期待している。なぜなら、それがあれば間違いなく勝ちに近づけるから。
(プレッシャー軽減のための家族との生活があり、それを仕事を切り分けること……)
仕事においては、困難もチャレンジもある。とくに敗けたとき。勝っているときもある。だが、かといって人生を台無しにすることはできない。
家族、友人、愛するひとたち、周囲のひとたちが、フットボールの試合に敗けたからといって人生に悪い影響を受けるには値しない。
わたしの場合、そのバランスは非常に重要だが、それには助けが必要でもある。
目の前で誰かがそんな絵を描いていたとする、ときにはそういうポジションにいるから、それを観ているのは楽ではない。
(チェルシーのボス、グレアム・ポッターには同情する?……)
まったくだ。われわれは仲間であり、われわれの全員がこの世界にあるプレッシャーと要求、先行きの不安を知っている。
結局、ボールがゴールに入らねばならない。そこにはたくさんの要素があり、避けることもできるし、コントロールできないこともある。
だからわたしは完全に同情する。苦しむものだし、それがいつ起きるかもわかるから。
(ポッターが現在受けているレヴェルのアビューズをあなたも受けた?……)
それは話さないほうがよさそうだ。
(選手たちがお互いにチャレンジしあうのは好ましい?……)
わたしはロボットはいらない。わたしがほしい選手は、フィーリングがあり、情熱があり、お互いに要求しあい、ケミストリがあり、彼ら(サリバとビッグガビ)は間違いなくオンでもオフでもそのケミストリがある。
わたしには、勝ってすらお互いにもっとよくなろうとしあうことが大変に好ましい。
(ペナルティを得られなかったブカヨ・サカとは話した?……)
われわれは試合のなかのどんな状況も話し合うし、彼にもチームにも影響あったすべてのことについて話す。彼はそれに対処する必要がある。
(ワイドポジションから入っていくことについては話している?……)
多くの解決策がある。
(ゆうべヤコブ・キヴィオールとスミス・ロウがU21でプレイした……)
彼らはとてもよかった。もちろん彼らにもプレイ時間は必要だったし、いろいろな理由でいまはあまりそれがなかった。
彼らがフィールドにいたのを観るのはとてもよかった。彼らはこのあとの試合では必要になるのだから。
(いまあまりプレイしていない選手を夏に失う可能性?……)
わからない。そのことは考えていない。わたしが考えているのはこのチームにとりなにがベストか。それとプレイする権利を得ている選手たちについて。
それについては、このあとの数試合でやっていくことになるだろう。
以上
レスターのマッチレヴューエントリでは触れなかったが、あの試合のあとにサリバとビッグガビがやりあっていたという話があった。今回の会見はそれに関する質問が多かった。
どうも試合後にふたりが激しく口論していたというのだが、とくに問題なかったという映像と、たしかにやりあってるなという映像の両方があり。
いずれにせよ、むしろ勝った試合のあとでそういうことがあったことにはポジティヴな印象を抱いたファンも多かったし、アルテタも要求しあうのはよいことと、前向きに受け取っている。
つまり、なにも問題ないということだな。あのふたりだとやっぱりフランス語でやり合うんだろうか。そこが気になる。
あとは、最後のやりとりはもちろんKTのことを念頭に置いた質問だろうと思われる。まあ、このままだとさすがに退団はやむを得ないという感じはある。彼本人にはなんの問題もないと思うが、コーチのやりかたと合わないのでどうしようもない。
いま噂になっているニューカッスルは、スコットランドにも近いので、大いに現実味がありそうに思える。
ショーン・ダイチの試合前コメント「(不利な下馬評で)チームは少し自由になれる」
この試合がエヴァトンの5試合め。エヴァトンのボスコメント。EFCオフィシャルサイトより。
ダイチ:いまわれわれが行っていることはまだ初期プロセスにある。アウェイでもやれるアビリティ、エッジをもって安定したレヴェルでパフォームできること。エッジが重要なのは、とくにアウェイだ。
ホームでは、チームがエッジを持つことを観客が助けてくれるが、アウェイではピッチ上で集団的にそれをもたらさねばならない。わたしはそこが重要だと思う。
外部から観れば、スタッツとファクツによってわれわれはアーセナルに敗ける。彼らはとてつもないシーズンを送っているところだ。多くの外野がわれわれがここで結果を得られるとは観ていない。しかし、それがグループにちょっとした自由をもたらす。
それでも、われわれが何でもやるとは思われてはいないかもしれない。だが、それはわれわれがそうしないというわけでもない。
つまり、われわれは間違いなくご褒美を目指してそこへ行くということであり、何かを得られるパフォーマンスをするつもりということ。
それがわたしの観点からの意図だ。選手にはそれを求める。
(アーセナル?)彼らは間違いなく素晴らしいシーズンを送っている。彼らはホームでもアウェイでもとてもクリエイティヴだが、とくにホームだ。彼らは自分たちが侮れない存在だということを証明している。